環境科学国際センター > 試験研究の取組 > 研究評価の取組 > 平成27年度第1回研究評価 > H27第1回審査会コメント3/研究課題(温暖 H27-H28 埼玉県における温暖化に伴う気候変動)

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掲載日:2023年1月12日

環境科学国際センター研究課題(温暖化対策担当/H27~H28)

埼玉県における温暖化に伴う気候変動と極端気象に関する研究

(温暖化対策担当:原、嶋田、武藤/H27~H28)

 かつては、地球温暖化の影響は、北極海や島嶼など脆弱な地域で顕在化していると認識されていました。しかし、近年、日本や埼玉県など中庸な気候の地域にも影響は広がりつつあります。熊谷気象台では、2007年に最高気温40.9℃を記録し日本の最高気温を74年ぶりに塗り替え、埼玉県は国内でも最も夏場の気温が高くなる地域として知られています。また、長期的にも気温上昇が続いており、過去100年間に熊谷気象台の気温は2.0℃上昇し、特に1980年以降の上昇率は6.0℃/100年に達しています。このような急激な気温上昇はヒートアイランド現象との複合的な影響だと考えられますが、実態として埼玉県の気温は上昇し、農業や健康分野、自然環境などに様々な影響も出始めています。しかし、埼玉県における長期的な気象の変化や、極端気象に関する情報は十分整理されていません。そこで本研究では、過去の気象データを収集し、埼玉県における気候変動と、極端気象情報を整理・解析します。

《研究の概要》(PDF:178KB)

 

平成27年度第1回研究審査会コメント

研究課題

埼玉県における温暖化に伴う気候変動と極端気象に関する研究

研究審査会コメント

  • 気象的なデータの収集と解析だけで終わらせるのではなく、まとめたデータの使い道を検討していくことで、本研究の意義は格段に高まるものと考える。
  • 埼玉県特有の極端気象を考慮すると、温暖化がもっとも顕著な現象と考えられるので、データの提示の仕方を工夫し、すでに公開されているwebデータに載せられるようなまとめかたをされると良いと思われる。
  • 県下を対象にした予測評価では、既存モデルの改良をどのように行うのか、他県との違いをどのように表現するのか、モデルの特徴などのオリジナリティを発揮しなければ成果が出せない。このような点を明確にすることが重要と考える。
  • すでに温暖化や極端気象と考えられる事象が起こっており、重要な研究テーマであるので、どのようなリスクに対して対策が必要になるのかについても考慮しながら調査研究を進めてもらいたい。
  • 他の研究機関等と連携し、予測技術に係る研究交流等を進め、より高精度の予測手法の開発やデータ蓄積を行うことが期待される。
  • 気象データをデータベース化して、極端気象・異常気象イベントなどの解析を行い、今後の対策や県民への情報提供に活かすことは重要である。

お問い合わせ

環境部 環境科学国際センター 研究企画室

郵便番号347-0115 埼玉県加須市上種足914 埼玉県環境科学国際センター

ファックス:0480-70-2031

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