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掲載日:2026年3月26日
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本事業は、秩父市のみやのかわ商店街において、賑わいの創出と担い手の確保、空き店舗の解消を目的に実施した「秩父駅前横丁~宮森マーケット~」の取組です。
地元商店街だけでなく、移住者や地域住民、地元きぎょう等で構成した実行委員会で開催しました。
イベント当日は、移住等により秩父で開業された方や地元で営業している方、日頃から交流がある静岡県の商店街が出店し、移住相談ブースの設置、秩父の郷土芸能の催し物等のステージイベントを実施しました。また、別日に空き店舗内覧ツアーを実施しました。
イベントは、目標を大幅に上回る約2,000名が来場し、空き店舗内覧ツアーについても大家との契約協議まで進みました。今後の賑わいの担い手づくり活動の基盤づくりに繋がったとのことです。
以下は本事業の詳細です。補助事業者から提出された実績報告書の内容を転記又は要約して紹介します。
本事業の舞台は、秩父市にある「みやのかわ商店街」。
秩父鉄道秩父駅から国道299号線に接続する県道と国道299号線沿線を中心としたエリアに位置する商店街です。
開催300回を超え、全国的にも有名な商店街イベント「みやのかわナイトバザール」の開催や、明治時代初期に建築された商人宿「秩父館」を改築した、地域の交流・観光拠点「ほっとすぽっと秩父館」の運営をはじめ、地域資源を活用したコミュニティ事業など地域住民の生活を支える重要な機能を持っています。
しかし、近年は少子高齢化や後継者不足、空き店舗の増加、人口減少による顧客の減少などが課題となっています。
本事業は、こうした課題に対し、商店街の賑わい創出と担い手の確保、空き店舗解消のための施策として企画されました。
| 商店街の概要 |
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みやのかわ商店街の中でも、魅力が低下し、空き店舗が目立つ秩父駅周辺において、賑わい創出と担い手の確保、空き店舗を解消するために、以下のイベントを行いました。
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事業名 |
秩父駅前横丁~宮森マーケット~地域のみんなで商店街を盛り上げるプロジェクト |
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事業内容 |
次の①~⑧の取組を実施。 ①現在秩父へ移住し開業された方、二拠点居住・活動している方にも参加・出展していただき交流ができる場の創出~外部の視点から見た『秩父の魅力』を伝える場~ ②移住相談できるブースの設置(秩父移住相談センター)~将来の地域の仲間、商店街のお客様に秩父暮らしをご紹介~ ③空き店舗内覧ツアー(みやのかわ商店街内)~将来みやのかわ商店街での開業を目指している方を呼び込み~ ④地元クラフトビールメーカーによる出展~地元の事業者による応援出店~ ⑤みやのかわ商店街のお店ならではの料理、弁当等の販売~身近な買い物の場としての「みやのかわ商店街」のPR~ ⑥「県外商店街と応援し合えるみやのかわ商店街」をPR(静岡県下田市ほか、秩父地域外からの参加を依頼)~地元住民だけでなく、県外商店街からもエールを!~ ⑦得意な楽器などを演奏するステージブース(ちちぶ地域で活動している有志)~市内外の有志が、商店街の賑わいを創出~ ⑧イベントを盛り上げるためのステージ運営(外部委託) |
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開催日 |
2025年9月27日(土曜日)11時00分~20時30分 ※③空き店舗内覧ツアーは同年10月24日(金曜日)実施 |
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開催場所 |
秩父鉄道秩父駅周辺
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主催 |
秩父駅前横丁~宮森マーケット~実行委員会 |
本事業は、商店街だけでなく、移住者や地域住民、地域の企業等をメンバーとして、今回の取組のために新たに構成した実行委員会により開催されました。
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実行委員会メンバー |
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9月27日のイベントは、秩父に移住又は二地域居住により開業された方や地元で営業している店舗の出店、静岡県の商店街からの応援出店がありました。
また、移住相談ブースの設置、空き店舗内覧ツアーの申込受付を行い、新たな担い手の呼び込みを行うとともに、秩父の郷土芸能の催し物等のステージイベントを実施し、秩父地域の魅力を発信しました。
イベント会場では、秩父のクラフトビールメーカーである秩父麦酒、地元酒蔵の矢尾本店、市内ワイナリーの秩父ファーマーズファクトリー(兔田ワイナリー)等に出店・販売いただくなど『秩父ならでは』の商品を披露しました。
飲食ブースでは、みやのかわ商店街内で営業している方も出店し、バラエティ豊かな食事を提供し、みやのかわ商店街をPR。また、秩父へ移住し開業されたやきとん専門店、秩父銘仙専門店及び二拠点居住をされているおにぎり専門店も出店し商店街関係者や来街者の方と交流しました。
県外の商店街からの応援出店もあり、静岡県の下田商店街からは下田で水揚げされた魚介類を販売しました。継続して復興支援を行っている三陸地方の海産物を取り寄せて、みやのかわ商店街関係者が販売する取組も行いました。

移住相談ブースでは、秩父移住相談センター及び秩父空き家バンクに出店いただき、移住及び空き店舗相談、空き店舗内覧ツアーの受付を実施。その結果、移住相談が4者、空き店舗相談が2者、うち1名が別日(10月24日)開催の空き店舗内覧ツアーに参加しました。
地元のキッズダンスや秩父伝統芸能の和太鼓奏者の披露、いとしのエリーズによる夏を感じるイベントを行いました。
ステージイベントタイムスケジュール
《キッズダンス》
《和太鼓パフォーマンス》
《マグロたたき売り》
《いとしのエリーズライブ》
秩父駅前横丁~宮森マーケット~とは別日の10月24日に空き店舗内覧ツアーを実施しました。
実行委員会のメンバーである秩父空き家バンク、秩父市の協力により、みやのかわ商店街内の空き店舗4店舗、東町商店街内の空き店舗1店舗、合計5店舗を内覧。
参加者は1名のみでしたが、内覧した店舗のうち、1店舗を気に入ってくださり、現在大家さんと契約内容を協議中です。
《みやのかわ商店街4物件》
《東町商店街1物件》
今回、イベント来場者にアンケート調査を実施しました。以下、調査結果による分析です。
今回、来場者の4割ほどは埼玉県外を含む市外在住者でした。市が設置する秩父移住相談センターとの連携や、県が東京有楽町に設置している移住サポートセンターでPRを行った効果によるものと思われます。
また、来場者の6割が秩父市内からででした。これは、ステージイベントに出演いただいた総勢150名を超える地元の方とその関係者が来場したこと、折込チラシの配架エリアが秩父エリアに限定していたことによると考えられます。
アンケートに回答された方のうち、移住、二拠点居住について興味があると回答した方の2割程度が、秩父市内での開業に興味があると回答していました。
本イベントの主な集客チャネルは、SNS、チラシ、HP、ラジオでした。
来場者に、本イベントを知ったきっかけについてアンケートを取ったところ、SNS、チラシはあまり差異がなく、デジタル媒体と紙媒体の両方で情報発信していたことに効果が出ていたと考えられます。また、地元のFMラジオ局である「ちちぶエフエム」でイベントをという回答も多くよせられました。
イベント終了後、実行委員会及びご協力いただいた全12店舗を対象にアンケートを実施。
アンケート結果からは、多くの店舗がイベントを通じて、地域の買い物の場・交流の場である商店街の大切さと、地域の賑わいを作り出す重要性について実感していることが分かりました。
今回のイベントは、目標を大幅に上回る約2,000名の来場者を記録しました。移住者や二拠点居住者、関係人口のほか、地域の様々な方が商店街の賑わいづくりの担い手となり、イベントに参加してくれました。こうした意味では、今回のイベントは成功を収めたと言えます。
一方で、一回のイベントを開いただけでは、私たちの目指す本当の成果は得られません。商店街を取り巻く様々な方々が、地域の買い物の場、交流の場を守り、盛り上げていく気運は、もう少し長いスパンで定着していくものだと思っています。
大切なのは、第一回目のイベントに、このイベントの趣旨と目的に多くの方が賛同してくださり、実行委員会や出店者に名を連ねてくれたことに感謝し、そしてそれを無理せず続けていくことで、本当の意味での「商店街の新たな担い手」が得られるのだと思っています。
今回のイベント通じて、いつかの成功要因と、次回の改善につながる重要な課題をまとめました。
これまで、みやのかわ商店街ではナイトバザールをはじめ数多くのイベントを企画、運営してきましたが、今回のイベントでは初めて、移住者や地元の様々な企業と、企画段階から作り上げ、本商店街の賑わいづくりの担い手となっていただきました。
この関係性を維持、発展していく事で第2回目以降のイベントや日々の商店街活動の担い手又は担い手候補となっていただき、持続的に商店街を活性化させていきたいと思います。
本イベントは、移住者、地元企業のかたとみやのかわ商店街が一体となった実行委員会を組織するところからスタートしました。
人口流入の少ない当地域では、移住者かつ一緒に活動していただける人を探すという最初のステップに大変苦慮しましたが、実行委員会が組織されてからは、目標を共有していることで協力を得やすく、非常にスムーズに移すことができました。
また、移住者、協力企業の方からふだんの商店街の会議では出てこない角度からの意見が出てくる組織となり、多くの発見と気づきがありました。既存の商店街メンバーのモチベーションアップにもつながったと思っています。
第1回目の企画という事もあり組織するまでに思いのほか時間を要してしてまい、イベントまでのスケジュールがかなりタイトになってしまいましたが、なんとか実施に至りました。
移住相談や空き店舗ツアーでは当初の目標を達成できませんでしたが、今回の経験を糧に継続して移住相談、空き店舗ツアーを実施し、賑わいの担い手づくり活動をしてまいります。