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掲載日:2019年7月17日

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農業大学校講師紹介・三浦理代先生

農業大学校の外部講師の一人、女子栄養大学名誉教授の三浦理代先生を紹介します。

女子栄養大学名誉教授  三浦 理代 先生

〈略歴〉昭和44年に女子栄養大学栄養学部卒業後、同大学の食品栄養研究室の助手となる。昭和61年に東京大学で博士号を取得(農学博士)。平成13年に女子栄養大学の教授に就任。平成29年に退官し、名誉教授となる。

野菜が身体に及ぼす影響を研究テーマとし、「野菜を食べると健康になる」ということを科学的に立証するため、日々調査、研究を行ってきた。

著書に「食べ物と健康(共著)」(同文書院)など多数。

先生からのメッセージ:「幅広い視野を持った農業者育成に期待」

私が農業大学校で行っている講義は、「食品概論」と「食品各論・加工学」です。両方の講義をあわせると、通年の授業となっています。

講義内容は、食品に関する基礎的知識を中心に、農業大学校の学生に身につけてほしいと思うことを話しています。

私が大学で行ってきた研究は、「野菜の摂取が血液中の酸化ストレス度・抗酸化力に及ぼす影響」です。

ヒトの身体の中で活性酸素という物質が過剰発生した場合、生活習慣病やガンなどの原因となるといわれていますが、野菜には「抗酸化物質」が含まれており、発生した活性酸素を抑える役割を果たします。

この働きは特に緑黄色野菜に多く含まれているβ-カロテンやビタミンC、葉酸などによるとされています。私は、被験者の血液などに含まれる特定物質(マーカー)の量を計測することなどで、どの野菜が抗酸化能力に優れているかを研究してきました。これまでコマツナ、シュンギク、キャベツなどで調査を行い、「野菜の持つ力」が実証されつつあります。

このように野菜には優れた健康維持能力があります。しかし、我々のような食物の研究者は農産物の生産現場のことをよく知らず、逆に農業大学校では、食品の栄養学的知識が不足している現状があります。このいわば「食物の上流と下流」をつなぐために、女子栄養大学と農業大学校は教育に関する連携協定を結んでいろいろな取組を行っており、様々な成果を上げています。

私が考える農業のあるべき姿は、「国内で取れたものを国内で消費する」、地産地消の実践です。しかし、現状では経済的コスト等の側面から、輸入農産物が増加する傾向にあることは周知のとおりです。

この状況を改善するには、「安全」「美味」「高栄養」「安価」などの高付加価値を持った農産物を作る技術、知恵の伝承が必要であり、農業大学校にはその担い手を育成してほしいと考えています。

新しい農業を確立するには、幅広い視野が必要です。農業大学校への入学を希望される方は、いろいろなことに興味を持ち、柔軟な視点で農業に取り組んでほしいものです。

三浦先生

大学の研究室にて。後ろにあるのは研究用機器。

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郵便番号360-0112 埼玉県熊谷市樋春2010

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