コラム

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掲載日:2022年11月8日

得意なことを、多めに

私は会社員勤務中に資格を取って個人宅片づけ支援をスタート、今は個人事業主として小オフィス環境整備支援・講師活動をしています。整理整頓のためには時間・気力の確保がネックになるため、多くの働いている女性・働きたい女性から仕事と家庭の話をヒアリングしてきました。

働く女性の数は増えました。ワークスタイルも多様化していると感じますが、希望と異なる働き方になっていることも少なくないようです。それはおそらく仕事と家庭の「両立」が困難を極めているから。核家族化で家庭の担い手が減り、自分と家族に育児・介護・病気など大きなトラブルがないからこそ辛くも成立する危うさ……子供の発熱・家族が倒れたなど突発的な対応が頻繫に求められれば、正社員や昇進、もっと働くのを諦めることも起こるでしょう。一方で、経営者・フルタイム・管理職で働いている女性達は心底すごいと思いますが、やることが多すぎて疲れ果て、ご家族ともめ、家は散らかり、人知れず泣いておられることも。家事育児を担う男性も増えましたが、大きな責任・長時間労働を背負わされる傾向は男性側でより根強く、仕事も家事も!と一律に要求するのも難しそうです。

男女関係なく長く幸せに働くには、死守したい条件・時間や体力を意識しながら、家族それぞれが得意なことを多めに担当して落としどころを探るのが必要だと思います。仕事と家庭に要する負荷はライフステージによって変わりますし、「両立」=両方とも成り立たせるなんて至難の業!優先度を下げてよいことは自分や家族に完璧をもとめず気楽にいきましょう。同居している方は仕事や家事が好きな訳でなく、やらざるをえないから体に鞭打っているかもしれませんよ?そんな家族に対しては感謝の一言を忘れず、時には分担してみては。我が家には高1と小4の2人の男子がいますが、ブーブー言いながらも家事の一部を引き受けてくれて助かります。ご自身やご家族のバランス最適化、はじめてみませんか。

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