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掲載日:2024年5月9日

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株式会社真工社 (戸田市)

中小製造現場におけるDXのはじめの一歩を「フミダスDX」で支援、その取組が「第1回埼玉DX大賞」において「優秀賞」を受賞!

真工社は、樹脂上のメッキ加工を得意とする創業100周年を迎えた戸田市に所在する老舗企業です。
1922年に先々代社長の(故)眞子駒雄氏により東京都台東区において真工社鍍金工場として創業されました。
1979年に生産合理化と万全の公害防止を実現するため、戸田市美女木の現在地に移転し、1984年に株式会社真工社に組織変更し、眞子勝利氏が代表取締役に就任しています。
1989年に幸手工場を建設し、2007年に眞子岳志氏が代表取締役社長に就任し、現在に至ります。
その後もメキシコに子会社となる「SHINKOSYA DE MEXICO,S.A. DE C.V.」を設立し、メキシコ工場を稼働させるとともにインドでの技術支援等を行っています。
現在の営業品目は、めっき・表面処理事業、DX事業、コンシューマー向け事業の3つとなります。
めっき・表面処理事業においては、技術開発に寄り添い、めっき・表面処理における課題解決を手助けし、一貫生産、量産化に対応しています。
また、DX事業では「デジタル化の課題解決パートナー」として、長年のモノづくりで得たノウハウを武器に他社のデジタル化の推進を支援します。コンサルティングからシステム開発に至るまでの包括的な支援が可能です。

 

      
                    真工社 本社工場(戸田市)                                                幸手工場

 

今回、DX推進室のある幸手工場を訪問し、企業の取組内容等について話を聞かせていただくとともに、幸手工場を見学させていただきました。
幸手工場では、遊技機器筐体へのめっき加工を行っており、キャリア方式全自動めっき装置が稼働している様子を確認しました。
樹脂上の各種めっき加工ということですが、プラスチックは元々電気を通しません。しかし、プラスチック表面に電気を通す層を形成することにより、電気めっきが可能となります。
電極から供給される電子を用いて、めっき槽中に存在する金属イオンを還元し、表面上に金属として析出させることで形成されます。
また、プラスチックの電気めっきにおいて、一連の工程を流動させ、さらに電極から電気を供給するために、製品を治具(じぐ)に取り付ける必要があります。製品ごとに治具はあり、治具の設計はめっき加工において重要な役割を果たすことを教えていただきました。
工場の1階に広がるキャリア方式全自動式めっき装置を初めて目にしましたが、その大きさにびっくりしました。


      
                                               幸手工場の内部

  
                   治具(じぐ)

 

【参考/真工社の手掛けるめっき加工品のサンプル】

      
                                    自動車部品                                                                         遊技機器筐体
                                                                                            上記写真は会社ホームページの「製品サンプル」から引用

 

【参考/会社ホームページの「製品サンプル」へのリンク】

    https://www.shinkosya.co.jp/s/Sample?language=ja
     ※真工社が手掛ける他の商品サンプルもご覧いただけます。

 

今回、真工社へ企業訪問を行なったきっかけは、「第1回埼玉DX大賞」において「優秀賞」を受賞したことです。
埼玉DX大賞とは、埼玉県と埼玉県DX推進支援ネットワークにより、県内中小企業等の優れたDXへの取組を表彰するもので、今回が記念すべき第1回目の表彰です。
受賞者の更なる意欲を向上させるとともに、受賞事例を広く周知することで、県内中小企業等のDXへの取組を促進することを目的としています。
数多くの応募から1次審査の書面審査を突破し、2次審査のプレゼンの結果、「最優秀賞」が1社、「優秀賞」が3社、「奨励賞」が2社決定されました。
「優秀賞」を受賞した企業の一つが真工社です。
受賞事例については、令和6年1月24日に開催された「彩の国ビジネスアリーナ2024」の会場で行われた表彰式やブース出展に加え、チラシやWEBサイトなどを通じて幅広くPRを行います。
我々も会場に足を運び、ブース出展を訪問してDXの取組内容を聞いた後、表彰式の様子を見学しました。
 

【参考/「第1回埼玉DX大賞  表彰式」の概要】

    
                                                      「埼玉県DX推進支援ネットワーク」が作成したチラシ

 

「優秀賞」を受賞した真工社のDXの取組は、「めっき加工会社がDXコンサル業に進出。無料ツールを活用して社内DXを推進、他社のDXをコンサル支援へ」です。
応募の際のエントリーシートによれば、取組の概要は「サイバー攻撃により、経営危機に直面する中で、無料のノーコードツール(Google AppSheet)などを活用しDXの取組をはじめ、収支管理アプリなどを作成し『社内の非効率を改善』。」と「合わせて外部副業プロ人材等を活用し、自社のDXの取組を基に他社に対するDX支援の新規ビジネスモデルを事業化するなど、ビジネススタイルの変革を実現。」なっています。
取組成果は、「内製アプリの作成で、8h/日分の情報収集工数効率化、2.5h/日の管理職集計作業効率化等、月325時間の工程数削減(社員2名分)」と「他社に対するDX支援の新規ビジネスモデルを事業化」となっています。
その他の受賞者のいずれの取組も素晴らしいものでしたが、「外部の人材を積極的に活用しながら、社内に留まらず、DX支援を事業化したこと」や「自社だけでなく、自社の属するめっき業界の同業他社へのDX支援により、1社1社が利益を産み、業界全体で生き残れるよう取り組んだこと」が審査の過程において評価され、真工社の「優秀賞」受賞につながりました。

 

「第1回埼玉DX大賞」の様子

  
    「彩の国ビジネスアリーナ2024」の様子

  

    第1回埼玉DX大賞の「優秀賞」受賞の様子


【参考/第1回埼玉DX大賞  表彰式  開催結果報告】
  
【「埼玉県DX進支援ネットワーク」のホームページ「第1回埼玉DX大賞  表彰式  開催結果報告」へのURL】
    https://www.saitamadx.com/dxaward/post-239/


【参考/表彰式の様子/YouTube動画】
      https://youtu.be/UO8SJ_vbz6U

 

【「埼玉県DX推進支援ネットワーク」のホームページ「第1回埼玉DX大賞  受賞事業者の紹介」へのURL】
    ※その他の受賞者の取組事例も確認できます。

    https://www.saitamadx.com/dxaward/introduction/

 

【参考/真工社のDX取組事例紹介】
     
        https://youtu.be/2CsXRJIpYfA

 

「彩の国ビジネスアリーナ2024」のブースにおいて配布されていた真工社の「フミダスDX」のリーフレットのうち、DXの取組が分かる部分を抜粋して紹介させていただきます。
その中で、数値で示された導入の効果や具体的な導入事例が掲載されています。

 

【「フミダスDX」のリーフレット】

    

    

    

    

    

    

 

コロナ禍において、まずは自社におけるDXに取り組み、一定の成果を出しながら、そこで得られた成果や知見を活かし中小企業の製造現場のDX支援に乗り出している企業が当センターの管内(川口市、蕨市、戸田市)にあり、その取組内容が評価され第1回埼玉DX大賞の「優秀賞」を受賞したということで、是非とも紹介をさせていいただきたいとの強い思いから今回の企業訪問が実現しました。
今回、DX推進室のある真工社の幸手工場を訪問し、「フミダスDX」を自社の新たなサービスとするに至った経緯等をお聞きしました。
そこに至るまでの過程として、まずは自社のDXを本格的に推進するということで専門の部署を立ち上げ、身近な所からスモールスタートでDXを行い、その成果を社内全員で共有しその成功体験を共有することにより更なる発展へとつながっていったのは、組織全体の意識に変化が起きたことが成功へのポイントではないかと感じました。
また、現場をよく知る社員自らが主体となってその取組を先導したという点も非常に重要なポイントとなっています。
その結果、新たに真工社のサービスとして生まれた「フミダスDX」は、製造業のデジタル変革を具体的かつ効率的にサポートし、業務効率化、コスト削減、新たなビジネスチャンスの創出を実現します。
「DX、何から始めていいかわからない」、「DX、やってみたけど上手くいかなかった」という中小企業の多くの現場が抱える悩みを解決するため、真工社の「フミダスDX」が製造現場におけるDX推進の大きな原動力となり、生産性の向上と人手不足の解消に大きく寄与していくことを期待してやみません。
ご対応いただきました株式会社真工社の眞子岳志代表取締役社長とDX推進室の上原和也課長、ありがとうございました。

 

      
                                   真工社の幸手工場の会議室で撮影
                    ※眞子代表取締役社長(左)、DX推進室の上原課長(右)

 

株式会社真工社

お問い合わせ

企画財政部 南部地域振興センター  

郵便番号332-0035  埼玉県川口市西青木二丁目13番1号 埼玉県川口地方庁舎2階

ファックス:048-257-0529

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