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掲載日:2020年8月26日

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新型コロナウイルス感染症対策に関する知事メッセージ(8月26日)(テキスト版)※知事定例記者会見抜粋

   ・録画動画(Youtubeサイト)を見る
   ・知事会見パネル一覧  (PDF:2,058KB) 

 

   まず私の方から2点ご報告をさせていただきます。まずは新型コロナウイルス感染症対策についてであります。新型コロナウイルス感染症の埼玉県における発生動向でありますけれども直近の一週間における新規感染の陽性者数は347人であり、その前の週と比べて23人増加をいたしました。1日あたりの新規陽性者数は、8日以降50人を超える日が半数以上、8月8日には新規陽性者は84人となるなど、今持って高止まりの状況にあると考えています一方で、これらの新規陽性者数ですが軽症の方、あるいは無症状の方が多いことから、療養期間も比較的短く、この一週間で313名が回復をされ退院などの療養終了となっているところであります。重症病床の占有率については、現在でも11.1パーセントと低い水準ではありますが、最近では60歳以上、重症化の傾向が高いと言われる60歳以上の方が増えていることもあり、少しずつ増えてきており、心配をしているところであります。陽性率につきましては3.5パーセントと、連日1,000件以上、多い日には1,900件以上のPCR等の検査を行っている都道府県の中では低い水準を保っております。隣接する東京都においては、8月初旬をピークに新規陽性者数は減少傾向にあるようですが、引き続き状況を注視していきたいと考えています。次に、県内の陽性患者の方の感染経路でありますが、7月には2割程度を占めていた東京都内での感染者については、現在6パーセント程度まで下降しております。また夜の街関連については、一時期は2割を超えていましたけれども、現在では迅速な陽性者の発見に努めてきたこと、そして、それぞれの店舗等にご協力をいただいたこともあり、現在では、ほとんど確認をされていない状況であります。ただし、接待を伴うようなお店ではなく、感染経路として会食によるものが疑われるケースも少なくなく、引き続き飲食店での感染防止対策をしっかりと講じていく必要があると考えています。また一方で、家庭内での感染は徐々に割合を増やしてきているように思われ、様々な世代への感染が懸念されるところであります。年齢別では引き続き30歳以下の方々が半数以上を占めており、若年層が中心であるという傾向は続いていますが、しかしながら比較していただくとお分かりになるように、徐々に、すいません、比較の対象が3月になっていますが、この、いわゆる第2波というか6月の後半以降でも、徐々に60歳以上の構成比が増加をしてきております。比較的若い世代の方が外で感染し、これを広い行動範囲がありますので、地域に拡大をしたり、あるいは家庭内の高齢者に感染をするようなことになれば、重症者が増加する可能性が高まりますので、懸念をしているところであります。家庭内での感染を防ぐためにも、ぜひ、家庭内にウイルスを持ち込まないというところから始めていただきたいと思っています。

   3枚目お願いします。本県では、先ほど申し上げたとおり、現時点でも新規陽性者は高止まりをしており、憂慮すべき状況にあります。こうした状況を踏まえ、イベントの開催について申し述べます。先般の本部会議で決定をさせていただきましたが、現在の全国的移動を伴うプロスポーツイベント等の開催制限については、8月の末まで上限5,000人、あるいは収容率50パーセントとしながらも段階的に参加人数を引き上げ、あるいはその開催結果の検証を踏まえた改善、そして見直し内容を発表することなどを求めてまいりました。9月1日につきましても国が指針を継続したこともあり、埼玉県といたしましても、埼玉県の措置24条9項に基づく依頼を継続をしたいと考えています。加えて全国的移動を伴うプロスポーツイベント、および1,000人以上の大規模イベントについては、国及び県の接触確認アプリを必ず導入していただくとともに、参加者の皆様には、是非ともこのアプリを活用していただくようお願いを申し上げます。続いて県民、事業者の皆様に、特にお願いをしたい点を申し上げます。県民の皆様には、発熱等の症状がある場合など体調の悪い方は外出を自粛してください。もちろん医療機関への受診のための外出については、これは差し支えありません。また夜の繁華街に限らず、感染症対策が十分にとられていない施設については、利用を避けていただきたいと思います。先ほどイベントの開催のところでも申し上げましたが、国及び県の接触確認アプリを、是非、ご活用をいただきたいと思います。また事業者の皆様には、彩の国「新しい生活様式」安心宣言、及び業界のガイドラインを活用し、感染症対策を徹底するようお願いしてます。また企業においては、研修施設などでクラスターが発生をしたため、仕事についても工夫をしていただき、テレワークの実施や時差通勤、テレビ会議、WEB研修などを、できるだけ推進していただけるようご協力お願いします。次のページお願いします。続いて都内に外出した方が感染したケースも少なくなっているとはいえ、引き続き目立っております。高齢者や基礎疾患のある方は不要不急の場合には、都内にお出かけを自粛していただくようお願いします。また、お出かけをされる場合には近場、できれば安心の埼玉の観光を楽しんでいただき、都内への観光は控えていただきたいと思いますが、お出かけになる方々も、官公庁が出している「旅のエチケット」を参照にし、感染防止に配慮いただきたいと思います。県内を含めてではありますけれども、特にリスクの高い繁華街、夜の繁華街への外出は自粛をしていただくとともに、大人数での会食及び飲み会については自粛をお願いします。県民の皆様、事業者の皆様にはご不便をおかけいたしますけれども、引き続き皆様の愛する方、ご家族の命を守るためのご協力をお願いします。

   次に2点目になりますけれども、水害、土砂災害への備えについてお話をいたします。今年の梅雨には、九州や中部、東北地方で記録的な豪雨となり、大河川が氾濫し、激甚な浸水被害が発生をいたしました。本県でも、昨年の令和元年東日本台風の際には、県西部を中心に大きな被害が出ました。また、つい先般も集中豪雨で、一部の地域で道路が寸断される等もございました。このような中、本格的な台風シーズンを迎えるにあたり、ここまでやってから安全だということはありませんが、しかし、備えた分だけ命が助かる確率が高まると認識をしていただき、ぜひ県民の皆様に知っていただきたいこととして、3点、「リスク情報の事前確認」、「リアルタイムでの情報入手」、そして、「ためらわずに行動に移す」ことについて、ご説明をしたいと思います。

 

   まず1点目であります「リスク情報の事前確認」でありますけれども、ご自宅やあるいは想定されている避難所、そして避難経路などに水害や土砂災害のリスクがどの程度あるのか、あらかじめご確認をいただきたいと思います。「埼玉県洪水浸水想定区域」と入力をしていただき、検索をしていただくと、想定される最大の降水量により、河川から氾濫があった場合、どれだけその地域が浸水するかを示した図面をご覧になれますので、ご自宅などが浸水するか、あるいはどの程度浸水するのかを確認していただきたいと思います。また同様に、「埼玉県土砂災害警戒区域」と検索をしていただくと、指定区域ごとの図面をご覧になれますので、ご自宅などに土砂災害の恐れがあるかをご確認ください。これらのリスク情報をもとに、多くの市町村では避難所などの情報を記載した洪水や土砂災害のハザードマップを作成しています。これらの市町村では、「ハザードマップポータルサイト」と検索をしていただくと、それぞれの地域、どこを通って、どこに避難するかの参考になる、そういった情報も入手することができますので、ぜひ参考にして避難路等を決めておいていただきたいと思います。なお、洪水ハザードマップについては、新しい洪水想定区域に基づいた改訂を市町村で進めているところであり、その作業を加速していただけるよう、市長会及び町村会に対して、私の方からそれぞれの市長、町村長にお願いをさせていただいたところです。

   2点目ですけれども、「リアルタイムでの情報入手」です。市町村からの情報と併せて、自らリアルタイムの情報を入手し、万全に備えることが大切です。「埼玉県川の防災情報」と検索していただくと、最新の河川の監視カメラ情報をリアルタイムで動画で見ることができます。さらに、川の防災情報メールに登録をしていただくと、お近くの河川の水位が上昇し、危険が迫るとメールでお知らせが届くようになっています。また、「埼玉県土砂災害警戒情報」と検索すると、最新の土砂災害の危険度をご覧になれます。さらにその危険度が高まると、土砂災害警戒情報が発令され、テレビなどでも情報を見ることができます。またこれらの情報は、インターネット上の「Yahoo!天気・災害」でも見ることができますのでご参考にしてください。

   3点目は、「ためらわずに行動に移す」です。的確な避難行動ができるよう5段階での警戒レベルで、避難のタイミングが市町村から発出されることとなります。現在、どのレベルなのかを確認し、レベルに応じた行動を心がけてください。危険な場所にいる方は、避難をすることが原則です。新型コロナウイルス感染症に対するご懸念もあるかもしれませんが、しかし躊躇なく行動に移っていただきたいと思います。避難所での新型コロナウイルスの感染について、ご心配な方もおられると思いますが、避難所では、感染症対策を実施してきております。また、避難所の3密状態を避けるため、浸水の可能性が低いマンションの高層階など、ご自宅の安心安全が確認できる場合には、ご自宅に留まることや、安全が確認できる知人や親戚の家に避難されることも選択肢としてお考えをいただきたいと思います。なお、過去の例では、避難の際に近隣の方に避難のお声をかけていただくことで、避難が進んだ事例が報告をされています。ぜひ、皆様が避難される際にもお近くの皆さんにお声がけをお願いします。これらのことを踏まえて、本格的な出水シーズンがこれからやって参ります。ぜひ災害の際にも、命を守る行動を心がけていただきたいと思います。私の方からは以上です。

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知事直轄 報道長  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-0029

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