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掲載日:2020年7月12日

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県民及び事業者の皆さまへの知事からお願いに関する知事メッセージ(7月11日)(テキスト版)

   皆さんお疲れ様でございます。
   私の方から、まず先ほど第24回の新型コロナウイルス感染症対策の県の対策本部会議を開催させていただきました。そのことの報告も含めて、ご報告をさせていただきます。県内の新規陽性の患者数につきましては、今週水曜日に緊急事態宣言が解除されて以降、最多となる48人を記録するとともに、一週間の陽性者の数が国の新たな流行シナリオで前提としている社会への協力要請を行う基準184人を超えることとなりました。また埼玉県と密接な関係にある東京都における新規陽性者数も増加をしており、昨日におきましては過去最多となる243人に上るというふうに聞いており大変憂慮すべき状況にあると考えています。

    県におきましては、この基準の184人に至る前から独自の目安に従いまして県民及び事業者の皆様に対して、新型インフルエンザ等対策特別措置法第24条9項に基づき協力を要請をさせて頂き、いわゆる介入を行ったところであります。

    しかしながら、現下の深刻な状況に踏まえてもう一段強い協力の要請を行うことといたしました。他方で以前からお話をさせていただいている通り一般的な外出の自粛やあるいは全面的な例えば休業の要請、移動の抑制といった、こういった自粛ではなく様々なコロナウイルス感染症の知見が重なる中で経済や社会活動と両立する形で焦点を絞った対応をこれまでもしてきたところですが、我々としては引き続きこのような感染機会の縮減を目指す対応を行うつもりでございます。

    そのような中で最近県内における新規陽性者の特徴として東京都内の繁華街で感染をし、あるいは、さいたま市や越谷市内などの、いわゆる夜の街の接待を伴う飲食店で感染したと思われるケースが多数確認されていますが、この状態が続けば市中への感染が拡大したり、あるいは現時点では一定程度に留まっている、より深刻になると危惧される高齢者の皆様への感染拡大も懸念をされるところであります。

    これらが時間の問題であるという認識から一段強い要請とさせていただきました。3月4月の感染拡大時には早めに手を打ったことによって感染の広がりを一定程度抑えることができたと考えていますが今また県全体で強い危機感を持って真剣に取り組んでいかなければならない時に至ってると考えています。

   そこで県民の皆様にお願いをさせていただくことが6点ございます。まずは法律、特別措置法第24条第9項に基づくお願いであります。1点目ですが発熱の症状があるなど体調の悪い方につきましては外出を自粛していただきたいと思います。もちろん医療機関などへの受診は差し支えありません。
   また2点目でありますけれどもこれまでは夜の繁華街についてお願いしてましたが、夜の繁華街に限らず感染症対策が十分にとられていない施設の利用を避けていただきたいと思います。なお県民の皆様におかれてはどのような店が感染症対策が十分にとられていない施設なのかについては後ほど例示をさせていただきたいと思います。
   そして3点目ですけれども国及び県の接触確認アプリを積極的にご活用頂きたいと思っております。そしてあとの3点は法律に基づくものではございませんが強く皆様にお願いをしたいことがございます。
   1点目はこれまで同様ですけれども、引き続き、密閉、密集、密接の3つの密を回避していただきたいと思います。この基本的な対策は、効果があると言われており、是非ともお願いいたします。
   また、大人数での会食については自粛をしていただきたいと思います。そして、高齢者や基礎疾患がある方につきましては、都内への不要不急の外出を自粛していただきたいと思います。
   次に事業者の皆様にお願いすることも6点ございます。まずは先ほど申し上げた特措法24条9項に基づきまして、1点目ですけれども、彩の国「新しい生活様式」安心宣言、もしくは業界のガイドラインを活用して感染症対策をぜひ、徹底していただきたいと思います。
   そして2点目はテレワーク、時差出勤などすでに進めていただいているところもございますが、さらなる推進をお願いをいたします。
   そして3点目ですけれども、施設の使用停止についてであります。この要請は、休業を目的とするのではなく、クラスターが発生をし、現に拡大している業種を対象として、しっかりとした感染症対策をしていただくことが趣旨である。この目的からキャバクラ店やホストクラブなど、接待を伴う飲食店のうち、業界ガイドラインに従った感染症対策が徹底されていない施設の使用の停止を要請をいたします。この措置を準備するための時間を考慮し、この3点目については7月13日月曜日の午前0時からといたします。
    4点目については、事業者においても、先ほど県民の皆様に利用をお願いしました、国と県の接触確認アプリの導入の促進をお願いをしたいと思います。

    そして法律に基づくわけではありませんが、2点強く事業者にお願いいたします。
    1点目は彩の国「新しい生活様式」安心宣言については、すでに24,000事業者に、導入をいただいておりますけれども、まだ導入ができていない、あるいは業種によっては策定ができていない、こういったところについては早期に策定をしていただき、そして認定を受けていただきたいと思います。
    2点目については、クラスター発生時における施設では従業員、利用客のPCR検査を受検していただくことにご協力をお願いします。以上、県民の皆様、事業者の皆様には是非ともご協力をいただきたいと思います。次のパネルお願いします。

    今回、夜の繁華街に限らず、感染症対策が十分にとられていない施設の利用を避けていただきたいと県民の皆様にお願いいたしました。県のホームページなどでは細かく、こういった対策を講じるといったことが書いてありますけれども、一般の県民の皆様からすれば、どのようなお店が、対策が講じられているものなのか、基準がわからない、あるいは例だけでも示していただきたい、こういったお声がありました。
    そこで感染症防止対策が講じられているお店の例を提示をさせていただきます。例えばということでありますけれども、従業員がマスクあるいはフェイスガードなどを着用をしている。
    さらには手、指の消毒設備等を設置をしている、あるいはこまめな消毒を促したり、実施をしたりしている。
    さらには、料理を提供する店では大皿で取り分けてもらうスタイルではなくて、個々に提供していただける、こういった状況も大切です。
    また対面を避けた配席や、対面を避けたというのは目の前に居ないってことですけれども、あるいは、その一定のいわゆるソーシャルディスタンス、社会的距離を確保した間隔が施設としてできている、さらには例えばキャッシャーなど、あるいはお店の窓口などが飛沫防止シートが設置してある。こういったことも大切だと思います。
    また、その他には例えば、定期的な換気を行っていることが分かるとか、あるいはお店に入っていくと先ほど申し上げた県が進めている、埼玉県 LINE コロナお知らせシステム QR コード、これは感染防止対策というよりも、万が一感染してしまった時の、その後の追跡を可能にするものですが、例えば表示してある。
    さらには彩の国の「新しい生活様式」安心宣言が、これ広まってるんですが、実はお店の中に掲示してるとこもあるので、店頭わかるところに表示してある。こういったことも大切だと考えています。県民の皆様におかれては、是非ともこういったお店を選択して、是非、利用して頂きたいと思っています。

   このようなお願いの中では引き続き、県民の皆様に、ご不便ご迷惑をおかけをいたしますが、今の一定程度、感染経路がわからない、いわゆる孤発例が一定程度に留まっている状況の中で、これをより広い、あるいはより弱い方々に感染を拡大しないよう、今が大切な時期だと思っています。
   是非、皆様だけではなく医療の最先端で感染の危機にさらされている方々や、あるいは高齢者の皆さん、皆さんのご家族や愛する方のご家族を守る為にも、皆様の引き続きのご協力を、よろしくお願い申し上げます。
   以上であります。

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