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掲載日:2023年10月18日

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本庄市「産業振興でまちを活性化 ~農業とゼロカーボンを育む「道の駅」~」

脱炭素社会の実現をリードする「道の駅」の建設を検討中。本庄野菜等の地域資源を活かしたビジネスの創造拠点とするために、企業の皆様と一緒にストーリーを描きたい!

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発表概要(グラフィックレコーディング)

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発表

本庄市

皆さん、こんにちは。本庄市役所産業開発室の小暮と申します。本庄市では、現在、道の駅の設置を検討しています。この道の駅を拠点として、産業振興につながる様々な取組を官民連携で行い、まちの活性化につなげたいと考えています。

本庄市は、埼玉県の北西部に位置する人口約78,000人の都市です。市の北部を流れる利根川の水運もあり、江戸時代後半には、中山道最大の宿場町として栄えた歴史あるまちです。現在は、高速道路や複数の国道、鉄道がタテヨコに走り、交通の便の良さは、本市の魅力の1つです。

本市には豊富な地域資源がたくさんありますが、これらを活かしたまちづくりを行うことは、本市の魅力向上につながるものと考えています。今回は、本市を知っていただく上で、多くの地域資源の中から「農業」「ゼロカーボン」「学生のまち」「大学との連携」の4つを紹介します。

1つ目は、本市の基幹産業でもある「農業」です。野菜や花の出荷量は、県内トップクラスです。どんな野菜も栽培できる気候と土壌が強みです。

減農薬や減化学肥料など、環境保全型農業にも積極的に取り組んでいる農家が多いのも特徴です。

また、農業を盛り上げるため、若手や女性の農業後継者が元気に活動しています。

豊富な地域資源の2つ目は、「ゼロカーボン」です。平成24年度からの3年間で取り組んだ「埼玉エコタウンプロジェクト」では、公共施設や公共交通のエコ化に取り組んだほか、民間企業とも連携を図りながら事業を展開しました。

また、本年1月に「東京電力パワーグリット」様や「カインズ」様と連携協定を締結し、ゼロカーボンシティの実現に向けた共創による取組がスタートしました。

豊富な地域資源の3つ目は、「学生のまち」であるということです。写真はほんの一例ですが、本市では、まちの将来を担う中学生や高校生の意見やアイデアを「まちづくり」に活かす取組をたくさん行っており、人材の育成や郷土愛の醸成につながっていると感じています。

豊富な地域資源の4つ目は、「大学との連携」です。本市には早稲田大学のキャンパスがあり、まちづくりや産業振興、人材育成等に関する包括協定を結んでいます。大学との協働・連携は、本市の大きな特色となっています。

次に、今回の提案に至った背景をお話しします。現在、市内を東西に貫く国道17号のバイパス道路を建設しており、市ではおおむね10年後の開通を想定しています。開通により、交通の利便性が向上することで「ヒト」と「モノ」の流れが大きく変化しますので、産業振興にとっての最高のチャンスと捉えており、このチャンスを絶対につかみたいと考えています。

バイパス道路は、利根川をはさんだ群馬県伊勢崎市からつながる交通量の多い国道と交差し、広大な流域面積を誇る利根川にも近く、道路の両サイドには農地が広がっています。

バイパスの開通が現時点では未定であるため、オープンまでの暫定的なスケジュールですが、本市では、昨年度から庁内でプロジェクトチームを結成し、設置検討を開始しています。今回のガバメントピッチで官民共創での取組が実現できれば、来年度から策定する基本構想や基本計画の中にも取組内容を反映できたらと考えています。

現在、道の駅は全国で約1,200か所ありますが、その役割は進化しており、現在では「地方創生・観光を加速する拠点」として、地域防災や子育て支援などの地域課題の解決にも寄与する施設であることが求められています。

本市おける地域課題に目を向けてみると、全国の地方自治体の共通課題でもある「人口減少」に加え、御覧のグラフでも見てとれますが、農業や商業等の「地域産業の衰退」も大きな地域課題となっています。そこで、解決策の1つとして「道の駅」を戦略的にフル活用したいと考えています。

道の駅をハブとして、紹介した豊富な地域資源と多彩な人材や関係機関がつながり、生まれたアイデアを、実証実験を通じて丁寧に育む「地域産業の創造拠点」にしたいと考えています。

道の駅で育んだ新たな産業やビジネスは、「関係人口の創出・拡大」や「持続可能な産業の構築」につながり、「定住・移住」や「雇用創出」へと波及し、「人口の維持」そして「持続可能なまちの実現」へと続く、本市の明るい未来へとつながるこんなストーリーを描いています。

それでは、本日、聞いていただいている企業の皆様に、どんな提案を期待しているか、今回は、本市の地域資源「農業」と「ゼロカーボン」の分野に絞ってお話しします。

まず、農業の1つ目ですが、本市で採れるおいしい野菜や果物のブランド化など、PR戦略の拡充です。

農業の2つ目ですが、本庄野菜等の通信販売や国外輸出、傷がついた野菜などの規格外品の活用など、販路拡大です。もう少し具体的に言うと、道の駅で写真・動画撮影から多様なルートでの販売までを一括で行う仕組みの構築です。

農業の3つ目の例は、本庄野菜等を使った加工品の製造、流通、販売を道の駅を拠点に行う6次産業化です。

次に、ゼロカーボンですが、1つ目は再生可能エネルギーの利活用です。例えば、再エネでの発電から水素等のエネルギーステーションでの供給・利用まで、クリーンエネルギーの「地産地消」が考えられます。

ゼロカーボンの2つ目は、ドローンや次世代型モビリティを活用した物流や交通手段の仕組みづくりです。本市には、広大な自然や農地がありますので、この地域特性と多くの人やモノが集まる道の駅とがコラボした取組も考えられます。

ゼロカーボンの3つ目の例は、施設そのものについて、再生可能エネルギーの供給を100パーセントにする仕組みづくりです。これらは、ほんの一例ですので、幅広い提案をお待ちしています。

それでは、次に、本市より提供可能なリソースを説明します。実証フィールドの調整と提供、協力人材の調整と確保、関連機関との連絡調整、取組事業に関する広報周知、取組の推進に必要な市保有データの提供、必要に応じた予算の調整など、企業の皆様と連携を密に図り、伴走しながら進めていきたいと考えています。

続いて、企業の皆様のメリットです。「ESG」の取組の強化や企業イメージの向上につながる、他自治体での横展開や本市他分野での応用展開が期待できる、実証実験のデータや人材等を引き継ぐことで、何よりも大切な「スムーズな実装」につながると考えています。

企業の皆様を含めた多彩な主役との連携により、戦略的な取組や仕掛ができれば、自治体や住民、企業の皆様にとっても「道の駅」は無限の可能性を秘めた宝箱になると考えています。10年後の世界を想像しながら、本庄市と一緒にワクワクすることを「道の駅」でやりましょう。誇りある故郷を未来へつなぐために、共感いただける企業の皆様と共に、本庄市はチャレンジしていきたいと考えています。

最後にまとめますと、道の駅をハブとして、本市の新たな魅力が生まれ、持続可能なまちであり続けるために必要な産業構造が構築されている、そんな姿を目指していますが、一方で、人口減少や地域産業の衰退により、社会活動や経済活動が縮小し、まちの魅力も低下してしまうのではないか、という懸念があるのも事実です。そこで、企業の皆様には、道の駅での活用を見据えた農業や環境分野における新たな地域ビジネスなどの産業振興策を御提案いただけたら幸いです。どうぞ、よろしくお願いします。以上で私の発表を終わります。ありがとうございました。

質疑応答

モデレーター

本庄市小暮さん、ありがとうございます。こんな形でグラレコ、本庄市はまとめていただきました。では短い時間ですが、ちょっと質疑応答みたいな感じで小暮さんにいろいろ聞いていければなと思うんですけど、道の駅の完成は約10年後、2034年ですよね。10年後に実証実験やりましょうっていうわけではなくて、その道の駅に向けて、本庄市内の別のフィールドを活用しながら実施できるっていうことなんですよね。

本庄市

そうですね、今回は農業と環境分野に絞ってお話させていただきましたけど、まだ道の駅がありませんので、提案していただいた内容によってですね、いろいろな分野でフィールドを探して一緒にやっていければなと思います。心配せずに、どうぞ応募していただければと思います。

モデレーター

なるほど。「道の駅できるまで10年待てってことか」っていうわけじゃないってことですよね。ですので、改めてここらへん、企業の方々も、10年先って言われると大分遠いなって思っちゃう方々も多いのかなと思うんですけど、企業にこの段階から、「まだまだこれから作るぞ」「できるの10年後だぞ」っていう段階から関わってもらいたい思いみたいなところを共有してもらっていいですか。

本庄市

各分野っていうのは技術が日々ものすごいスピードで進歩している中で、10年先の未来を想像するとすごく難しいことだとは思うんですけれども、道の駅がどこまで進化できるのかみたいな、作る側も利用する側もすごくワクワクするものだと思うんですよね。

現時点では難しい技術ですけれども、これからの時代に絶対に必要な考え方とか取組みたいなものがあって、可能性としてはゼロではないものは排除せずに、逆に10年という長いスパンを使って、焦らずに育んでいくというようなそんなイメージを私は持っています。

モデレーター

質問もいただいてるんですけども、人口減少とか、地域産業の衰退、これ両方ともすごく大事な課題ではあるんですけども、これ両方とも一つのソリューションで解決するっていうとなかなか難しいのかなと思うんですが、「これどっちかだけだよ」とか「割とこっちがメインなんだよ」という提案でもOKなんですか。それとも、「いやいや、そうは言ってもうちとしては、一緒になって解決してもらうような提案が嬉しいんです」って言うと小暮さん、どっちの方が重点度が高いですか。

本庄市

これって表裏一体で、どっちもつながっているものかなと思っていて、産業が衰退をしていれば、それは町の魅力の低下っていうことでもありますし、そういった産業が元気だからこそ、人口が減らずに維持できるのかな、なんて思いますので、それって絶対つながっていると思いますので、それは道の駅っていう一つの新たなツールを使って産業振興をまずはして、人口減少をうまく食い止めていくと。魅力あるまちも同時に作っていくと。それで雇用も創出できますし、魅力あるまちづくりを道の駅をハブとしてやることが私は重要なことだと思っていますので、うまくこれを活用するような、そんなワクワクした提案がいただければなというふうに思います。

モデレーター

ですので、もちろん密接に関係しているので、なんか(提案が)「どっちかだけになっているよ」と思っても、結果として、人口減少に寄与するであったりとか、結果として地域産業の交流に寄与するみたいなことになっていくから、両方っていうよりも、割とメインこっちなんですよっていう提案でもOKってことですよね。

本庄市

そうですね、産業振興ということですね。道の駅だと、まずはそこだと思います。先はそこですね。

モデレーター

なるほど。メインとしては産業振興のところで、道の駅が盛り上がる取組。とはいえ、まだ道の駅がないので、そこらへんは一緒になって考えながら、じゃあどこのフィールドでやろうかっていうことは、本庄市の方で、その農業の分野だったら「こっちの、ここのフィールドでちょっと実証実験やってみましょうか」とか、ゼロカーボンの取組だったら「一旦、まずこういう取組からやっていきましょうか」みたいなことが、今の段階から一緒になってやっていけるっていう認識でいいですか。

本庄市

そうです、そのとおりです。

モデレーター

いいですね。一緒になって未来を作っていけるっていうことですよね。

本庄市

そうですね。その辺のフィールドについては、いろいろなツテとかですね、いろんなつながりがありますので、その辺は一緒に探しながら、一番良いものを選定していきたいなというふうに思います。一緒になってやっていきたいと思います。

モデレーター

そこらへんの提案によって、いろんな、どこの場所にするかとか、期間とか内容を、この後のマッチングの段階であったりだとか、コミュニケーション、実証協議の中で、「それだったらちょっと1年かけてやってみましょうか」とか、「それだったらこの3か月でギュッとしてやってみましょうか」とか、そういうふうに変わっていくっていうことですよね。

本庄市

そうですね、マッチングの後の協議の中でですね、そのへんっていうのは、詰めていけばいいかなというふうに思います。

モデレーター

今後の展望、期待、10年かけてっていうところがあると思うので、なかなかね、やっぱり遠いなって思っちゃう人たちに、改めてこの今後の本庄市としての展望とか期待について教えてください。

本庄市

道の駅の事業っていうのは、行政の力だけでは絶対に成功しないだろうなというふうに考えておりまして、それは資金面であったりですね、知恵や発想とか、企業間でのつながりとか、または経営感覚っていうのもそうだと思うんですけれども、そういう民間の力がないと、これは絶対に成り立たないなというふうに考えておりますので、ハード面とソフト面と両面において、この官民連携での取組にはですね、すごく期待をしています。

モデレーター

改めて思いを共有していただけると嬉しいです。

本庄市

道の駅の建設は、まだコンセプトも具体的な場所も決まっていない事業です。本庄市としては、企業の皆様の知見、技術、そういったものと連携しながら、この一大プロジェクトを、たくさんの付加価値を付けて、どうにか実現したいなというふうに考えています。正直、担当者として、本当にワクワク感しかないというところでございまして、真っ白な何もないキャンバスですので、そこに一緒に絵を書いていただけたらなというふうに担当としては思います。たくさんの御提案をいただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。(終)

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