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掲載日:2022年4月24日

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知事記者会見テキスト版 平成31年4月23日

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平成31年4月23日(火曜日)

知事発表
企業誘致の取組について

企業誘致の取組について(PDF:981KB)

知事

本日は、企業誘致について、これまでの取組についての報告をさせていただきます。実は、平成17年1月から企業誘致大作戦と大きな名前を打ちまして、埼玉県に新しい血を入れようということで、また、圏央道が近い将来に開通するということを見据えて、企業立地の地の利が極めてあるということを前提に、全般的に埼玉県にその企業を誘致する絶好のタイミングだと捉えて、とりわけ平成17年1月からあえてスタートさせていただきました。一般的に言えば、4月からのスタートですが、早ければ早いほどいいということで準備ができましたので、1月からスタートしました。埼玉県の強み、東日本一ともいうべき充実した交通網。高速道路網の充実や鉄道網が充実していることと、それから圏央道の開通によって空港等とも直結していること。そもそも多彩な企業や研究開発機関がもともと集積していること。さらに巨大な市場。首都圏という消費人口でいえば4,000万人というかたちになりますし、しかも、ど真ん中ということでですね、大学・研究所関係も含めた多彩な人材もいると。そこで企業をバックアップする体制としては、補助金等々は一切考えませんでした。補助金に頼らなければいけないような企業というのは、そもそも限界があるだろうと。埼玉という立地をうまく活用するような企業こそが重要だという判断で補助金制度は特に用意をしませんでした。その代わり、ワンストップでサービスをしましょうと。企業立地課が窓口になって、すべてここで行うと。次あっちの課に行ってくれ、今度はあそこの課に行ってくれ、こっちに行ってくれというようなことはしない。企業立地課が窓口になってすべてやると。それから、急いでやりますと。クイックサービス。そして注文に応じますと。例えばこの工業団地があったりして、企業としては、埼玉県が用意した標準サイズが4ヘクタールであれば、向こうは6ヘクタール欲しいというときに、4(ヘクタール)じゃないと駄目ですとかそういうことは言わないと。6(ヘクタール)という希望があればその6(ヘクタール)を何とか考えると。あるいは、また違った視点でお世話するという、そういうかたちでのオーダーメイドを実現していくということで、一般的にこれは大阪の企業の人たちの話でありますが、埼玉県は話が早いと、こういう話をよく聞いているところです。まさに、ワンストップ(サービス)とクイック(サービス)とオーダー(メイド)が、「話が早い」ということだと思います。

そこで、期数別に分けてきました。大作戦を始めました。チャンスメーカー(埼玉)戦略ワンツースリーそして今フォーをやってるところですが、このフォーがちょうど3,851(億円)の投資額になって過去最高でございます。例えば、過去の投資額においては3,622億、2,987億、3,158億、3,357億、3,851億で過去最高と。累計で1兆6,975億円。これは順次、件数ですが、実は件数においても1,000件をすでにもう超えております。徐々に増えて、237件。それから192件、201件、221件、203件というかたちで増えて、新規雇用数がこのパートフォーでは5,427人で累計で3万3,890人の雇用が生まれております。

このパートフォーの3年間の主な立地企業では、まずは航空機エンジンなどを作っているIHI。折から埼玉県としては、航空機等々の未来産業をやっていこうというかたちで先端・次世代産業の集積も進めていこうということで、様々な展開をしていたところ、IHIがまさに進出していただき、このIHIを中心としてさらに、航空機関連産業等の集積を行っていきたいと思っております。それから、大きいところでは中華まんなどで有名な中村屋などが入間市にきています。それから、パルシステム生活協同組合連合会が熊谷市。それから、毎年2回ほど大阪において、企業立地の説明会などを行っているところですが、大阪に本社を置くパルタックが新たに杉戸町に進出していただいています。投資額が一般的に西日本関係の企業は東日本に比べて思い切って西側から東側に移るということもあって、投資額が大きい傾向があって、新規投資の部分が1.6倍、新規雇用数も2.4倍で、東日本から埼玉に来られた方々よりは、西日本から埼玉に来られた方々の方が企業規模、あるいは内容においても大きいという傾向があります。それからシモハナ物流、これはさいたま市であります。こういったところが、パートフォーの中での大所であります。このパルタックなどでは、いわゆる化粧品、日用品、一般用医薬品の卸売会社でございまして、結構、手仕事が多くて、1,000人からの規模のパートなどを雇っていただいたりしています。

今後、いよいよチャンスメーカー埼玉戦略のファイブですが、共創埼玉で31年4月スタートで、3年間で目標は150件。企業訪問件数5,000件を表しているところでございます。埼玉県の強みを生かしましょうと。生産額全国上位の分野を重点ターゲットに設定しております。例えば、食料品・食料加工品(後に削除)では2位。航空宇宙・自動車関係で8位。化粧品医薬品では1位と。そしてフォローアップをもっと強化しましょうと。人材確保やビジネスマッチング。立地企業のニーズを徹底的にフォローしましょう。今までもやってきましたが、さらにやりましょうと。もう一つ加わってきたのが、これまでも東京のジェトロが近いこともあり、ジェトロの協力をいろんなかたちでやっておりましたが、県北の皆様からすれば東京のジェトロは遠いと。埼玉にあった方が便利だと。こうした声もあり、また、大所の市なども埼玉にジェトロがあれば便利だということで、今度ジェトロを埼玉に設置(後に「誘致」に訂正)することになって、このジェトロとも連携して、何といっても輸出などをする時、あるいは外資系の企業を誘致するときの、やはりパワーというのは、やはりこのジェトロにかなうところはありませんので、こうしたジェトロのパワーを活かして外資系の企業を呼び込む。それから埼玉県の企業で海外に進出する場合の様々な製品の売り込み方、あるいはその品質管理等々についても、ジェトロの様々なネットワークを使えるような仕組みにしていくということを考えております。以上、今後もこれまでの成功とはまた別個に、新たな気持ちでジェトロを加えながらしっかりと企業立地のための戦略パートファイブを展開していきたいと考えているところでございます。

読売

4月から今年度がスタートしましたけれども、企業誘致の例えば今年度、実際どのぐらいできるかという数はあるんでしょうか。

知事

これからですね。今ここに立地件数では150件を一応目標にしております。大体、年度当初、一般的にこの前後でいつも終わっているところでございます。ちょっと低めに設定してます。大体200件前後が多いのですが、ちょっと低めに設定はしております。本当は200件ぐらいにしておいてもいいのかもしれませんが、どうしても役所というのは、それ以下だと随分気持ちが落ち込みますので、低めに目標は設定しておりますが、気分としては大体200前後ぐらいはいつも可能だと思っています。若干、景気の落ち込みを予想していまして、それも少しあります、今回は。

産経

特に企業の業種の方なんですけども、こういった分野に知事として来てほしい分野とかですね、そういったものとかってありますでしょうか。

知事

これまでの御三家といえば、物流、製造、それから食品加工。この3つが基本になっています。これやはり素材がそこそこあるからです。物流はやっぱり圏央道という大きな枠組みができたので、強い分野になりました。製造業は一定程度、やはり埼玉県、ホンダあり、カルソニックカンセイあり、それからまた県北の方では、群馬との絡みの中で富士重工等もあり、それから八王子方面の製造業関係もあって、狭山等々もその影響とかあって、製造業関係の部分が結構強い。一方、食料基地が東北、新潟、北陸、例えばお米などがそうですが、お米どころといえば新潟と東北ですが、精米の日本一は埼玉県なのです。一旦、埼玉県に集めて、精米して、全国の消費地に送るという役割を果たしているのですね。これに代表されるように、食品加工ということに関しては、まさに好位置にあるのです。生産地が比較的東日本エリアが多くて、そこの食料品を埼玉で加工して全国に出していくという、この3つが基本的に埼玉の御三家みたいなところがありますので、それプラス今後は、やはり付加価値を生む先端産業。先端産業(創造)プロジェクトを行っているのも、素材をしっかり広げていくことだと思っております。その意味ではIHIが、製造部門ですけれども、大きな役割を果たすかなと思っています。当然、IHIに絡んで周辺に、関連する企業が集積する可能性が基本的にあります。ホンダの場合もそうでした。ホンダの寄居工場の周辺にやはり集まってきました。そして我々の方では農業大学校跡地周辺をIoTであるとか、AIであるとか、新しい先端産業の分野に落とし込もうという努力をしておりますので、やはりそういう枠組みを埼玉県が用意してますよということを大きくアピールすることで、ならばということで、支援しましょうかと。そういう空気も企業側に出てきますので、今後はこの3大(分野)プラス、先端産業の分野をこちらに落とし込んでいきたいと考えています。

産経

IHIが進出されたということで、航空機関連の企業とかにもやっぱり集まってもらいたいっていうのもあるわけですか。

知事

もちろんそうですね。

毎日

企業誘致にこれから力を入れると。相手方のその地域っていうんですか、西日本から東日本に進出する場合、埼玉は圏央道とかもあって、適したところだと西日本の企業に思ってもらってるって話は聞くんですけども、やはり相手方の地域としては、西日本とかにも力を入れたいとかそういうのは引き続きあったりするですか。例えば、150のうち半分ぐらいは西日本から呼びたいとか、そういう具体的な考えっていうのはあったりはするんですか。

知事

まず、東日本大震災なんかもあって、その前から、私自身は2眼レフ構想というのは考えて、日本経済を考えていくときにパワーを東京周辺と関東と関西と分散していく必要があると考えておりました。東日本大震災でさらにそれを強めまして、関西の企業の皆さんたちには、2眼レフ構想の話をして、是非、関東にも拠点を置いていただければ、安心ですよというかたちでの埼玉の立地の優位性等をアピールしてきました。ありがたいことに、埼玉りそな銀行のグループがりそなグループで、旧大和銀行グループの方が関西地方が強い。あと近畿大阪総合(後に削除)銀行(現関西みらい銀行)など、やはり大阪方面の銀行がりそなグループに入っているということもあって、要は埼玉りそな銀行という埼玉の銀行を通じながら、りそなグループのネットワークを活用させていただいている。また、御協力をお願いしているという枠の中で、関西系の情報がよく入ると。逆にまた、関東の情報も関西に入るという。こういう枠組みがありますので、今後、逆のパターンもあるかと思います。我々は、今まで関西の方から受け入れる立場をずっと取っておりましたけれども、関東の方から関西に進出する場合、まさに埼玉りそな銀行が窓口になって、りそなグループの方に話をしていくというような、そういうこともあると思います。でもそれはなにか、一見埼玉県が損をするようなイメージになりますけども、決してそうではないと思います。そんな相互の交流を通じながら、相互にプラスになっていく形をとればいいわけで、企業はそれぞれ適地を探していますので、全部自分たちのところでなんていう抱え込みは全くできませんので、埼玉にふさわしいところに来ていただける。埼玉が必ずしもそうでなくなったら、違う所も選択されると。これはもうやむを得ないことだと思っていますので、今の時流の中で、埼玉がどういうところが一番好まれるかということで、その時々その時代できちっと見ていく必要があると思っていますが、今私どもがやはり見ているのは、今後やはり今強みがあるところにターゲットを移していきましょうと。プラス、先ほども御指摘あったように、先端産業に関連する部分を強くしていきましょうと。こういう方向で見ていけば、いいのかなと思っています。

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幹事社質問
統一地方選について(1)

読売

統一地方選の前半戦・後半戦がすべて終わりました。統一選を振り返ってですね、知事の受け止めと所感をお願いします。

知事

そうですね。何か選挙をやるたびに年々、投票率が下がっていくなというのがまず一つであります。好ましいことではないと思いながらも、結果的にはそうなってきているという。そんな感じが、まずいなと。しかし、なかなか有効な手がなくて、将来自宅でスマホやパソコンを通じての投票を、個人認証がうまくできれば、そういった方法等があれば、急激に投票率がアップする可能性もあるのかなと思っておりますが、何やら最近いろんな御努力を選挙管理委員会等々で行っていただいていますが、有効な手が行われていないというところにちょっと残念な思いがあります。それが、まず1点目であります。2点目は、どうしても政策のスローガンに、相違がない時代になってきていると。例えば成長か、環境かとか、そういう相対立するようなものであれば、比較的スローガンだけでも争点になるようなところがあったのですが、少子高齢化社会という大きな流れの中で、子育て支援が大事ですよねということはみんなが言っていること。医療福祉が大事ですねと。持続可能な社会を維持するには、一定程度の経済を強くしなくてはいけない。したがって場合によっては企業誘致だとか、中小零細企業の振興とか、こういうところにポイントがみんな落ち着いてしまいますので、政策のスローガン上の差がないということで、結果的には運動量の日頃の日常活動の差であるとか、政党の力関係の差だとか、こういうかたちになってきて有権者的には、やはり政党の力関係だけだったら、もうどこが強いどこが弱いなんていうのは明らかですので、選択する意味がないと。それから、スローガンが同じであれば、誰に入れても同じだというかたちになってしまいますので、そういう意味でも面白味に欠けてくると。そうなってくると、最後は日常活動の中で評価をされる人が一定程度の評価に繋がって、低投票率の中でも当選ができるというそういうかたちになってきてるのかなと思っています。では、それを避けるにはということになってくると、有権者も相当な努力をしなくてはいけませんし、立候補する人も相当な努力が必要だと思います。例えば、子育て支援についても、いつまでにどのぐらいの費用をかけて、その費用負担は誰が負担するのか、どこから財源を捻出するのか等々、ゴールとプロセスをきちっと説明できる人。例えば、医療費を無限に使えば、安心感はあるのですけれども、では誰が負担するのという話になってくると、嫌だという話になってきます。介護もそうです。無限に使うことが可能だということであれば、ブルネイみたいに安心感はあるかもしれませんが、しかし費用に限界があるので。ゴールとそのプロセスをやはりきちっと説明ができる。そういう候補者がこれからは必要になってくるし、またそういうゴールとプロセスを分かりやすく説明ができる。そういう人たちがたくさん出てくると、まさにそれが争点になってくると。ゴールをどこに置いているか、どういうプロセスでやろうとしているのかというところでの差が見えてくるので。同じ子育て支援でも同じように、高齢者医療や介護の重要性などについても、当然、そこで区別、差別ができるので。争点ができるようになってくると思いますので、これは候補者のやはり相当な勉強が必要になってくるし、それだけまた優れた候補者が出る可能性が出てきますし、それをまた分かりやすく説明する能力が高いということで、有権者にとっても非常にありがたい話になってくると。そこまでやはり、今度は候補者が、あるいは現職の議員の皆さんたちがこうなっていくことが今後、要求されるようになってきてるのかなと。このままだと投票率がこのようなかたちになってきている以上、争点化を単なる同じ目標の争点ではなくて、そのゴールとプロセスを、それぞれ差が出てくるはずです。ゴールとプロセスに関しては、何年までに何をどうするとか、そういうことで差がありますから、そういうことを識別できる有権者がどんどん増えてくる可能性があります、そういうことをやれば。多分そうすれば、少し違ってくるのかなと思っています。マニフェストでそういう話が多少なかったわけでありませんが、どちらかというと、目標の羅列であって、プロセスの羅列ではなかったような気がいたしますので、少しその辺は弱かったのかなと思っています。

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その他の質問
知事選について(1)

埼玉

知事選についてお伺いしたいのですが、希望の党幹事長のですね、希望の党幹事長の行田邦子参議院議員がですね、支持者にですね、知事選への出馬の意向を表明されたということなんですが、このことに関しての受け止めをお伺いしたいんですが。

知事

ちらちら何かそういう話は聞いていますが、正式に聞いたこともありませんので、一般的に、私も渦中の人ですので、コメントは避けたほうがいいのでしょうね。評論家的になるわけにいかないのでしょうね。

埼玉

行田さんの出馬というのは、御自身の進退表明に影響するとかいうのはないという…

知事

ないと思います。

埼玉

統一選後に進退表明されるとのことだったんですが、その辺の時期的なものっていうのはもうなんか固まったりはされてるんでしょうか。

知事

よく考えて。

埼玉

前回6月ですかね、6月17日に会見を開いてやられてるんですが、やはりそのあたりとかですね、それよりも前にしたいとかそういうのも…

知事

まだちょっと。

埼玉

まだ早いですか。

知事

少なくとも、天皇の退位や即位がありますので、そこが終わってからでしょうね。忙しいですからね。

埼玉

連休中もなさそうだっていう感じですかね。

知事

そうですね。多分そうですね。連休は3日休みますし。

埼玉

じゃあ連休後ってことでよろしいですか。

知事

いや、分かりませんが。

埼玉

また会見を開いてっていう。

知事

それもまだ。

NHK

私、選挙の取りまとめをしている立場でちょっと選挙振り返ったんですけれども、全体的に見ると、県民の中にですね上田県政を望む声っていうのもかなり根強いものがあるなというふうに感じたっていうのも、実感の一つとしてあって、前回出馬されるときにですね、立候補されるときにそういった期待の声ですね、そういったものは無視できないというふうに発言されて、そして出馬に踏み切ったというふうに理解をしております。そういったことから考えると、そういった県民の声、今回の統一選のですね、結果も踏まえてですね、そういった声というのはどこまで知事の立候補に繋がって、進退に繋がってくるものなのか教えてください。

知事

いろんな手法があるかもしれませんが、私は県政を進展する上で、県庁の力だけで、物事が進むとは思っていません。例えば治安を良くするには、警察官単独でできるわけではないと思っています。逮捕権や強力な捜査のネットワークを持っていますけれども、やはり地域の目とかそういうのが抑止力になる部分がたくさんありますので、民間の防犯パトロールを育てるとか、巡回事業者の皆さんたちと協定を結んで、異常な状態があればすぐ反応してもらうとか。みどりと川の再生についても、土木事業だけできれいな川ができるとは思っていません。やはりそれを支える人たちがいないといけないとか、常に上田県政の中では、民間の皆さんたちのパワーというか、様々な力をお借りしてやってきましたので、そういう意味での民間の皆さんたちの連携の中での信頼関係だとか、あるいは協力関係というのは大事にしてきて、そういうものが前回も強力にあえてそういう自粛条例とかそんなの気にしないで。関係ありませんと、そんなのは。自粛でしょと。別に法律を破るわけでも何でもないのだから、それよりももっとやってもっといい埼玉を創ってくださいという、そういう声に負けました。今回負けるかどうか分かりません。いろんなことを総合的に考えなければならないと思っていますので。とにかく県民の声というのは大事なことです。もういい加減に辞めなさいという声があれば、素直に聞く耳を持っています。また続行しなさいという話があれば、それもまた謙虚に受け止める柔軟さも持ってるつもりです。いずれにしてもよく考えなければいけないと思っています。

NHK

今どちらかに傾いているということは…

知事

それはありません。しっかり考えたいと思っています。

朝日

さっきの時期の話なんですけどね。くどくて恐縮なんですが、去年の12月には4月に表明するっていうことを、まあ割とはっきりとこの場でおっしゃってるわけですね。

知事

そうですか。統一地方選後。

朝日

はいそうですね。

知事

4月と言いました?

朝日

4月ですねと。まあ5月もありえますみたいな話ではありますけど、できるだけ4月にすると。

知事

天皇(の退位や即位)のことあんまり考えてなかったから。

朝日

その前の8月の時にはですね。私さえ出なければ出たいと思う人がという声を聞いてると。だからそういう人たちのことを考えると、早めに表明するんだというようなことをですね、おっしゃってるんですね。そういうことはどうもなくなった状況が今あるのかなと。

知事

そんなに深く考えてないと思いますよ。

朝日

それで知事やっぱりちょっと遅れてもいいのかなっていうふうに今おっしゃい始めてるのかなっていうふうに…

知事

そうとばかりも言えないですが、ただ、少し落ち着く時間というのがあるはずだと思っております。ただ今の時期ではないなという感じがします。落ち着く時期があるのかなと思っています。

毎日

先ほどお話の中で、多選自粛条例のお話もありました。今回判断するにあたって、前回そういう声に推されて、信念を曲げて立たれたということですが、今回もやはりそのあたりのことってのは考慮に入れられるんでしょうか。

知事

それはもう全くないです。それを争点にされていたところが、ある意味では大惨敗されていますので。困難な環境だったと思っていますが、それ以上に大事なことがあるという評価を、県民の皆さんがされたと私は受け止めています。

毎日

従前からそのお話はおっしゃられてましたけど、前回の選挙でこのことについては決着がついているので、今回の判断には、多選自粛条例まだ残ってますけども、そこは影響しないっていうお考えということでしょうか。

知事

選挙は常に有権者の判断が最高のものだということが前提になっていますので。それをああだ、こうだと言ってたら、選挙をやる意味がなくなってしまいますから。

毎日

それはもう関係なく、県民の皆様、周囲の皆さんの声に耳を傾けで判断をしたいっていう考え方…。

朝日

そうだとしたらですね、今条例として現実に存在してますんで、6月の議会あたりで廃止する案っていうのを提案するってことはありえるんですか。

知事

ちょっとまだ何も考えていません。特に。

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在留外国人への生活支援について

NHK

外国人支援のことについて伺いたいんですけれども、先日川口市に夜間中学が開校しました。入管法もですね改正される中で、とてもいい取組だと思って私もすごく評価しているというかですね、すごく今後楽しみだというふうに感じています。今回のこの企業誘致も大事だと思うし、一方でやっぱり優秀な外国人材を獲得するということも重要だと考えてます。その中で日本語支援とか外国人支援ですね、そういった生活支援っていうのもやはり県としてきちんと明確な意思を持って取り組むべきだというふうに考えておりますけれども、知事はですね、そのあたりを今後どのような県政運営でですね、外国人材を獲得していこうと考えていらっしゃるかお聞かせください。

知事

現実に今でも35人(後に「約40人」に訂正)に1人は外国人が住んでおられるんですね、埼玉県に。常に外国の方と共生するという考え方非常に重要だと思っておりますし、国際交流センター(後に「(公財)埼玉県国際交流協会」に訂正)を通じて、窓口を設けて7(後に「9」に訂正)か国語にわたって生活相談ができるような体制は今までもやってきました。これからもっともっとそれを強化しなくてはいけないだろうと思っています。ただ、技能研修生の受入れの枠の拡大だとかこういったことに関しては、一義的に送り出す側とやはり受け入れる側が共に責任を持つというのが極めて大事だと思います。ただそれが今度生活に落とし込まれた時には、例えばこちらで結婚されるとか、新たに住所を持たれるとか住居持たれるとかそうなってくるともう生活者ですので。具体的には市町村がまた主体になっていかなくてはいけない。その市町村を支援するのが県の役割ですので、そういったところのモデルケースなどを、やはりあちこちから手に入れながら、例えば日系のブラジル系だとか、アルゼンチン系だとかを、受け入れた経緯がある群馬県の市町村、こういったところからの経験則みたいなのはやはり学ばなくてはいけませんし、浜松市なんかもかなりそういったところがございました。そういう事例なんかをしっかり学んで、今後これはやはり県の役割かなと思っています。市町村が窓口になりながらも、どの事例が成功しどの事例がうまくいかなかったかを集約するのは、県がふさわしいのかなと思いますので、また政令市であるさいたま市などとも、こういったところは協力しながら一定程度のモデルを作って、このケースはこういうかたちなんでしょうかねという問題提起ができるようなかたちは必要かなと思っています。今後ケースケースをよく見ながら、いかんせん国の説明も遅かったですから。我々の方もそういう意味では遅れているといえば遅れていると思います。今後丁寧に対応していきたいと思います。

NHK

夜間中学もやはり期待されるところが大きいですか。

知事

そうですね。夜間中学の実態は外国人が多いですから現実に。そういったところでも、やはり丁寧に対応するということで、日本に溶け込んでいただく。そしてまた、ある一面、日本国に住んでいる外国の方であるけれども、実態はもう日本と同じような扱いになりますので、そういう生活レベルでの支援というのは重要だと思います。

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統一地方選について(2)

朝日

北本と行田で現職が落選しました。行田に関しては県議選で知事も対抗馬の応援に結構一生懸命入っていたと思うんですけれども、現職の落選についてどのように受け止めていらっしゃいますか。

知事

なかなかちょっと分かりづらいですね、一般的にはなんか楽勝みたいな雰囲気が流布されていましたので、その流布された側の方に私の方も洗脳されていましたので。なかなかちょっと今の段階ではコメントしづらいですね、よく事情も聞かないと。なんか珍しい事例かなというふうに思っています。

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知事選について(2)

産経

10月に消費税の10パーセントの引き上げがあると思うんですけども、自民党の萩生田幹事長代理が衆参ダブルの観測というような発言とか、ちょっとされてると思うんですけれども、その辺り、こう知事のどういうふうに見てるのかなっていうですね、今現在ですね。

知事

かねてからリーマンショック並みの状況が起こらない限り消費税は引き上げると言っておられますので。目下の情勢がリーマンショック前なのかどうかという判断ですが、一応アベノミクスの成功で景気はややちょっとこう陰りが見えていますが、一応まだ判断としては緩やかに続いているという判断ですので。リーマンショック前の雰囲気だというのはちょっと辛いのかなと思いますので、まっとうに消費税引き上げをされる可能性が高いのかなと。ただ、経済は生き物ですから、ある日突然上海ショックやリーマンショックていうのはあるわけですからわかりません。今の時点では難しいのかなと思っています。

産経

ダブル選挙になった場合なんですけども、知事選への影響っていうのは、何かあると思いますか。

知事

あんまり関係ないと思います。知事選挙は決まっていますので、ある程度。選管が決めることですけど。ちょうどそういうのに当たるのかどうか。国会等の関係もありますのでね。ちょっとそういうのあんまり想定したことないですね。

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ドリームアスリートとパラドリームアスリートへの期待について

埼玉

19日に県のパラドリームアスリート、20日にドリームアスリートの認定式が行われたと思いますが、これはそれぞれ4年目2年目に入ったかと思いますが、来年に迫った東京オリンピック・パラリンピックに向けて、この認定選手への期待などがありましたらお聞かせください。

知事

幸い昨年のアジア大会でドリームアスリートに指定した14名全員がメダルを獲得されてますので、割と選考委員会の選考というのが、いい線いってるのかなと思ってますので、今後どんどん追加して100人程度メンバーを募ってしっかりその中から、オリンピックの中でいい成果を出してもらいたいと思っています。今のところは良い傾向が出てるのかなと思ってますので、大変期待しています。選考委員会の皆さんたちの目利きというのですか。そういったものに感謝しています。

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知事選について(3)

共同

知事選の話に戻るんですけれども、知事、以前ですね、仮にその自分が出なかったとしても、後継指名するようなことはないだろうというふうにおっしゃっていて、一方で、この人がいいなぐらいは言うかもなというようなご見解だったかと思うんですけども、今回、行田邦子さんが出馬の方向だということなんですけども、行田さんに対して推す候補として、指定するとか、そういうようなことってあり得るんでしょうか。

知事

まだ誰が出てくるか分からないからね。第一まだ決まってすらないので。先ほど言ったように、決まってもいないのにコメントするのはなかなか難しいですね、私も当事者の1人ですので、勘弁してください。

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(終)

お問い合わせ

知事直轄 報道長  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-0029

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