環境科学国際センター > 試験研究の取組 > 研究評価の取組 > 令和3年度第1回研究評価 > R03第1回審査会コメント2/研究課題(化学 R03-R06 漏洩事故を想定した有害化学物質のスクリーニング分析法の開発)

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掲載日:2021年11月5日

環境科学国際センター研究課題(化学物質・環境放射能担当/R3~R6)

 漏洩事故を想定した有害化学物質のスクリーニング分析法の開発

(化学物質・環境放射能担当:大塚、蓑毛、堀井、竹峰、野村、渡辺/R3~R6)

 工場・事業場で取り扱われる化学物質が、災害や事故によって環境中へ大量に放出した場合、ヒトに対する健康被害や生態系への悪影響が懸念されます。化学物質が環境中に漏洩した場合には、分解等により生じた物質なども含まれていることも想定されます。したがって、効率的にリスクを把握し、対策につなげるためには、様々な化学物質を一斉かつ迅速に分析することが求められます。しかし、これらの化学物質には、環境媒体に対する測定方法が定められておらず、リスク評価が困難なものが多いです。そこで、本研究では、化学物質の水環境中への漏洩事故等を想定し、県内でリスクが高いと考えられる物質について、広範の物質に対応できるよう物性に応じて系統化した迅速スクリーニング分析法を開発します。また、物質の検出率を向上させるため、測定で得られたデータの解析手法についても併せて検討します。

《研究の概要》(PDF:318KB)

 

令和3年度第1回研究審査会コメント

研究課題

漏洩事故を想定した有害化学物質のスクリーニング分析法の開発

研究審査会コメント

  •  NMFやデータベース化を組み込んだ有害化学物質の分析法の開発を目的としたものです。今後も、際限なく新しい有害化学物質が出てくる事が考えられ、また、様々な有害物質が同時に排出されていたり、また、こうした物質は生物に対して徐々に影響することが多いため、見逃される場合も多いです。そうした中、単に、個々の物質の検出に特化したものではなく、前処理を可能な限り避けて、NMFの様な手法を取り組むことで欠落することがなく分析を行う方法を確立しておくこと、データベース化で迅速性をあげることの意義は大きいです。本研究で開発された方法は、将来、民間業者等にも容易に利用できる形にまとめられることが望まれます。県内の様々な河川に適用、その水域で生じている生物種の増減と比較することで、これまで解明されてこなかった問題の指摘や、さらに、新しい境界分野の創出にもつながります。
  •  濃度が低い物質の場合、複数の装置で分析可能な物質について最適な分析方法を判断する場合、などの際に、データの解析に若干悩むかもしれません。確立できれば、河川等の現状(定常状態)における種々の物質のおおよその濃度(バックグラウンド)を把握できることになり、大いに役立つと思います。市販のソフトウェアとの併用もうまく利用して、なるべく早い時期にスクリーニング分析ができるようになると良いと思います。
  •  プレゼンスライドの出来が良く、内容を分野外でも容易に把握することができた点は、特筆に値します。目的もわかりやすく、県民へ説明するための条件を備えています。今後の研究成果の応用可能性について、さらなる進展を期待できるテーマだと感じました。
  •  化学物質漏洩のリスクは埼玉県固有のものではなく、その迅速評価法・スクリーニング分析法へのニーズ、ならびにその開発・改良の取り組みは、広く他県でも共通のものと想定できます。比較的長めの研究期間を設定した取り組みであり、研究開始時点での関連研究のレビューや、研究実施期間中の類似研究の動向把握についても、入念に実施されることを期待します。
  •  リスクの高い化学物質のリストアップ自体も有用な情報であると考えます。ただしリストアップされる化学物質数があまりに多いために、それをさらに絞り込んで優先順位をつける工夫も必要と考えます。この研究で想定する緊急事態状況を念頭に置くと、ヒトへのリスクよりも水生生物へのリスクの高い物質を優先することで、絞り込みが可能になるのではないかと考えます。

お問い合わせ

環境部 環境科学国際センター 研究企画室

郵便番号347-0115 埼玉県加須市上種足914 埼玉県環境科学国際センター

ファックス:0480-70-2031

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