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掲載日:2025年7月16日

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知事記者会見 令和7年7月15日

知事記者会見動画【全体:YouTube】
知事会見パネル(PDF:1,442KB)

 知事発表

シーズン間近!日本一美味しい埼玉の梨【該当部分動画(YouTube)】

知事

  それではまず、私の方から何点か御報告させていただきたいと思います。まずは「シーズン間近!日本一美味しい埼玉の梨」についてであります。県内では、おおむね8月頃から梨が出回り始めますが、一部の農園では既に予約受付が開始されています。そこで、シーズンに先立ち、埼玉の梨について御紹介させていただきたいと思います。昨年度の会見でも御紹介いたしましたが、令和6年9月11日に、日本野菜ソムリエ協会が開催いたしました「第3回全国梨選手権」において、埼玉県の生産者が出品した県オリジナル品種「彩玉(さいぎょく)」が最高金賞を受賞し、前回の「豊水(ほうすい)」に引き続き埼玉の梨が2年連続2連覇を達成いたしました。埼玉県はこの最高金賞だけではなく、金賞1品、銀賞1品、そして銅賞2品を受賞しており、この「彩玉」の方は最高金賞、金賞そして、銅賞にも輝いています。なお、今回の野菜ソムリエ協会で上位入賞した7品のうち、なんと5品が埼玉県の梨生産者であります。この選手権は全国の産地からエントリーされた多くの生産者・品種の中から、食のプロである野菜ソムリエの方がブラインドでテイスティングする、つまり、商品名、産地、生産者等の情報は一切伏せられている中で、おいしさだけで審査が行われるというものであり、いちごに引き続き、この梨も埼玉県が極めて高い評価を受けたということで大変うれしいものであります。この結果は生産者の高い技術と努力の成果であり、本県の梨のおいしさを全国に広く知らしめ、埼玉農業の振興や活性化に大きく貢献するものと考えています。そこで、銅賞以上を受賞された方々に対して、本県農業の発展に資する農業者を表彰する「埼玉農業大賞特別賞」を贈呈いたします。この後、午後4時50分から知事室にて表彰式を開催いたしますので、是非、記者の皆様にもお越しいただき、取材していただきたいと思っております。

  この「第3回全国梨選手権」において、栄えある最高金賞を受賞した埼玉県のオリジナル品種「彩玉」について改めて御紹介します。「彩玉」は「新高(にいたか)」と「豊水」を掛け合わせて埼玉県が開発したオリジナル梨であります。梨の生産は「幸水(こうすい)」あるいは「豊水」といった国の研究機関で開発された品種が多くの割合を占めているのですが、そのような中で「彩玉」は県のオリジナル品種として、品種登録から今年で20年を迎え、長い年月にわたり多くの皆様に愛されています。「彩玉」と名乗ることができる梨は、酸味が少なく、口にした瞬間に広がる濃厚な甘さ、そして平均550グラムにも及ぶ大玉で、抜群のシャリ感を楽しむことができます。県では彩玉の魅力を首都圏の皆さんに発信するため、昨年度、東京都内の百貨店などでも試食販売を実施しました。御試食いただいた方の中には初めて彩玉を見た、食べたという方が多かったのですが、一口食べていただくとその圧倒的な甘さ、みずみずしさに好評のお声をたくさん頂きました。また、店舗のバイヤーの皆さんからも、その食味の良さで大変高い評価を頂いています。今年度も引き続き、「彩玉」をはじめとした県産梨の魅力を発信するため、都内の百貨店などにおいて販売強化していく予定であります。埼玉県の梨の生産状況ですが、栽培面積は310ヘクタールで全国9位、産出額は24億円で全国第11位となっています。県内の果樹産出額のうち梨は半分を占めており、本県の主力品目として県東部や北部を中心に各地で生産が行われています。なお、御紹介した「彩玉」だけではなく、埼玉県内ではバラエティに富んだ梨生産が行われており、おおむね8月上旬頃から「幸水」、「彩玉」、「豊水」、「あきづき」、そして「新高」と品種をリレーする形で10月頃まで埼玉県産の梨を楽しむことができます。

  続いて、「県産梨PRキャンペーン」であります。(画面を指しながら)まずパネルの左側ですけれども、埼玉県自慢の「彩玉」を皆さんに味わっていただくため、県公式インスタグラム「埼玉わっしょい」でプレゼントキャンペーンを実施します。実施期間は本日7月15日から8月12日までとし、県公式インスタグラム「埼玉わっしょい」をフォローしていただいた上で、埼玉の梨に関するコメントをしていただいた方の中から、抽選で5名の方に「第3回全国梨選手権」で日本一、最高金賞に輝いた久喜市の「梨の大澤農園」の「彩玉」1箱をプレゼントします。さらに、当選された方が贈りたい方それぞれ1名にも、つまり計5名にも、お裾分けとして1箱プレゼントさせていただきます。「彩玉」は埼玉県内のみで栽培されており、その食味の良さから贈答用としても大変人気となっているため、是非、御家族、御近所の方々、御友人などにもお裾分けいただきたいと思います。多くの皆さんの御応募をお待ちしています。(画面を指しながら)続いてパネルの右側でありますが、埼玉県の梨の魅力を様々な角度からPRするため、今年も埼玉わっしょい大使と埼玉県広報アンバサダーによる情報発信を行います。一昨年度から、梨の旬に合わせて、埼玉わっしょい大使と埼玉県広報アンバサダーの皆さんに県内の梨農園を実際に見ていただき、県産梨の魅力を幅広くインスタグラムで投稿いただいています。今年も「彩玉」の旬である8月下旬に、プレゼントキャンペーンにも御協力いただく久喜市の「梨の大澤農園」を訪問していただく予定です。大使・アンバサダーの皆様には日本一おいしい埼玉の梨をその場で味わっていただき、そのおいしさとともに様々な魅力を発信していただきたいと思いますので、是非、投稿を楽しみにしていてください。

  続いて県産梨の販売情報について御紹介します。(画面を指しながら)黄色く塗ってあるところが梨を生産している市・町であり、「彩玉」の取扱いがある農園・直売所は緑のひし形が付いているところで示してあります。「彩玉」の取扱いがある農園直売所については、県ホームページの埼玉農産物ポータルサイト「SAITAMAわっしょい!」で紹介しています。

  「彩玉」はおおむね8月中旬頃から出回り始めるため、まだ直売所等では販売されていませんが、一部の農園では既にオンラインショップなどで予約の受付を開始しています。「彩玉」をお買い求めの方はこちらも是非御覧いただきたいと思っています。暑い夏を、みずみずしい埼玉の梨を食べて乗り切っていただきたいと思います。

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日傘で涼しさを持ち歩こう!【該当部分動画(YouTube)】

知事

  続いてやはり暑い夏の話題です。「日傘で涼しさを持ち歩こう!」であります。昨年度、県内で最高気温が35度以上の猛暑日は57日あったなど、大変暑い日が続きました。また、熱中症で救急搬送された方は県内で5,528人にも上りました。今年度も真夏日が続いており、既に猛暑日となった日もありました。そこで今日は日傘の利用を呼び掛けたいと思います。日傘は直射日光を遮り、体温の体感温度を3(度)から7度下げ、発汗量を約17パーセント減少させる効果があるとされています。「日陰をつくり、そして涼しさを持ち歩く」ことができる日傘の利用を広げるため、2つのサービスを今日は御紹介したいと思っています。1つ目は、駅や県庁での日傘のシェアリングサービスであります。雨傘のシェアリングサービス「アイカサ」と連携し、新たに日傘のシェアリングサービスを始めることといたしました。JR大宮駅、浦和駅、埼玉県庁の3か所10スポットで、明日7月16日からサービスを開始します。料金は24時間140円であります。スポットの場所は「アイカサ」のホームページやアプリで確認できます。今後、順次スポットを拡大し、来年度末には県内150スポットでのサービス提供を目指しています。2つ目は、東松山市の「こども動物自然公園」の日傘のレンタルサービスであります。クオッカで有名なこども動物自然公園では、7月19日から8月31日まで日傘の無料貸出を行います。夏休み期間中なので、お子様と一緒に是非、日傘の効果を体験していただきたいと思います。暑い時期はこれからが本番です。ふだん、日傘を利用しない方も、是非1度体験し効果を実感していただきたいと思います。  

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ごみの分別排出について【該当部分動画(YouTube)】

知事

  続いて「ごみの分別排出」であります。先週(7月)12日のことでありますが、土曜日の正午ですけれども、蕨戸田衛生センターで火災が発生いたしました。出火原因は今のところ不明で現在も調査中でありますが、地下1階の粗大ごみ処理施設から出火し、翌日11時の鎮火まで、消火活動は1日に渡りました。この火災だけではなくて近年、県内でもごみ処理施設の火災が相次いでいます。令和2年10月には、上尾市の西貝塚環境センターでリチウムイオン電池に起因する火災が発生し、金属ごみ処理が10か月にわたり停止いたしました。本年1月、川口市の朝日環境センターの火災原因、これもまだ不明ではありますが、リチウムイオン電池とオイルの付着した布が原因ではないかと想定されております。可燃ごみの処理ができないため、1日300トンものごみを県内外のごみ処理施設に搬送し処理していただいています。そして、今回の蕨戸田衛生センターであります。ごみ処理施設の火災が全国的な問題となっており、これ以上事故が起こるような状況になってはいけません。改めて、県民の皆様には分別の徹底をお願いいたします。先ほど申し上げたとおり、蕨戸田衛生センターはまだ原因は分かりませんが、小さな電池がたった1つ紛れ込むだけで火災が起きる可能性があります。そしてごみの受入れができなくなると何十万人もの生活に影響が及びます。川口市の場合、施設の復旧やごみ処理の委託で67億円もの皆さんの税金が掛かる見込みであります。火災を防ぐには、お一人お一人の行動変容が重要です。是非、ごみの分別並びに減量を、改めてお願い申し上げます。

  続いて「リチウムイオン電池」の取扱いです。近年、リチウムイオン電池に起因する火災が増加しています。令和5年度には、全国(後に訂正:県内)のごみ処理施設等における火災事故の約7割、1,369件のうち930件がリチウムイオン電池が原因の事故でありました。リチウムイオン電池が使われている主な製品として、デジカメやあるいはスマホなどの電話機、パソコン、モバイルバッテリーなどがあり、これらを廃棄するときには注意が必要であります。リチウムイオン電池が使われている製品を判別するには、リサイクルマークを是非確認していただきたいと思いますが、充電できるもの、あるいは電源につながらなくても動く電化製品については、リチウムイオン電池が中に入っている可能性が高いと考えてください。捨てるときの注意として「電池をぬらさない・外さない」そして「他の廃棄物と混ぜない」「電池の端子を露出させない」ことが重要であります。是非お住まいの市町村のルールに従って、正しい分別排出をお願い申し上げます。

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産経

  私の方から1点質問させてください。彩玉の話ですけれども、先ほど昨年都内で試食販売して好調だったというふうに伺いました。改めてですけれども、今、販路というのは県内が中心なのでしょうか。いわゆる県外での販売だとか、(都内で)本格販売だとか、そういったりとかですね、あとは輸出ということを考えてらっしゃるのか、販路拡大とか、もし県として何かできることあったりとか考えてらっしゃることがあれば、教えてください。

知事

  まずこれらの梨につきましては、特に近年、日本全国から引き合いがあることは事実であります。ただ県のオリジナル品種として県内でしか栽培を許可していませんので、埼玉県内から出荷するしかない。また量と、それからこの旬の時期が短いといった特徴もありますので、おのずと限界がありますが、東京都内の百貨店や、あるいは高級果物店等でも扱っていただけるということで、今徐々に拡大しているところでございますが、他方、梨というか果樹の製品の宿命なのですが、例えばいちごの場合には、苗を持ってきて、翌年には取ることができるのですけれども、梨などの場合には植えてから10年ぐらいおいしいものができるまで掛かると言われています。したがって、徐々に拡大はしてきているものの、また非常に評価が高いものの簡単に販路が広がらない、供給できないというのが現状でございます。

時事

  日傘のレンタルサービスについてお伺いしたいのですけれども、比較的新しいサービスで全国的にも先進的な取組なのかなと思うのですけれども、今回導入に至った経緯と、また利用者の方にどういうふうに利用してもらいたいか、また、今後広げていきたいとのことですけれども、公共交通での待ち時間対策なのか、そのSDGsとか環境配慮アピールとか、どういった狙いがあるのかというのを知事の方からもう少しお話しいただけるとうれしいです。

知事

  日傘につきましては、これまでも比較的女性に日傘を差されるという方が多かったのだろうというふうに思いますけれども、男性についても、日傘をお使いいただく、若しくは男女兼用傘、こういったものを使っていただくということで、私も2、3年前に1度、日傘を使おうというキャンペーンをさせていただきましたけれども、暑さ対策、熱中症対策として日傘は有効だと考えています。特にこれはもう日本全国でありますけれども、この数年間、極めて厳しい暑さに悩まされている方も多いと思いますし、現実に熱中症で、先ほどお話しいたしましたけれども、(緊急搬送で)運ばれる方も数字として大きく出てきています。こういったものに対する対策の1つとして、我々といたしましては、暑さ対策として、しっかりと活用いただきたいというふうに思っています。他方で、傘は、これは雨傘もそうですけれども、必ずしも持ちやすくないという、そういう方もおられます。そういった意味で気楽に使っていただきたいということ、それから1度使っていただいて効果を是非感じていただきたい、こういったことで始めさせていただいて、これNature Innovation Groupという会社がアイカサというシェアリングサービスを行っておられますのでこれを県内に広げることによって、より多くの方々に効果を実感していただくとともに、熱中症対策につなげてまいりたいと、こういった意図でございます。

東京

  ごみ収集のことなのですけれども、まだごみ収集の再開見通しが立っていない段階だと思いますが、再開の見通しについて何か把握されていることがあれば教えていただきたいのと、それから今受け入れられないごみを蕨戸田以外の自治体で受け入れられないかという調整を県の方を通じてなされているというようなことを伺っているのですけれども、その辺り進捗などを御説明いただけますでしょうか。

知事

  まず今回の火災事故を受けて、現時点ではまだその被害の最終的な状況や原因について調査をしているところでございます。当面、蕨戸田衛生センター組合では、昨日7月14日から可燃ごみ、不燃ごみ、粗大ごみの受入れを停止いたしました。県といたしましては、この蕨戸田衛生センター組合から要請を受けましたので、可燃ごみ、量にすると、日量で150トンだそうです。また、し尿・浄化槽汚泥、これは電気系統の関係で、ごみの処理の施設のそのままではないのですが、し尿・浄化槽汚泥、これは日量20トンだそうです。この処理を受け入れてくれる市町村、一部事務組合、民間企業を調査し、受け入れ先の早期確保の支援を行っているところであります。また受け入れ先だけではなくて受け入れ先の施設までごみを運ぶ必要もございます。したがって、収集運搬事業者の確保についても、業界団体と連携して支援を行っているところであります。既に本当にありがたいことに多くの団体から一定の前向きな回答を頂いているところであり、現在、蕨戸田衛生センター組合との間でのマッチングを行っているところでございますので、これをまず、しっかりと支援させていただきたいと思っています。現時点では再開の見通しについては伺っておりませんが、県としても施設の早期回収に向けたサポートであったり、あるいは再発防止に向けた、先ほどもお話いたしましたが、分別徹底に向けた啓発など、様々な側面から協力支援を行ってまいりたいと考えています。

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 幹事社質問

結婚支援について 【該当部分動画(YouTube)】

産経

  先週の11日に県が運営するSAITAMA出会いサポートセンター「恋たま」での成婚が600組を突破したというような発表がありました。これの成果とか課題、目標などありましたらお聞かせください。併せて、結婚支援の狙い、県として別の取組などもありましたらお願いいたします。  

知事

  超少子高齢化あるいは人口減少、これは埼玉県にとっても極めて重要な課題であり、私は常に申し上げておりますが、特に2期目になってからずっと申し上げておりますけども、歴史的な課題の1つと申し上げています。この中での少子化の主な要因として、未婚化、晩婚化の影響が大きいというふうに指摘をされています。国の調査によると、8割以上の未婚の男女については、結婚を希望してはいるものの、25歳から34歳の未婚者が独身でいる理由については、男女とも適当な相手に巡り合わないという回答が一番多いというふうになっています。そこで埼玉県としては平成30年度のことなのですが、市町村や企業などと共に、出会いや結婚を望む人の希望をかなえるためのSAITAM出会いサポートセンター、通称「恋たま」を官民連携で立ち上げ、出会いの機会を提供しています。「恋たま」はオンラインで手軽に入会登録や相談、あるいはAIを活用したマッチングシステムが利用できるという意味では非常に先駆的な、他の都道府県に先駆けた先駆的な取組でありますが、令和3年度からは、4年連続で年間100組以上が成婚しています。このたびの成婚組数が600組となったというのが、今回御指摘いただいた状況でございます。今後、20代の若者の減少が残念ながら見込まれています。そんな中でも会員数を増やし、マッチングの機会を確保するために効果的なPR、あるいは魅力あるイベントを実施することが必要だと考えています。埼玉県こども・若者計画の指標では、「恋たま」の年間成婚数が先ほど毎年100組以上と言っていましたけれども、これを120組として目標として掲げています。結婚はもちろん個人の自由な意思に基づくものでありますから、多様な価値観や考え方を尊重すること大前提ではありますけれども、出会いを望む、結婚を望む多くの方に、独身証明書による本人確認で安心して利用ができる、「恋たま」を活用していただければと考えています。県では、「恋たま」の運営以外にも、今回の成婚600組突破を記念して、SNSへのエピソード投稿キャンペーンというものを実施しています。今回のキャンペーンを通じて、結婚を応援する気運を盛り上げてこれからもいきたいと思っています。また結婚支援コンシェルジュを配置し、市町村や企業が地域で行う婚活イベントの取組をサポートしています。私も知り合いの方で、「恋たま」を利用して結婚された方がおられました。私も全くそういう世代ではないので、こういったAIとかを利用して結婚したというのはどうですかと実際結婚した方にお伺いしたところ、少なくともその方は大変幸せに過ごしているというふうにおっしゃっていましたので、是非、いろんな方に、まずは試していただきたいと思っています。  

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 その他質問

参議院議員選挙について 【該当部分動画(YouTube)】

産経

  参院選について、参院選の争点の1つに外国人問題というのが浮上しているかと思います。背景には社会統合だとか治安への影響などの課題があるからだと思われるのですけれども、県内でも川口市の住民とクルド人の一部であつれきも起きているという事実もあるかと思います。外国人問題が争点に挙がっていることについて、また、外国人問題そのものについて知事の御見解があればお聞かせください。

知事

  まず外国人問題というべきなのかどうか分かりませんけれども、当然、移民、領事、入管こういった政策については、国のもちろん所管ではありますけれども、国の方向性というものを大きく左右する、そういった課題だというふうに考えています。そういった中で、今回国政の選挙において、この外国人問題をどう定義するかはありますけれども、先ほど申し上げたような国の所管について、しっかりと議論をしていただくというのはとても大切で、特に人口の減少の中で、例えば外国人をどう活用していくのか、グローバル化にどう対応するのかといった問題は、必ずしも良いことばかりではなくて、そこに両方の側面がございます。私も海外にいた経験が長いので、ヨーロッパでもそうですし、中東でもそうでしたけれども、どこにおいても様々な外国人を必要とする良い側面と、それから負の側面と両方が存在したというところがあるので、これは特にこれから人口が減少して日本がどちらに行くのかということが左右されるこの時期に議論をするというのは、私はとても大切なことではないかというふうに強く考えているところであります。他方、地方自治体の立場で申し上げれば、先ほど申し上げたような外国人問題については、我々、県の所管ではないのですけれども、ただ結果として御指摘のように、川口市で不安があおられるような状況とか、これらによって地方自治体が様々なしわ寄せを受けるというのは決して良い話ではないというふうに考えています。責任をしっかりと国において持っていただけるような施策というものが私は必要だと考えておりますし、また治安の話だけに限って申し上げれば、我々県としても、これまでも警察やあるいは国に対して様々な要望をさせていただいていますけれども、国が入管対策等を取らない以上、私どもとしては、そういった治安対策等での国の自治体に対する支援は不可欠だというふうに考えています。

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秩父市の落石事故について 【該当部分動画(YouTube)】

テレ玉

  先週の金曜から土曜にかけてだと思うのですけれども、秩父の大滝の方で崩落事故があったかと思うのですけれども、その後の地域の状況というのはどうなっていますでしょうか。

知事

  まず初めて、これはきちんと申し上げるので、まず事実関係から申し上げますと、先週の金曜日7月11日の夜10時頃のことでありますけれども。国道140号の秩父市大滝地内、道の駅大滝温泉から秩父市街地方面に約2キロの地点で大きな落石が生じました。このため、この140号の大滝温泉から贄川(にえがわ)交差点間約8.5キロメートルを規制させていただきました。他方で林道があるのですけれども林道が狭いので、地元の方にのみ林道を御案内させていただいておりますので、孤立が発生したという状況ではございません。この落石の原因については現在調査中ですけれども、当日実は雨が降り続いていたのですが、それが原因かどうかはまだ確定はしていません。落石の状況ですが、大型の落石が最大のもので2メートル掛ける1.2メートル掛ける2メートル、(この)最大の規模のもののほか、落石が5個といったことであります。7月15日今日現在で申し上げると、路面上の落石は撤去済みであります。現地調査あるいは測量も完了していますが、まず大切なことは人的被害はありません。その上で、落石によって、路面が石が落ちてきたために陥没しているとか、ガードレールが損傷しているとか、川のそばの擁壁の傾きなども確認されています。先ほど申し上げたとおり落石は撤去済みなのですが、この落石のあった道路面から約70メートルほど上方が発生源と考えていますけれども、この法面については、今もなお不安定な岩塊、岩の塊が複数確認されていて、安全面での確保ができないという理由から、通行止めを継続しているところであります。現時点では、復旧方法の検討を早急に進めています。復旧まで、どの程度かというのは今のところ申し上げることはできないのですが、ただ、現在の見込みでは数か月を要する可能性が高いというふうに考えています。そこで実は、地図がないと見にくいのですが、(手で地図を示しながら)ここのところ山を周囲に回るような状況なのですが、この間に大滝トンネルというのを今掘って整備中であります。そこで、この建設中の大滝トンネルの活用も視野に入れて、通行止めの解消を早急にできないかということを検討しているところでございます。なお、緊急車両、それから学校に通う子たちがいるのですけれどもスクールバスについては、この大滝トンネルまだ工事中ですけれども、明日から暫定的に通行できるようにいたしました。ただ地元の方は、先ほど申し上げた林道で迂回していただくという形になります。ちなみに小学校、中学校合わせて、落石箇所より奥に住んでいるこどもたちが5名おります。スクールバスを通常この子たちは使っているという話ですけれども、通行止め以降は保護者が送迎をしてくれていました。このスクールバスにつきましては、工事中ですけれども、明日から先ほど申し上げたトンネルを通行いたします(その後修正:できるようにいたします)。ちなみにスクールバスや緊急車両が通るこのトンネルですけれども、令和7年3月にトンネルは開通しています。トンネル本体工事は完成しているのですが、今のところトンネル内の排水施設だとか、あるいは舗装、下ですね、今砂利の状態だったり、あるいは照明、非常用施設などの工事が残っているので、一般車両が通行できるという状況にはありません。しかし、先ほど申し上げた復旧自体がある程度長期化する見通しであるといったことから、当面まずは緊急車両とスクールバスから将来に向けて、大滝トンネルの活用も視野に入れて検討してまいりたい。これが今の状況であります。

テレ玉

  1点付随で質問させていただきます。今トンネルの状況の中で砂利な状態であったり、照明がまだ点いていなかったりというようなお話ございましたけれども、そうすると当面はまだ明るいといいますか、例えば夜中とかちょっと不安なときには通れないとかそういうような状況になるのでしょうか。

知事

  現時点ではスクールバスと緊急車両だけでありますので、スクールバスはあまり夜中通らないだろうと思いますけども、緊急車両の場合には、24時間必要な場合には通っていただくことになるというふうに理解しています

 

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参議院議員選挙について【該当部分動画(YouTube)】

時事

  参院選についてお伺いしたいです。参政党に注目が集まっている状況についてお伺いしたいのですけれども、現在情勢調査等でも参政党の支持が伸びつつある傾向があると報道されていますけれども、知事の御感想があればお伺いしたいのと、また新しい政党ですけれども、その政策などについて所感があればお伺いできればと思います。

知事

  まず、これは一般論として申し上げると、これまでの既成の国政政党の、しかもある程度大きな政党から小さな政党や、あるいは国政政党じゃない政党が伸びてくる場合というのは、やはり既成の政治や政党に対する不満というものがあるのではないかというふうに考えています。それを受皿というものとして、参政党もそうかもしれませんし、報道によると国民民主党も伸びているというふうに聞いていますけれども、小さい政党というものが、そこに伸びてくる余地があるのではないかとまずは思っています。また政策については、我々報道でしか知りませんけれども、例えば、これは前回も申し上げましたが、日本人ファーストというのはどの政治家も当たり前にやっていることであります。当然特に選挙になると、票を持っているのは、有権者は日本人でありますので、こういったことは当然出てくる話ではあるのですが、これを分かりやすく、短いメッセージで届けているということは、またSNS等を使ってやっているというのは選挙技術的に優れたところがあるのではないか。もしかすると石丸候補が旋風を起こしたときも、やはりSNS等を使って短いメッセージでといった、分かりやすいというのがありましたけども、そういったメッセージが受け入れられる素地というものが今まで以上にできているのかなとそういう感じが私はしております。

埼玉

  今のお話に関連するのですが、参政党など一部の諸派が主張する日本人ファーストという言葉と、あと不法行為を行う外国人に対しての対処というのですかね、それが一緒くたになってヘイトだと言われるのに対してのカウンターがあってそれが余計クローズアップされたりとか、あと思想のプロパガンダの押し付け合いというのでしょうか、あとアジテーターみたいな選挙戦略がとても今回目立っているかなと思うのですが、そこに対して何か知事が思うところがあれば教えていただけますでしょうか。

知事

  まず、選挙というのは、特に国政選挙というのは、国民大で様々な課題について議論を交わすというのがとても大切だろうと思っています。その意味においては、先ほど産経さんからの質問に対してお答えしましたけれども、これからの将来、特にその人口が減少する中で日本がどちらへ行くか、こういった問題について議論していただくのはとても私は意味があることだと思っています。しかしながら、その一方でこれが余りにも過度に単純化してしまうとか、ファクトに基づかないとか、あるいはSNSでお互いに立ち位置が決まっている人が罵り合うというのは決して私は、これからの日本を決める上で正しいことではないのではないかというふうに考えています。先ほど申し上げたとおり、外国人が入ってくる、異文化の人が入ってくるというのは、良い面と悪い面両方あります。これについて、今やはり、皆さんが両方というかいろいろな立場の議論を聞いて、国政で1票を投じるということが求められているのではないかというふうに考えています。他方で地方自治体といたしましては、こういった中で、少し極端に、どちらの立場かは別として、極端な議論の中でしわ寄せが県内に来るということは決していいことではありませんし、私も一昨年の7月(後に訂正:6月)でしたか、埼玉県警に対して国籍や民族にかかわらず、法に違反するものに対しては厳しく対処するべきであるということで、対処の申入れを行い、その後、検挙が上がったといった実績もありますけれども、やはりそこはしっかりとやっていただく、あるいは選挙についてもルールはしっかりと守っていただく、こういったところについては、地方自治体としては、社会を安定させながら、冷静な議論をしていただくということがとても大切ではないかというふうに考えているところであります。

テレ玉

  選挙に関連してもう1問質問させてください。直近の発表で、期日前投票の投票率が前回3年前よりもかなり上がっているという結果が出ていますけれども、この辺りの状況に関しては、知事はどのように感じられてますでしょうか。

知事

  仮にこの期日前投票(率)の上昇というものが、全体の選挙に対する関心の盛り上がりや、投票率の向上につながるものであれば、これは是非歓迎させていただきたいというふうに思っています。今回、いろいろな見方がありますけれども投票日が3連休の真ん中であるということで、そうなのかもしれませんし、そこはちょっと私には分かりませんけれども、是非、県民の皆様におかれては、3連休の真ん中であっても投票に行っていただく、あるいはそれが難しい方は是非お近くの期日前投票を利用していただくということをお願いしたいと思っています。あと1週間ありますけれども、お忙しい県民の方々には1週間すぐかもしれませんので、是非時間を見つけていただいて、長い時間、そういった期日前投票ができる場所もございますので、お近くの役所や、あるいはショッピングセンター等でもできる場所がありますので、是非探していただいて期日前投票、御利用いただきたいと思っています。  (終)

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お問い合わせ

知事直轄 報道長  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-0029

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