インタビュー・コラム

ここから本文です。

掲載日:2022年8月5日

柳井 あゆみ(やない あゆみ)さん

File4_柳井あゆみさん

プロフィール

埼玉県秩父市在住。40代。二児の母。
結婚後、妊娠を機に専業主婦へ。働きたい思いから内職を開始。その後パートから正社員へステップアップ。
2007年 二人目の子が年少の時、募集チラシを見て内職を開始
2010年 二人目の子が小学校入学のタイミングで内職からパートへ
2022年 パートから正社員へ

秩父テック株式会社:https://www.titibuteck.com/
化粧品、筆記具等の組立、包装、仕上げ

柳井グラフ

結婚し、会社を辞めて専業主婦へ

高校を卒業してある企業に就職しました。結婚して妊娠したタイミングで、会社を辞めて専業主婦になりました。当時は、子育てをしながら働こうとは考えませんでした。初めての出産・子育てで不安もあり、子供だけで手一杯になるから子育てに専念しようと思い専業主婦になることを選びました。

 

柳井2

「働きたい」から内職を始めることに

当時、子供を幼稚園に入れていたのですが、幼稚園の送迎バスが9時半に送り、14時頃に迎えのスケジュールとなっていたため、働きに出かけるには時間が短すぎると思っていましたので、秩父テック(当社)の内職を選びました。

皆さんが内職に対してどのようなイメージをお持ちかはわかりませんが、当社の内職は、自分のできる量だけを毎朝自分で工場から持っていく、無理なく続けられるシステムでしたので、内職そのものには不安はありませんでした。また、工場が自宅から比較的近くにあったこともこの会社で内職を始める要因となったのだと思います。

 

一生懸命やっていれば、誰かが見ている

下の子が小学校入学のタイミングで、内職からパートになりました。

きっかけは、内職で当社の工場へ出入りしているうちに、社内で新しいプロジェクトが始まっていたようで、社員の方から「工場内で新しい仕事をしてみないか」との誘いがありました。

社員の方と一緒に工場で働いていると、仕事の実績が評価されて社長から「パートにならないか」と声をかけていただきました。一生懸命やっていれば、誰かが見てくれているものだなと感じました。

 

柳井3

仕事の失敗を教訓に

以前同僚に作業工程を説明した時に、説明がうまく伝わらず勘違いによる失敗がありました。致命的な大きな失敗にはなりませんでしたが、数年経った今でも思い出すことがあります。それ以降、同じ間違いを繰り返さないためにも、写真付きの手順書等を使用し誤解のないように丁寧に説明を行う等自分自身で徹底していることもあります。

作業中にメンバーから、問題点や注意点などの意見が出ることがあれば手順書に組み入れる取組もしています。

それぞれのポジションで自発的に行動する

私の場合、役職はありませんが、ある程度経験年数を積んできていますので、作業の流れ全体で気付いたことがあれば積極的に意見を出し、不足部材の補充などちょっとした雑用みたいなことも行うように心掛けています。

それぞれの持ち場でリーダーのように頼られる存在になれるように、職場で役に立てるように、と思っています。

各自が役職に関係なく自分の持ち場で一生懸命に働き、少し前向きな姿勢で行動することが自分の成長にもつながるのではないでしょうか。

効率良く作業ができるように周囲に気を配る

仕事で意識していることは、今までの経験を生かして、作業全般の流れ、人員配置や部材在庫状況把握などには特に気を遣うようにしています。基本的にはリーダーからの指示がありますが、気が付いたことがあればリーダーに伝えるようにしています。たまにリーダーから「周りをよく見てくれていて、ありがとう」と感謝されると、やりがいを感じたりすることもあります。そのほか、風通しの良い職場環境作りには自分から関わることにしています。

柳井1

自然体で相談

仕事や私生活で悩んだ時は、職場のリーダーや上司に気兼ねなく相談しています。職場の雰囲気が良いので自然と話しちゃいますね。皆さん同じような経験をしているので、話してみると「みんなそうなんだ」みたいなことが多くて、気持ちが楽になります。

職場の年齢層では、私は中間くらいの世代です。若い世代からの相談を受けることもありますが、若い人は若い人でまとまることが多いので、無理して積極的に話しかけるのではなく自然体で接しています。

当社には、従業員が気楽に利用できる安くてヘルシーメニューが豊富な人気食堂があります。多くの従業員が、自然と集まって女子会ランチのような食事が始まりますので、とても明るい感じなので、プライベートな話も自然と話題に出てきますね。食堂でご飯を食べる時は、若い人ともよく話しますし、若い人の悩み解決につながるようなアドバイスを心掛けています。

柳井5

新しいことへの挑戦は不安でも、後悔はありません

新しいことへの挑戦は不安もありますが、始めて良かったと思える時もあると思います。私は結構人見知りなので、内職を始める時も人と関わる時は、かなりドキドキだったんですよ。

内職からパートになり、今の会社に入社して色々な人に出会えたことは、多くの人から色々な意見をもらうことができて、とても良かったと思っています。特に子育てに関する意見は本当にありがたかったです。

子どもが独立したこともあり、今年、パートから正社員になりました。特に大きな心境の変化はありませんが、コツコツと一生懸命働いてきて良かったと思います。仕事は小さなことの日々の積み重ねですが、新しいことへの挑戦を意識して働こうと考えています。

働きたい(インタビュー・コラム)へ戻る