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掲載日:2021年9月8日

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知事記者会見テキスト版 令和3年9月7日

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令和3年9月7日(火曜日)

知事発表
新型コロナウイルスの感染動向について

知事発表(PDF:1,003KB)

知事

私の方からまず何点か御報告をさせていただきたいと思っております。まず、1都3県の感染動向について御報告をさせていただきます。本県の昨日の新規陽性者は、先週から時折1,000人を切る、こういった日もございましたが、昨日は450人となりました。この表でも分かるとおり、直近1週間と先週1週間を比較すると、埼玉県の場合には、直近1週間は0.64となっており、感染が少しずつ、落ち着いてきたように、新規陽性者については思われます。1都3県における感染動向の指標を見ても、このように全体的に下がってきており、首都圏全体として落ち着きを見せております。他方、1都3県における感染動向を比較をしていただくと、例えばこの陽性率などはこれも一貫して1年程度、他の1都2県よりも低い状況にとどまっていますけれども、ほとんどの数値が埼玉県では首都圏でも最も良い数字となっていますが、しかしながら、1日500人程度の新規陽性者というのはいわゆる第3波の時と比較してみても、第3波の時の最悪の状況が500人程度でございましたので、極めて厳しい状況にあると言わざるを得ないと思っています。また、先般から医療機関に対する負担が極めて大きくなっていると申し上げ続けておりますが、特に医療機関への負担は現在でも変わらず、1,000名を超えていた時と同じような状況にございます。病床の使用率は、69.9パーセントと深刻な状況、高い水準にあり、医療機関への負担は、現時点においても和らいでいないどころか、極めて深刻な状況にあります。新学期を迎えて、学校での児童、生徒の感染も懸念をするところであり、県民の皆様には引き続き御迷惑をおかけをいたしますが、今しばらく基本的な感染防止策の徹底に御協力をお願いするとともに、この1週間程度、夜の街での感染や、あるいは夜の街の人出、さらには朝の通勤時間の埼玉県の人手が高止まりしております。是非、皆様の御協力をお願いしたいと思います。

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新型コロナワクチンの確保について

知事

さて、2番目ですが、新型コロナウイルスワクチンの確保について御報告をさせていただきます。国は、第15クール、これは9月27日と10月4日の週でありますけれども、この9月の最終週までに、モデルナ社製のワクチンを活用した職域接種などを含めて、全国民の中の12歳以上の接種対象者の80パーセントに接種できる数量のワクチンを分配する方針を示しております。既に確定したワクチン確保分ですが、既に御報告をさせていただいているとおり、13、14、15クールの基本枠分については、埼玉県は日本で最も多い数のワクチンを確保させていただいておりますが、本県の接種対象者の総接種回数1,336万480回となりますが、これ先ほど申し上げた12歳以上の方々の単純な人数にかけたものであります。これに対して、ファイザー社製のワクチン、先ほど申し上げた第15クールでは、984万4,770回分の数量を確保することになっています。この中には、市町村へのファイザーの分のみならず、県の会場での接種分も含まれております。これに職域接種等に使われるモデルナ社製のワクチン、88万1,504回分。そして、アストラゼネカ製のワクチン、これが1回もう終わってますけども、2回分も合わせて、全てを合わせて12歳以上の人口に対するワクチンの確保率で見ると80.4パーセントとなっております。なお今後の見込みといたしましては、国はこの80パーセントを超えて、ワクチンを希望する、必要とする自治体に対し、第15の2クールとして、追加のファイザー社製のワクチンを分配する見通しとなっており、9月10日には国からこの追加を含めた県全体の分配量が示される予定であります。これに加えて、接種が本格化する、8月30日の週から接種が本格化している職域接種の伸びもあり、これにプラスして、さらにワクチンの確保率は上がる見通しとなっています。なお、県では、本日付で市町村に対して通知を発出いたします。12歳以上のすべての年代に対する接種を受け付けるよう通知をいたします。多くの自治体では既に年齢制限を設けていないところもある一方で、若年層の予約を受け付けていない自治体もあります。そこで本日、各市町村宛に通知を行い、年代別接種対象者人口を区切ることなく、接種を行うよう通知をいたしました。接種対象人口の概ね8割分のワクチンが、先ほど話したとおり配布されることを踏まえて、年齢層の区分に関係なく接種を進めるべきであると考えた措置であり、希望者すべての予約を受け付けるよう引き続き市町村に対しては求めてまいります。また、県が設置するワクチン接種センターで使用しているワクチンにつきましては、一部、ファイザー社製から武田モデルナ社製へと変更をさせていただきます。県全体のワクチンの供給量を増やし、1人でも多くの方に市町村での接種を進めていただくために、先ほど御説明をしたワクチンの供給に加え、県の会場でもともとファイザー社製ワクチンを接種する予定でございましたが、これを市町村に提供することによって、市町村接種を加速化させる工夫をさせていただきました。これによって、今後、県接種センターで使用する予定であったファイザー社製のワクチン28箱、回数にして3万2,760回分を、市町村に、第15クール分として上乗せをして配布をさせていただきます。具体的には、西部ワクチンセンター、並びに北部ワクチン接種センターにおいては、ワクチンの切り換え、これはもちろん第1回目のことであります。なお東部センターは、現在使用しているファイザー社製の接種を継続をいたします。変更の時期ですけれども、ファイザー社製での接種については、9月26日までとし、間3日間切り換えの期間をいただいた後、9月30日より武田モデルナ社製での接種を開始できる予定となっています。武田モデルナ社製ワクチンにつきましては、異物混入の件で、不安をお持ちの方もおられるかもしれません。今回使用見合わせとなったロットのワクチンにつきましては、既にメーカーによる回収が始まっており、異物がステンレスの破片であったと発表されております。またこのロットのワクチンによる健康被害も報告をされておりません。国によると、武田モデルナ社製ワクチンに限らず、これまでも、ごく稀に製品のゴム栓のような破片がバイアル内に混入したと疑われる事例が国内外で報告されており、その場合でも同じロットの他のバイアルの有効性や安全性には問題がないことが報告されているとのことであります。県では、薬剤師等が接種日の前日までに、重点的なチェックを実施するなど、異物混入がないことをしっかりと確認をしております。続いて、接種対象者の拡大についてであります。ネットでも話題になっております、いわゆるモデルナ難民。つまり1回目の接種を行ったけれども、2回目の接種を受けられない方々の接種についての御報告をさせていただきます。会場は、埼玉県の南部ワクチン接種センターでありますが、9月20日から同一の会場で2回目のモデルナワクチンの接種ができなかったということでお困りの方に対する接種を行わさせていただきます。予約は、9月16日の14時。これまで新規予約はいつも木曜日13時からだったのですが、通常の予約とは1時間ずらすことによって混乱しないようにさせていただき、受付を行いたいと思っています。当面は1日当たり10人。夜6時30分の受付枠で接種とさせていただきますが、予約の状況を見ながら、今後拡大の必要があれば、随時検討をさせていただきたいと思っています。最後に対象者でありますけれども、1回目の接種を武田モデルナ社製ワクチンで受けた方、ここは是非、御注意をいただきたいと思います。交差接種はできません。1回目のワクチンを武田モデルナ社製ワクチンで受けた方で、同一会場での2回目の接種が困難になっている方で、かつ埼玉県在住の方に限ります。具体的には、例えば海外で1回目の接種を受けた方、あるいは県外の接種会場で接種を受けたけれども、埼玉県に転居でお越しになられた方、さらには、その他職域接種等で1回目を受けたけれども、健康上の理由等で2回目を受けられなかった方などで会場が閉鎖されてしまった、こういった方などで2回目の接種ができなくなった方に対する接種となります。

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みんなで選ぼう!埼玉バーチャル観光大使!について

知事

次に、みんなで選ぼう、埼玉バーチャル観光大使であります。広域交通網が発達した本県では、県内外とのアクセスの利便性が極めて良く、アニメ、文化、歴史、自然環境、産業など多彩な観光資源に恵まれております。秩父や長瀞をはじめとした、豊かな自然や、川越の蔵づくりなど、昔ながらの文化や伝統を反映した街並み、これらの地域を始めとする素晴らしい伝統や自然の地域のほか、本県ゆかりのアニメ作品も数多くございます。このため、多様な面から注目をされ、中でもポップカルチャーについては聖地と言われている地域であります。県ではこのような多彩な観光資源を、若い世代の方々にもお伝えをしていきたい。素晴らしいものであるからこそ、感じて触れていただきたいと思っています。しかしながら昨今、若い世代の方々は、情報入手の手段が多様化しており、テレビや紙媒体といった伝統的なもののほか、SNSを中心とした新たな媒体で情報を収集しておられます。そこで、若年層への新たな情報発信手段として、VTuberを起用し、埼玉バーチャル観光大使として、県の観光や物産の魅力をバーチャルの世界から効果的に発信をしていただくことにいたしました。VTuberとは、YouTube等で動画投稿、生放送等の配信を行う、アニメ風のバーチャルなYouTuberのことだと聞きました。近年、VTuberの人気は、日本を中心に拡大をしており、YouTuberに引けを取らないと聞いております。YouTubeのチャンネル登録者が300万人に上る方もおられると聞いています。特に10代から20代の若い層に人気があるとのことであります。また、VTuberは、バーチャル空間で活躍をされているため、VRの技術を活用した観光案内など、オンラインとの親和性が高く、デジタル技術の利活用が進む観光プロモーションに適しているとのことです。このように若年層に人気があり、観光プロモーションに適したVTuberを埼玉バーチャル観光大使に任命をし、今後は県の魅力ある観光、物産をPRしていただきたいと思っています。埼玉バーチャル観光大使は、県内外から注目をされ、親しまれるよう、公募と一般投票を取り入れたオーディションで決定をさせていただきます。オーディションのスケジュールは、応募のあった方々の中から書類選考によって選出された方を対象に、視聴者投票を実施し、その結果をもとに、11月に開催される有識者選考会での点数を加えて、埼玉バーチャル観光大使を任命となります。7月から8月に行った書類選考では、30秒動画でのキャラクターの動きや、VTuberに関する技術、観光プロモーションへの熱意など幅広く審査をし、応募された40名のVTuberの中から5名のVTuberを選出いたしました。そして、今回9月から10月にかけて書類選考を通過した候補者5名のVTuberが制作する、県の観光及び県産品の魅力を伝える動画を見ていただいた上で投票をしてもらう視聴者投票を実施いたします。視聴者投票は、埼玉バーチャル観光大使特設サイト、あるいはツイッターアカウントから投票を行っていただくことができます。皆さんには、書類選考の通過者が制作する県の観光、及び県産品の魅力を伝える5分程度の動画を視聴いただいて、この特設サイト及びツイッターでそれぞれ投票していただきます。投票期間は、9月21日から10月12日までとなります。投票方法は、特設サイトの場合、9月21日に投票ページが特設サイト中にアップをされます。そこから投票していただきます。2回の投票期間があり、第1期は9月21日から28日、そして第2期は10月1日から12日までとしております。10月1日の中間発表後、第2期の投票ができるという仕組みになっており、両方の期間で1回ずつ投票ができます。またツイッターでの投票は、期間中1回の投票となります。埼玉バーチャル観光大使、公式ツイッターアカウントから投票したい動画が貼られているツイートに「いいね」をすることによって投票をすることとなります。いずれの投票方法も、本日夕方に詳細な情報を特設サイトにアップをいたしますので、チェックをしていただきたいと思います。最後に、応募者の中から第1次選考を通過した、埼玉バーチャル観光大使候補者の5名のVTuberを紹介します。左からエントリー順に、春日部(かすかべ)つくしさん、花野(はなの)彩晴(いろは)さん、奏天(かなめ)まひろさん、西園(にしぞの)さん、エリーナ・ラフィールさんの5名であります。動かないと思わないでください。これから動画を御紹介をさせていただきます。

(自己紹介動画放映)

以上であります。いつになく多くのカメラを向けていただきありがとうございます。これらの方々、VTuberの方々はこれまで多くの活動をされてきた方もおられれば、最近活動を始められた方もおられます。普段は得意な歌をファンの方に披露する活動をしている方や、ゲームの実況などを行っている方もおられると聞いています。すでに県内の観光地をPRしている方もおられるというふうに伺っています。5名のVTuberは現在、視聴者投票用の観光動画を制作中であります。いずれの方々も熱意のこもった埼玉県の観光PR動画を制作してくれると期待しており、私も楽しみにしております。皆様にも是非、9月21日から掲載される動画を御覧いただき、埼玉県の観光地の魅力を再発見していただけたらと思っています。最終的な視聴者投票の結果は、10月下旬に特設サイト上で発表をする予定です。皆さんの投票と、最終選考の有識者の評価によって、埼玉バーチャル観光大使が決定いたします。応援したいVTuberが埼玉バーチャル観光大使になってもらえるよう、御家族や周りの御友人にもお声をかけていただき、一押しのVTuberに是非、投票をいただきたいと思います。
最後に、9月5日にパラリンピックが閉幕をいたしました。世界トップレベルのアスリートたちが障害を克服し、限界に挑む姿に県民の皆様は大きな感動を覚えられたと思います。大会の開催や、聖火リレーの実施に当たっては、市町村、スポーツ団体、経済、教育、報道関係をはじめとする様々な方々、そして、何よりも都市ボランティアやホストファミリー等の皆様等がワンチームとなり、取り組んでいただきました。改めて皆様の御協力に対して心から感謝を申し上げるところです。本当にありがとうございました。さて、東京2020大会は、史上初の大会の延期、さらには無観客での開催となりました。コロナ禍で、本県ゆかりの選手の活躍は、県全体を大きく盛り上げ、県民を力強く、勇気付けてくれました。出場された選手の皆様には、今後も活躍をしていただけるよう心から祈念を申し上げます。また先般、県庁の中のスタッフや、埼玉県警の応援に来ていただいた方々にも申し上げましたが、平和の祭典オリンピック、そして共生社会を創るパラリンピック。この意義は、コロナ禍という極めて厳しい中だからこそ、実現された部分が大きいと私は思っています。改めて、東京2020大会を契機とし、スポーツによる地域の活性化や国際協調の推進、共生社会の実現に向けた取組を進めていきたいと考えています。私の方からは以上です。

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NHK

2点伺えればと思います。ワクチンの確保ですが8割強、県内でも確保の見込みであるということで、今日にも通知をされるということですけれども、年齢制限を設けずに、幅広く受けて欲しいという狙いだと思いますが、渋谷の例を見たりすると、やはりなかなか若者に打ってもらうというところには難しさがあるのかなということも一方で思いますが、何かこう、自治体に対して求めていくことっていうことを改めていただけますでしょうか。

知事

まず予約云々といったことも含めての接種の方法については以前から申し上げているとおり、市町村が主体となっておやりになることですので、それぞれ工夫をしていただきたいと思っています。ただ、御指摘のとおり、若者に対するアピールは、国も県も市町村もみんなで一丸となってやっていくべきものだと私は思っていますので、もちろん強制はできませんけれども、ワクチンの効果、特に御自身もそうですけれども、御自身を経由して、御家族や高齢者の方や、愛する方を傷つけない、そういった意味からも、是非打っていただきたいということを、これからも、様々な手段を通じてアピールをする予定でございますし、私自身も、例えば専門家がそのファクトに基づいて出すことについて、対談などを行うことで広く広めていきたいと考えています。

NHK

もう1点、せっかくなのでVTuberのことを伺えたらと思いますが、私ぐらいの世代だとちょっと遠いんですけれども、新型コロナで観光業、大変な打撃を受けていると思います。コロナ禍でVTuber、バーチャル観光大使に期待することをいただけますでしょうか。

知事

まず、埼玉県には非常に豊かな観光資源が、先ほど申し上げたとおりあります。ただ私個人として強く就任当初から懸念していたのは、これだけ素晴らしい観光資源があるにもかかわらず、それが必ずしも浸透していない、もしくは、1か所2か所へ行ってそのまま帰ってしまってですね。例えば、川越とか秩父とか、有名なところに行ってですね、帰ってしまう。結果としてその他の地域に、その観光がもたらす恩恵が普及しない、こういったことがありました。現実に観光客の入込客数は埼玉県、日本で2番目でありますけれども、1泊お泊りのお客さんというのは極めて少ない。こういった意味から、是非、魅力を知っていただければ、この中にとどまっていいただける、多くの方に来ていただけるということを常に思っていました。そのために、可能な限り幅広い層にPRをしたい。そこで、私もすみません、VTuberは遠いかもしれませんけれども、ただ、そういった、とにかくいろんな方々に通じる手段を設けることによって、コンテンツは素晴らしい、VTuberもそうでしょうけど、それも埼玉県の観光資源としてのコンテンツは素晴らしいので、知っていただければ、あるいは来ていただければ、必ず気に入っていただけるという自信がありますので、こういったVTuberの方々のお力をお借りをしたいと思っていますし、VTuberはお気に入りの方がおられると熱くなるそうですので、是非そういったですね、熱意を観光にまでつなげていきたい、この思いであります。

テレ玉

先ほど知事から新型コロナウイルスの感染状況について御説明があったと思うんですけれども、今の緊急事態宣言の延長についてどのようにお考えであるか教えていただければと思います。

知事

緊急事態宣言、今12日までということになっていて、その後の状況について我々は今考えなければいけない時期に、御指摘のとおり来ています。特にちょっとその前に申し上げると今の現行の緊急事態宣言の中でも先ほど申し上げたとおり、夜間の滞留人流や、あるいはその朝の通勤時間の人流が埼玉県でも、この1、2週間増えてきてしまっています。やはりそういった意味では、以前から申し上げているとおり、埼玉県は戦術的にターゲットを絞って対応を行ってきましたが、このデルタ株ではそれを超えるスピードと拡散のペースなので、そのために県民の皆様に全体として、緊急事態宣言をお願いするということを申し上げてきました。その状況が今も、深刻であるかどうかということが、大きなポイントになると思いますけれども、それを踏まえて、本日、専門家の皆様に対して、諮問をさせていただくという書面での会合を今、お願いをしているところでございます。決定そのものについては、もちろん先生方の御意見を踏まえなければならないので、きちんとしたお話は後刻となりますけれども、私どもとしては、国に対して、緊急事態宣言の延長を行うことの可否について、専門家の先生方に、現時点で、まさにたった今、まさに今日ですけれども、書面での会合というか、御意見を承っているところでございます。

朝日

感染動向のところについて2点あります。まず1点目なんですけど、先ほど専門家の方に、緊急事態宣言の延長について諮問してるということでしたけど、県の意思としては、これはその延長する意思で問いかけているのか、それとも、もっとフラットに聞いているのか、そのあたり、県の方向性をどのように示されてるのか教えていただいていいですか。

知事

我々としては、もちろん、専門家の先生の御意見が前提です。そこは踏まえていただいた上ですけれども、我々としては、現時点での状況を極めて厳しく捉えています。冒頭申し上げましたけれども、昨日450人、今日も、もしくはそんなに多くないのかもしれませんけれどもただ、それであっても、第3波、深刻と言われた第3波の、本当にピークの頃、最悪の頃と同じぐらいでなおかつ、これまでに大分、特に重傷者などは簡単に退院できませんので、病床を占有していて、医療機関に対する影響が極めて大きい。そしてそれはコロナだけではなくて他の病気の必要な治療に対しても影響が出ている。これはもう認めざるを得ない状況に今もあります。そう考えると12日で、単純に、この緊急事態宣言を終えることは難しいと我々としては考えており、そこで、専門家の皆様に対する書面での会合と申し上げましたけども、その書面につきましては、期間の延長は県ではできませんので、政府に対して期間の延長を求めることについて、御意見をいただくということなので、フラットというよりも、求めることについて御意見をいただくということを、今お願いしています。

朝日

あと1点なんですけど、同じように感染動向について、県では感染者が急増して、保健所の業務ひっ迫によって疫学調査を縮小してると思うんですけど、一方で、感染経路不明割合、1都3県の中ではその後も、ずっと低い状態が続いてると思う。これについて、どんな要因でそうなっているのかというふうに知事はお考えでしょうか。

知事

まず、感染経路の不明割合については、これ常に首都圏の中で一番低いわけではないんですが、少なくとも第5波が来て以降は、埼玉県は首都圏の中で最も低い。つまり、感染経路をしっかり割り出してるということになっています。これはいわゆるファーストタッチというか、最初の情報についてしっかり聞いていただくということは今続けていて、その代わり限定的、重点的にしています。これまで埼玉県は御存知のとおり、本当に厳しい時も一度も、感染経路に関する疫学調査を縮小したことがありませんでした。そういった意味からはその伝統を、今も引いていただいてる、つまりある程度、しっかりやっていただいているということが前提になってはいますが、我々としても、実は私の方からも、保健所の業務が大変なので、縮小するんだったらしっかり縮小させろというふうに言わないと、保健所によっては、たくさんのものが上がってきたりしていましたので、やっぱりそこはメリハリをつけようという話をしていても、なおかつやっぱり、もともとのマインドというのでしょうか、疫学調査をきちんとやるというその伝統が働いているものというふうに思っているので、そこは正直言うと我々としては、ありがたいと思っていますが、ただ、昨日も私の方から担当の部署には申し上げましたけども、ある一定の期限をもって、もう一度やっぱり契約調査をきちんと復活させるので、そこまでは、やはり保健所の負担の軽減とか、こういったものの方を優先させて欲しいということは昨日も指示をさせていただきました。

埼玉

ちょっと今のテレ玉さん、朝日さんの質問に関連してなんですけれども緊急事態宣言、今後、解除という、いつか段階が来るかと思うんですけれども、その際にですね、コロナの動向、今数字が出てるかと思うんですけど、一番重視する数値は、どこになるのか、例えば3月の段階では、入院者数500人以下という目安が発表されたかと思うんですけど、ちょっとそこには全然至ってないわけですけど、今後判断の基準として、ここがこれぐらいになったら、解除を国に要請する目安みたいなそういったものは何かこうあるんでしょうか。

知事

まず、これもすいません第3波ぐらいからずっと言い続けてますが、この基準、指標ですね、については私は適切ではないとずっと思っています。これ第2波の状況を受けて作ったもので、それぞれの株によって実は傾向が違う。例えばでありますけれども、入院率について申し上げると、今重症化とか入院を必要とする割合ってのは、割合で言うとグワーッと下がっています。今までと比較できないほどデルタ株では下がってきているので、それでいうと、今までと同じ基準を持ってきても多分そこまで上がることはないと思いますので、私は適切な数字ではないと思っています。ただ、一定の傾向を示すことはできますので、今我々として最も厳しいと考えているのは、医療機関に対する負担であります。それはとりもなおさず、病床等を重症病床の占有率に関わってきますが、仮にこれ下がってくると、今、一定の手術等を諦めているものなどが戻ってきますので、つまり、必ずしも、この、つまり分母が変わってくる可能性ありますので今、御存知のとおり毎週のように病床増えてますけれども、それが減っていくっていう傾向もあると思いますが、ただいずれにしても、この辺りが最も我々としては重視をしているところでありますが、ただし、それも、これ前提ですけど、PCRの陽性率や感染経路、この辺がきちんとしてないと、PCRが陽性率が高いということは、検査できてないってことなので、どこかに隠れてるってことですから、我々はずっと一貫して、1都3県でも、とにかく低く抑える検査はしっかりやるということで、これがもう1年以上、最も低い数字で抑えられてるので、ここをやっぱり押さえないと、こちらの数字が意味がないので、したがって相互に連関はしているものの、先ほど申し上げたとおり、現時点では医療機関の負担を重視しております。

埼玉

併せてなんですけど今日午前の会見でですね、西村経済再生担当大臣が、医療提供体制を非常に重視しなさいというのとですね、もう1個、自宅療養中の患者数も考慮するようにってことを強調しています。自宅療養中の患者数について、ここはやっぱりそういった判断基準の中に入ってくるんでしょうか。

知事

自宅療養中の患者数につきましては、これ必要とされる方が入院されてるケースにおいては、先ほど申し上げたとおり、株によって違いますので、私は、例えば第3波と同じように、現在を考えることはできないというふうに思っています。それよりも、適切な体制を敷く方が、大切だと思っていますので、数の問題ではなくて、体制の問題、つまり最終的に来るのは、正に医療機関のところが一番大切だと思っていますので、西村大臣の御意見は、参照させていただきながら現場で取り組んでまいります。

読売

関連でお聞きします。緊急事態宣言については政府も首都圏でですね、2週間から3週間延長する方向という報道があります。知事は先ほど来、県内の感染状況極めて厳しいと、12日で緊急事態宣言を終えることは難しいと御認識示されました。専門家会議の先生方に諮問されているということなんですけれども、いつ回答をもらって、県としていつ結論を出すのかということ、あともう1点、12日以降ですね、緊急事態宣言の延長だと仮定してですね。宣言をさらに強化するのか、あるいは、ワクチンの接種も進んでいますし、何らかその緩和策だとか、制限緩和するのかその対策をどうするか、もし見通しあれば教えてください。

知事

まず最初のいつ結論というか、県としてこの要請を出すか出さないかということが結論になると思いますけれども、それにつきましては、明日までに書面での御回答をいただくということになっていますので、その書面が寄せられて可能な限り速やかに、本部会議を開催をさせていただきたいというふうに考えています。またこの本部会議においては、措置の中身について突っ込む、仮にですけれども延長だとしてもですね、その中身について措置を強化するとか緩和するとか、そういった話についての本部会議の対応にはなりませんので、我々としては、その時点ではつまり、明日返ってきて、速やかに行う会議ではそこは検討していません。他方、宣言の強化の必要性については、今日、先生方から、あるいは明日いただく御意見を基に検討させていただきたいというふうに考えています。

読売

あともう1点ワクチンについてなんですけども、知事か、ちょっと事務局からお伺いしたいんですけれども、12歳以上の方の全ての接種受付けるように通知するということです。その若年層の予約を受け付けている自治体と、受け付けてない自治体、もし把握していれば何自治体とかは教えていただけますでしょうか。

知事

すいません、後程。

共同

VTuberの件で2点お伺いしたいんですけれども、自治体が公認するVTuberの先行事例がいくつかありますけども、大体自治体がこのVTuberですよっていうので出されてる例が多いんですけども、今回公募なり投票なりっていうのを行うことにした狙いをお聞かせいただきたいのが1点と、それとVTuberはちょっと、アピールの方法としてはともすればちょっと、行政としてはちょっと眉をひそめるような方法でのアピールの仕方っていうのも考えられるのかなと思うんですけど、どの程度そのVTuberに自由に、埼玉をアピールして欲しいかっていう、そこら辺の思いもあればちょっとお聞かせいただければと思います。

知事

VTuberを使って様々な広報等を行っておられる自治体は、複数あるというふうに伺っております。聞いてる範囲では茨城とか岩手とか岡山とか、こういったところでも使っておられるというふうに聞いています。また愛知では既存のVTuberの方に観光大使をお願いしていると聞いています。我々としては、まず最初の質問の公募にした、あるいはその、こういった投票にした狙いというのは、やはりなるべく多くの若い方々にも御関心を持っていただきたいということで、イベント的に、しかもオンラインで行われるイベントというもので盛り上げていただくということを意図しております。先ほどNHKさんからの質問でもありましたけれども、こういった埼玉県知っていただければ必ず私は、喜んで満足していただけると思ってるんです。そういったあらゆる機会を使うということが大切だというふうに考えています。選考ですけれども、眉をひそめるかどうかちょっとわかりませんが、我々としましては、一次選考について、3つの観点から検討いたしました。1つ目は観光プロモーションの熱意です。いかにVTuberがすごかろうが、やっぱり観光のプロモーションしていただかなきゃなりませんので、これが1つ目です。2番目には、VTuber に関する技術やクオリティといったもの、そして3番目に観光大使としての品位があるか、この3つの基準で審査を行わさせていただきました。私は審査に加わったわけじゃないのですが、このいずれもこの5人の方は、おそらく品位あるということで選んでいただいたというふうに思っていますので、少なくとも私が見る限り、眉をひそめるような方はいなかったように思いますけれども、上品かどうかは別としてもその、眉をひそめるような方ではないと思います。

東京

関連してVTuberの観光大使の関係なんですけども、今回全員女性キャラっていうのは、何かもともとそのVTuberで活躍されてる方が女性が多いからなのか、何で女性だけなのかなっていうところを教えてください。

知事

まず、すいません、元々がそうなのかどうか私にはわかりませんが、今回応募をいただきましたのが、計40名のキャラクターの方で男性キャラクターの応募が数名おられました。それと、人間以外の形をしたキャラクターっていうんでしょうか、性別不詳というんでしょうか、そういった方もおられました。ただその中で、先ほど申し上げた3つの基準で選考していただいた結果が、女性5名というふうに聞いています。その人間以外のキャラクターも含めての男性の方が、女性じゃないから落ちたという意味ではございません。

東京

ワクチンの関係なんですけれども、知事としては、希望する県民が接種を完了する見通しとしては何月ぐらい…。今回、県民の8割の方が打てるワクチンを確保したっていうことですけれども。いつ頃までには、2回接種が完了するだろうというふうに見通しを立ててらっしゃるのか教えてください。

知事

政府が言うように、12歳以上の方、全体の8割をもって、これで大方、希望される方に接種が完了ということが定義であるとすれば、9月30日から10月4日の週をもって大体その数がきますので、ただ自治体によって凸凹が、正直まだあります。こういったものを県が埋めたり、あるいは、職域接種がこれ入ってませんので、その分が上げてきますので、それを考えると1回目の接種については、10月4日の週に来る分、つまり10月の末までには終わることができるというふうに考えております。当然、2回目の接種はファイザーとモデルナで間の週が違うことは違いますけれども、その3週間後もしくは4週間後には、2回目の接種が希望する方全員に完了を、政府の言っているのが正しいとすればですよ、完了にすることになります。

東京

11月末までには完了する、県としては完了する見通しっていうことでよろしいですか。

知事

先ほど申し上げた8割ということであればです。ただ、今、例えば医療関係者は登録した人以上に来たり、100パーセントを超えたりしてますので、想定以上に相当、8割どころか、相当上がっていますので、その辺はどの程度が上限になるのかわかりませんが、8割ということであればそのように考えています。

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その他の質問
春日部保健所管内での死亡事案について

NHK

昨日、50代の男性の自宅死亡が発表がありました。今回はセンターが関係しない県管轄の保健所の事務のミスによる死亡ということで、知事の受け止めをいただけますでしょうか。

知事

昨日発表した件ですかね。まず、お亡くなりになられた方に対して心から御冥福をお祈りをしたいというふうに考えております。今回、春日部保健所で発生した事案につきましては、感染者数が急増し、保健所として現場がひっ迫する中で発生してしまった事案ではありますが、自宅療養中に保健所からの健康観察もなく、亡くなられたという事実を私としても極めて重く受け止めており、非常に遺憾であると思っており、これらの事態を二度と発生させない対策を講じるよう強く、担当部署に指示をしたところであります。御存知のとおり、今回の御説明をさせていただいているとおり、ケースというのは三重でミスが重なった結果だというふうに思っています。1つ目は、本来であれば入院が必要な方は、さいたま市の保健所に行った時に春日部に送る前に、本来であれば入院するということになります。これが春日部に送られたというところがまず1つ目のミス。それから2つ目は、所定のところに送られた書類等が置かれなければならないのに、それが所定のルールに従っていなかったということが2つ目のミス。そして3つ目としては、健康観察を実施するまでに5段階のプロセスの中でチェックを3回受ける事になっています。この三重のチェックが本来あればこそ、命に関わる大切な案件については、ミスがないということになるわけですが、しかしながら、この三重のチェックというものが働かず一重になっていた。これは業務のひっ迫が原因になっていて、しかもその一重のチェックが働かなかったというこの3つのミスが重なったというのが、大きな原因であります。こういった極めて厳しい中ではありますけれども人の命が関わってることでありますので、私としては、今先ほど申し上げたとおり若干人数自体は下がってきているものの、しかしこれが下がろうが上がろうが、しっかりとしたチェックの体制をもう一度再構築をすること、そしてそれを職員で共有すること、これを第1。そして2番目には、当該保健所の担当の紙だけではなくて、デジタル化していると全員で共有してチェックができる。こういったことができなかったということもありますので、デジタル化し共有すること。この2点について強く指示を出させていただいたところであります。いずれにいたしましても、御遺族の皆様、そして当然御本人もそうですけれども、このようなミスが重なったことによって、命に関わる重大な案件になってしまったということに対しては、大変申し訳なく思っております。申し訳ございませんでした。

朝日

今のところで伺います。先ほど、3つのミスが重なったというところで、入院が必要なケースだったんじゃないかというふうに聞こえたんですけれども、そもそもそうすると、今回のケースに関しては、まずさいたま市の保健所の判断が間違っていたんじゃないかというふうに考えるということでしょうか。

知事

ルールに則れば、これを春日部保健所との間で、お手玉というかですね、やりとりするような案件ではなく、医師に置く案件となります。

朝日

昨日の会見ではそこまで言ってなかったです。どの辺を捉えられて、それはそういうふうに判断されたのでしょうか。

知事

私の聞いてる範囲では、39.3度で、ちょっと思い出せない数字については。

保健医療部

失礼しました。8月19日時点で39.8度になります。

知事

血中酸素濃度は。

保健医療部

血中酸素濃度は計っておりません。

朝日

これは知事じゃないんですけど、昨日の会見でそれは必要だったのかと言っても、事務方の方では、そこは何ていうか判断できないってことだったんですけど、なぜ意見が変わったんですか。

知事

最終的に事務方が判断するものではありませんので、医師がもちろん判断するもの、保健師が判断するものになります。しかし必要であるとすれば、本当に重篤なケースだとすれば、やはりそこは一番入口のところで、やるというのは一つ目の、やっぱりその関というかですね、そこをいくつか越えてくることによって、大丈夫だってなるわけですけれども、やはり最初のチェックポイントで、春日部の方に渡されたということはそこでは大丈夫だという判断で当然渡されるわけですから、そこは三重のチェックのうちの一つが、効いていなかったことは事実だと思います。

朝日

質問の意図は、昨日の夜の時点では、入院が必要だと、さいたま市の判断ミスだとは、会見ではおっしゃらなかったんですけど、今、知事の発言ではそこまで言っているので、なぜ県の意見が変わったのかを聞きたいんですが。

知事

すいません。先ほど申し上げたとおり、最初に埼玉県が医師の判断、もちろん保健所長は医師ですから、判断で入院させることが必要な重篤なケースであれば、春日部に送ることはなかったわけですから、その最初のチェックを働いてなかったと申し上げたつもりでございます。

朝日

つまり、すいません。堂々めぐりなんですけど、昨日の時点でそこまで言ってなかったんですね。県では。なぜ今回そこまで言えるのか。

保健医療部

昨日の時点ではちょっとそこまでのお話はしてなかったです。

朝日

問い合わせして聞いていたのになぜそれを答えなかったんですか。その判断として、そういう判断があったんなら、なぜ昨日の時点では言わなかったのか。

保健医療部

そこまでさいたま市のミスというような、お話はちょっとしなかったということですね。

朝日

すいません。ちょっとよく分かんない、言っている意味が。そのあとで何か更新されたんですか。そこで判断してたのに、言わなかったんであれば、何か理由がよく分からないんです。

保健医療部

昨日の会見では、そういうことは言えなかったのかもしれませんが確かに、熱があったこと、それから症状から見て、入院が妥当とも言えたのではないかと。

知事

私の方からきちんと申し上げると、要するに入院が必要かどうかというのは最終的に医師の判断であります。我々がここで検討して、そこで入院が必要であったという判断を下すべきではなく、さいたま市の保健所がミスをしたということは言えないんですが、ただ重篤なケースであったことは事実なので、そこで我々に送られる時に、もし医師がですよ、そこで判断をして入院なのかということはもちろん一つあり得たわけです。ただ、その判断ではなくこちらに来た。ここでは関は、フィルターというかですね、そのチェックポイントが働かなかったということは事実ということを申し上げておりますので、その判断が、医師の判断がおかしかったとか、保健所の判断がおかしかったってこと言ってるわけではなくて、そこで本来重篤であれば働くべき、つまり家庭での療養じゃなくて、入院だというふうにここで分かれるわけですよね。そこが1回目働かなかった。これが一つ目のチェックポイントとして働かなかったという三つのうちの一つだと申し上げているので、すいません昨日ちょっとどう申し上げたか私分からないんですが、我々としてはそういう判断の立場に、三つのチェックのところをすり抜けているので、そこで、今回はというお話を申し上げたということであります。

朝日

さっきのところじゃあちょっと後でまた。それでさいたま市に対しては、何か聞き取りとかもしくは申し入れ、今回のようなことについて申し入れか何かするつもりなんでしょうか。

知事

聞き取りはしてるんでしょう。

保健医療部

しています。

知事

ちょっとそれ、私分からないのですみません。

保健医療部

さいたま市に対しては患者さんの状態ですとか、どういう聞き取りをしたのかということを聞いた次第です。

朝日

いやそうじゃなくて、ミスがあったということまで言ってるので、なぜそういうのがあったのかとか申し入れは特にするお考えはないんですか。同じようなケースが起きちゃうと思うんですけど。やはり今回のケースのように、なぜこういうことがあったのかということを把握しなければ多分いけなくて、把握したんであれ、そこでなんていうか瑕疵があったならばそれは指摘しなければいけないと思うんですが。

保健医療部

おっしゃるとおり県とさいたま市のコミュニケーションがよく取れていなかったところがあると思います。そこについては改善をしていかなければならないと思います。

朝日

わかりました。あとすみませんちょっと話変わりますけど、自宅療養の健康観察で、先日から宿泊・自宅療養者支援センターが一時業務を保健所に預けてる状態が、あると思うんですけども、今後また保健所から、一時預けている健康観察の業務なんか戻す目途っていうかですね、センターの体制の問題だと思うんですけど、その辺の目途ってその後つきましたでしょうか。

知事

まず、この宿泊・自宅療養者支援センターについては、既にお話をさせていただいてるとおり、委託をしてきた事業者が、業務が遂行できないということになっており、我々としてはやはりその命に関わる問題でもあるので、これ一時的だけでも保健所の方でお預かりするということにさせていただきました。ここにつきましては、新たに一つの事業者を、昨日からお願いをし、追加をし、少しずつ、これ一遍に預けるわけにはいかないので、健康観察の再開をセンターとしてし始めています。この新たに追加した事業者はすでにコールセンター業務等を、似たようなことをやってるところで、患者対応にこれを生かしていただいてるところでございます。昨日時点では、まずはということで9人の患者の受け入れをはじめ、問題なく業務を遂行しています。来週になりますけれども、最初に請負っていた事業者が戻ってくる予定でありまして、もう一つの事業者、合わせて三つの事業者に増加を結果としてさせていただき、徐々に移行する予定であります。もともと業務を委託していた一社については、現在体制の再構築をしたいということでありますので、患者の受け入れに今は再開していませんが、来週先ほど申し上げたとおり、戻ってまいります。来週中には、まずは支援センターの受け持ち患者を700人まで、1日ですね、1日700人まで増やすことを目標し、当面ですけれども、1万4,000人の自宅療養の患者の健康観察ができる体制を構築をする予定でございまして、これは来月の頭には、現時点ですいません昨日からの慣らし運転をやってるのでちょっと見ながらですけども、来月の頭にはこの1万4,000人の体制に持っていける予定であります。

東京

昨日の50代の男性が亡くなった件で、質問なんですけれども、先ほど、今後の対応策として、デジタル化をするようにっていうふうに指示を出したということですけれども、これってその受け持ち管内の全療養者をリスト化したホワイトボードのことを指してらっしゃるのかなと思うんですが、それを患者の数が多くなったせいで、そのリストをダブルチェックをするはずが、カルテだけで対応していたっていうふうに昨日説明を受けてるんですけれども、このホワイトボードと言ってたそのリストは、春日部保健所だけがデジタル化をしていなかったのか、他の県全体、他の保健所でもデジタル化は今してないけれども、今後デジタル化を進めるようにという意味の指示なのか。どういうことなんでしょうか。

知事

まず全体のシステムそのものについて共通しているデジタル化はHER-SYS(ハーシス)であります。ただし、HER-SYS(ハーシス)の中の自動架電システムを含めて、これの利用の多寡が保健所によってあります。そして2番目に、これ一般論として申し上げますけれども、保健所の体制は極めてアナログで、これは改善しなければならないというふうに考えています。3つ目に、おっしゃったカルテという、それも実は独特の春日部のシステムで、実はそれぞれバラバラで、しかも、ホワイトボードを使っていたり、紙を使っていたりと、こういった状況であります。これだとですね、他の人が見ても分からない。やはりその共通化して、例えばそこでオンラインかわかりませんけどフラグ立てるとか、そういったことで一目で分かるようにするとか、それが例えば分からなければ、警告が来るようにするとか幾つかのやり方があると思いますけれども、そういったものを全体として考えていく必要があると同時に、実際に担っておられる方が、そのデジタルじゃ嫌だ、慣れてない、こういった話もあるので、確かにピーク時に変更するというのは非常に無理があると思いますけれども、できるところから、これを変えていく。これ頭作りも含めて、ということが必要だということになりますが、ただ、このようにそのチェックのところについてはその中でも優先度があると思います。これをやった方が便利だよってものもあれば、これをやらないと絶対にまずいってものがありますよね。そういったものは優先度を付してやらせていただくということで今、指示を出して、それを徹底をお願いしてるところであります。

東京

ピーク時に移行するのは、さらなるミスを招くっていうのは想像つくんですけれども、コロナが発生して、この1年半経つような状況の中で、例えばその第2波の時、ちょっと落ち着いた辺りに移行をしていくとか、タイミングはその都度あったかなと思うんですが、この、ここまでちょっとデジタル化っていうところが進んでなかった要因っていうのは何なんでしょうか。

知事

デジタル化が進んでないために、そういったその多くのデータを扱うところは、外注に出すとか、あるいはこちらでお預かりするとかやってきました。で、マニュアルじゃなきゃならないところも一部ありますので、そういったところが保健所は、得意な分野残してたというんでしょうか、そういったところがまずあります。それと同時に、お付き合いをしていると言えばいいんでしょうか、クリニックとかそういったところも非常に、アナログでありますので、両方がやらないと効果がない。つまり、ファックスで来て打ち直してるって世界ですから、保健所が。正にそういったものは全体の制度として変えなければならないことについては、取り組むには相当な時間がかかるというふうに言われていますが、ただ、こういったこともあったのでとにかく急げということで今お願いをしているところであります。

読売

先ほどの朝日(新聞)さんとのやりとりちょっと確認させていただきたいんですけども、さいたま市と春日部保健所とで、お手玉の様なやりとりする案件じゃないと発言ありました。役割分担、連携不足、不調があったんだと思います。それで、前段二度とこういうこと発生しないよう対策を講じるように指示したと。チェック体制の再構築ですとかデジタル化の共有化とかありました。これを指示したのは、県庁の担当部署、あるいはさいたま市だったら市なんで指示というか要請だとかお願いになるんでしょうけども、これはどこに指示したってことなんでしょうか。

知事

私の方から保健所を管轄する部門に対して、指示をさせていただきました。その指示の中身というのは、チェック体制の再構築ということと、それからデジタル等を活用する、この2点を指示をさせていただきました。さいたま市との関係については先ほど、今照会中と聞いてますので、そこをきちんとしたうえで、連絡体制を強化していただくことになると思います。

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