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掲載日:2025年5月28日
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知事
今日は6月1日からの出水期(しゅっすいき)を迎えるに当たり、私から「水害、土砂災害に対する『備え』について』御説明をさせていただきます。
その前に、今日から演台が変わりましたが、これは全国植樹祭で使わせていただいた県産材の演台でございます。
戻ります。地球温暖化の進行に伴い、前例のない巨大台風や集中豪雨による水害・土砂災害の発生リスクは年々高まっており、県内でも過去には令和元年東日本台風や令和5年6月の大雨の際に甚大な浸水被害が発生しています。昨年は台風などによる大きな被害はありませんでしたが、8月の大雨では、住宅裏の斜面の土砂が崩れるなど小規模な水害や土砂災害は毎年どこかで発生している状況であります。県内での実際の雨のデータを見てみても時間50ミリを超える降雨の発生回数は年々増加傾向にあり、20年前と比べると約2倍となっております。水害や土砂災害などの自然災害は年々激甚化・頻発化しており、これは私がかねがね申し上げている埼玉県の歴史的な課題の1つとなっております。そしてこのような激甚化・頻発化する自然災害への備えの要諦は「想像力と準備」であります。出水期を迎えるに当たり、いつ起こるかもしれない、もしものときに備え、改めて防災に対する意識を持ち、日頃から水害・土砂災害に対し、準備を行うことをお願い申し上げます。
皆さんにお願いする前に、埼玉県が行っている、水害・土砂災害に関するハード対策について御紹介させていただきます。水害に対しては、堤防の整備、河道の掘削・拡幅、排水機場の整備などの、降った雨を速やかに「ながす対策」、そして、川の能力を上回る降雨に対し、調節地や校庭貯留などの雨水貯留施設の整備といった「ためる対策」をそれぞれの河川の状況により組み合わせながら進めております。土砂災害に対しては、避難場所や要配慮者利用施設の存在する地区から優先的に砂防堰堤(えんてい)や法面の補強など、土砂災害防止施設の設備整備を進めてきております。
他方、このようなハード対策のみでは守り切れない自然災害は必ず発生することから、命を守るためのソフト対策も必要であります。県民の皆様が「想像力」を働かせ、避難行動などの「準備」を進めていただくために知っていただきたいこととして3点。「地域のリスクを知る」「防災情報の確認」、そして「命を守るための行動」これらについて御説明させていただきます。
1点目は、「地域のリスクを知る」であります。水害や土砂災害のリスクは地形などの条件によって異なるため、あらかじめ自分のいる地域のリスクを知り、いざというときに安全な避難ルートで避難場所に向かう、もしくは自宅にとどまるなど、自らの判断で的確な避難行動を取ることが重要であります。そこで国や県では、県民の皆様が「想像力」を働かせ、必要な対策を講じられるよう、様々なリスク情報を提供しています。例えば、国土交通省が提供している「浸水ナビ」では、アニメーションやグラフなどで視覚的に氾濫が発生したときの経過時間ごとの浸水範囲であったり、あるいは浸水の深さの変化を見ることができます。また、「ハザードマップポータルサイト」では住所を入力することによって、その時点で想定をされ得る最悪の浸水状況などが示され、このマップを確認することにより、避難場所や、あるいは安全な避難ルートを考えることができるようになります。
そしてこちらは県で提供している「水害リスクマップ」であります。先ほど御紹介した「浸水ナビ」「ハザードマップポータルサイト」は、災害時に県民の方が迅速かつ円滑な避難ができるよう、最大規模の洪水により河川が氾濫した場合に、浸水が想定される区域や浸水の深さを示したものであります。これに対して、この「水害リスクマップ」は、水害の発生確率の概念を導入し、先ほど申し上げた「ハザードマップ」では最大規模の洪水でしたが、最大規模の洪水だけではなく、例えば10年に1度程度発生するものはどの程度であるか、30年に1度ならばどうか、こういった様々な洪水の発生頻度別の浸水範囲を色分けで示したものであります。これを確認していただくことにより、床上浸水相当となる例えば水深50センチや、あるいは1階居室浸水相当となる水深3メートル以上の浸水などがどれぐらいの頻度で発生するかが分かり、命を守るための行動につながるだけでなく、まちづくりや住まいの工夫にも、役立てていただけるものとなっております。
2点目は、「防災情報の確認」です。お住まいの地域のリスクを事前に知った上で、河川に関する防災情報をリアルタイムに入手することも大事です。「埼玉県川の防災情報」においては、県内の河川の水位情報であったり、あるいは監視カメラの画像、雨量の情報、注意報・警報など、様々な情報をリアルタイムで地図上に集約しております。ワンクリックで必要な情報にアクセスが可能であります。そして隣接都県との境を流れる川につきましては、隣接都県が発信する水位情報や監視カメラ画像もこの地図上からワンクリックでアクセス可能となり、このサイトから必要な情報を得られるようになっています。是非「埼玉県川の防災情報」をお気に入り、ブックマーク登録して、万が一の災害時に役立てていただきたい。災害が来る前にブックマーク登録、お気に入り登録をお願いいたします。さらに、「埼玉県LINE(ライン)公式アカウント」や、「川の防災情報メール」では御自身の確認したい河川や地域を登録することで、その河川の水位が上昇して危険が迫る場合や、地域に土砂災害警戒情報が発令された場合に、LINEやメールでお知らせが届くようになるので、県民の皆様にはこちらも是非登録していただきたいと思います。
さらに、県では新たに、洪水の発生を予測して洪水予報を発表する取組を始めています。これまで「洪水予報」は基準としている水位に到達をしていた際に発表していましたが、避難判断水位や氾濫危険水位については基準とする水位に到達や超過が予測された段階で発表ができるようになります。この取組は本年3月25日から、県南東部を流れる中川、元荒川、新方川(にいがたがわ)、大落古利根川(おおおとしふるとねがわ)の4河川で、また明後日5月29日からは新たに、県西部を流れる入間川で実施されます。新たな「洪水予報」によって市町村による避難準備や避難指示の発令をより早く行うことができるようになります。県民の皆様にはより早い避難行動にお役立ていただきたいと思います。
そして3点目、「命を守るための行動」であります、災害の発生が想定される場合には、的確な避難行動ができるように5段階の警戒レベルに基づき、市町村から避難指示などの避難情報が発令されます。警戒レベル3「高齢者等避難」では、危険な場所から高齢者や障害をお持ちの方は避難を開始していただくことになります。警戒レベル4「避難指示」では、危険な場所から全ての方が避難を開始していただきます。警戒レベル5「緊急安全確保」では既に災害が発生している、あるいは切迫している状況であり、安全な避難ができず、命が危険な状況となっています。必ずしも避難場所に向かうことにこだわらず、建物の上層階に移動するなど、自らの判断でその時点で最善の安全確保行動を取っていただきたいと思います。なお、市町村からの避難情報にかかわらず、災害の危険性が高まったときにはちゅうちょなく避難をお願いします。また避難する際には、近隣の方などで避難の声掛けを行うことにより、避難が進んだ事例が各地で報告されていますので、「共助」の精神を持って、近隣の方に対し、声掛け、安全の確認をお願いいたします。あわせて、離れた場所に住むおじいちゃんやおばあちゃんの危険度をこども世代や孫世代が確認し、危険度が高まった場合には電話などで避難を呼び掛ける「逃げなきゃコール」も是非お願いいたします。
実際に行動するためには、普段から水害や土砂災害から身を守る行動訓練が有効であります。水害に関しては、水防団や消防団などが河川の増水への備えとして土のうを積む訓練や、あるいは住民が身近な道具を活用して行う水防工法の訓練など、自らの手で水害に備える「水防訓練」を各地で実施いたします。土砂災害に関しては、指定されている避難所までの経路の確認や、要配慮者が利用する施設での避難訓練など、本番を意識した状態で行う「土砂災害防災訓練」を全国的な統一訓練として、今週末になります6月1日に実施します。これらの訓練は県内の様々な地域で行いますので、是非、御参加をお願いいたします。最後に、激甚化・頻発化する水害や土砂災害から命を守るためには、流域のあらゆる関係者が一丸となり対策を推進する「流域治水」の取組が極めて重要であり、県民の皆様にはこれらの災害リスクを認識し、自分事として捉え、防災意識を高めていただくことが必要であります。御自分のおられる地域のリスクを事前に確認し、「埼玉県川の防災情報」などから、気象や河川に関する防災情報をリアルタイムに入手し、災害の発生が想定される場合にはちゅうちょなく、的確な行動をお願いしたいと思っております。
朝日
今の知事発表に関して幾つか質問します。まず、年々激しさを増すゲリラ豪雨に対して、戸田市や川口市では地下に雨水を一時的に蓄える雨水の貯留管を整備しています。雨水を貯める手段として有効な一方で、多額の費用がかかり、整備できる自治体は少ないと思います。県として、こうした水害対策の整備にかかる費用の補助など、自治体への支援で考えている施策はありますでしょうか。
知事
まず私どもといたしましては、内水の被害と、それから河川から来る被害の両方がございますがこれは地域によって特性があって、それぞれ異なることになります。特に河川等の大規模なものについては、基礎自治体では賄いきれないものが多い一方で、他方でポンプで吐くとか基礎自治体の協力も必要ということになります。そこで、埼玉県といたしましては先ほど例えば申し上げた「中川・綾瀬川緊急流域治水プロジェクト」は良い例でありますけれども、複数の市町と、そして国、県が連携して、財政的な支援、技術的な支援、更には連携、こういったものについて進めさせていただいているところでございます。必ずしも地下貯留だけではなく、先ほど申し上げたような様々な取組を組み合わせていくことが重要であり、必要な対策を講じてまいりたいと考えております。
朝日
もう1点お伺いします。県内には独居で身寄りのない高齢者の方も多くいらっしゃいます。行政として避難指示の情報をどのように伝えていくか、具体的に想定している対策はありますでしょうか。
知事
まず先ほど申し上げたきめ細かい伝達がリアルタイムでできるようにしておりますし、また予測の段階で、より早い段階で情報提供ができるようになってきておりますので、これを市町村にお伝えし、市町村が適切に判断されることになると理解をしています。
朝日
5月25日、埼玉県では66年ぶりとなる全国植樹祭が開催されました。終えたことへの所感、開催による成果、印象に残っている場面、出来事について伺います。
知事
まず、去る5月25日、第75回全国植樹祭が秩父ミューズパークを主会場に天皇陛下をお迎えし、盛大に開催ができたことを大変うれしく思っています。第75回全国植樹祭埼玉県実行委員会の委員の皆様をはじめ、関係する全ての皆様に感謝を申し上げたいと思っています。ありがとうございました。大会では「人・森・川 つなげ未来へ 彩の国」を大会テーマとし、豊かな川でつながる山村と都市が協力して森林、みどりを守り育て、元気な姿で未来のこどもたちへつないでいくとともに、埼玉県の豊かな自然や歴史・文化等の魅力をお伝えさせていただきました。印象に残りましたのは、やはり天皇陛下に御臨席を賜ったことであります。記念式典において、天皇陛下からは「埼玉県の豊かな自然が多くの方の手により守り育てられ、今日まで受け継がれていることを大変喜ばしく思う」とのお言葉を頂きました。「大会テーマ『人・森・川 つなげ未来へ 彩の国』にふさわしく、人々が森や川を大切にしながら、自然に親しみ、健全な森林づくりや木材の利用を更に進める活動が、埼玉から全国へ、そして未来へとつながっていくことを願われている」ことなどのお言葉も頂きました。また、苗木のお手植え、種のお手播きも行っていただきました。大変、私どもにとっては感激するものでありました。そして、本県出身の林家たい平師匠や朝日奈央(あさひなお)さん、原田勇雅(はらだゆうや)さん、そして県内のこどもたちなど、本当に多くの方々に御出演いただき、今回の大会テーマを映像やダンス、伝統芸能、音楽などを交えて鮮やかに表現できたことも印象的で、参加者からは本当に感動的であったというようなお言葉も頂いて、実際、昨日お越しいただいたある方は本当に涙を流したというふうにおっしゃっておられました。ただ、これらが効果的にできたのも、やはり天気が良かったということがあったと思っています。これが荒天になってしまって、例えば、様々なプログラムが実施できないようなこともあり得ましたので、天気に恵まれたということは大変有り難かったと思っています。そして、全国植樹祭の成果として、様々あると思いますが、1つだけ代表的なものを挙げさせていただくとすれば、森林資源の活用、木材の利用拡大を図る活樹を発信できたことであります。1950年に比べて埼玉県の木材資源は4倍にもなっており、そして埼玉県内の人工林はその8割が利用可能な伐採期を迎えています。今後充実した森林資源の循環利用を進めて適切に管理をしていく、「伐って・使って、植えて、育てる」この活樹を埼玉県として発信ができたことというのは、私どもとしては極めて意義深いと思っていますし、もちろん植樹も大切ですけれども、いわゆる循環利用をこれから促していくということで、未来に対して大きな1歩が踏み出したのではないかというふうに成果として考えています。
朝日
この「活樹」の取組の発信、今回大会を通じて知事はよくおっしゃっていらっしゃいますけども、これからの展望として全国的にどんなふうに具体的に広がっていって欲しいというふうにお考えでしょうか。
知事
森林環境譲与税が導入されて、そして実際に1人千円の徴収が始まりました。そういった意味からは、ちょうどやはり関心が高まる時期であると思っています。その一方で、下流の地域においては、この森林環境譲与税が、十分に活用されなかったり、あるいは活用先について検討が長く掛かったりといった、こういったことも事実として出てきています。埼玉県の場合には専ら森林である県ではなく、また逆に専ら木を使う方の都市圏だけの県でもなく、両方が適切に混在する県であります。したがって、作る方、提供する方と使う方、これが近いところにあるので、私たちは「活樹」の提言をする発信者として極めて適切な位置にいるというふうに考えています。そこで我々といたしましては、これは数年前から流通経路については整備してきていますけれども、木を伐る所、提供する所から使う所までを、いわゆる流通系のサプライチェーンとして構築するような行政としての働き掛けや、あるいは森林側と、そして使う側をマッチングする、こういったことも既に過去に県として4件(後に訂正:5件)と、結果としては5件(後に訂正:6件)ありますけれども、こういったものが進んできていますので、これらを進めていきたいと思っております。そしてそれをできれば、全国に広げていきたいということでPRを図ってまいりたいと考えています。
時事
今回の植樹祭で皇后様が体調に支障があって御欠席されたとのことですが、四大行幸啓で出席を見送られたのは令和では初めてということで、宮内庁の記者会見の方でも知事にコメントを求められたとのことですけど、改めて知事の御所感をお伺いできればと思います。
知事
所感と言うべきかどうかは分かりませんが、今回、埼玉県で行われた第75回全国植樹祭に、皇后陛下が御出席いただけなかったこと自体は残念なことでございました。しかしながら天皇陛下からですね、御体調が整わず、御訪問を取り止めたことを残念に思っているといったお話は何度もございました。そこで私の方からは、まずは皇后陛下に対してお見舞い申し上げるとともに、県民に対するお気遣いを頂いたことに感謝を申し上げ、それと同時に皇后陛下の御体調が整って、本県にお越しいただけるような環境になったときには是非歓迎申し上げたい、このように申し上げたところでございます。私どもといたしましては、皇后陛下の御体調が一刻も早く整うことを祈念するばかりであります。
朝日
25日、さいたま市長選で現職の清水勇人氏が当選されました。結果の受け止めと今後の期待についてお聞かせください。
知事
まず25日、さいたま市長選が行われ、結果として5回目の当選を果たされた清水市長に対しては心からお祝いを申し上げたいと思っております。選挙の結果はさいたま市民の皆さんの意思の表れというふうに考えております。今回、現職の市長として、清水勇人さんは4人の候補者の挑戦を受けるという形になったわけですけれども、これまでの実績、それと、これまで培ってきた知名度、そして今後に際して掲げた政策がファクトや市民の考える課題に即したものであったと考えられたために、有権者に高く評価されたのではないかというふうに思っております。また、さいたま市民の市政に対する関心が高まった結果、前回を上回る投票率となったことは良かったのではないかと思います。さいたま市は県内で唯一の政令指定都市であります。これまでも、埼玉県知事・さいたま市長の意見交換を実施するなど、共通する政策課題に対し緊密に連携協調してまいりましたので、さいたま市長として当選された5期目の清水市長とは意志疎通を十分に図り、県、市の連携を密にして、県民の幸福増進に対し、共に手を取って力を合わせていきたいと思っています。
TBS
陥没事故の関連した質問ですが、先週、悪臭に対しての対応で、様々な対策をこれからしていくというお話がありました。ヘドロの撤去やそれから送風機による臭気の閉じ込めですとか、新しい話も出たのですけれども、その後の何か新しい対策、それから、こういった今まで行われてきた対策の効果、分かっているものがあれば教えてください。
知事
臭気対策について、先週もお話ししたとおりでありますけれども、これまでも陥没発生箇所の破損した下水道管への防臭シートの設置や消臭剤の噴霧を行ってきた、あるいは4月になってからは、バイパスとなる仮排水管の下流側に設置した流出立坑部分において、防臭シートではなくそれよりも密閉性が高い蓋としてコンクリート蓋の設置を行うとともに、キャビン救出のために掘削した上流側の開口部からも臭気が地上に上がってくる可能性がありますので、そこで、大型の送風機で管きょ内に空気を送り込んで、臭気を中に閉じ込める、こういう対策も行っているところです。さらに先週になりますけれども、チュウ4人孔、事故が発生した交差点にある大型の特殊マンホールですね、ここの開口部に木製の蓋の設置を行って、これまでの防臭シートのみによる対応と比較して、より密閉性が高まることとなりました。それと同時に、職員による臭気確認のパトロールの強化、風向きによって随分変わったりしますので、こういった強化を行ったところでございます。今後も消臭剤の噴霧の増強や、あるいは陥没箇所の破損した下水管の中に残されている汚泥やがれきの撤去などを進めるとともに、その他にもあらゆる対策を検討したいと思っています。また専門家にも来ていただきまして、汚泥由来というよりも下水由来の臭いではないかといったことがございましたので、汚泥の撤去よりも優先させて先ほどの蓋とかそういった対策を先行させているところであります。
TBS
近々のすごく近い住民の方々に防臭機と言いますか、消臭する機械を貸し出すということを行っていると思いますけど、範囲を広げるようなことは考えていませんか。
知事
先般、工事説明会を行わせていただいて、そこでも臭気に関するお話というか、問題になっているという御指摘がございました。個別の相談会を行いますので、あるいは電話相談窓口もございますので、そういったところで個別な対処を行っていきたいと思いますので、今お話があったような件を含めて、これも否定することなしに、我々としては、可能な限り、ゼロになるかどうかはちょっと別としても可能な限り対応していきたいと考えています。
NHK
先ほどの知事の発表事項の関係の質問なのですけれども、6時間先の予測水位を用いた洪水予報で、各自治体にも活用を促したり、その結果、より早い住民の安全確保につなげるということが大変大事だと思うのですけれども、各自治体に対してどのようにこのシステムを活用していただきたいかというのを伺いたいのが1点と、もし他の河川でも導入を予定している河川がありましたら教えていただければ幸いです。
知事
後者については、後ほど担当からお話をさせていただきたいと思っています。我々といたしましては、皆さんに見ていただけるような埼玉県のGISでの閲覧ですとか、水害リスクマップ等(の公開)を行っているほか、様々な情報につきましては、必要な場合は防災無線等ですね、仮に公共のインフラが途絶されたような場合にも、そういったことを活用しながら、連携を図ってまいりたいというふうに考えています。
県土整備部
2番目の質問でございますが、他の河川についても、導入を進めるよう検討しています。国土交通省からデータを頂き、それを活用しているものですから、まずその精度を確認するという作業がどうしても必要になりますので、作業を進めているというところでございます。
埼玉
さいたま市長選について、今回5選されたということで、選挙の前から多選については賛否があったかと思うのですが、知事御自身のですね、自治体の首長について多選、同じ人が長く務めるということについて知事御自身のお考えがあればお聞かせいただけますでしょうか。
知事
まず、今回さいたま市長選に際して、この多選といったことに対して、議論があったことは報道などで私も承知をしています。他方で、今回さいたま市民の投票結果を見る限りでは、この5選、多選といったものが最も重要なポイントではなかったのだろうというふうにまずは考えています。その上で、私は期を重ねるということは必ずしも数ではなくて、その候補者、あるいはその首長になられる方のお持ちの施策やエネルギー、こういったものがしっかりと機能するかどうかということだと思っていますので、人によって正直違うのではないかというふうに思います。私自身、このことについて清水市長に聞いたわけではありませんけれども、恐らく清水市長はまだまだ自分がやるべきことがある、またそのエネルギーがあると考えたからこそ、立候補されたのだと思いますし、それが市民の方もそう思われたから投票されたのではないかと、私はこれはあくまでも推測ですけれども、(推測)しますので、首長については、やはり大変な職でもありますし、苦労もあるし疲れます。でもそういった中でも、エネルギー、あるいは政策が継続をするということがやはり最も大切なことではないかと考えています。(終)
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