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掲載日:2024年5月2日

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知事記者会見 令和6年4月23日

知事記者会見動画【全体:YouTube】
知事会見パネル(PDF:1,757KB)

  知事発表

ゴールデンウィークに向けた観光情報について 【該当部分動画(YouTube)】

知事

 本日は私の方から何点か御報告させていただきたいと思います。はじめに、「ゴールデンウィークに向けた観光情報」について御紹介させていただきます。今年のゴールデンウィークは、県内の観光スポット、あるいは水辺のアクティビティを楽しみ、美しい花々を愛で、おいしいグルメでお腹を満たす。そんな埼玉県の初夏を満喫する機会はいかがでしょうか。まず、「渋沢栄一ゆかりの地」でありますが、本年7月には、埼玉県が誇る偉人、渋沢栄一翁の肖像がデザインされた新たな1万円札がいよいよ発行されることとなります。渋沢翁生誕の地、深谷市にある旧渋沢邸「中の家(なかんち)」では、渋沢翁が過ごした部屋を見ることができます。また、この「中の家」の中に「渋沢栄一アンドロイド・シアター」があり、そこでは生まれ育ったふるさとの思い出を語る和服姿の渋沢翁に会うことができます。他方、「渋沢栄一記念館」では、「渋沢栄一アンドロイド」、こちらは洋装でありますが、訪れた方々をお迎えするほか、渋沢翁が残された書や写真等を通じ、その功績や魅力に触れることができます。続いて、水辺のアクティビティを御紹介いたします。埼玉には海はありませんが、川や湖等、水辺が数多くあり、様々なアクティビティを楽しむことができます。1つ目は、「長瀞川下り」であります。長瀞の自然や岩畳を眺めながらゆったりと、そしてのんびりと、ときにはスリリングに川下りを御堪能いただけます。こちらは2つ目でありますけれども、羽生水郷公園におきましては、初心者でも「カヌー体験」を楽しむことができます。親子や友人同士で埼玉の水辺にも是非訪れていただきたいと思います。また、県内各地では美しい花が見頃を迎えています。伊奈町におきましては、5月3日より「バラまつり」が開催されます。400種、5千株の規模を誇る「バラ園」では、熟練の職人やボランティアの皆さんにより大切に育まれた赤やピンク、黄色のバラがひときわ美しく咲き誇り、私たちの目を楽しませてくれます。また、滑川町の国営武蔵丘陵森林公園では、約4万本の「ルピナス」の花が見頃を迎えます。ルピナスは、藤の花を逆さまにしたような形から「のぼりふじ」とも呼ばれ、紫、あるいはピンク等、色とりどりの豪華な花の姿をお楽しみいただけます。なお、これらの開花状況につきましては、公式ホームページ、SNS等で(事前に)御確認いただきたいと思います。お出かけの際には、これらだけではなくて、おいしいもの、グルメも御堪能いただきたいと思います。深谷では名産のねぎを使った「深谷ねぎカレーやきそば」のほか、羽生では「一本うどん」、鴻巣の「川幅うどん」等、各地域に根付いたバラエティ豊かな「うどん」も味わっていただきたいと思います。そして、川島町の「すったて」ですけれども、きゅうり等の野菜と一緒に食べる冷たいうどんであり、初夏にはぴったりのうどんであります。県内にはこの他にも様々な見どころがあります。県公式観光サイト「ちょこたび埼玉」を御覧の上、是非埼玉の初夏をこのゴールデンウィークの機会に楽しんではいかがでしょうか。

 次に、「環境科学国際センター」の観光情報について御紹介します。この環境科学国際センターには、複雑多様化する環境課題に対応すべく、幅広い試験研究を行う「環境研究所」に併設して、環境を守るための「ヒント」を体感できる学習展示館「彩(さい)かんかん」というのがあります。この「彩かんかん」では、ゴールデンウィークの連休に合わせ、4月27日より、360度のVR映像で楽しめる、秩父の自然等を体感できる新たなコンテンツを公開します。また、ゴールデンウィーク特別企画といたしまして、5月5日には、普段は見ることができない環境研究所の公開を行います。ビーカーと薬品を使った化学実験により、カラフルで「ぷよぷよ」した玉をつくる「ぷよ玉(だま)」づくりや、音を吸い取る不思議な部屋等、親子で楽しめる様々な体験ブースを用意しておりますので、是非お越しいただきたいと思います。(パネルを示しながら)そして、こちら側、「彩の国ふれあい牧場」の観光情報について御紹介します。彩の国ふれあい牧場におきましては、「おいしい!たのしい!牛のこと、牛乳のこと、酪農のことがよくわかる!!」をコンセプトとして、「乳製品の手作り体験」を開催しています。4月30日、5月1日、2日を除くゴールデン(ウィーク)期間中においては、「バターづくり体験」を開催しています。小さなお子様から大人まで誰でも体験できますので、是非とも御家族でおいしいフレッシュバターづくりを楽しんでいただきたいと思います。また、この標高約600メートルの高原でありますが、そこには約20頭のヤギ、約10頭のヒツジ、また約50頭の牛が放牧されており、5月3日から6日までの間に「ヤギ、ヒツジのエサやり体験」であったり、あるいは5月3日のみではありますけれども「牛の呼び寄せの実演」等も行っています。さらには、ヤギとは自由に触れ合うこともできますので、こちらも是非お楽しみいただきたいと思います。なお、ゴールデンウィーク明けにはなりますけれども、「天空のポピー2024」が開催される予定であります。ここでは、約1,200万本のシャレーポピーが高原に咲き乱れ、一面に広がるポピーの赤色は絶景であります。是非こちらにもお越しいただけるようにお願いいたします。

 次に、県立博物館施設等の観光情報について紹介します。まず、「歴史と民俗の博物館」では特別展「鉢形城主(はちがたじょうしゅ) 北条氏邦(ほうじょううじくに)」を5月6日まで開催しています。北条氏邦は戦国時代に現在の寄居町にある鉢形城の城主を務めた人物であります。木造十二神将立像等、氏邦とその家臣団が奉納したと伝わっている小鹿野町、法養寺薬師堂(ほうようじやくしどう)の14体の迫力ある立像は、令和元年から4年にわたる修繕を終え、奉納当時に近い姿によみがえりました。これは、本展が修理後初出品となりますので、お楽しみにしていただきたいと思います。次に、「さきたま史跡の博物館」におきましては、スペシャルテーマ展「埼玉(さきたま)古墳群と日本遺産 -和装文化の足元を支え続ける足袋蔵(たびぐら)のまち行田- 」を5月26日まで開催しています。平成29年に行田市内の足袋蔵(たびぐら)を中心に45件の構成文化財が日本遺産に認定されましたが、その中には埼玉古墳群や、あるいは忍城(おしじょう)も含まれています。行田市が中心に行っている日本遺産を生かしたまちづくりや、これからの文化財保存・活用について御紹介しています。そして、「嵐山史跡の博物館」では、5月5日こどもの日に、小学生と中学生を対象とした、中世の武士のかぶとや、あるいは身分の高い女性の着物である小袿(こうちぎ)を着用できる体験イベントを実施いたします。また、菅谷館跡(すがややかたあと)内をボランティアが解説しながら巡る、ツアーガイドも実施されます。そして、「近代美術館」では、企画展「アブソリュート・チェアーズ」を5月12日まで開催しています。本展では現代美術の中の、(パネルを示しながら)これ椅子と分かりますかね、「椅子」の表現に着目し、権力の象徴や身体の補助等、「座る」だけではない椅子の多面的な意味を読み解いてまいります。優れたデザインの椅子を収集してきた「椅子の美術館」ならではのユニークな企画となっています。

 次に、「自然の博物館」におきましては、企画展「入間川流域の自然遺産調査から見えたこと」を6月16日まで開催しています。令和元年度から令和5年(度)まで、約5年の間、自然の博物館では天覧山(てんらんざん)や有間山(ありまやま)等、入間川本流の流域を中心に自然遺産調査を行いました。この調査で新たに分かった、現在の生き物、あるいは地質の姿を調査手法と合わせて紹介しています。そして、「川の博物館」では、企画展「川にまつわる地名大調査~長瀞・吹上・川口は埼玉県だけの地名?~」を5月6日まで開催しています。全国に33ある荒川を改めて紹介するとともに、「長瀞」「吹上」「川口」の3つの地名を取り上げ、その共通点や違いを紹介しています。また、埼玉県内にしかない、埼玉県のローカルな、ユニークな地名も御紹介しています。「さいたま文学館」では、収蔵品展「明治の文芸雑誌」を、明日、4月24日から6月2日まで開催いたします。田山花袋(たやまかたい)、夏目漱石等、明治の文豪たちの活躍を支えた、様々な文芸雑誌を展示するとともに、関連する文豪たちの直筆の書も展示いたします。最後に、「彩の国ビジュアルプラザ」の観光情報ですが、川口市SKIPシティ「彩の国ビジュアルプラザ」では、4月29日、5月5日の2日間、親子で楽しめる映画の無料上映会を開催いたします。事前申込制となっているので、彩の国ビジュアルプラザのホームページからお申し込みいただきたいと思います。以上が、ゴールデンウィークに向けた観光情報の紹介であります。是非皆様には、県内の様々な観光地に足を運んでいただき、多彩な埼玉県を楽しんでいただきたいと思います。

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ゴールデンウィーク期間中の電話相談窓口について 【該当部分動画(YouTube)】

知事

 次にゴールデン(ウィーク)期間中、4月27日より5月6日の電話相談窓口について御報告いたします。ゴールデンウィーク中には、多くの医療機関が休診、お休みとなります。急な病気や怪我への家庭での対処方法を確認したい方、あるいは受診するべきかな、どうかなと迷う方は、埼玉県救急電話相談に御連絡いただければ、看護師が24時間で対応いたします。また、緊急的な精神医療、自殺予防に関する心の健康相談については、それぞれ御覧のダイヤルで受け付けています。また、児童虐待については、児童相談所虐待対応ダイヤル、さらに、児童虐待も含みますが、他の高齢者や障害者の虐待については埼玉県虐待通報ダイヤル、いずれも24時間対応で対応いたします。困難女性支援法の施行を踏まえ、4月1日より、男女共同参画推進センターにおいて、様々な困難を抱える女性からの御相談をワンストップでお受けしていますが、ゴールデン(ウィーク)期間中も、この電話番号で受け付けています。また、性犯罪、性暴力被害に関する相談は、こちらのアイリスホットラインで、そして、こちらの思いがけない妊娠に関する相談、いじめ不登校、学校生活、友人関係の悩み等に関する御相談についてはそれぞれ、御相談のダイヤルで受け付けています。なお、どこに問い合わせたら良いのか、迷われた場合には、1段目の女性のワンストップ相談において、性犯罪、性暴力被害、思いがけない妊娠等も含めた様々な困難を抱える女性の相談をワンストップで、受けさせていただきますので、こちらにお問合せいただければと思います。その他、生活にお困りの方の御相談も受け付けています。これらのゴールデンウィークの相談窓口については本日より県ホームページのトップ画面よりワンクリックで御利用いただけますので、御活用いただきたいと思います。

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中川の改修に伴うJR宇都宮線の運休について 【該当部分動画(YouTube)】

知事

 最後に、「中川の改修に伴うJR宇都宮線の運休について」であります。県では、一級河川中川の河川改修を進めており、JR東日本に東鷺宮駅と栗橋駅の間にある、「古利根川橋りょう」の架換え工事をお願いしています。この工事に伴い、宇都宮線の一部区間で運休が予定されており、4月28日21時より、翌29日の8時ごろまで、久喜駅から古河駅の間が運休となります。この運休計画については、既にJR東日本が、様々な形で事前周知を行っておりますが、ゴールデンウィークにかかることもありますので私の方から改めて御案内させていただきます。なお、運休区間の代替手段として、東武鉄道等への振替輸送、あるいはJR東日本によるバス等での代行輸送が行われると聞いておりますが、詳細につきましては、JR東日本のウェブサイトを是非御参照いただきたいと思います。また、この橋梁の架換えについては、令和13年頃の完成を予定しており、線路の切換工事等に伴う宇都宮線の運休が今回のほか、あと3回予定されておりますので、御協力の程、よろしくお願い申し上げます。

読売

 まず、コロナのですね、5類移行から間もなく1年を迎えますけれども、インバウンドの回復も見込める状況です。先ほど観光情報を発表していただきましたけれども、この県内観光についてどう力を入れていくかお願いします。

知事

 県内観光につきましては、これまでも、先ほどインバウンドの話がございましたけれども、首都圏、東京に近いということで、これまでも様々な形で、私どもといたしましては、強みをアピールしていきたいというふうに考えています。特に今年はですね、渋沢栄一翁の肖像を描いた1万円札が発行されますので、観光消費を促すために、スタンプラリー等、渋沢翁をきっかけとして県内各地に足を運んでいただけるような取組であったり、あるいは、「1万」をキーワードにした観光、物産関連商品等の販売支援を予定しております。さらには、これらの観光を、渋沢翁ゆかりの地や、あるいはそこに絡めた形で、周辺の観光スポット等を紹介するパンフレットや動画を作成して、高速道路のサービスエリアだったり、市街地の大型ビジョン、YouTube等を通じてPRをしたいと思っています。こういった本県に注目が集まるという機会をしっかりと生かさせていただくというふうに考えておりますので、是非ですね、御期待いただきたいというふうに思っています。

読売

 今お話しいただいたので若干重なるところがあるのですが、渋沢栄一の新1万円札が7月に発行されることについて、県としてですね、どのような機運づくりをしていくかというのを、重なる部分もあると思いますが、お願いします。

知事

 私どもといたしましては、今先ほど申し上げたような、渋沢栄一翁やそれに絡めた地域の観光づくりもありますけれども、実は県内には、例えば渋沢翁については、先ほど御紹介したスポットは深谷市にありますけれども、それ以外にも各地に渋沢翁ゆかりのスポットが点在しています。それぞれゆかりの地について巡っていただけるようなことをしたいと思っていて、例えば、川越市にある「時の鐘」というのがありますけれども、これは明治26年に起きた大火事がありまして、その翌年に再建されたものですけども、これは渋沢翁が再建時に寄進をされたというふうに言われています。また、熊谷市にある妻沼聖天山ですとか、あるいは長瀞についても、渋沢翁が訪れたことがある、特に長瀞は「天下の勝地」、勝地とは「勝つ地」と書きますけれども、いわゆる景勝地ですね、として景観の素晴らしさをたたえておられますので、こういったところをうまく利用させていただいて、今における渋沢栄一翁の名残を、埼玉県で確認していただきたいというふうに思っています。

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  幹事社質問

県営プールでの水着撮影会の開催について 【該当部分動画(YouTube)】

読売

 県営公園での水着撮影会についてお伺いしたいと思います。昨年、一律に中止要請を出してですね、混乱した県営プールでの水着撮影会について、県の公園緑地協会が新たなルール等を策定し、4月以降の連休から適用される予定です。細かいルールが明文化されましたけれども、このルールの内容について、大野知事の評価をお願いします。また、県民の一部から現在もですね、県営プールでの撮影会に否定的な声も上がっていますけれども、協会側は法的問題もなく、正当な理由がなければ拒めないとしてですね、開催を継続する立場です。大野知事もこれまで水着撮影は表現の自由の範ちゅうのもので、公が介入するものではないとの見解を示されていますけれども、この県営公園での(開催の)可否について改めて知事の御見解をお願いします。

知事

 まず、最初のルールの内容についてですけれども、この水着撮影会等のイベント開催に関わる許可については、指定管理者である埼玉県公園緑地協会が権限を有しています。また、同様に、このルールにつきましても、実際の管理者である公園緑地協会が専門家を交えた検討により策定されたと聞いています。県といたしましては、指導・監督権限は有していますけれども、新たなルール等について、現時点で指導するような必要があると考えておりませんので、したがって、内容についても評価する立場にないというか、良いとか悪いとかと言う立場にはないというふうにお答えをさせていただきたいというふうに思います。また、先ほど、県営公園での水着撮影会の(開催の)是非というか、可否ですね、これに関してですけれども、まずそもそも、これは基本的な立場ですけれども、水着の撮影そのものの行為、水着の撮影そのものについては、表現の自由のうちの範ちゅうに入ると考えています。したがって、そのこと自体に公が介入するようなものではないと思っています。他方で、県営公園という公の施設の利用については、地方自治法第244条第2項に普通地方公共団体、これは指定管理者を含みますので、この当該施設の場合には公園緑地協会になりますけれども、「普通地方公共団体は、正当な理由がない限り、住民が公の施設を利用することを拒んではならない」と規定しています。また、埼玉県都市公園条例第9条第2項には使用許可をしてはならない場合として、第2号に「公共の福祉を阻害するおそれがあると認められた(る)とき」と規定しています。したがって、公が施設を利用することを拒んではならないとしていて、その例外規定にも当てはまりませんので、法的な問題はあると考えておりませんので、この表現の自由の中に入る行為自体について、公が介入する、県が介入するべき問題ではないというふうに考えています。

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  その他質問

九都県市首脳会議での偏在是正に係る小池東京都知事発言について 【該当部分動画(YouTube)】

埼玉

 昨日の九都県市首脳会議に関しての質問です。大野知事、黒岩神奈川県知事、熊谷千葉県知事がですね、共通認識として、法人税の集中によって全国一律であるべき部分の行政サービスにおいて不均衡が生じていることに強い懸念を示されたところだと思います。それを受けてですね、小池都知事がお話をされたわけですが、ちょっと言葉を選ばずに言えばですね、しらを切るような内容に終始していたようにも感じられました。身を切る側の東京都が議論のテーブルに着かなければ提言の意味も薄れるかと思いますが、知事の受け止めをお聞かせください。

知事

 まず、今回、九都県市首脳会議において、昨日のことでしたけれども、もう皆さん御存じのとおり、東京都、そして神奈川県、千葉県、埼玉県と、県では出席しておりますけれども、そのうちの東京都を除く3県からですね、この(税)財源の偏在について指摘がありました。こういったことについて、今の御質問では東京都がテーブルに着かないとこのことは解決しないのではないかと、こういう御質問だと思いますけれども、そもそもこの地方(法人)二税の偏在について、私は適正化を図っていただくのは国だと思っていますので、私どもとしては、国に対して、今後ですね、どのような形で我々の意見を伝えていくかということを検討していきたいと考えていますので、東京都とテーブルに着くということを前提として、検討しているわけではありません。なお、昨日の議論の中で、東京都の方から、1人当たりの一般財源額には差がないと、つまりそういった偏在はないんだと、こういった話がありまして、これはもしかすると議論になるのかもしれませんが、東京都と議論する話では、ファクトなので、ないと思いますけども、実は、あの主張は私どもは正しくないというふうに思っておりまして、本県で令和4年度の決算額に基づく人口1人当たりの一般財源額、つまり、地方税・地方譲与税・臨時財政対策債・地方交付税及び地方特例交付金の総額について、本県で試算をして、これを人口で割ったところ、東京都は27.9万円でありますが、埼玉県の場合には20.3万円、神奈川県の場合には18.9万円、千葉県は21.4万円となりますので、1.3倍以上の格差がありますので、これはそういった発言について根拠は見当たらないというところであります。こういったことを踏まえても、偏在性のより少ない地方税体系の構築が必要と考えますが、これは地方税体系の構築はどこかの自治体、つまり東京都等と議論をする話ではなく、私は国との間で、やはり理解を求める問題だと思いますので、今後、どういった対応を行うかについて、引き続き、同じ懸念を共有している県等と議論をさせていただきたいと考えています。

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こどもの居場所について 【該当部分動画(YouTube)】

時事

 埼玉県のこどもの居場所づくりについてお伺いしたいんですけれども、現在、こども食堂等のこどもの居場所や貧困家庭に食べ物を配るフードパントリーの数を増やす取組をしていると思いますが、現在の県の取組の進捗状況についてお伺いできればと思います。

知事

 埼玉県ではこども食堂や無料学習塾やプレーパーク等、家庭でもない、学校でもない、しかし、こどもたちが安心して過ごせる第3の居場所を、こどもの居場所と言っています。このこどもの居場所につきましては、県内では、令和5年3月時点で628か所と5年間で約8倍に増加いたしました。生活困窮者に食材等を届けるフードパントリーの方については、やはり同じ時点で167か所で行われており、過去1年で46か所増加したという状況であります。ちなみに、今後ですけれども、こどもの居場所につきましては、「埼玉県子育て応援行動計画」では、令和6年度までに800か所、また、県の最上位計画である「埼玉県5か年計画」では、令和8年度までに800か所以上という目標を掲げているところであります。新型コロナウイルスの感染がですね、拡大した当初、特に多くの方々が集まるということが残念ながらできない、あるいは忌避されるという状況にありましたけれども、令和3年度以降は(こどもの)居場所の数が顕著に増えてきております。そこで、今年度中には目標である800か所を何とか達成したいというふうに考えているところであります。

時事

 こどもの居場所とかを最近取材してるんですけれども、取材に行ったところだと、ボランティアなのでなかなかお金であったり、人繰りとかの工面が大変なんだけれども、例えば、その親が2人いる家でネグレクト受けているような子だと友達とご飯を食べに来たりするらしいのですが、行政が介入して税金でやりすぎると、一人親家庭が対象とか、支援の要件がガチガチになって柔軟に対応できなくなる難しさもあって塩梅がちょっと難しいと言っていたのですけれども、行政はコーディネーターのような役割が望ましいとも言ってたのですが、県としての支援、どうやってやっていくのかという方向性のようなものを教えていただければと思います。

知事

 こどもの居場所には、御指摘のとおり、例えばボランティアが運営するとかですね、様々な形態があると思っています。県といたしましては、それぞれの運営団体の自主性が大切だというふうに考えておりまして、それを重んじながら、つまりガチガチのルールを決めるようなことはしてこなかったつもりです。他方で、今後ですね、昨年12月に閣議決定されたこどもの居場所づくりに関する指針では、市町村が計画的に推進するものがこどもの居場所づくりということで、県から役割が市町村に今後主体が移行してまいります。そこで、今後は市町村が主体となって行う新しい立ち上げであったり、地域でのネットワークづくり等の支援を当面は行っていきたいというふうに考えています。いずれにいたしましても、これまでも県としては画一的な居場所づくりを進める主体ではなかったと思いますけれども、今後もですね、自主性を重んじながら、市町村や団体の活動を後方支援させていただきたいと思っています。

時事

 多様性のある感じが望ましいという感じなのですか。市町村によってもいろんな違いがあるような感じでしょうか。

知事

 市町村への、もちろん我々としては多様性があるかどうかは別としてもですね、単一的・画一的な押し付けにならないようにということでこれまでやってきたつもりでありますけども、今後は、先ほど申し上げたとおり、国として方針、主体がこれは変わったということになりますので、したがって市町村の取組を支援することになります。そこで、私たちは今年度には、多様な主体の交流機能だとか災害拠点機能等を付加した新たなこどもの活動拠点の整備に関する補助、市町村に対する補助や、あるいは市町村と先ほど御指摘があったようなボランティア等の民間が協働した地域のこどもの居場所づくり等の支援を後方からするということを行いたいと思っています。また、学習支援に加えて、親の生活相談を行う等のモデル事業、これはあくまで確立というよりもモデル事業ですね、を実施するための補助制度も新設させていただきましたので、こういった様々なツールを利用しながら、側面から、あるいは後方から市町村を支援し、真にこどもたちのニーズに、また、地域の状況に沿ったものになっていくことを、我々としては推進していきたいと思っています。

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埼玉県立の男女別学校に関するアンケートについて 【該当部分動画(YouTube)】

テレ玉

 県教育委員会がですね、先日、県立高校共学化の賛否を問うウェブアンケートの回答の受付を一時停止したことについてですね、知事の所見をお聞かせください。

知事

 教育委員会がこの男女別学校に関するアンケートを行っていることは承知しています。共学化につきましては様々な意見がありますけど、特に高校生とその保護者、さらには将来進学する中学生と保護者の意見等を踏まえることが重要だと考えています。この(ウェブアンケートの)停止と再開について申し上げると、教育委員会からは、今回のアンケートについて県民の方から「重複回答や対象でない方も回答できる」ということで御意見を頂いたため、アンケートの信頼性を高めるために当初のアンケートを1回停止、変更したというふうに聞いています。実はこのアンケートの実施以前に、私の方からも「匿名でのアンケート実施には問題がある」と指摘を教育委員会にしてまいりました。こういった私の指摘には、教育委員会は残念ながらお答えいただけませんでしたが、アンケートの県民からの声に対しては迅速に対応したということについては評価をしたいというふうに思います。教育委員会には、引き続きしっかりと中学生・高校生、その保護者を中心とした意見を真摯に聞いていただきたいと思っています。

テレ玉

 今、知事が以前に御指摘したということですけども、知事はどういったアンケートの形式が望ましいとお考えですか。

知事

 私といたしましては、先ほど申し上げたとおり、県立の男女別学もしくは(男女)共学、こういったことについては、中学生・高校生、さらにはその保護者、これらの意見等が極めて重要だというふうに考えておりますので、彼らの意見を正確に反映できるようなところが望ましいと思っていますので、先ほどちょっと申し上げましたけれども、重複がないようなアンケートであったり、あるいは各地域特性というものも実は影響してくると思いますので、そういったところも分かるようなアンケートであるべきだと考えてまいりましたし、そこは意見をさせていただきました。ただ、御存じのとおり、教育委員会は私から独立した権限でやっていらっしゃいますので、あくまで意見として申し上げただけであります。

NHK

 今の(男女)別学のアンケートの関連なんですけれども、まず教育局からは、知事に対する相談とか助言とか、どういった形の御相談があって(知事が)意見をされたのかというのを確認させていただきたいのが1点と、あと、今アンケートを新たに再開していて記名式にはなっているのですけれども、実際に「この人が本当に中学生として在学しているのか」とか「保護者として存在してるのか」という確認まではなかなか取れないという状況には変わりないかなと思うんですが、今のアンケート手法については、これで問題ないとか、合格点だというふうな判断ができるのか教えてください。

知事

 まず、経緯についてですけれども、一番最初には、「アンケートを実施すること」について、私の方に参考までに報告というか情報提供がありました。そしてその後、「アンケートの形式」と言うんでしょうか、について、私に情報提供と相談と言うんでしょうかね、がありましたので、私の方からは「これでは重複を避けることができないのでは」というコメントをさせていただきました。その後、そこは是正されることなく実施して、今回はただ、県民からの意見には耳を傾けていただいたのは良いことだと思っています。その上で、記名式については、1回停止した後に再開するに際して、お名前だけ頂くと、他方で、住所と居住地かな、学校名かな、と名前を照合すると、基本的にはそういった方がいるということが分かるので、重複は避けられるというふうに、私の照会に対してはそういった回答を頂いていますので、一定程度、重複を避けられるということにはなろうかと思います。

教育局

 当初のアンケートですけども、(回答項目は)所在地と性別それから学年になります。学校名は頂いておりませんので、そこだけ修正をお願いしたいと思います。

NHK

 あくまで教育局から相談という形で受けていて、それに対して意見を述べたという認識でよろしいですか。

知事

 はい。私の(指揮命令の)権限の中に教育局はありませんので、御存じのとおり、教育局は教育委員会が多数をもってその教育の方針について決めるということでありますので、私にはあくまでも意見を求められたというふうに理解しています。

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埼玉から差別をなくす会による公開質問状への対応について 【該当部分動画(YouTube)】

埼玉

 2月18日に蕨市で行われたデモについてなんですけれども、警備に当たった警察官がデモに抗議する人について「雑魚ども」と発言したということを県警等が認めているわけなんですけれども、このことについて、知事は、指摘をした団体からの質問状に対して、「県警の警備体制・運営等の業務上の対応については知事としてお答えする立場にない」というふうに御回答されていますけれども、改めて、県警の方がこの発言を警察官がされたということを認めたということについて、受け止めをお聞きしたいのですが。

知事

 警備や体制については、私からコメントすることはございません。他方で、デモ行進の現場において警察職員から市民に対して不適切な発言があったということについて、県警が認めたというふうに聞いています。警察職員がこのような発言をしたことについては、私としても大変驚いており、極めて遺憾に感じています。他方で、県警の方でもですね、今回の件については真摯に受け止め、今後このようなことがないよう指導していくというふうに聞いておりますので、今後は適切に対応していただきたいというふうに考えています。(終)

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お問い合わせ

知事直轄 報道長  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-0029

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