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掲載日:2025年12月18日

埼玉県災害時学校支援チーム(D-EST埼玉)

 埼玉県教育委員会は、教職員(さいたま市を除く)等で構成される、埼玉県災害時学校支援チーム(D-EST埼玉)を設置しました。災害時学校支援チームは、県内及び県外において大規模災害が発生した際に、被災地域等からの要請に基づき、被災した学校における教育活動の早期再開に向けた支援のために、埼玉県の教職員等を被災地の学校等へ派遣するものです。

概要

 令和6年能登半島地震では、学校の校舎やグラウンド等が被害を受け、教職員も被災者となる中、多くの学校で避難所が開設され、学校再開に必要な人員が不足しました。
 こうした背景の中、国(文部科学省)は、今後の大規模災害に備え、被災地での速やかな学びの確保を図るため、「被災地学び支援派遣等枠組み(D-EST)」の構築を目指しています。本枠組みの一環として、埼玉県教育委員会においても令和7年10月21日に災害時学校支援チームを設置しました。
 本取組は、他県でも広がりを見せています。

新規チーム員養成研修

 埼玉県災害時学校支援チーム(D-EST埼玉)のチーム員として、大規模災害時の学校運営や災害に対する知識や技術を身に付け、学びの継続や学校の早期再開に向けた支援を行うことのできる教職員を育成するため、さいたま市を除く小中学校等、県立学校及び事務局職員からチーム員候補者を募集し、養成研修を全3回に分けて実施しました。第1~2回目はオンライン研修、第3回は「能美防災そなーえ埼玉県防災学習センター」で実地研修を行いました。
 第3回では、公認心理師協会の方や被災地支援の先進県である兵庫県の「震災・学校支援チーム(EARTH)」の方にお越しいただき、被災地における児童生徒等の心のケアや学校現場での行動・考え方などのノウハウについて、ロールプレイングやグループワークを行うとともに、「能美防災そなーえ埼玉県防災学習センター」の施設内にある地震体験や消火体験など、災害及びその対応についても学びました。

研修内容全体

研修内容
災害に関する教育 災害の基礎知識
防災体験学習
災害対策 D-ESTの実際(兵庫県震災・学校支援チーム(EARTH)員による学校支援概要説明)
基本的な支援の考え方(スフィア基準)
災害ボランティア基礎知識
学校教育応急対策
被災した学校における教育活動早期再開にむけた演習(ロードマップ作り)
心のケア 心のケア基礎知識
心のケア演習

 

研修の様子

心のケア演習
心のケア演習1 心のケア演習2 心のケア演習3
防災体験学習
防災体験学習1 防災体験学習2 防災体験学習3
被災した学校における教育活動早期再開にむけた演習(ロードマップ作り)
ロードマップ作り1 ロードマップ作り3 ロードマップ作り2

  • 教員として被災地で何ができるのかを知ること、考えることが研修を経て見えるようになりました。また、教員以外にも事務職や行政の方々が参加していることがとても心強く感じました。チームとして教員だけではできることが限られますが、行政・事務職の方々がチームにいることで、できる支援は広がると研修を通して感じました。ロードマップづくりのグループワークでは教員とは違う視点でアイデアがあり、参考になりました。
  • 研修に申し込んだきっかけは、自分の教科(保健体育)の視点や生活経験を少しでも活かせたら…というものでした。学ぶにつれて、自分にできるかどうかの不安が膨らみましたが、実際に最終日に対面での講義を受け、学ぶことの楽しさやチーム発足への期待感が高まりました。有事がないことが一番ですが、少しずつ所属校でも理解を得られるように発信していきたいです。
  • 講義の中で、被災地で実際にどのような活動をしたか、被災した方とどのような関わりがあったか、講師の先生方からお話を聞くことができてよかったです。(資料にはないこと・・・支援に行く際の持ち物や服装、日程調整についても聞くことができてよかったです)。
  • オンデマンドでの研修で基礎知識を得たり、意見を言い合いながら実践的な研修をしたり両方のメリットが生きた研修で自分自身の学びが多かったです。学校再開と心のケアについての講義が中心でしたが、その中でも、ストレス反応に関することや発災後の心理状態に関する講義は、新鮮な分野であったため興味深く、印象にも残りました。
  • 今回この、D -ESTを希望したのは、2016年の熊本地震の際に被災学校への支援で派遣された際の経験からでした。日常の教育相談の研修を受けた経験だけだったため、災害時の学校支援に関する研修を受けたいと常々思っていたところで希望をしました。当時は現地の活動内容はこれで良かったのかと自信が持てないまま現在に至っていましたが、「あれで良かったのかな」と少し納得をすることができた機会でもありました。

 

 ※県内教職員向け広報誌や県教育委員会SNSにも掲載しました。

 

 県教委だより第749号(PDF:4,223KB)

県教委だより1県教委だより2

 

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今後の取組について

 埼玉県災害時学校支援チーム(D-EST埼玉)は、チーム員数150名を目標に、次年度以降もチーム員を募集してまいります。県内及び県外において大規模災害が発生した際に、チーム員が被災した学校における教育活動の早期再開に向けた支援のために尽力できる体制を整えてまいります。

関係要綱・要領


お問い合わせ

教育局 総務課 総務・計画・情報企画担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 第2庁舎4階

ファックス:048-830-4950

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