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掲載日:2024年12月2日
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女性特有と思われがちな更年期の症状は男性にもあります。
概ね40歳以降に男性ホルモン(テストステロン)の減少により、女性更年期障害と似た症状があるといわれています。女性の更年期は閉経前後の10年間(一般的に45歳から55歳まで)ですが、男性の場合、男性ホルモンは加齢とともに徐々に減少するため、女性のような区切りがなく40歳以降いつでも発症する可能性があることが特徴です。
病気ではないのに、40歳を過ぎたころからなんとなく不調が続いている方は、症状のチェックリストを参考にしてみてください。また、更年期症状がまだの方でも、知識をもっておくことが大切です。
厚生労働省「更年期症状・障害に関する意識調査について」(令和4年3月)はこちら(別ウィンドウで開きます)
男性ホルモンの減少により、以下の症状が現れます。
なお、男性の更年期症状・障害については、病態が複雑でまだ十分に解明されていないため、症状は参考としてご確認ください。
ほてり、のぼせ、発汗、動悸、頭痛、関節痛、冷え、疲れやすさなど
気分の落ち込み、意欲低下、イライラ、不眠など
ED(勃起不全)、性欲低下など
AMSスコア(Aging Male Symptoms rating scale、男性更年期障害質問票)
それぞれの答えに対して、症状の重さに合わせて1から5点の点数をつけます。17項目の合計点で症状の程度を把握します。
症状 | なし | 軽度 | 中等度 | 重度 |
極めて 重度 |
肉体的にも精神的にも調子が悪い | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
関節や筋肉に痛みがある(腰痛・関節痛など) | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
発汗・のぼせ | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
眠れない、眠りが浅い | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
よく眠くなるし、しばしば疲れを感じる | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
いらいらする、不機嫌になる | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
神経質になった | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
不安になりやすい | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
やる気がない、無気力、疲労感が取れない | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
筋力の低下 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
憂うつな気分、無力感 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
自分のピークは過ぎたと感じる | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
燃え尽きたと感じる、どん底の状態だと感じる | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
髭の伸びが遅くなった | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
性的能力の衰え | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
朝立ちの回数が減少した | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
性欲の低下 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
訴えの程度 17~26点:なし、27~36点:軽度、37~49点:中等度、50点以上:重度
出典:日本泌尿器科学会/日本Men’s Health医学会「LOH症候群診療ガイドライン」検討ワーキング委員会「加齢男性性腺機能低下症候群診療の手引き」
更年期と思われる症状が出たら我慢や無理をせず、身体症状がつらい時は泌尿器科、精神症状がつらい時は心療内科など、症状に合わせて相談しましょう。
日頃の生活習慣を見直す良い機会にもなるため、まずは自分の生活習慣を見つめなおしてみませんか。
自分の体調に合わせて、無理のない範囲でからだを動かしましょう
睡眠の質を上げるため、規則正しい生活を心がけましょう
栄養バランスのよい食事を規則正しくとりましょう
趣味を充実させるなど、自分に合ったリラックス方法を見つけてみましょう
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