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掲載日:2019年10月17日

平成28年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(松澤 正議員)

農業の6次産業化の進展に向けて 

Q 松澤 正議員(自民

1×2×3で6、この掛け算は農業の6次産業化の数式です。6次産業化は農業を1産業としてだけでなく、加工などの2次産業、さらには流通や販売などの3次産業までを含め、1次から3次まで一体化した産業として農業の可能性を広げようとするものが一般的な定義となっております。
農業の6次産業化は農村の豊かな地域資源を活用し、新たな付加価値を生み出す取組であり、所得向上や雇用創出にも効果をもたらすなど農業を成長産業として発展させる鍵であると私は思っております。
ところで、県内には埼玉種畜牧場サイボクの名称で親しまれている6次産業化の先駆けとなるすばらしい施設があります。これは、いわば農業のテーマパークとも言えるものです。ここは直営工場から自社牧産場の原料を使ったハム・ソーセージの加工、販売、レストランと完全一貫経営を実現させています。さらに、そこで作られる堆肥を有効活用した地場産野菜の直売所までを運営されております。
今でこそ県内外からの大勢の来場者でにぎわう大規模施設となっていますが、もともとは1946年に種豚と肉豚の生産を行う牧場経営が始まりとのことです。70年の月日を経て、サイボクは日本を代表する6次産業化の一大経営体へと躍進しました。
このように農業の可能性を大きく引き出す取組として、6次産業化が注目されています。先頃県が策定した埼玉農林業・農山村振興ビジョンの中にも農業の6次産業化の促進が位置付けられています。消費地から近い埼玉農業の可能性を大きく引き出す取組として、サイボクのように農業の6次産業化を進めていく必要があると考えます。
そこで、6次産業化についてこれまでどのような取組を行ってきたのか、また、県として6次産業化に取り組む事業者に今後どのような支援を行っていくのか、農林部長にお伺いします。

A 河村 仁 農林部長

6次産業化に取り組む事業者へのこれまでの支援についてでございます。
県では6次産業化に取り組もうとする事業者に対し、事業計画の相談や農産物の加工品の開発や販路開拓などの支援を行ってまいりました。
さらに、加工や販売施設の整備に国の補助金を活用する際には事業計画の策定支援を行うなどにより、これまで114事業者に対して商品化など支援を行ってまいりました。
次に、今後6次産業化に取り組む事業者へどのような支援を行っていくのかについてでございます。
6次産業化は農家の所得向上に極めて重要であり、引き続き事業者の発展段階などに応じたきめ細やかな支援を行ってまいります。
例えば、経営の拡大を図るため、大きな資金を調達する事業者に対しては国のファンド活用ができるように支援してまいります。
また、上尾市の酪農家ではアイスクリームやヨーグルトの加工・直売施設を整備し、サイクリングの休憩スポットとして地域の賑わい拠点ともなっております。
さらに、販路拡大に向けた取組として現在、全日空の国際線において、秩父産ワインなどの埼玉県の6次産業化商品などを11月までの3か月間御利用いただいております。
今後とも、地域の活性化の核となるような新たな商品の開発や商品の特性及び生産量に応じた販路拡大などの支援を通じ、埼玉農業の強みを生かし可能性を引き出す6次産業化の一層の展開を図ってまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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