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掲載日:2023年12月1日

平成29年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(荒木裕介議員)

県営秋ヶ瀬公園の更なる有効活用に向けて!

Q   荒木裕介議員(自民)

地元さいたま市桜区には荒川河川堤外周辺に桜草公園や秋ヶ瀬公園、また荒川総合運動公園など、およそ700ヘクタールを有する広大な緑地が存在しております。現在、この自然豊かな場所を様々な方が利用しており、平日はもとより週末にもなると、家族連れがバーベキューやレクリエーションなどを楽しんだり、各種団体などがスポーツ施設にて気持ちよく汗を流したりする光景を目の当たりにいたします。その中の県営秋ヶ瀬公園は、秋ヶ瀬橋からその上流約3キロメートル、羽根倉橋までの区間に位置する公園で、公益財団法人埼玉県公園緑地協会が指定管理者として維持管理をしております。
この公園は、昭和41年、都市の拡大による公園緑地の不足に対処するために計画され、昭和46年に開設されました。当初より野球場、サッカー場などのスポーツ施設と芝生広場、こどもの森など、その利用率は衰えることがないようです。河川流域であることは当然、調整区域であることから、その土地活用は限定されます。
しかし、開設から46年、本当にこの緑地が生きた活用をされているのか、しばしば疑問を抱きます。それは、もっと有効な活用方法がないだろうかと考えるからです。今現在の広大な緑地を都市観光としての公園として位置付けることで、経済効果をも見込んだ大きな可能性を見出したいのであります。
それは、例えば数千人から数万人規模の収容が可能な受入れスペースを確保し、ロックフェスティバルを開催することです。日本の4大ロックフェスティバルと呼ばれる中の一つに、新潟県湯沢町の苗場スキー場にて行われるフジロックフェスティバルがあります。国内ロックフェスの先駆けであり、広大な会場に国内外200組以上のそうそうたるミュージシャンがそろう、日本最大規模の野外音楽イベントであります。毎年7月第4週目の木曜日の前夜祭に始まり、実質、金、土、日の3日間開催ですが、1日券が1人1万9,000円、2日券で3万6,000円、そして3日間のフリーパス券で4万3,000円もするチケットが完売する、いわばプラチナチケットとなります。今年で第21回目の開催になりましたが、その来場客数は料金が発生しない前夜祭を除いても、3日間で何と延べ11万人、その経済効果は30億円以上にも上ると聞くほどです。
話は戻りますが、昨年より地元の有志が実行委員会を立ち上げ、秋ヶ瀬公園の北側に位置するとある古民家の敷地内をお借りして、秋ヶ瀬フェスなるライブを開催しております。大変に限られたスペースではありますが、今年の8月に第2回目を開催し、約700人を収容いたしました。フジロックの規模には到底及ばないにしても、その下地、素養は十分にあるものと推察いたした次第でございます。
これからも、きっと公園としてのスポーツ施設、野球場やサッカー場などを有料で貸し出すことや、ピクニックとしての需要もあろうかと思います。しかし、公園の開設から約半世紀が経過した今、時代の流れとともに、それら需要のある施設は残しつつも、この広大な県有地を都市観光化による経済効果が望める活用方法に思い切ってシフトしてみてはいかがでしょうか。そうすることで民間企業が参入し、更なるアイデアを持ち寄ることで人の流れを増し、桜区に唯一所在するJR西浦和駅から秋ヶ瀬公園までの交通インフラが整備され、行く行くは宿泊施設まで必要になることも予想されます。
冒頭に申し上げましたとおり、さいたま市管轄の荒川総合運動公園や桜草公園、さらにはその南側に位置する戸田市管轄の彩湖・道満グリーンパークなど、荒川河川敷一帯を巻き込んだ(仮称)ウエストパーク構想と銘打って、都市観光型公園として整備することまでをも見越し、まずは県が主体性を持って、この秋ヶ瀬公園の都市観光化に向けて取り組むことが大きな経済効果を生むことにつながると考えますが、都市整備部長の前向きな御答弁を御期待申し上げます。

A   野川達哉   都市整備部長

秋ヶ瀬公園は、荒川左岸の河川敷内にある約100ヘクタールの公園で、その特性を生かし、自然豊かな緑地の中に芝生広場や運動施設を配置しております。
バードウォッチングなどの自然観察のほか、野球場、サッカー場、テニスコートなどのスポーツ施設で年間約15万人の多くの皆様に御利用いただいております。
更により多くの皆様に御利用いただくため、平成28年度からはバーベキューセットを貸し出す取組を始め、年間で10万人を超える方にバーベキューを楽しんでいただいております。
平成28年度の土日においては、運動施設及びバーベキューの利用だけでも1日に1,600人を超える来園者で賑わっております。
一方、秋ヶ瀬公園は河川区域にあることから、洪水時の対応が必要であることや、施設の設置に一定の制限がございます。
御提案の野外コンサートなど数万人規模のイベントの実施については、更にイベントスペースの確保、駐車場の確保、渋滞対策なども必要になることから課題が多いと認識しております。
現在、公園内においては毎年「秋ヶ瀬フェスタ」という自然観察会や移動動物園などの賑わい創出のためのイベントを実施しております。
御提案の趣旨を踏まえ、集客力を更に高めるようこのイベントの拡大を検討してまいります。
さらに、サッカー、野球などのプロ選手を招いたスポーツ教室やレッズランドと連携したイベント、自然体験を楽しむ散策コースの設定、ターゲットバードゴルフなどの新興スポーツエリアの企画も進めてまいります。
今後とも、秋ヶ瀬公園の特性を生かした様々な有効活用に取り組み、集客力向上に努めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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