インタビュー・コラム

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掲載日:2021年11月1日

相馬 有紀(そうま ゆき)さん

働きたい File1

プロフィール

埼玉県越谷市在住。2児の母。
中堅システムインテグレーション企業の社員としてシステムエンジニア業務に就いていたが、退職して専業主婦に。その後、自治体主催の勉強会やビジネスマッチングのイベントなどをきっかけに在宅ワーカーとして活動し、現在に至る。
主にECサイト構築のディレクション、RPA事業の運営サポート、IT講師などを請け負う。IT分野を中心に幅広い活動を行なっている。

自営型テレワークという働き方を知り、仕事を再開

私には2人の子供がおりますが、下の子が幼稚園に行くことになり、それがきっかけで働くことを考えるようになりました。とは言っても、子供の体調不良などで幼稚園から連絡が入ることもあるため家を留守にはできないので、社員としての再就職は難しいだろうと考えていました。そのような時、在宅ワークという働き方を知り、埼玉県主催のセミナーを受講し、知識を深めながら、本格的に在宅ワーカーとしての活動を始めました。

いろいろな出会いが予想していなかった仕事に発展

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自営型テレワーカーとして活動していくための顧客開拓などをどうやっていけばいいのか分からず、埼玉県のマッチングイベントなどに参加させていただきました。最初はデータ入力の仕事からさせていただいたのですが、いくつか面談していく中で自分が想像していたこととは違う仕事にも出会うようになり、そこから発展していったことがあります。

例えば、マニュアル作成の仕事がその一つです。マニュアル作成は、誰でもやれそうだという印象を持つかもしれませんが、結構コツがいる仕事なのです。また、向き不向きもあると思います。そんな、マニュアル作成に最初に携わった現場からは高評価をいただき、それをきっかけに、さらに発展し、業務を振り分けるような仕事も任せていただくようになりました。
経験がなくても自信がなくても、相手が自分の良いところを見つけてくれて、引き上げてくれることもあるのだと、強く実感しました。

仕事をする上で、大切にしているのは、注文者から依頼された以上のクオリティの成果物を出すことです。成果物そのものの内容はもちろん、お客様に新たな視点を与えられるようなコミュニケーションも仕事の一つだと考えています。単なる業務委託にならず、いつでもお客様とともに成長して行きたいと考えています。

仕事の時間と家族との時間のバランスを考えて

家族がいる家で仕事をするということは、思った以上にいろいろな問題にぶつかりました。そのため、仕事をする空間を分けるために、自分専用の仕事部屋を作りました。家族にも仕事のミーティングがある時間等を共有して、その時間は、仕事部屋に入らないようにしてもらうなどの工夫をしています。

また、上の子供が幼稚園生の頃、年末年始がないくらい忙しいこともありました。夜の10時になっても仕事をしている私を見て、子供に「もう仕事やめて!」と言われてしまったことがありました。「しまった!」と思い、子供にそういうことを言わせてしまったことは、大失敗だったなと思います。しかし、その出来事が、働き方を考え直すきっかけになりました。その後は、段々と子供たちが大きくなって話がわかるようになり、今では、朝ご飯の時などにきちんと話をして説明をしておくことで協力してくれるようになりました。
主人とスケジュールの共有や会話をすることはもちろん、子供とも私の仕事について会話することを大切にすることで家庭が円満に回っているのだと思います。

セミナーで学んだ仲間が良き相談相手に

埼玉県主催のセミナーなどで同時期に勉強していた方々は、同期の仲間のようなものだと思っています。今はコロナの影響でほとんど会えなくなってしまいましたが、たまにSNSなどで投稿を見かけたり、情報交換や近況を報告し合うだけでも、とても励みになっています。セミナーを一定期間一緒に受けた仲間との精神的な繋がりは、すごいと思います。大学の同期のような関係を母親という立場になってからも作れたようなものであり、私にとっては仕事をする上ではとても大切な存在です。

仕事で知り合った他の在宅ワーカーさんたちも同様で、同じような苦労をしているとか、目標を持っている方も多く、大切な存在になっています。

PTAの活動に携わることで、地域社会との結びつきが強くなった

小学校のPTA役員を引き受けたことで、仕事ではない社会との大切な接点ができました。他のお母様方と直接ワイワイ、話したり、オンラインで情報交換できる場を作ったりなど、良い息抜きの場になっています。自分の性格を考えても人とコミュニケーションをとったり、誰かの相談を受けることはモチベーションのアップにも繋がっていると思います。

地域社会の情報も幅広く入るようになり、地元への愛着もさらに大きくなりました。

最初の一歩を踏み出す勇気を

働くことを迷っている方は、まずは、埼玉県主催の在宅ワークセミナーなどに参加してみてください。私自身、セミナーで背中を押してもらったことが在宅ワーカーとしての自信につながったという経験があります。

今後は在宅ワーカーとしてはもちろん、働くことをあきらめている方たちの力を掘り起こして、在宅ワークを広めるリーダー的な役割を果たせていけたらいいなと思っています。

自分にとって得意なことや、苦手なことを理解するためにも、セミナーやマッチングイベントを活用することではじめの一歩を踏み出してみてください。そして、少しずつでいいので、無理せず、自分のペースで、自分にあった仕事を見つけ、挑戦することで、経験を積み重ねてください。

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