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2021年12月2日(木曜日)

【スポーツで埼玉を元気にする!】近代5種 高宮なつ美選手 ③

高宮選手

高宮選手は、埼玉県狭山市出身で川越南高等学校を卒業後、警視庁へ就職されました。
警察学校入校時に1500m走で学校新記録・女子歴代1位のタイムを出し、2012年の警察学校修了後に警視庁近代5種部の監督からスカウトされて近代5種の道に入りました。
その後、毎日厳しい練習を重ね、数多くの国内・世界大会で優秀な成績を残し、2016年のリオデジャネイロオリンピックと2021年の東京オリンピックに出場し、引退されました。

高宮選手のインタビュー記事を3部構成でお届けします。ぜひ御覧ください。

1 近代5種競技について
2 東京オリンピックについて
3 メンタルコントロールについて

3 メンタルコントロールについて

○モチベーションを高めるための工夫

高宮選手5リオデジャネイロオリンピックまでと東京オリンピックまででは、目標の立て方が違いました。

リオまでは一番高い目標を決めて、そこから自分のできることを組み立てていって、毎日できる目標を継続していきました。

ただ大きな目標を漠然と持つよりは、自分が何をすればいいか自分で考えて、明確にすることによって継続してできるようになると思います。

それから、毎日自分が優勝しているイメージを思い浮かべて「自分が優勝する」と自分に言い聞かせていました。練習中も試合のイメージを思い浮かべて感覚を身につけるようにしていました。

リオまでは2年半、怖いものはなく勢いでできました。

東京の場合は、出場資格をとるためにどこかの試合で勝たなければならないので、「その試合に出るために」という目標がどんどん出てきて、それをノートに書き出していました。目標を達成するためには、自分には書き出すことが合っていると思いました。

 

○試合前のルーティン

身体に刺激を与えるために、何日前にこのトレーニングをやるというのは決めていました。

ゲン担ぎなどは、最初はやっていましたが、忘れてしまったりするとかえってメンタルに影響が出てしまうので、無意識にやっていることはあるかもしれませんが、意識してやっていたことはないと思います。

 

〇試合中に考えていること

高宮選手65種目もあってそれぞれの準備で時間もないので、試合を重ねていくうちに前の試合の失敗も引きずらないで流すことができていました。

予選落ちとかだとその日は考えてしまっていましたが、オリンピックに出場するという大きな目標があるので、すぐ次に何ができるかを考えるようにしていました。

 

 

 

○試合後のリラックス方法

コロナになるまではウォーキングや温泉に行っていました。結婚してからは、夫に話を聞いてもらって気持ちを楽にしていました。

 

○勝負飯

海外に行くと、これを食べると決めていても食べられなかったりするので特に決めてはいませんが、焼肉を食べていました。試合前に夫が作ってくれる料理も好きです。私より料理が上手です。

お肉はもともと好きなので食べていましたが、自分の体質にあった栄養の摂り方を考えていました。どうしても消費カロリーが多いので、毎日、プロテインやサプリメントを摂ったり、栄養に関するアドバイスを受けたり勉強をしていました。今は引退して好きなものを食べられるので解放感がすごいです。

 

 

〇今後の目標

高宮選手7警視庁内での仕事が変わったので、その仕事内容を覚えて精一杯仕事していって、また新しい目標ができたらそれに向かって頑張っていきたいと思っています。

選手として感覚的に競技していたところもあるので、今のところ指導者になることは考えていません。競技力と指導力は比例しないし、教えることは大変なので自分には向いていないと思っています。

 

 

 

○次世代の選手へのメッセージ

自分の中の芯を大事にして、小さな目標をクリアしていくことで大きな目標に向かって、強い気持ちで頑張ってほしい!

 

〇応援していただいた方々へメッセージ

高宮選手8本当にありがとうございました!感謝しかありません。

応援して下さる方々の言葉がすごく力になりました。

 

 

 

 

 

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→ 2 東京オリンピックについて