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掲載日:2021年11月10日

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知事記者会見テキスト版 令和3年11月9日

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令和3年11月9日(火曜日)

知事発表
埼玉150周年記念式典・イベントの開催について

知事発表(PDF:2,092KB)

知事

本日は私の方から2点、御報告をさせていただきたいと思います。まずは150周年、県民の日です。本年2021年の県民の日は、埼玉県が誕生して150周年を迎える記念するべき日であります。多くの方とこの日を共に祝うため、埼玉県150周年記念式典及びイベントを実施いたします。埼玉会館の大ホールを会場といたしまして、事前申込の中から抽選で選ばれた県民の方など、約600名の方々にお越しをいただく予定でございます。当日、密を避けるため観客に関しましては埼玉会館大ホールの席数の半数以下に制限をさせていただいておりますが、その一方でどなたにでも御覧いただけるようオンラインでの同時配信も行いますので、是非多くの方にお楽しみをいただきたいと思います。会場におきましては、御来場の皆様が安心・安全に楽しむことができるよう、入口での検温、消毒、誘導サインやソーシャルディスタンスの確保等、感染防止対策を徹底して行ってまいります。また、日本航空、JALふるさと応援隊の皆様に来賓の受付やアテンド業務などを応援していただきます。
まず、式典のオープニングセレモニーとして、県立芸術総合高等学校の音楽科の皆さんから県歌などの合唱を御披露いただきます。その後、式典内で2つの表彰を行わさせていただきます。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会におきましては、県ゆかりの選手が多数御活躍をされ、メダリストが26名誕生をいたしました。当日の式典にはこのうち12名の方に御出席をいただけると聞いており、彩の国功労賞の表彰を行わさせていただきます。また、県内の小中学校の皆さんから御応募をいただきました埼玉県の未来をテーマにした埼玉150周年記念小中学生未来予想作文・絵画コンクールの表彰を行います。多数の応募作品の中から選ばれた作文や絵画、各2名の計4名の皆さんに150周年県知事賞をお渡しいたします。絵画の作品につきましては式典会場であります、埼玉会館のホワイエに展示をさせていただくほか、作文の方の作品につきましては、受賞した生徒お2人に読み上げていただく予定でございます。この他、式場を彩る装飾につきましては県内の2つの学校に御協力をいただきました。県立大宮工業高校の建築研究部とラジオ部の生徒の皆さんにより製作いただいた木文字プレート、木の文字ですね。木文字プレートがホワイエを彩っています。西川材を素材として、「こころ、咲いたまま。」、「150」、「150th anniversary」という文字を製作していただいております。また、本庄東高校の書道部の生徒の皆さんによる迫力ある作品がホワイエで皆様をお出迎えいたします。作品を作り上げていく過程をまとめた映像も紹介してございます。加えて、未来予想絵画コンクールで知事賞を受賞された計120点の作品を展示しています。これからの埼玉を担う児童生徒の皆様が描く埼玉の未来を、是非楽しみにしていただき、御覧をいただきたいと思います。
記念式典後でありますが、記念イベントを実施させていただきます。このスペシャルイベント、司会進行はテレビ埼玉のアナウンサーの荒木優里(あらきゆり)さんとタレントのビビる大木さんのお2人にお願いをいたします。イベントは、前半、後半合わせて6つのコンテンツを御用意しています。最初は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会における県ゆかりのメダリストをお招きしたトークショーを行います。式典内での表彰式に引き続き、我妻悠香(あがつまはるか)さん、森さやかさん、新井千鶴(あらいちづる)さん、鈴木亜弥子(すずきあやこ)さん、そして藤澤潔(ふじさわきよし)さんの5名に御登壇をいただき、これまでの競技人生の話や、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会での体験談など、ここでしか聞けない貴重なお話を御披露いただく予定であります。その次は、吉本興業とのコラボにより、大宮を拠点に活動している大宮セブンというグループに所属している、すゑひろがりずさんとタモンズさんの人気お笑い芸人2組によるスペシャルコント・トークライブを実施をいたします。笑いの力で150周年を更に祝賀感に包み込んでくれるものと期待をしています。また、本年7月から募集を開始いたしました埼玉バーチャル観光大使、いよいよこのオーディションの結果発表を行います。これまで県民の皆様をはじめ、視聴者の方々に御投票いただいた5名の中から、有識者選考会を経て、当日会場で大使に任命をする方を発表いたします。是非、埼玉県初のバーチャル大使の誕生する瞬間を御覧いただきたいと思います。
後半のパートですけれども、サンリオピューロランドのキャラクターからのダンスのプレゼントでスタートをいたします。かねてから、県民の日の割引などで、サンリオピューロランドには御協力をいただいておりますが、そことのコラボでコバトン・さいたまっちと、サンリオピューロランドのキャラクターであるハローキティ、ポムポムプリンが一緒にダンスで150周年をお祝いする動画を配信いたします。かわいらしいキャラクターたちの華麗なダンスに御注目をいただきたいと思います。残る2つのうち1つは、J:COMとのコラボにより、150周年記念ムービーの予告編上映や、J:COMの人気番組「埼玉の逆襲」の特別動画、そして、ビビる大木さんによるトークライブを実施いたします。この特別動画の撮影には、私も協力をし、恥ずかしいではなく、楽しい映像となっています。こちらも楽しみにしていただきたいと思います。イベントのフィナーレを飾るのは昨年、埼玉応援団に加入をいただきました日向坂46(ひなたざかフォーティシックス)、埼玉出身の3人のスペシャルクイズイベントとなります。今年も金村美玖(かねむらみく)さん、丹生明里(にぶあかり)さん、渡邊美穂(わたなべみほ)さんの3人が会場に、御登場をいただきます。3人には埼玉県にまつわるクイズに挑戦をしていただきます。会場の皆様も、動画で視聴される皆様も一緒にクイズにチャレンジをしていただきたいと思います。更にメインの配信で中継されている記念イベントに加え、サブチャンネルではこれら日向坂46(ひなたざかフォーティシックス)の3人がこの記念イベントの様子を見ながら、日々の赤裸々トークなどを生配信していただきます。トークの内容は当日次第、是非御視聴いただき、予定調和に終わらない、生のトークの魅力を感じていただきたいと思います。県民の皆様と一緒に150周年をお祝いできることを楽しみにしております。

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埼玉WABI SABI大祭典2021の開催について

知事

次に埼玉WABI SABI大祭典でありますが、東京2020大会の開催に向けて、平成29年から開催をしてまいりました。伝統芸能や盆栽、生け花、着物など、埼玉の和文化の魅力を発信してきたもので、今年は集大成となります。令和元年は台風のため中止、令和2年は新型コロナウイルス感染症の影響のため、初の試みとしてオンラインで開催をされました。今年は、昨年来のコロナ禍で活動自粛を余儀なくされた文化活動を応援するため、コロナ対策を徹底した上で開催させていただきたいと思います。11月20日の土曜日、そして21日の日曜日、この2日間、大宮公園をメイン会場として、3年ぶりに来場者をお迎えした開催となります。ステージの様子は特設ウェブサイトでライブ配信、つまり、リアルとウェブの両方でお楽しみをいただけます。今年のWABI SABIは会場でもお家でも楽しめるハイブリッド型イベントとして、終了後も、ステージの模様をアーカイブで楽しんでいただけることができます。
このイベントの開催に当たっては、新型コロナウイルス感染症対策として、県の主催イベントの取扱方針に基づき、徹底をしていただきます。開放された公園での開催ということで、換気に問題はございませんが、その対策には工夫も必要です。具体的には、会場のエリアを、このように簡易フェンスで囲み、滞在者数、滞留者数を管理いたします。来場者には入場時にお名前や代表者の連絡先といった情報を電子システムで御提供をいただきます。密集を抑制するため、会場の出入口を分散するほか、2つのステージを東西に離して設営し、観覧エリアなどは十分に間隔を空けた座席を設け、立ち見による密集の発生を抑制いたします。出展ブースとなるテントは連続させることなく、十分な間隔を空けてまいります。一部のワークショップについては、事前予約をするよう求め、行列を作らないようにいたします。各ブースの対策として、電子マネーやトレーの使用等により、支払いの際に手と手が接触することを防ぎます。飲食では「マスク会食」や「静美食」をお願い申し上げます。
この公園内には2か所のステージを設置すると申し上げましたが、そこでは計22組に御出演をいただきます。伝統芸能からは8組の保存会が出演をいたします。中でも、NHK大河ドラマ「青天を衝け」あるいは新たな1万円札で渋沢栄一翁に注目が集まる中で、生誕の地、深谷市血洗島に伝わる「血洗島獅子舞(ちあらいじまししまい)」を上演いたします。この獅子舞は若き日の渋沢栄一翁が親しんだ舞であります。県ゆかりの若手パフォーマーも5組、出演をいたします。箏奏者の「箏男kotomen(ことめん)」こと大川義秋(おおかわよしあき)さんは、実力ももちろんなんですが、和楽器界のアイドル的な存在であります。盆栽師の平尾成志(ひらおまさし)さんには、盆栽制作のパフォーマンスを御披露いただきます。特別企画として、県内の刀鍛冶(かたなかじ)、あるいは研師(とぎし)によるトークショーもございます。最近では刀剣女子(とうけんじょし)という言葉があるくらい、日本刀に魅了されるものは男性を問わず、女性にも広がっていると聞いております。地元大宮の「大宮おどり」は出演者だけではなく、会場の皆さんを巻き込んでソーシャルディスタンスを保ちながらではありますが、是非皆さんに踊っていただきたいと思います。
ワークショップや展示等の出展は29組、他にグルメの出店もございます。ワークショップでは、ユネスコ無形文化遺産であります、「細川紙(ほそかわし)」の紙漉き(かみすき)にチャレンジできるほか、甲冑を着たり、あるいは和太鼓を叩くことができます。小鹿野町と小鹿野高等学校の合同プロジェクト「竹あかり」は間伐した竹を利用して、照明で会場を照らします。私も見たことがありますが極めて綺麗です。「高校生『和』動画祭」におきましては、コロナ禍で文化祭など発表の機会を失った高校生を応援する企画です。生徒が制作した動画を投稿してもらって、みんなで見て応援をしていただきたいと思います。動画は、現在のところ21校から23本寄せられており、これを特設サイトで紹介をしていますので是非皆さん御覧ください。WABI SABI大祭典の会場では、この動画を特別ゲストとして参加していただくお笑い芸人すゑひろがりずのお2人が紹介をしてくれます。また、和服で来場した皆さんには着物特典として、一部のブースが特典を用意しています。会場でのレンタルもあるので利用していただきたいと思います。会場全体を和の世界にしたいと思います。コロナ禍で、行政が主催する野外イベントとしてのリーディングケースに是非したいと思います。様々な制約もあり面倒をおかけすることもあるかもしれませんが、御協力をお願いいたします。コロナ禍の埼玉WABI SABI大祭典への出演・出展に向け、感染予防をしながら練習準備を重ねてきた皆さんがお送りするプログラムが満載であります。是非、会場で、あるいは御自宅で皆さんに埼玉の和文化の魅力に触れていただきたいと思います。私からは以上です。

読売

150周年の関連イベントとですね、WABI SABI大祭典、コロナ宣言の全面解除されてから久しぶりの大型の県民イベントになると思います。経済、あるいは社会活動の全面再開に向けてですね、盛り上がりの雰囲気をどう醸成していくか、改めて取組と期待感についてお願いいたします。

知事

新型コロナウイルス感染症を制限するために本当に県民の皆様には大変な御協力をいただいてきました。それは文化関係に携わった方も同じであります。もちろんまだ全面解除ではありませんけれども、ある程度、社会経済活動ができるようになった中、メリハリをつけてできることはしっかりとやらせていただきたいと思っていますが、ただし、先ほど申し上げたように、全面的な解除ではありませんので、例えばソーシャルディスタンスを保つとか、あるいは基本的な感染防止対策を行っていただくとか、こういったことを徹底した上で、そして、人数も絞った上で、開催をさせていただきたいというふうに思いました。これインターネットの配信をするので、是非これまで、厳しい環境に置かれてきた文化、芸能活動を、そして日本の和文化を応援していただくためにも、我々、埼玉県としてもそうですし、県民一体となって、このWABI SABI大祭典を応援していただきたいと思います。また、150周年については、本当に先人が築き上げていただいたこの埼玉県を更に一歩、進める必要があると私は考えており、様々な多様な方々が集まって、正に「こころ、咲いたまま。」でございますけれども、集まって花開かせる、こんな150周年にしていきたいというふうに考えています。

埼玉

150周年の受け止めについて改めてお伺いしたいんですけれども、埼玉県、今から150年前にできまして、明治、大正、昭和、平成、令和を経て、いろんな道を経て、現在の埼玉県の発展があるんですけども、今150年目を迎えたところ、現在知事でいらっしゃる大野知事がですね、どういった形で、これまでを振り返るか、これまでの歴史を振り返るかということと、現在の150周年を迎えたって言っていいですかね。そのことについての受け止めを改めて一言いただけますでしょうか。

知事

まず、150周年、本当に多くの先人、県民の皆様のおかげだと思っています。このように、大きな繁栄を埼玉県が築くことができ、そして今もなお、例えば、よく言いますけれども過去10年間、最も流入する企業数が多いとか、あるいは今も人口が、他のところでは多く減ってるにもかかわらず、一定程度の進展を見せているとかそういったことから、選ばれる埼玉県にしていただいたのは先人の方々の努力であり、また何よりも、この埼玉県を愛する県民の方々の力だと思っており、まずは150周年振り返って一口では正直なかなか申し上げられませんけれども、まずはそういった先人の御努力や、埼玉県を愛する多くの方々に対して感謝を申し上げたいと思っています。他方で、私は行政をお預かりする知事としての立場で申し上げると、これ150周年本当に素晴らしい先人の方々のおかげではありますけれども、しかし大きな曲がり角に埼玉県も立っている時になっています。これは常に申し上げておりますが、特に最も大きなものは、少子高齢化が否応なく進み、75歳以上については、日本で最も早いスピードで高齢化が進む、こういった埼玉県の状況の中で、右肩上がりの経済、あるいは重厚長大な産業への依存、こういったことはなかなかできなくなり、また若い方々がこれまで多かったわけですが、それと同じ状況にはなりませんので、就労人口をはじめとする様々な変化があらわれてきます。正にその大きな曲がり角にいる瞬間に、私は、この埼玉県の舵取りを行政の分野では任されたと思っていますので改めて、身が引き締まる思いですし、そのために絶対に必要だと思うことを私は掲げて、政策を、推進を、妥協せずに進めていきたいと思っています。ただ、もう1点だけ申し上げると、そうは言ってもですね、このWABI SABI大祭典も、150周年の式典も含めてですが、新型コロナウイルス感染症の影響は大きいです。
したがってこの曲がり角にありながらも、目の前に横たわる大きな課題に、対処しなければいけないという、その責任の重大さを改めて嚙み締めているところです。

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幹事社質問
抗体カクテル療法の発症予防薬としての特例承認について

読売

コロナに関してですね、発症予防薬としての特例承認についてお聞きします。厚労省が先週金曜日、コロナ感染症患者への抗体カクテル療法に使う治療薬で、ロナプリーブについて発症予防薬としての適用拡大を特例で承認しました。発症予防目的の治療薬は国内初ということで、期待する声が上がっております。知事の治療薬に対する御認識とですね、国の方針を受けて、県の対応というか準備状況について教えてください。

知事

この抗体カクテル療法はそもそも期待されながらも、なかなか厚生労働省が、当初はこれ発症7日以内に投与しなければいけないにもかかわらず、それぞれの病院に在庫を認めないという中で、第5波でどんどん陽性者が多くなり、あるいは重症者が多くなる。その時に使わなくてどうするっていうことで、私の方から当時の菅総理に対して直談判して、それで埼玉だけじゃなく日本全体で、在庫配置が認められ、そして活用されるようになったといった経緯があります。我々としてもそれだけ期待をしていたところでありますけれども、その結果なんですけれども、11月7日現在になりますが、県が把握しているところでは、県内では84の入院医療機関で712件、そして宿泊療養施設においては51件、合わせて763件の投与実績があります。また外来や往診での投与を行う医療機関も71加わって、治療体制が充実しております。これらの投与を行った医療機関からの報告では、投与後の経過は概ね順調といった報告もいただいており、抗体カクテル療法は、感染者の重症化を防ぐために有効な手段であるというふうに、まず、私は認識をしているところであり、現在感染者数は、県民の皆様のおかげで大幅に減少してますけれどもこれから冬を迎えます。こういった中で、第6波の感染の再拡大が懸念をされ、埼玉県は昨年の11月からその戦略目標を、重症化を防ぐということに置いていますので、国内初の発症予防薬として使用が可能となったことによって、重症化するような可能性のある方々に対するものを特に優先させることも含め、発症そのものを抑える効果に大いに期待をしているところでございます。なおロナプリーブについて、これは投与できる対象者は先ほど重症化する可能性がある方を含めてと申し上げましたが、感染者の同居家族、あるいは濃厚接触者や感染しているけども症状がない方のうち、いわゆる肥満度BMIが30以上の方などの重症化リスク因子があるか、ワクチン接種歴がない方、ワクチンが接種できない方、あるいはワクチンを接種していても、がんの治療中の方などワクチン効果が不十分というふうにされている方というふうになっています。我々といたしましても、濃厚接触者、あるいは感染しているけども、症状がない方で、先ほど申し上げたような重症化リスクがあり、要件に当てはまる方については、保健所が医療機関での検査や、発症前投与を受けるよう確実に促す体制を整備していきたいというふうに思いますので、我々としてもしっかりと取り組みたいと思います。

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その他の質問
新型コロナの感染状況を評価するための新指標について

読売

昨日、政府の分科会が発表した感染状況の新たな指標についてお伺いします。これまでの4つのステージから医療提供体制を重視した5つのレベルに変わったわけですが、各レベルで必要な対策については、その都道府県ごとにその政府がつけた予測ツールを用いて判断することになってます。これまでよりも少しだけですけれど道府県に裁量があるかなというふうに思うんですけど知事の新たな指標に対する受け止めと評価をお願いします。

知事

私は以前から知見が集積し、また状況・環境が変わっている、感染症を取り巻く環境が変わってきたと。こういう中で、政府が策定した指標については見直しが必要であるとずっと言い続けてまいりました。政府が継続してきた、あるいは適用してきた指標そのものが現状に合わない、このように申し上げてまいりました。他方で県内でのワクチン接種実績が2回目接種で7割を超えたとか、あるいは、先ほど質問もございましたが中和抗体療法が進むなど、更にまた変化が生まれたり、また知見が重なってきたという状況もあります。新型コロナウイルスの感染症対策は、新しい局面に差しかかったというふうに思いますので、こうした状況の変化に対応して、例えば、新規陽性者よりも、医療の逼迫状況を重視することを主眼に置いた政府の、ある程度の指標ですね、これが見直されたことについては、まずは極めて重要なことであって歓迎をしたいというふうに思っています。他方で御質問のとおり、都道府県の裁量が若干というんでしょうか。もちろん、全くこれ、国内でですね、全く違う指標が、あるいは全く違う対応が行われてしまうと大混乱になりますので、やっぱりある程度のものは必要だというふうに私は思いますが、埼玉県は既に国の指標にかかわらず、今、国の今回のレベルで申し上げると今レベル1なんですかね。ただ、県では既にレベル2というふうに考えられる、これと同じ程度のところでの警戒強化のための見える化にも既に取り組んでいます。次なる感染再拡大の山を抑えるために、その前に感染状況をいち早く把握をし、県民の行動変容を促すための警戒区域アラート等の制度の整備をさせていただいたところでございます。こういった見える化、モニタリング化を行いながら、各レベルで対策を行う必要がありますが、その機動的な対策を講じるタイミングについては御指摘のとおり、都道府県が総合的に判断をする必要があるというのが、国の今回の立場であります。ただ、埼玉県は実はこれまでも国の指標にかかわらず、専門家の知見も参考にしつつ、総合的に判断をすると、もう延々と言い続けたはずであります。今後も国の新たな考え方は参考にしながら、具体的な検討を総合的に行うというスタンスは変えずに守っていきたいと思います。

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今後の医療体制について

読売

県内の医療提供体制についてなんですけど、昨日時点で入院者数47人で、病床使用率3.5パーセントと極めて低い数字になっています。1回病床の削減を行ってるんですが、今後更に病床を縮小する考えはありますでしょうか。

知事

病床縮小の考え方については既にお示しをさせていただいたとおりでございますけれども、ただ、ずっと申し上げておりますが、第6波ありうるべしということが前提になりますので、先般御報告をさせていただいた段階的な縮小は粛々と行わさせていただきたいと思っていますが、実はこの間の縮小の段階に入ってから、やはりいろいろ医療機関と協議をするとなかなか縮小できない部分というのがあります。例えば、慢性疾患を高齢者でお持ちの方のような病床を別途、これキープしておかなければならないとか、あるいは妊産婦のためのものについてとかそういったところはやはり別枠で、それぞれ検討することになるので、単純に数が先行することにはなりません。状況を見ながらなりますけれども、今後も状況を見ながら必要があれば縮小ということになると思います。

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コロナ感染症の現状について

埼玉

現在の新型コロナの受け止めについて、状況の受け止めについてお伺いいたします。今月に入ってからですね新規感染者、県内ずっと1桁、11月5日だけ、10人ってあって大体1桁が続いておりまして、実効再生産数も11月2日でしたかね、一度1.0を超えることあったんですけども、それ以外は大体1.0を下回ってる状態が続いてます。かたやですね、やっぱりその人流は確実にいろんな要請がですね、解けてから増えていて、夜のお店なんかも賑やかになってきてるかと思うんですけども、現在の感染動向とですね、今後注意すべきこと、知事の現在こういうふうになっているけど、今後こうなるかもしれない、そういった受け止めといいますかですね、現在の評価についてお聞かせいただけますでしょうか。

知事

まず、先ほども申し上げましたけれども新型コロナウイルス感染症の陽性者については相当程度下がって、落ち着いてきている。これは、県民の皆様や事業者の皆様、医療関係者、県関係者、福祉関係者のおかげだというふうに思っており、これ大変感謝をしているところでございます。現在のコロナは医療機関への負担、それから新規陽性者、こういったもの全てを含めてやはり一程度落ち着いてきているというふうに考えているところであり、実効再生産数については、これゼロに向かわない限りにおいては多分上がったり下がったりしていくというふうには考えてはおりますけれども、しかし、我々としては、極めて重要な数字でありますので注視するとともに、デルタ株以降の変異株については埼玉県で今のところ、それが大きくなってくるということが見えられていないので、したがって新たな山を作るような因子というものは、必ずしも多くはないと思っています。ただ、問題はですね、海外に目を転じると、この日本あるいは埼玉県と、そんなに状況、状況というのは例えばワクチンの接種率とか、あるいは一定程度の感染対策とか、こういったものが変わっていないにもかかわらず、増えている国も残念ながらあり、これがその水際対策ができるかというと、これまでの経験から言うと100パーセントってのはなかなかなかったわけですから。我々としては、今後、これらのコロナ感染症の再拡大を前提にしながらもその再拡大を抑えていく、あるいは後ろにしていく、こういったその対策は抜かりなく行っていく必要があると思います。しかしその一方で、だからといって、皆さん怖いので、何もしないでくださいと言うわけにはいきませんので、そこは人流も含めて、一定程度はメリハリをつけて、メリハリっていうのはすみません、感染症対策をきちんとしていただくとか、我々が行っている飲食の場では1メートル離れてくださいとか、こういったことを徹底した上で、経済、社会活動はやっていただくことは私は正常なんだろうというふうに思っておりまして、今は先ほど申し上げた、徐々に下がってきて、そして落ち着いた期間に入ってはいるものの、海外等の状況を見ると、世界は小さいですから、海外等の状況を見ると、再び増加に転じても不思議ではないための体制を準備する期間だと思っています。

東京

今コロナの感染者数が減少している中で、第6波に向けて体制を備える期間だと今おっしゃいましたけれども、例えば知事としては一番何に力を入れる必要があると考えているんでしょうか。例えばその病床確保計画を策定して今上積みを進めていると思いますがそういったものや、保健所の情報共有体制を強化するとか、ワクチン3回目接種をどう進んでいくのか、やることはいろいろあって同時並行で進めていかれてるとは思うんですけれども、その中で第6波に備えた取組として知事としては何が一番大事かなというふうにお考えですか。

知事

これらのことについてはちょっとザクッと申し上げると、埼玉県、以前から申し上げているとおり、可能な限り死亡者、重症者を減らすということでございますので、脆弱な層に対する対応ということで、高齢者福祉施設等についての、実は新たな今、対応といったものを検討させていただいている、特に高齢者施設等での医療関係者の派遣とかこういったことについては、より迅速で簡便にと思っています。また先般、2、3週間前ですかね、今最も重視してるのは何ですかという御質問いただいた時に、お答え申し上げましたが、やはりその病院等における逼迫状況、医療機関の逼迫状況は数字として重視していますと申し上げたとおり、病床や、あるいは、様々な応援体制、こういったものについての構築、そして、そのベースとなるのは、3回目接種ですけれども、3回目接種ただ、急いではできない、一定程度の期間を空けなければいけませんので、8か月という期間を空けなければいけませんので、これは期間を空けた上で、迅速に行えるような体制を市町村が主体なので市町村に対してしっかりと支援ができる体制を構築しているところでございます。あとはすいません、今度また議会もありますので、そこでの、ちょっと予算との関係もあるので、その際に、細かい話はきちんとお話させていただきます。

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野生のニホンザルへの対応について

読売

猿についてお聞きしたいんですが、先週都内からやって来たとみられる野生の猿が、県内でも確認されたということです。県内も自然豊かな土地が多いですから猿はいるんだろうなと思うんですけれど、そうは言っても野生の猿が住宅街ですとか学校だとか人が多いところに来て暴れたりすれば危険もあるんだろうと思います。当然猿ですから市や町の境に関係なく、行政エリアに関係なくいろいろ移動すると思います。今回に限らず、今回についてなんですけども県や市、町ですね、あと警察との広域での連携体制がどうなっていたのか。また県や知事は今回どのように対応指示されたのかお願いします。

知事

県では、住民の安全を確保するために移動の経路などの情報を、出没している市町村あるいはその周辺の市町村に提供し、共有をしています。また徐々に北上してますので、隣接する県に対しても御提供をさせていただいています。というのは御指摘のとおり、猿の場合、市境で止まることないものですから、関係なく動くものですから。その上で、猿には近づかない、えさをやらない、刺激しないなどの注意喚起を市町村の方から、防災無線や防災メール、教育施設などで実施をしていただいています。また市町村、警察、消防が連携をして地域住民に、周知と監視を行っているところであります。私といたしましては、これいつからかちょっと分からないのですが、東京で最初にこの猿が見られて、北上しているという話を聞いた時から、関係課、関係部局に連絡をとり、情報の収集と、それから可能な対応の方法について検討するよう命じました。現時点におきましては、東京都の場合は東京都が許可を出すようですけれども、埼玉県の場合には、実は有害鳥獣として捕獲する場合の手続きは市町村が、これを出すことになっています。東京都の場合、都なんですけれども、そういった意味で判断は市町村にはなります。ただ猿は、行動が早く動きの予想もつきづらいために捕獲が難しいとされていて、基本的には警告をし、追い払う、こういったスタンスに立てられるのではないかと思っていますので、そこに対して協力を引き続き進めていきたいと思います。

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(終)

お問い合わせ

知事直轄 報道長  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-0029

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