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掲載日:2024年9月12日

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第257回簡易アンケート「生物多様性に関する意識調査」の結果を公表しました。

1.調査の概要

(1)調査形態

  • 調査時期:令和6年8月1日(木曜日)から8月7日(水曜日)まで
  • 調査方法:インターネット(アンケート専用フォームへの入力)による回答
  • 対象者:県政サポーター(3,422人)(うち県内在住(3,232人))
  • 回収率:70.7%(回収数2,420人)(うち県内在住69.0%(回収数2,230人))
  • 回答者の属性:(百分率表示は、小数点以下第2位を四捨五入したため、個々の比率の合計は、100%にならない場合がある。)

回答者属性

  人数(人)(うち県内在住) 比率(%)(うち県内在住)
全体 2,420(2,230) 100.0(100.0)

 

年齢 人数(人)(うち県内在住) 比率(%)(うち県内在住)
16~19歳 8(6) 0.3(0.3)
20~29歳 101(84) 4.2(3.8)
30~39歳 235(211) 9.7(9.5)
40~49歳 450(417) 18.6(18.7)
50~59歳 672(624) 27.8(28.0)
60~69歳 487(444) 20.1(19.9)
70歳以上 467(444) 19.3(19.9)

 

職業 人数(人)(うち県内在住) 比率(%)(うち県内在住)
個人事業主・会社経営者(役員) 234(216) 9.7(9.7)
家族従業(家業手伝い) 14(12) 0.6(0.5)
勤め(全日) 920(829) 38.0(37.2)
勤め(パートタイム・アルバイト) 406(386) 16.8(17.3)
専業主婦・主夫 359(335) 14.8(15.0)
学生 39(29) 1.6(1.3)
その他、無職 448(423) 18.5(19.0)

 

性別 人数(人)(うち県内在住) 比率(%)(うち県内在住)
男性 1,322(1,212) 55.4(55.0)
女性 1,033(957) 43.3(43.5)
回答なし 33(33) 1.4(1.5)

※任意回答(総数:2,388人(2,202人))

居住地域 人数(人)
(うち県内在住)
比率(%)
(うち県内在住)
南部地域(川口市、蕨市、戸田市) 216(216) 8.9(9.7)
南西部地域(朝霞市、志木市、和光市、新座市、富士見市、ふじみ野市、三芳町) 205(205) 8.5(9.2)
東部地域(春日部市、草加市、越谷市、八潮市、三郷市、吉川市、松伏町) 237(237) 9.8(10.6)
さいたま地域(さいたま市) 615(615) 25.4(27.6)
県央地域(鴻巣市、上尾市、桶川市、北本市、伊奈町) 203(203) 8.4(9.1)
川越比企地域(川越市、東松山市、坂戸市、鶴ヶ島市、毛呂山町、越生町、滑川町、嵐山町、小川町、川島町、吉見町、鳩山町、ときがわ町、東秩父村) 247(247) 10.2(11.1)
西部地域(所沢市、飯能市、狭山市、入間市、日高市) 202(202) 8.3(9.1)
利根地域(行田市、加須市、羽生市、久喜市、蓮田市、幸手市、白岡市、宮代町、
杉戸町)
177(177) 7.3(7.9)
北部地域(熊谷市、本庄市、深谷市、美里町、神川町、上里町、寄居町) 104(104) 4.3(4.7)
秩父地域(秩父市、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町) 24(24) 1.0(1.1)
埼玉県外 190(0) 7.9(0.0)

(2)調査結果の見方

ア.設問中の( )内の数字及びグラフの中の数字は、回答比率(%)です。
イ.回答比率(%)は小数点以下第2位を四捨五入したため、個々の比率の合計と全体またはカテゴリーを小計した数値が、100%にならないことがあります。
ウ.グラフの中で「n」とあるのは、その質問の回答者の総数を示し、回答比率は「n」を基数として算出しています。
エ.複数回答の質問については、その回答比率の合計は、100%を超える場合があります。
オ.断りのないものについては、埼玉県内在住のサポーターからの回答をもとに算出しています。

2.調査の目的

「生物多様性」とは、生き物たちの豊かな個性とつながりのことです。地球上には何百万種類もの生き物が存在し、これらの生き物が、食べる・食べられるなど、お互いを利用し、支えあうといったつながりの中で生きています。
しかし、私たちの生活に必要な衣・食・住を提供する生物多様性は、特定外来生物の定着や都市化の進展による緑の減少などにより、その損失が懸念されています。

県では、県5か年計画や環境基本計画、生物多様性保全戦略において、生物多様性の認知度を取組の指標として掲げており、認知度の向上や保全の推進のために様々な取組を行っています。
認知度の向上及び取組の推進に向けて、県政サポーターの皆様に、生物多様性に関する意識などについてご意見を伺い、今後の参考とさせていただくため、アンケートを実施しました。

<回答にあたって>
「生物多様性保全戦略」を詳しくお知りになりたい方は、こちらから。
埼玉県生物多様性保全戦略(2024(令和6)年度~2031(令和13)年度)

<担当課>
環境部 みどり自然課 野生生物担当
TEL:048-830-3143(E-mail:a3140-09@pref.saitama.lg.jp)

3.調査結果

生物多様性の認知度について

生物多様性やネイチャーポジティブの認知度

→『生物多様性を知っている(計)』が6割強(60.8%)

質問1 あなたは、「生物多様性」や「ネイチャーポジティブ(自然再興)(※)」という言葉を知っていますか(言葉の意味を知らなくても、言葉は聞いたことがある場合を含む)。
※ネイチャーポジティブ(自然再興)とは、自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め、好転させようとするものです。

「どちらも知っている(聞いたことがある)」(15.5%)と「生物多様性は知っている(聞いたことがある)が、ネイチャーポジティブは知らない(聞いたことがない)」(45.3%)を合わせた『生物多様性を知っている(計)』が6割強(60.8%)であった。

生物多様性という言葉を目にする・耳にする機会

→「テレビ、ラジオ、新聞等のマスコミ報道」が7割弱(69.0%)

質問2 (質問1で「どちらも知っている(聞いたことがある)」「生物多様性は知っている(聞いたことがある)が、ネイチャーポジティブは知らない(聞いたことがない)」と回答した方にお伺いします。)
あなたは、生物多様性という言葉をどこで知りましたか(聞きましたか)。(あてはまるものすべて)

質問1で生物多様性を知っている方に生物多様性という言葉をどこで知ったか(聞いたか)尋ねたところ、「テレビ、ラジオ、新聞等のマスコミ報道」が最も多く7割弱(69.0%)であった。

認知度向上のための普及啓発策

→「学校教育・環境学習」が4割強(40.2%)

質問3 生物多様性についてより多くの方に知ってもらうために、あなたはどのような普及啓発策が効果的だと思いますか。(あてはまるもの3つまで)

「学校教育・環境学習」が最も多く4割強(40.2%)であった。次いで、「県広報紙『彩の国だより』の活用」が4割弱(38.2%)であった。

生物多様性に対する関心について

生物多様性に対する関心度

→「非常に関心がある」、「ある程度関心がある」の計が6割半ば(65.5%)

質問4 あなたは、自然環境や生物多様性の保全について関心がありますか。

「非常に関心がある」(17.2%)と「ある程度関心がある」(48.3%)を合わせた計が6割半ば(65.5%)であった。

関心を持ったきっかけ

→「自然豊かな観光地への旅行」が2割弱(19.0%)

質問5 (質問4で「非常に関心がある」「ある程度関心がある」と回答した方にお伺いします。)
あなたが、自然環境や生物多様性の保全に関心を持ったきっかけは何ですか。(最もあてはまるもの1つ)

質問4で自然環境や生物多様性の保全に関心がある方に関心を持ったきっかけを尋ねたところ、「自然豊かな観光地への旅行」が最も多く2割弱(19.0%)であった。

関心がない理由

→「内容をよく知らないから」が5割弱(49.2%)

質問6 (質問4で「あまり関心がない」「まったく関心がない」と回答した方にお伺いします。)
あなたが、自然環境や生物多様性の保全に関心がない理由は何ですか。(最もあてはまるもの1つ)

質問4で自然環境や生物多様性の保全に関心がない方にその理由を尋ねたところ、「内容をよく知らないから」が最も多く5割弱(49.2%)であった。

生物多様性保全に貢献する行動について

日頃取り組んでいること

→「マイバッグ、マイボトルを利用すること」が7割強(70.8%)

質問7 次の行動は生物多様性の保全につながります。
これらの行動のうち、あなたが日頃から心がけたり実践したりしていることはありますか。(あてはまるものすべて)

「マイバッグ、マイボトルを利用すること」が最も多く7割強(70.8%)であった。次いで、「食品ロスを減らすこと」が6割半ば超(67.1%)であった。

今後取り組みたいこと

→「食品ロスを減らすこと」が6割強(61.9%)

質問8 あなたが今後取り組みたい行動はありますか。
既に取り組んでいるもので、今後も継続したいものもお答えください。(あてはまるものすべて)

「食品ロスを減らすこと」が最も多く6割強(61.9%)であった。次いで、「マイバッグ、マイボトルを利用すること」が6割強(60.3%)であった。

行動の支障となること

→「体力や時間がないこと」が4割強(42.1%)

質問9 あなたの、生物多様性保全につながる取組・行動を制限することは何ですか。
既に取り組んでいる場合でも、行動の支障になると感じていることをお答えください。(あてはまるものすべて)

「体力や時間がないこと」が最も多く4割強(42.1%)であった。次いで、「費用がかかること」が4割弱(39.6%)であった。

企業による生物多様性保全活動について

企業に期待すること

→「自然環境や生物多様性に配慮した原材料調達や商品・サービスの提供を行うこと」が5割強(51.8%)

質問10 近年、自然環境や生物多様性の保全に取り組む企業が増えています。
環境に配慮した活動で、あなたが企業に対して特に期待することは何ですか。(あてはまるもの3つまで)

「自然環境や生物多様性に配慮した原材料調達や商品・サービスの提供を行うこと」が最も多く5割

強(51.8%)であった。

環境に配慮した商品・サービスについて

→「価格が高くても環境に配慮した商品・サービスを選ぶ」、「価格が多少高い程度であれば環境に配慮した商品・サービスを選ぶ」の計が4割強(41.2%)

質問11 積極的に環境に配慮した商品・サービスは、そうでない商品・サービスに比べ価格が高い傾向があります。
あなたは、環境に配慮した商品・サービスを選ぶ際の価格についてどのように考えますか。

「価格が高くても環境に配慮した商品・サービスを選ぶ」(5.8%)と「価格が多少高い程度であれば環境に配慮した商品・サービスを選ぶ」(35.4%)を合わせた計が4割強(41.2%)であった。

県の取組について

参加者を増やすための県の取組

→「活動を主催する団体への財政的な支援」が4割強(42.5%)

質問12 生物多様性を保全する活動に参加する方々を増やすために、あなたは県のどのような取組が特に効果的だと思いますか。(あてはまるもの3つまで)

「活動を主催する団体への財政的な支援」が最も多く4割強(42.5%)であった。次いで、「色々な団体の活動内容や参加募集等の紹介」が3割半ば超(36.7%)であった。

開発行為と生物多様性の両立

→「開発も生物多様性もともに重要であり、両者を両立させる方法を考えるべき」が6割強(62.6%)

質問13 用地開発や河川・道路等の整備によって地域の自然環境に影響を与える場合があります。
あなたは、開発行為と生物多様性の両立についてどのように考えますか。

「開発も生物多様性もともに重要であり、両者を両立させる方法を考えるべき」が最も多く6割強(62.6%)であった。

自由意見

質問14 県が行う生物多様性保全の取組に対するご意見、ご要望などありましたら、自由にお書きください。

<主なご意見>

  • 生物多様性は今後も継続して取り組むべき課題。広く周知し、知って貰うことが大切だと思う。
  • 言葉で聞くと大切な取組だと思うのですが、日常生活の中でその視点で取組を意識したことはなかった気がします。もっと意識しやすくなるようにいろいろなところで言葉自体を目にできたらいいと思います。
  • 埼玉県の魚で絶滅危惧種(ⅠA類)ムサシトミヨを県庁で飼育展示してほしい。
  • 企業活動の一環として取り組むと社員の意識改革を通じて家庭にも普及すると思います。
  • 環境科学国際センターをもっとアピールした方が良いと思う。
  • 学校教育で小さいころから教えられないと、人間は変えられない気がするので、なるべく早くから始めないと、自然が破壊されるばかりだと思う。
  • 生物多様性保全の活動は、気になっているがとっかかりを得られない人が多いと思います。そういう人たちのきっかけづくりをするのは行政は向いていると思いますので、きっかけづくりを進めていただきたいです。
  • 埼玉県は地域が山間部から平野へと、自然環境に地域差があるので、その辺を考慮して柔軟に対応していくことが必要です。
  • 自治体等が行うイベント、取組は親子連れをターゲットにしたものが多く、大人が参加したいと思えるものが少ないように感じている。幅広い属性の人が参加したいと思えるような、ある程度バリエーションがある構成にしてほしい。
  • 県には専門家、管轄部署、活動団体、企業、地元住民相互間のネットワークづくりという大切な役割がある。是非長期的視点に立脚して、地域の生物多様性を守る活動を継続していただきたい。
  • 目立った成果が出にくいのが、生物多様性保全の取組の難しさだと思います。具体的な成果が可視化できれば、多くの人が取り組みやすくなる気がします。その施策をみんなで考えていきたいものです。
  • ビオトープを増やして欲しい。気軽に遊びに行ける場所が良い。
  • 人間が住みやすくする状態を作る為には用地開発等は必須だと思うが、それによって生物多様性の保全状態が崩れるのは望ましくないと思うので、何とか共存出来る状態を今後も模索して行く事が必要不可欠だと思う。
  • 言葉自体がわかりづらく、浸透しにくいと思う。言葉が難しいなら、映像で伝達していただけると分かりやすくなると思います。

※上記を含め、計405件の貴重なご意見をいただきました。アンケートへのご協力ありがとうございました。

お問い合わせ

環境部 みどり自然課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 第3庁舎2階

ファックス:048-830-4775

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