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掲載日:2021年5月19日

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竜巻から身を守るために

1.竜巻とは

(1)竜巻とは

竜巻は、積乱雲に伴う強い上昇気流により発生する激しい渦巻きで、多くの場合、漏斗状または柱状の雲を伴います。直径は数十~数百メートルで、数キロメートルに渡って移動し、被害地域は帯状になる特徴があります。

竜巻などの激しい気象現象の原因は、発達した積乱雲です。

発達した積乱雲からは、竜巻、ダウンバースト、ガストフロントといった、激しい突風をもたらす現象が発生します。

竜巻等の激しい突風とは(気象庁ホームページへ)

(2)大きさ(藤田スケール)

1971年にシカゴ大学の藤田哲也博士により、竜巻やダウンバーストなどの突風により発生した被害の状況から風速を大まかに推定する藤田スケール(Fスケール)が考案されました。

被害が大きいほどFの値が大きく、風速が大きかったことを示します。日本ではこれまでF4以上の竜巻は観測されていません。

藤田スケール(気象庁ホームページへ)

(3)県内の主な竜巻被害

ア越谷・松伏の竜巻(平成25年9月2日午後2時頃発生)

  • 県内では越谷市、松伏町、さいたま市で被害が発生
  • 被害の長さが約19キロメートル、幅が100から200メートルで、強さを示す藤田スケールがF2、「住家の屋根がはぎとられ、弱い非住家は倒壊する」程度の強さ
  • 人的被害:越谷市で重症7名、軽症56名の計63名
  • 建物被害:越谷市での住家全壊25棟3つの市町合計で住家・非住家合わせて1,555棟の被害(9月25日現在)

イ台風18号における竜巻被害(平成25年9月16日未明)

  • 4つの竜巻が16日午前1時30分から2時40分にかけて断続的に襲来、県内では熊谷市、行田市、滑川町に被害
  • 最大のものは、被害の長さ約13キロメートル、幅が約200メートル
  • 「屋根瓦が飛び、ガラス窓が割れる」という強さのF1が3つ、「テレビアンテナなどの弱い構造物が倒れる」という強さF0が1つ
  • 人的被害:熊谷市で中等症1名、軽症15名の16名の被害
  • 建物被害:熊谷市での住家全壊10棟をはじめ、竜巻被害と台風18号被害を合わせて1,021棟に被害(9月23日現在)

2.竜巻への対処法

(1)普段からの対策

  • ア火災保険などへの加入
    各種損害保険(火災保険、自動車保険の車両保険及び傷害保険など)では風水災等による損害を補償するものがあります。
    ご加入の保険の内容を確認し、災害に備えましょう。
  • イいざというときに逃げ込める場所を確認
    竜巻が発生したときに逃げ込める、家の中で比較的安全な場所(四方を壁に囲まれたトイレ、地下室など)を家族で確認しておきましょう。

(2)竜巻発生、または発生しそうな時の対応

ア竜巻が発生するおそれのある状況

次のようなときは、竜巻が発生するおそれが高い状況です。すぐに身を守るための行動を取るよう心がけましょう。

  • 真っ黒い雲が近づいてきた
  • 雷の音が聞こえてきた
  • 急に冷たい風が吹いてきた

イ身を守るための行動

  • 頑丈な建物の中へ避難
    • 避難するときは屋根瓦などの飛散物に注意
    • 避難できない場合は、物陰やくぼみに身をふせる
    • 車庫・物置・プレハブ(仮設建築物)への避難は危険
  • 屋内でも窓や壁から離れる
    • 家の中心部に近い、1階の窓のない部屋に移動
    • 窓、雨戸を閉め、カーテンを引き、窓から離れる
    • 頑丈な机の下に入り、頭と首を守る

気象庁HP:竜巻から身を守ろう(パンフレット)

3.県の取組

(1)国への要望

国に対して被災者生活再建支援法の弾力的な運用及び竜巻の発生メカニズムの解明についての緊急要望を行いました。

(2)被災者支援

県では、被災者の方へ各種の支援を行いました。

4.関連サイト

お問い合わせ

危機管理防災部 災害対策課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 危機管理防災センター2階

ファックス:048-830-8159

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