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掲載日:2025年11月12日

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3S運動トップランナー賞受賞者へのインタビュー・取組紹介(令和6年度受賞:株式会社クリーンテックサーマル)

令和6年度に3S運動トップランナー賞を受賞した株式会社クリーンテックサーマル様の取組をご紹介します。また、代表取締役 反後 太郎さん、取締役 江間正悟さん、オペレーション部部長 田中 和成さん,管理部総務グループ 清水 由紀子さんに、幅広い取組を始めるきっかけや社員のモチベーションアップの方策、今後の展望について伺いました。

株式会社クリーンテックサーマルの概要

         ロゴ     航空写真

本社所在地        :〒366-0812 埼玉県深谷市折之口1985番地

代表者               :代表取締役  反後 太郎

設立                  :2002年4月30日

従業員数           :70名

事業内容           :産業廃棄物の収集・運搬、産業廃棄物の中間処分 など

3S運動表彰実績:令和元年セイケツ特別賞、令和3年スマイル最優秀賞、令和4年スタイル最優秀賞、令和5年セイケツ最優秀賞、令和6年トップランナー賞

株式会社クリーンテックサーマルが実施する3S運動の取組(一部)

社員と家族の笑顔のつながり

    家族見学会                   絵馬

社員の家族による職場の見学会やイベント体験会、一般の方向けの見学会を実施しています。また、年中行事(お雛様、七夕、クリスマス)に合わせて社員の子供たちに協力を呼びかけ、提供してもらった作品を飾りその様子を社外報に掲載しています。

季節のしつらえ・名産品の展示によるおもてなし
花   名産品の展示    深谷やレンガ

受付・廊下・トイレなどに季節に応じたしつらえをしてあります。廊下には県外から来訪された方に深谷を知ってもらうため、名産品の展示やお茶菓子として地域のお菓子を提供しています。こうした取り組みが好評でお客様が笑顔で帰ることが増え、来社後のアンケートの結果もうれしいお言葉をいただくことが増えています。

地域と職場環境の美化活動

    車両清掃                清掃

毎日、朝夕2回の敷地外周の清掃と年2回の地域美化活動で清潔感のある景観を保っています。清掃だけでなく、洗濯乾燥機室とシャワールームを完備し、汚れた衣類を自宅に持ち帰らないようにしており、人の手が触れるものには除菌・洗浄を行うなど、感染症予防の徹底にも努めています。

ITシステムによる適正処理

   適正処理    バーコード   見学

独自の荷物管理システムとバーコードを用いた廃棄物情報の共有化で、効率的な廃棄物処理を実現しています。場内には40台のカメラが設置されており、非常時にも即対応できる体制を整えています。

広報活動強化による地域社会との係わり

      小葱         看板

地域住民とのつながりを意識して、社外報の「サーマル通信」やアップデートされたホームページのウェブマガジンでの地域活動に関する情報発信を継続して行っています。深谷市の新一万円札発行記念イベント「くす玉開き動画募集~くす玉開き大作戦」への参加や深谷市のキャラクター「ふっかちゃん」と弊社オリジナルキャラクター「クリンちゃん」と「テックン」が描かれた案内看板の設置、ふっかちゃんの公用車「小ねぎジェット号」への社名広告の掲載など、地域住民の方と触れ合えるイベントに積極的に参加するようにしています。

他にも中学生の社会体験チャレンジへの応募や県民の日の「県庁オープンデー」のボランティア活動への参加など地域社会の和を広げられるような活動に取り組んでいます。

      職場体験           オープンデー

環境学習の推進

      環境学習    環境学習2

夏休みに小学生以下を対象とした、ちびっこ見学会やワークショップの実施もしています。廃棄物やリサイクルをテーマにした環境学習、藍の葉のたたき染めやペットボトルキャップを使った工作どを実施し、毎年たくさんの子供たちが参加しています。

取組についてのインタビュー(代表取締役:反後 太郎さん、取締役:江間 正悟さん、オペレーション部部長:田中 和成さん、管理部総務グループ:清水 由紀子さん)

       インタビュー➀

           右から反後社長、田中さん、清水さん

ーーまず、御社が3S運動を取り組まれるようになったきっかけを教えてください。

反後さん:当社では、20年前から弊社独自の取組として、植物・プランターを配置した環境整備、従業員のマナー教育、家族見学会、季節ごとの設えなどを従業員が中心となって行っていました。そこで埼玉県が2015年から始めた産業廃棄物処理業界のイメージアップ事業や3S運動を知り、2016年から参加しています。

清水さん:3S運動の存在を知った際に、今まで自分たちが目指してきた事と同じような取組であると感じ、表彰へ参加しようと私から提案し、応募することとなりました。

ーー3S運動の一連の取組を通じて、社内での雰囲気や従業員の方々のモチベーションに変化はありましたか。

反後さん:令和3年にスマイル賞の最優秀賞をいただいたことをきっかけとして、自分たちがやってきたことが評価されたことで自信がつき、従業員のモチベーションアップにつながっていると感じています。また、日々のお客様からのアンケートの結果から「挨拶が気持ちいい」、「接客がよかった」との記載をいただくことが増えていき、励みになっていると思います。こういったことから日々、社内の雰囲気がさらに良くなっていることを実感しています。

        インタビュー2   

ーーお話がありましたが、3S運動の取組を通じて、取引先の声や反応に変化はありましたか。

反後さん:サーマル通信やお客様の見学会を通して、3S運動を幅広い方へ紹介していくことで社内だけでなく、取引先にも良い影響があったと思います。

清水さん:アンケートに「現場での挨拶が気持ちよかった」などの記載があると、アンケートに書いてあった内容を現場の従業員に共有するようにしています。こうしたお客様の声もあって、現場の従業員のモチベーションアップにつながり相乗効果を生んでいるのではないかと思います。

田中さん:総務グループや担当営業からお客様からの声を現場のメンバーに伝えると、すごく喜んでいて、見ていてとても気持ちがいいです。

ーー産業廃棄物処理業界全体のイメージアップについて、3S運動の効果を感じることはありましたか。

反後さん:従業員が自分の職場に家族を自信をもって連れて来られるようになったことに効果を感じます。一昔前は、廃棄物処理業という業界にダークなイメージがあったり、職業を聞かれて素直に答えられない時代があったと思いますが、今では3S運動等を通して業界のイメージアップがされてきて、仕事に誇りをもつことができるようになったのではないかと思います。今後も3S運動を継続していくことで、お客様だけでなく、普段接することが少ない一般の方に対しても業界のイメージアップにつながっていければいいなと考えています。

              旗                    インタビュー10

ーー3S運動に関して、従業員の方から取組の提案はありますか。

反後さん:私から「これやろう、あれやろう」といったことはほとんどなく、取り組んでいることは基本的に従業員から提案されたことになります。3S運動だけではなく、部門を問わず会社をよくしていこうという提案が挙がってくることは良いことだと思いますので、私は従業員が提案しやすい環境を作ることが役割だと思っています。

ーー3S運動を取り組んでいく中で、大変だったことや苦労したことはありますか。

反後さん:取組を始めた当初は、家族見学会に人が来てくれなかったり、スタイルの取組の方向性について悩んでいたりする時期もあったと聞いています。

清水さん:スタイルについての取組の解釈がどの部門においても難しかったです。最初は、一般的な「身だしなみ」を連想しましたが、少し解釈の範囲を広げることでITシステムや地域・家族との交流等の弊社独自の取組が弊社のスタイルであると整理できてからは、取組をしやすくなりました。

田中さん:家族見学会についても最初は従業員の家族の方が中々来てくれなかったため、興味を示してくれるように重機の試乗を見学会に取入れたことで、現場の従業員の家族が参加してくれるようになりました。

清水さん:見学会での家族と従業員の仲が深まるだけでなく、従業員が他の従業員の家族の試乗を親戚のように見守ったり、従業員の家族同士の交流もでき、良い関係性を築けていると思います。また、パパやママの職場が楽しい場所であるとお子さんに感じてほしいという思いから、ハロウィンやクリスマス等のイベント時にお子さんにお菓子を配ることもしています。

            見学会        お菓子

ーー家族見学会などの取組を通して、従業員の定着率に変化はありましたか。

清水さん:家族見学会のような取組だけが理由だとは思いませんが、家族が見学会に来て下さった従業員の定着率は上がっていると感じています。

反後さん:実際、職業に対して家族の理解があることは重要であると感じます。

 

ーーこれから3S運動を始めたいと思っている事業者のかたに、取組を始めるためのアドバイスやポイントがありましたら教えてください。

反後さん:どの事業者も目標をもって取り組んでいる内容があると思いますので、まずは、洗い出しと整理を行ってみてください。その取り組みが3S運動のいずれかに該当するのか発見できるかもしれませんし、今後の活動に新たなアイデアも生まれるのではないかと思います。

ーー最後に、御社の3S運動について、今後の展望を教えてください。

反後さん:3S運動は賞を受賞するための取組ではなく今まで弊社で取り組んでいたことの延長の取組であるため、トップランナー賞をいただいたからやめるということはなく、今後も継続して取り組んでいきたいと考えています。取組を継続していく中で、3S運動に限らず会社をよりよくするアイデアが挙がってくるような風土にすることが必要であり、「世の中の変化に応じて世の中の役に立ち、人々の悩みを解決し続ける」という企業理念に沿って、時代に合わせて100年、200年継続していく事業にしていきたいと考えています。この仕事は様々な人が関わることで成立する仕事であるため、エッセンシャルワーカーとしての誇りを持ち続け、ひとりひとりが3S運動の取組を絶やさない意識を持ってこれからの業務に取り組んでほしいです。今回の受賞が今後事業を継続していくためのきっかけとなると信じています。

       集合写真

株式会社クリーンテックサーマルの皆さま、どうもありがとうございました!

お問い合わせ

環境部 産業廃棄物指導課 監視・指導・撤去担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 第3庁舎2階

ファックス:048-830-4774

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