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掲載日:2025年1月15日

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知事記者会見 令和7年1月14日

知事記者会見動画【全体:YouTube】
知事会見パネル(PDF:3,006KB)

  知事発表

日本一おいしい 埼玉県のいちご 【該当部分動画(YouTube)】

知事

 私の方から今日は何点か御報告させていただきたいと思います。もう既にお気付きかと思いますけれども、私の横にいちごがございます。今日は、まず、「日本一おいしい 埼玉県のいちご」について御報告させていただきたいと思います。埼玉県は、全国初、なおかつ、2年連続で、全国で唯一の「プレミアムいちご県」、最もおいしいいちごの産地に認定されている県であります。

 この「プレミアムいちご県」に認定された理由でありますけれども、全国選手権4連覇とあるように、令和5年2月の「第1回 全国いちご選手権」を皮切りとして、埼玉県産のいちごが最高金賞を4回連続で、連続受賞、1位に4回連続で輝いている、そして、さらには、銅賞以上の上位のうち、多数を埼玉県産いちごが占めるなど、非常に高く評価されているからであります。

 次に、先月開催された「第2回クリスマスいちご選手権」の受賞状況を改めて御報告いたします。この「第2回クリスマスいちご選手権」においては、第1回に引き続き、埼玉県産のいちご、県オリジナル品種、埼玉県でしか食べられない、「べにたま」が最高金賞を受賞し、2連覇を達成いたしました。そして、最高金賞に加え、金賞が2つ、銀賞が2つ、そして銅賞が4つと、これ実は全部で14品が銅賞以上で選ばれていますが、そのうち何と9品を埼玉県産いちごが占めるというすばらしい成績を収めています。この結果は、生産者の高い技術と努力の成果であり、本県の開発したいちご、埼玉県のいちごのおいしさを全国に広く知らしめ、埼玉農業の振興や活性化に大きく貢献するものであることから、銅賞以上の受賞者の皆さんに対して、埼玉農業大賞特別賞を贈呈することといたしました。この後、午後4時5分より、知事室にて表彰式を開催いたしますので、記者の皆様にも、是非、取材にお越しいただきたいと思います。

 改めて、県オリジナル品種を御紹介させていただきます。まず、「あまりん」でありますけれども、(実物を示しながら)このあまりんは「甘さ推し!」のいちごで、際立つ甘さと深みのある味わいがあり、(実物を示しながら)そして「かおりん」につきましては「香り推し!」のいちごで、酸味と甘味が高く香りが豊かであるいちごであります。(実物を示しながら)そして、こちら「べにたま」でありますけれども、こちらは「バランス推し!」のいちごで、糖度が高く、爽やかな酸味もあります。埼玉県におけるいちごの生産状況ですけれども、日本一おいしいいちごに認定はされているのですが、令和5年の産出額は全国12位、46億円、栽培面積では95ヘクタールで(全国第)16位ということになっています。県オリジナル品種の栽培面積は各品種とも着実に伸びてきており、今シーズンの3品種の合計の面積は、昨シーズンより11.3ヘクタール増加し、30.4ヘクタールとなっています。また、県オリジナル品種は非常に高い評価を頂いておりますが、今後もこの評価を維持、向上させることが重要であるため、今シーズンから県下全域で生産者自身が参加し、他の生産者との味の比較を行う食味会を開催するとともに、「あまりん」の生産者全員のいちごの糖度を測定いたします。これらの取組により、生産者の食味向上への意識醸成、栽培管理の徹底を行い、県オリジナル品種の品質と食味向上を図ります。ちなみに、現時点ではやはりとてもおいしく仕上がっており、私も先ほど、実はこの3つの品種、食べさせていただきましたが、記者さんも後ほどありますので食べてみてください、3つありますけれども、どれも非常にバランス、あるいは香り、あるいは甘さという、それぞれの特徴を兼ね備えているいちごに出来上がっています。

 そして、埼玉いちごPRキャンペーン「日本一おいしい埼玉のいちご」について御紹介します。1月から3月にかけ、「日本一おいしい埼玉のいちご」と題した埼玉いちごPRキャンペーンを実施します。具体的には、東京都内・埼玉県内において、作り手のこだわりあふれる(いちご)スイーツをお届けいたします、「埼玉いちごスイーツフェア」、そして、それに加え、県内各地のいちご生産者が出店する「埼玉いちご祭」、そして、埼玉いちごの魅力に触れる「埼玉いちごキャンペーン」を実施します。それぞれの取組の内容につきましては、埼玉農産物ポータルサイト「SAITAMAわっしょい!」に特設ページを設けております。日本一おいしいいちごに出会いたい方、「埼玉いちごいちえ」で検索してみてください。

 まず、「埼玉いちごスイーツフェア」でありますけれども、埼玉県のいちご、そのまま食べてもとてもおいしく、他のいちごの追随を許さないと考えますが、スイーツの素材としても、パティシエの皆さんから高く評価を受けており、有名百貨店やホテル、洋菓子店などとコラボし、「埼玉いちごスイーツフェア」を、東京都内、そして埼玉県内において開催する予定であります。都内では、「埼玉いちごスイーツフェアTOKYO」と題して、伊勢丹新宿店であったり、あるいは、渋沢栄一翁が初代会長を務めたことでも知られ、約135年の歴史を持つ帝国ホテル東京、さらには、口コミサイトでも高い評価を受けている洋菓子店などに参加いただきます。そして、県内の方ですけれども、「埼玉いちごスイーツフェア」として、伊勢丹浦和店、あるいはホテルメトロポリタンさいたま新都心やロイヤルパインズホテル浦和といったホテルのほか、県内外から高い評価を受けている、アカシエ、阿左美冷蔵、シャンドワゾー、パティスリーアプラノスといった有名店などが参加いたします。各店舗においては、「あまりん」をふんだんに使ったショートケーキや、あるいはタルト、パフェやスイーツサンド、あるいはいちご大福など、趣向を凝らした埼玉いちごスイーツが展開されます。フェアの開催時期や商品の提供期間などは各店舗により異なるため、先ほど紹介した特設ページで御確認ください。また、伊勢丹の新宿店では2月22日に、そして、浦和店では3月1日に、私も現地で試食用の「あまりん」をお客様にお配りさせていただくなど、直接PRを行います。

 続いて、「今年で2回目!『埼玉いちご祭(まつり)』」であります。昨年2月に初開催し、2日間合計で約3万8千人の御来場を頂いた、埼玉いちご尽くしのフードフェス「埼玉いちご祭」を、今年も、さいたま新都心駅から徒歩7分の「さいたま新都心公園」、前回は「さいたま新都心駅」ですけれども、今回はさいたま新都心の「新都心公園」の方になります、けやき広場から移りますので少し御注意いただきたいと思いますが、2月23日、24日、2日間にわたり開催いたします。今回は、2月23日にスペシャルゲストとして、「芸能界のスイーツ女王」として有名な、お笑いカルテット「ぼる塾」のメンバーである田辺 智加(たなべ ちか)さんにお越しいただき、私と埼玉いちごの魅力を語り合う「埼玉いちごトークショー」を開催いたします。会場の中では、県内各地のいちご生産者が出店し、「あまりん」をはじめとした県産いちごの販売、県産いちごを使ったスイーツの販売も行われるほか、各種ステージイベントも実施いたします。出店者などの詳細につきましては、後日、特設ページに掲載する予定であります。このほか、県主催の取組に限らず、県内各地において、埼玉いちごのPRイベントが開催される予定であります。イベント情報に関しては、特設ページや、あるいは、県公式インスタグラム「埼玉わっしょい」で発信いたしますので、こちらも是非チェックしていただきたいと思います。

 続いて、「埼玉いちごキャンペーン」であります。まず、「全国唯一『プレミアムいちご県 埼玉』プレゼントキャンペーン」として、インスタグラムを活用したプレゼントキャンペーンを実施します。県公式インスタグラム「埼玉わっしょい」を、まずフォローしていただきます、そして、その上で、キャンペーン案内の投稿にコメントをしていただいた方の中から(抽選で5名の方に、)「第2回全国いちご選手権」で最高金賞、日本一に輝いた、「市川いちご園」の「あまりん」をプレゼントさせていただきます。本日、この会見の後に、県公式インスタグラム「埼玉わっしょい」におきまして、キャンペーン案内の投稿を行う予定であります、是非、奮って御参加いただき、日本一のいちごに輝いたいちご園のいちご、是非ゲットしてみてください。次に、「『埼玉いちご×(かける)旅』周遊デジタル・スタンプラリー」であります。対象となる県内のいちごスポットを3か所以上巡っていただくと、抽選で15名の方に「あまりん」1箱が当たるスタンプラリーを実施します。先ほど御紹介した「埼玉いちご祭」も対象スポットの1つであります。そのほかの対象スポットやスタンプラリーの参加方法は特設ページでお知らせいたします。また、今年度は、旅行でも皆さんおなじみの「じゃらん」と連携した取組も実施します。まず、日本最大級の宿・ホテル予約サイト「じゃらんnet」におきまして、県内の観光農園で使えるお得なクーポンの配布を行います。明日1月15日から200枚配布いたしますので、是非、入手し、お得に県内でいちご狩りを楽しんでいただきたいと思います。また、「日本一おいしい埼玉のいちご」情報のほか、県内の観光農園など埼玉いちご情報満載の「ご当地じゃらん埼玉版」を発刊します。この冊子ですが、1万部作成し、1月15日よりスイーツフェア参加店等で配布するほか、電子ブックとして県ホームページの特設ページでは本日から、「じゃらんnet」では1月21日から閲覧可能となります。

 次に、「いちご狩りに出掛けよう」です。本県には、秩父地域をはじめ、県内各地に102軒の観光いちご農園が開設されており、県オリジナル品種をはじめ、様々な品種を栽培して食べ比べができる農園や、いちご狩りと一緒にお土産などの買い物や、併設されたカフェでくつろぐことができる農園もあります。今シーズンから「べにたま」も観光いちご農園で楽しめるようになりました。県内の観光いちご農園は、県ホームページ内「グリーン・ツーリズム埼玉」で紹介しています。是非、これからいちご狩りに行こうかなと思う方、せっかくならば、日本一おいしいいちごの県、埼玉県でいちご狩りを楽しんでみてはいかがでしょうか。以上、本シーズンのいちご(に関する)取組は盛りだくさんです。これらの取組を通じ、県内外の多くの皆様に、埼玉県のいちごの魅力を知り、日本一おいしいいちごの埼玉県にお越しいただき、味わっていただき、そしてファンになって欲しいと思います。

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彩の国ビジネスアリーナ2025の開催 【該当部分動画(YouTube)】

知事

 次に、新春の埼玉の風物詩として定着いたしました、「彩の国ビジネスアリーナ2025」について報告させていただきます。彩の国ビジネスアリーナは、産業振興公社や金融機関などが連携して開催する県内最大の展示商談会であり、平成14年度の第1回目から今回で22回目の開催となります。さいたまスーパーアリーナを会場とし、サーキュラーエコノミー、あるいはDXなど、多彩な分野の製品・サービスなどを展示いたします。また、今年は中小企業の喫緊の課題である、人手不足対策にフォーカスし、省力化の機器装置、ロボットなどの出展区分を新設いたしました。リアルの会場となるさいたまスーパーアリーナでは、1月22日、23日の2日間、そしてオンラインとなる特設WEBサイト上では、1月17日から31日までの15日間、県内外から657の企業・団体が出展し、盛大に開催されます。ビジネスアリーナは、新たな産業分野を積極的に紹介し、ビジネスマッチングにもつなげます。県では、環境と経済の両立を推進しており、ビジネスアリーナにおきましても、「サーキュラーエコノミー/GX(グリーントランスフォーメーション)」の出展区分を設け、環境に配慮したビジネスに取り組む企業のPRをいたします。廃棄物を活用した新商品開発や素材、蓄電池や太陽光発電など、サーキュラーエコノミーやカーボンニュートラル関連のビジネスに取り組む企業、団体、約60社に御出展いただき、その優れた技術や製品を紹介いただきます。例えばですが、(パネルを示しながら)このパネルの写真は、ビジネスアリーナに出展いただく、さいたま市のマレリ株式会社の事例です。自動車の運転席前に配置されているインストルメントパネル、(パネルを示しながら)こちらですね、こちらの内装部品ですけれども、これを製品設計を見直し、リサイクルしやすいように単一素材にするとともに、リサイクルされた素材の活用などにも取り組むというものであります。あるいは、「DX/AI」の方の出展区分については、クラウドサービスなどのソリューション提供企業や、DX導入支援企業、AI関連企業など約80社に出展いただき、多様なサービス、製品を御紹介いただきます。スポーツ産業につきましては、スポーツ関連産業の成長を図るため設立した「スポーツビジネスネットワーク埼玉」の参加企業から製品、技術、サービスを提供する約30社に御参加いただきます。このほか、会場内には加工技術・部品、あるいは産学連携、さらには、技術開発などのコーナーを設置し、それぞれ中小企業の取組をアピールします。技術開発コーナーでは、現在県がロボット産業の拠点として整備を進める「SAITAMAロボティクスセンター(仮称)」の特設ブースを設け、県内外のものづくり企業が技術を注いだロボットを展示する予定であります。

 次に、「人手不足対策」にフォーカスした取組であります。まず、出展区分に「省力化機器装置/ロボット/製品」という出展区分を設け、産業用機械、自動化装置、ロボット関連企業など約130社に御参加いただき、省力化を支援する企業の取組を紹介します。(パネルを示しながら)このパネルの方の写真、これなのですが、これは吉川市の有限会社ボーダックによる無人自律走行可能な「自動草刈ドローン」の事例であります。従来の草刈ロボットでは大型で重量があるため、簡単には運用しにくいけれども、この自動草刈ドローンならば、10キロ程度の軽さであるので、GPSを利用して高精度に草を刈ることもできるので、省力化に大きな効果が見込まれるというものであります。また、「人材/ビジネスサポート等」につきましては、人材派遣会社や公的な支援機関、金融機関、ビジネスサポート企業など約80社に御出展いただきます。さらに今回、学生と出展企業との出会いの場を提供するため、出展企業ブース見学ツアーを行います。対象は高校、大学、専門学校などの在学生で、実施日は1月23日(木曜日)、(パネルを示しながら)御覧の時間帯で4回実施する予定であります。当日参加も可能なので、是非、学生の皆様には御検討いただき、参加をお願いいたします。

 次に、最新技術や経済の動向が分かる講演会についてであります。真田 幸光(さなだ ゆきみつ)嘉悦大学副学長におかれましては、「2025年の世界経済、日本経済を俯瞰する」という題で御講演いただくほか、日本マイクロソフト株式会社 西脇 資哲(にしわき もとあき)エバンジェリスト・業務執行役員からは、「生成AIの最新情報および中小企業におけるDX活用のヒント」について、そして、株式会社デンソー研究開発センターで執行幹部である松ケ谷 和沖(まつがたに かずおき)さんからは、「自動車技術の進化 電動化と自動化」について御講演いただく予定であります。

 次に、経営に役立つステージプログラムについて御紹介します。まず、サーキュラーエコノミースタートアップセッションとして、スタートアップ企業4社によるセミナーを実施するほか、私も参加し、サーキュラーエコノミーに関するトークセッションを行います。次に、男性の育休を推進するため、「男性育休フォーラム」を行います。NPO法人ファザーリング・ジャパンの安藤 哲也(あんどう てつや)代表による基調講演に加え、男性育休の取得に積極的に取り組む「埼玉PX(パタニティ・トランスフォーメーション)大賞」の受賞企業と大学生とのパネルディスカッションを行います。さらには、埼玉版スーパー・シティプロジェクトの「まちづくり先行事例セミナー」を行います。プロジェクトの概要説明のほか、北本市と小鹿野町の職員と連携する企業の方から、官民連携によるまちづくりの事例を御紹介いただく予定であります。

 最後に、県内中小企業の優れた取組に対する表彰について御紹介いたします。まず、昨年に引き続き、「埼玉DX大賞」の表彰式を開催します。受賞された各企業へ表彰状を授与させていただくとともに、最優秀賞を受賞された八潮市の山本工機株式会社など、受賞企業から優れた取組につきまして発表していただきます。そして、記念講演では、株式会社ハイデイ日高の青野 敬成(あおの ひろしげ)代表取締役社長より、「顧客体験を変えるデジタル戦略」について御講演いただきます。DXに取り組みたい企業やDXに御関心のある企業には、是非、御参加いただきたいと思います。また、経営革新計画の実践によって、成果を上げた企業4社を指定する「彩の国経営革新モデル企業」指定式を行います。さらに、今年の夏にオープンするイノベーション創出拠点「渋沢MIX」のプレイベントの1つとして、知事賞等の表彰を受けたスタートアップ企業7社によるピッチイベント「彩の国ベンチャーマーケット」を開催するとともに、授与式を実施します。彩の国ビジネスアリーナ2025は、現在、リアル展示会にスムーズに入場ができる事前登録及び講演会等の事前申込を受け付けているところであります。是非ですね、「ビジネスアリーナ」と検索いただき、特設WEBサイトにアクセスしてください。なお、オンラインの方の展示会は開催期間中いつでも見ることが可能であります。入場料、参加料、いずれも無料でありますので、企業の皆様には御参加をお願いします。今年のビジネスアリーナには、昨年に引き続き、リアルとオンラインのハイブリッド開催となります。来場者の皆様には、それぞれのニーズや興味、関心、時間的又は物理的な制約などに応じ、リアルであったり、あるいはオンラインであったりで、御訪問いただき、出展者の優れた製品、技術、サービスを御確認いただきたいと思います。また、実物の展示や実演、講演などを通じて、新しい産業分野についても知見を深めていただき、新たなビジネスパートナーを見つけ、それぞれの企業の成長発展につなげていただきたいと思います。

NHK

 1つ目の知事発表について質問させていただきます。私も埼玉のいちごは人気度も認知度も向上していると感じています。この席までいちごの香りが届いています。認知度も高まる中で、すごく生産量の増加というのも、今後、期待されるところだと思うのですけれども、その中で、実際に生産量の増加と品質の維持などをどのように両立させていくのかということについて、どんなことが求められるか教えていただければ幸いです。また、もう1点、昨年の夏は暑さなどの影響で、いちごの生育が遅れているという話も伺ったことがあります。もし暑さなどの環境影響で、生育状況や収穫量などに影響がありましたら教えていただければと思います。

知事

 まず、最初の方のですね、今後の生産量、それから生産量が増加した場合にいかに質を維持するかということにつきましては、実は本当にニーズが高くてですね、生産者、あるいは新規の生産希望者、さらには消費者、いずれからもですね、生産量の拡大を強く要請されております。そこで県といたしましては、今、苗をなるべく新しい技術を使って早く作るということをさせていただいており、また、地域につきましても、徐々に今広げて、この苗を提供する地域ですね、につきましても、県内ではありますけれども、少しずつ広げてきているというところでございますので、もう少しお待ちいただきたいと思っています。また、質につきましては、これはたくさん出回ったとしても、やはりおいしくないと、「日本一おいしい埼玉県のいちご」と言えなくなってしまうというところがございますので、私たちといたしましては、それぞれに、生産者の方々に生産、これはなかなか難しいところもあるらしいのですけれども、しっかりとおいしいものを御提供いただけるように食味会の開催をさせていただく、もしくは、県の方から必要な場合にはアドバイスさせていただくといったことも考えているところでございます。

農林部

 今年の夏の暑さで、今のところ、花芽がつく分化が約1週間ほど遅れているという情報は入っております。ただ、ここから、いちご(の収穫時期の)本番になりますので、おいしいいちごがこれからは出来ていくかと思います。

知事

 (試食で)食べた限りではありませんでした。暑さの影響は。

NHK

 続いて、彩の国ビジネスアリーナについてもお伺いしたいと思います。22回目と歴史がある取組だと思うのですけれども、これまでビジネスマッチングに至った取引の成立実績ですとか、今後の販路拡大に向けて、県として課題意識などがあれば教えてください。

知事

 まず、令和元年度から5年度の5年間になりますけれども、マッチング実績としては5,899件であります。このうち成約にまで至ったものといたしましては、自動車部品を製造する県内企業からのバリ取りのロボット、バリを取るですね、出ているとこですね、ロボット装置製作の発注案件があり、これを県内で工場自動化設備などの設計開発・製造を行っている企業が受注した例があります。あるいは、スポーツ用品のメンテナンスなどを行う県外企業からのスポーツ用品洗浄剤に関わる発注案件について、県内でクリーニングサービスの提供・オリジナル洗浄剤の販売などを行っている企業が受注した例があり、参考までに申し上げると、先ほど申し上げたマッチング5,899件ありましたけれども、成約は同じ令和元年度から5年度で229件ということになっております。また、販路の拡大につきましては、様々な形で、私どもといたしましては支援させていただくつもりでありますけれども、埼玉県企業の特性を見ると、99.8パーセントは中小企業であります。中小企業の場合、優れた技術力を有しているとしても、特定の取引先に依存していることが多かったり、あるいは営業になかなか乗り出すだけの投資ができない、そういったこれまでにも例があります。リスクを分散するという意味からも、販路拡大するというのはとても大切だと思いますけれども、中小企業にとってはなかなかそういった機会がない、これが深刻な状況になっていると考えています。また、中小企業の場合にはデジタル化も遅れていることが多くて、結果としてオンラインを活用した販路開拓についても、出遅れたり、あるいは不慣れであるといった場合も見られます。そこで、県としては、このビジネスアリーナをはじめとする商談会を開催したり、令和4年度に開設したビジネスマッチングサイトなどを通じて、県内中小企業に対して販路拡大の機会を提供するとともに、埼玉県DX推進支援ネットワークなどを通じたデジタル化支援を行うことで、課題(解決)の支援に努めているところであり、中小企業それぞれのニーズに、また、課題に対して応えられるような取組を行うと同時に、先ほどお話をしましたが、幾つかのこれから可能性がある分野に誘導することによって、結果として、将来に向けた取引の拡大につなげていくといったことを考えております。

時事

 NHKさんからも、いちご、徐々に浸透してきているという話がありましたけれども、私も何かお店とかで見掛けたりして、浸透してきているなと感じているのですけれども、知事の肌感覚でよろしいのですけれども、結構、世の中的に知られてきたなというような何かエピソードが、もし最近あれば教えていただければなと思います。

知事

 実は、私がすみません、どちらかと言うと客観的に見るよりも、(PRをしていく)ど真ん中に立場があるので、この「あまりん」「かおりん」そして「べにたま」、いずれも浸透してきたというふうに感じてはいたのですけれども、ただ、やはり最近ですね、以前は、1年前、2年前は「あまりん、かおりん、おいしいのですか」「そうですか」という反応が多かったのですが、最近は「あまりん、かおりん買えない」とかですね、「べにたまはどこで作ってるんだ」とか、逆に評判が先行して、リアルの部分で手に入らない、こういった文句と言うのでしょうか、御意見を頂くことが多くなった。つまり、それだけ、「実際に食べてみたい、味わってみたい、買ってみたい」と思われる方が多くなっているのではないかということを、非常にしばしば経験するようになりました。とても良いことだと思いますけれども、私自身なかなか手に入らなくなってですね、競争が激しいかなというふうには思っています。

読売

 今、知事がおっしゃっていた、「あまりん、かおりん買えない」の御意見とちょっと関連するのですけれども、2月に行われる「埼玉いちご祭」についてお伺いしたいのですが、私、こちら昨年、取材させていただいたのですけれども、結構ですね、農園さんのブースによっては割と早く売り切れてしまうところがあったりとか、あと、いらっしゃった方で、ちょっと午前中のうちに、もういちごが、多分、売り切れてしまって買えなかったということをおっしゃっている方もちらっといらっしゃったのですけれども、今年で2回目ということですけれども、昨年のいちご祭と比べて、何か準備のこととかで変えようと思っていらっしゃることとか、もしあればお伺いできればと思います。

知事

 まず、昨年、初開催でありました。大変有り難いことに3万8千人に及ぶ非常に多くの方に御来場いただきました。これ正直なところを言って、我々の期待以上の入場者でありました。その一方で、御指摘のとおり、オープニングの私のスピーチの間に(商品が)無くなるお店があったり、午前中には売り切れがほとんど多くなるなど、せっかく御来場いただいたのに商品が購入できなかったという方もおられたというふうに聞いています。率直にお詫びをまず申し上げたいと思っています。埼玉県のいちごの評価は、昨年よりも評価が高まっています。そういった意味では、今年は昨年よりも多くの御来場を頂く、御期待を寄せていただく可能性もあるのではないかと思っています。そこでですね、出店者の皆さんには、「今年は、あるいは今年も、多数の来場者が来るよ」ということをあらかじめ予測としてお伝えして、「可能な限り多くの商品を準備してくれ」というふうに申し上げております。これ正直、生き物でありますので、必ず購入できるとお約束することはできないですけれども、昨年以上の商品を質・量とも整えさせていただき、御準備したいというふうに考えており、可能な限り、希望に応えていきたいと思っています。

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  幹事社質問

防災・減災対策について 【該当部分動画(YouTube)】

NHK

 今月17日で阪神淡路大震災から30年となります。昨夜も宮崎県で震度5弱の揺れを観測する地震もありましたが、防災・減災対策は県としても大事なテーマかと思います。その中で先月、「ジェンダー視点による避難所開設・運営の充実強化のための(標準)手引き」を作成し公表されていると思いますが、各市町村や地域の自主防災組織などがこうした視点を踏まえて事前に想定し、備えておくということが大切だと思います。今後、県として、この「手引き」の活用を促す取組や、また、防災・減災対策全般において、更に強化したいことがあれば教えてください。

知事

 まずは、平成7年1月17日に阪神淡路大震災が発生し、非常に早いもので、30年が経過したと思います。改めて、犠牲になった方々に哀悼の意を表したいと思いますし、この傷は今も癒えていないということを私も伺っております。御指摘のとおり、県では災害時に市町村が自らジェンダー視点を踏まえた避難所の開設や運営ができるよう、標準の手引を策定し、市町村に対し、この手引を活用した避難所マニュアルの見直しをしてくれということをお願いしているところであります。このジェンダー視点を取り入れた避難所の実現のためには、避難所に関わる市町村職員はもちろんですが、自主防災組織や自治会などの地域の皆様や、避難所となる施設の管理者、これが共通の目標・認識を持って協力するとともに、有事になる前、平時から取り組むことが重要です。その意味では、御指摘の「想定」というものを取組につなげていくことが大切だと思います。そのため、手引の中では、日頃の準備の中でも女性リーダーをまず登用してくださいと、ジェンダー視点というものをしっかりと取り入れるためには、女性にとっての目線でどう使いやすいか、あるいはリスクがあるか、そういったことを是非聞いていただき、関係者による避難所レイアウトの検討にも生かして欲しいということを申し上げております。昨夜の宮崎での地震(もありましたが)、神戸の地震以降は、3.11(東日本大震災)やあるいは昨年1月の能登(半島)地震など、様々な残念な事象がありましたが、これからもおそらく繰り返されることだろうと思いますし、それを想定して我々が学んだことを生かしていくことは重要だと思っています。先日、1月11日(土曜日)には、先ほどのジェンダー視点の避難所設営について、白岡市においてレイアウト検討のワークショップを白岡市の職員、地元自主防災組織の方、施設管理者である白岡中学校の方の参加を頂いて行ったところであります。こういった取組も参考にしながら、全市町村においてジェンダー視点の避難所設営あるいは運営マニュアルを改正していただき、誰もが安心して避難生活を送ることができる避難所の実現に取り組んでいくことが必要だと思います。激甚化・頻発化する災害に対応するためには、「想像と準備」が大切であります。この「想像と準備」のためには、例えば、1つは昨年11月27日に公開された能登半島地震対策の対応の在り方に関する国の報告書を検証する、こういったことが必要であります。あるいは、この「想像と準備」の中には、男性では気が付かないことを想像するには、やはり女性が「こんなことになったら嫌だな、困るな」、とこういった視点を入れることが必要です。私どもといたしましては、地震災害への過去の経験の取組を整理して、そして、それを新たな地域防災計画等に反映させる、あるいは、先ほど申し上げた女性、あるいは弱者の方々の視点というものをしっかりと反映させる、大規模災害への備え、これを更に強化する・充実させる必要があると思っています。平時からシナリオ作成や訓練を繰り返す、いわゆる全ての関係者・ステークホルダーと連携を強化する「埼玉版FEMA」などにこういった想定を生かして、災害対応あるいは危機対応の能力を強化していきたいと思っています。我々といたしましても、昨日の晩の地震みたいなものを他山の石として、あるいはその教訓として、1つ1つ積み上げていくことが大切だろうと考えています。

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  その他質問

埼玉スタジアム2○○2公園の指定管理に関する浦和レッズの対応について 【該当部分動画(YouTube)】

埼玉

 サッカーJリーグの浦和レッズが先週水曜日の8日に、埼玉スタジアム2〇〇2(公園)の指定管理者募集(=指定管理者候補者選定)に申し込み、非指名、指名を受けられなかったという旨の発表をクラブ公式ホームページでされました。それに伴って「このような結果となり大変遺憾である」という声明を出されましたが、声明の中で、指定管理者の共同事業体の団体ごとの方針や価値感に隔たりが大きかったという旨の内容などですね、共同事業体を離れて手を挙げた理由などについて言及されていましたが、この件について知事の御所感をお伺いできますでしょうか。

知事

 まず、浦和レッズがホームページにおいてそのような内容の記事を載せていること、あるいは遺憾の意を表明していることは承知しています。他方でですね、指定管理者候補者の選定について、審査に関する内容は非公開としているので、コメントすることはできません。また、共同事業体から離れられたという、仮にそれがそちら側のお話であるとして、そこを埼玉県としてコメントする立場にはありません。その一方で、一般論として申し上げれば、地方自治法の第2条第14項「住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならない。」との法の規定がありますので、そこで、埼玉県としては、学識経験者をはじめとする指定管理者候補者選定委員会の委員に御審査いただき、候補者を選定していただいており、指定管理者の候補者選定について、この原則と方針に、今までと全く変わりはございません。浦和レッズとしては、埼玉スタジアム2〇〇2をホームスタジアムとしているチームですから、埼玉県にとっても重要なチームであり、埼玉県として浦和レッズをしっかりと支援し、活躍をバックアップし、浦和レッズと共に埼玉県のスポーツを盛り上げていきたいと考えているところであります。

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「魅力ある県立高校づくりの方針(案)」の公表について 【該当部分動画(YouTube)】

テレ玉

 「魅力ある県立高校づくりの方針(案)」について伺います。先日、県教育委員会が発表したものですけども、令和20年4月を目途に、最大19校県立高校を削減する案という方針を示しました。経緯といたしましては、加速する少子化などが影響するというお話がありましたが、一方で懸念される(男女)共学化について、こちらについては共学化が目的ではないものの、男女別学校を再編するという対象となった場合には、共学化の話についても検討するというところがありましたが、この方針案について知事の御所感をお願いできますでしょうか。

知事

 まず、そもそもですけれども、この「魅力ある高校づくりの方針」の案を含む、県立高校に関すること、教育に関することにつきましては、地方自治法に基づき教育委員会の権限となります。しかしながら、教育委員会から聞いているところでは、令和7年度からの中長期的な視点で、県立高校の再編整備を含めた今後の魅力ある高校づくりに向けた方針を示すものとしているというふうに聞いています。そんな中で、御指摘のありました、今後も公立中学校などの卒業生の減少が見込まれる中、県立高校の一定の学校規模の維持に努めるとともに、特色化や活性化を図るため、再編整備に取り組む必要があるというふうに教育委員会から聞いております。今後も、確かに、中学等の卒業者数の減少が残念ながら見込まれる中で、県立高校の再編整備は必要だというふうに考えていますが、今後の社会の変化、あるいは教育ニーズを踏まえて、県立高校の特色化や活性化の推進というものが同時に必要ではないかと思っています。また、再編整備に当たっては、仮に人数が減るとしてもですね、地域によって高校の教育にアクセスできない、著しく困難になる、こういったことがあってはならないと考えており、例えば、急速に進展するIT技術などを更に活用するために、国に対して規制の見直しを求めてまいりたいというふうに考えているところであります。また、(男女)共学化につきましては、教育委員会の方で、男女共同参画苦情(処理)委員の報告で示したとおり、主体的に推進されるというふうに聞いているところであり、私も具体は聞いておりませんけれども、この彼らの方針というものがどう実現していくのか見守っていきたいと思います。(終)

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お問い合わせ

知事直轄 報道長  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-0029

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