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掲載日:2021年4月1日

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知事記者会見テキスト版 平成29年9月15日

録画を見る(約46分)

平成29年9月15日(金曜日)

知事発表
平成29年9月定例会付議予定議案について

平成29年9月定例会付議予定議案について(PDF:975KB)

知事

本日は9月の定例議会の付議予定議案について御報告いたします。平成29年9月22日に召集をいたしまして、9月議会が始まる訳ですが、今回は議案は11件、予算が1件、条例が4件、工事契約の締結1件、財産の取得2件、訴えの提起が1件、事件議決が2件。また報告に関しては、専決処分、行政報告等15件がございます。

額に関しては、一般会計の中で16億4,784万4千円、補正後の累計は1兆8,663億2,765万5千円になる予定です。内容に関しては、体育館の木製床板の改修、後ほど御説明したいと思います。この春に保育士の処遇改善がありましたが、それに対応する保育士等のキャリアアップの研修を実施してまいります。その予算でございます。それから、国の方からも国庫補助の増加がございまして、歩道整備・交差点改良などの推進をするように、ということでございますので、こうした課題についての、経費についての補正をするものでございます。この金額が一番大きくて15億3,216万9千円でございます。

先程の体育館の木製床板の改修、それは何だということでありますが、体育館の床などが傷んできますと一部めくり上がったようなかんじで木が出てまいります。木片が出てまいります。そのめくり上がったものに、例えばバレーボールなどでスライディングやレシーブ等をやった時に、傷を体につけてしまうとか、もちろん、体だけではなくて、それ以外にも様々な課題が出てきまして、こうしたものが大きな傷になった事例などもありますので、その部分をしっかりとやりましょうということで、今回予算付けをさせていただきました。この部分に関しては、文部科学省からの通知等もありまして、県立学校の体育館、剣道場など436施設を何らかのかたちで対応しなければならないことになりました。適切な情報を県立学校の方にも、ちゃんと報告をして通知をして、ちゃんと定期点検を行っていただくようにしています。そして、不具合箇所の応急処置に関しては、もう対応が済んでいます。長期計画に基づいて改修しなければならないのは年度内に計画を立てて、つまり30年度から、来年度からきちっと改修しなさいということが、文科省からの通知であり、対応の状況でもありますが、(後に「ということが文部科学省からの通知でありました。」に修正)しかし、そうとばかりも言っていられませんので、もうすでに困難な状況があるところだけは、計画を策定する前にやってしまいましょうということで、今回補正をつけさせていただきました。蕨高校の体育館など12施設について、年度内に改修をしていきますということで、その予算額が補正予算として6,596万円を計上して、お認めいただいて、間違っても腹部に木の破片が刺さるとか、そういうことがないようにさせていただこうと思っているところでございます。

続きまして、朝霞警察署が新築され、31年の7月に最終的に完成予定であります。現在の朝霞警察署から少し離れたところで、現在取り組んでいるところで、契約が決まりましたので、この契約金額が17億2,044万円でございます。総事業費が54億7千万円で、すでに27年度に用地を購入して、それに13億円、また28年度に調査委託などをやって、29年度に建築工事本体の契約額17億2,044万円を予定しているところでございます。中身については、基本的には災害対応が絶対的にできるようにしましょうということで、非常用の発電機や耐震性の貯水槽の設置など、耐震性を重点的にしております。それから、県民の利便性に配慮した庁舎にしておりまして、ローカウンター、ある意味ではオープンマインドにして、被害者の応接室や相談室の設置、さらに環境、省エネに配慮した庁舎、太陽光発電設備や雨水利用システムなどの装置をやっているところでございます。現在、耐震性に問題のある警察署の改築工事は大宮警察署の統合庁舎、さらに岩槻警察署、所沢警察署庁舎、そしてこの朝霞ですが、この4つが済めば、埼玉県内の警察署はもし災害大地震等があっても、しっかり躯体が残り、県民の安心安全のための出動態勢が出来る体制が完全にできるようになります。現在のところ、こういった4つの、現状の警察署はいざという時、場合によっては十分な機能を発揮しない状態になっていますので、同時並行的に、この4つの警察署については、今早急に耐震性のための工事等を行っているところです。以上が、9月定例会への付議予定議案でございます。

共同

知事の発表の中で、体育館の木製床板の改修のことがありますが、文科省からの通知は県立学校等の体育館、剣道場などということだったようですが、県立学校以外の公共施設で古くなってきているなどで、このようなケガをするような事故が起こり得るような施設などの点検はどのような状況でしょうか。

知事

当然、埼玉県全体のファシリティマネジメントに沿って、そういう課題のあるところは順次改修等を行って、長寿命化を図るような仕掛けで全部やっておりますので、そういう意味での総点検は、マネジメント計画を立てた時点でやっておりますので、不具合等については全部その時に整理させていただいております。

朝日

念のためですが、全国で事故が起きているということですが、県内でもそういう事故はあったのですか。

知事

過去11年前に一度ありますが、それ以降はありません。県立高校に関して言えば、ありません。小中学校については、どうなのかということを、私なりに気になって部局に聞いたのですが、小中学校から大きな事故であれば、一般的に県の教育委員会に報告があるそうですが、小さな事故では、そういった報告はないので、掌握はしていないと。したがって、何か重大事故というのは、逆に言えば、ここ10年程度の中ではなかったのかな、という理解をしているところです。

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幹事社質問
ブラジル訪問の成果について(1)

共同

先日ブラジル訪問されておりますが、1泊5日の大変タイトなスケジュールで行かれていたかと思いますが、埼玉県人会記念式典など御参加ということで、ブラジル訪問の成果をお聞かせいただきたいのが1点と、もう1つがどちらかというと国政の話になるかもしれませんが、民進党の離党者が相次いでいるという状況について知事のお考えをお聞かせいただけたらと思います。

知事

まず、1点目のブラジル訪問ですが、日程の都合もあり結果として1泊5日ということで、健康上は必ずしもいい旅ではないかもしれませんが、幸いにして睡眠調整等はうまくいきまして、現地でも戻ってからでも困るような事態、生あくびを連発するようなことは一切なかったように思っています。基本的には、埼玉県人会の発足60周年記念と、もう一つは埼玉県民がブラジルに移住してから100周年記念の式典を同時開催で行おうということで御招待がございました。是非というお話でございましたので、県民を代表するかたちで小林哲也議長ともども訪問させていただきました。サンパウロがメインの都市になっていますので、サンパウロ市を訪問しました。3つ成果があったのかなと思っております。一つは何と言っても県民を代表する知事と議長がお伺いをいたしましたので、長い間御苦労された移民の埼玉県民関連の方々にとっては非常に埼玉県との、本県との連携、連帯というのがすごく感じられて、すごく歓迎されて評価をいただきました。ある最高幹部の方などは「埼玉県は私たちのことを忘れていないんだ」ということが、うれしくてしょうがないというようなことの挨拶をされたことが印象深く残っています。2番目は私の方から、また議長もそうですが、埼玉県の例えば昭和35年くらいのレベル、230万の人口だったわけですが、それから500万の人口が増えて、現在730万。また、交通の要所ということもあり、非常に勢いのある県だと企業の本社の純増だとかは日本一ですよとか、GDPの伸び額なども愛知県にここ10年くらいは続いて2番目ですよとか、非常に元気のある県ですよと、また花咲徳栄高校の優勝なども御存知で、併せてオリンピック・パラリンピックの会場が東京都以外では一番多く選択されて、人気のあるサッカー、あるいはまたバスケット、ゴルフ、射撃などの会場になっていることなども含めて御報告をさせていただきました。こういったところが、非常にまた皆様に喜ばれたことでもありました。そして、3つ目でありますが、何よりも縁の深いブラジルの2020年の東京オリンピックのキャンプ地が埼玉県新座市、立教大学の関連の施設を中心にしてキャンプを行うということも大変皆さんにとっては、縁の深さというのでしょうか、そういうものを感じていただいて、こうした3つの点を強調しながら非常に埼玉県人会の皆様方にとっては、非常にうれしい報告や私たちの訪問だったということで、大変な歓迎ぶりだったと思っていますので、そういう意味でも総括的な成果ということでいえば、やはり埼玉県からブラジルに移住して御苦労された一世、二世、三世。そしてまた、それを継続して頑張っておられる四世、五世、六世の人たち、日系人全体でいえばブラジル1億9,000万のうちの190万が日系人ということですが、サンパウロ大学が一番いい大学だと言われているところですけど、確率からいえば1パーセントの在学生がいればいいんですが、16パーセントが日系人だということで、それも日系の社会の中では誇りを持っておられるというような御報告もあったりして、共に埼玉プライド、ジャパンプライドを感じて訪問をすることができたと思っているところです。以上です。

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民進党について(1)

共同

2点目の民進党で離党者が相次いでいることについて。

知事

失礼しました。途中というのも何か変な感じですが非常に流動的な時ですので、落ち着いた時にコメントをさせていただきたいと思っております。次回ぐらいにお願いいたします。

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ブラジル訪問の成果について(2)
民進党について(2)

テレ玉

2点質問をさせていただきます。1点目、ブラジル訪問についてなんですけれども、何か今後今回のを活かして交流を深めるような事業をするようなお考えはあるのかどうか、共同で何かしたりですとかあるのかどうか。2点目なんですけれども民進党に関連して県内選出の大島さんが党の幹事長に就任されましたが、大島さんに対して何か期待をされるようなことがあればお願いします。

知事

後段の部分からいけば、大島敦前埼玉の県連の代表時代に相当色々な交流があったわけですが、まさに裏方に徹して調整をされていくタイプの政治家として優れたものを持っておられるというふうに思っておりました。また、旧鹿野道彦グループ、その大畠衆議院議員、今度引退の予定ですが、が継がれ、その次にまとめるのが大島代議士だということが一般的に言われて、事実またそういう傾向だったというふうに思っておりますので、そういうのもグループを率いることができるリーダーということで十分調整能力など高い方だということで、今後は調整能力に加えて幹事長としての発信力を高めるための知恵をどんどん出していただければ、今までにない、どちらかと言うと民主党時代からの流れの中では名前だけが先行するような幹事長が多かっただけに期待が持てる。こんなふうに思っております。ブラジルとの今後の交流についてはちょうど9月の、来週、県人会の会長さんが尾﨑会長さんご夫妻が日本に来られて御面談を求めておられますので、お目にかかるのでその時に様々なリアクションというのでしょうか、などもお伺いしなければいけませんが、これからも70周年、80周年とか県人会発足記念事業等の事もございますし、現に県人会として、埼玉県人会として活発な活動をなさっておられますので、そうした御要請の中でどんな交流をすれば現地の県人会がより機能を拡大したり現地の埼玉県人関係の方々がより元気になるのか、そういったことを今度お見えになった時にお伺いしながら判断していかなければいけないと思っています。もちろんホンダがらみの事での現地での企業活動などがございますし、関連企業が立地する場合だとか、あるいは教育交流とかも量は少ないですけど、例えばクイーンズランドなんかと比べると大変少ないですけども、ありますので、そうした部分とまた県人会がどんなかたちで関わりを持ったらいいのかとかも、もう少し県人会の機能がせっかくありますのでその辺と絡ませることなどは今後1つの課題ではないかと思っております。せっかく県人会の存在が大きくブラジル社会の中でありますので、それは絶対的に何らかのかたちで県民の交流の中で活かしていきたいと思っておりますが、まだ具体的にちょっと考えておりませんので、尾﨑会長ご夫妻がお見えになった後に県民生活部とも相談してみたいと思います。

朝日

民進党のですね、先ほどの離党の件は落ち着いてからというお話だったんですけどそれは分かるとしてですね、足元で鈴木さんが離党したということが起きてますので、その件についてだけでもコメントをいただけませんか。

知事

御挨拶かたがた若干そういう匂いを含めて御挨拶が月曜日にございました。個人的にはしっかり流動的ですのでしばらく様子を見て考えたらいかがですか、というようなことだけを申し上げました。ある意味では新しくできた執行部の足を引っ張るようなことに結果的になりうることになりますので、そういう部分はちょっと辛い話だなというふうに思っております。ただ、政治の世界は政党のためにやるわけではありませんので、やはり国民のためにありますので、国民のために何をするかということ、あるいは国のために何をするかということの信念の体系の中で御判断されていくことですので、今の民進党執行部に迷惑をかけるということよりも国民のために何をなすかという視点の中で信念体系が勝れば、もうやめるのかなというふうに思います。

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その他の質問
桐生選手の陸上男子100メートル日本記録更新について

NHK

先週ですか、陸上の男子100メートルで桐生選手が初めての9秒台を出しました。東洋大学の練習場もあるということで県にゆかりのある選手ですけども改めてこの受け止めとですね、去年のリオ五輪後には県のスポーツ功労賞を出されてると思います。賞を出すかどうかっていうのはあれかもしれませんが、何かしら県としても今後バックアップしていくとかですね、応援していくとか何かそういう動きがありましたら教えていただけますでしょうか。

知事

具体的にまだ何をどうするかということは一切検討しておりませんが、桐生選手の今回の記録というのは大変なことで、ジェット桐生なんて言って名前のゴロもよくて大変日本中の話題を一気に引き付けて、東洋大学、埼玉県というイメージも高めていただいているところですので何らかのかたちで桐生選手の今回の快挙については讃えることは考えていきたいと思っています。

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小児医療センターの診療報酬請求漏れに係る県職員の募金活動について

朝日

小児医療センターなんですけども、損失を寄付で募金をするという話なんですけども、知事が御存知でしたらいくらぐらい集まってらっしゃるのかっていうのと、あとそういう寄付をどんなふうに思ってらっしゃるのかということをお聞きしたいんですけど。

知事

ちょっと金額は正確に聞いておりません。こういうことは過去にも埼玉県の職員のみなさんが自発的にやった事例もあるということは副知事のほうから報告を聞いて、今回こういうことをやりたいというお話も、ちゃんと報告は聞いて、そういうことであれば、どうぞやってくださいということで、くれぐれも強制にならないようなことには注意してくださいと。半強制みたいなことにはならないように、ということで。それはもう本当にこれでもか、これでもかというぐらいに努力したと聞いています。それでも、間接話法でいきますので、副知事から部長、部長から主管課長、主管課長から課長、課長からまた誰かという流れの中で、人によっては半強制的に感じた人もおられて、若干こういう話が出たのかと思っておりますが、プロセスだけ私が知る限りでは、全く自発的にと。半強制的であれば多額の金額が集まるはずですけれども、まさに多額とは聞いておりません。金額は聞いておりませんけれども、多額とは聞いておりませんので、まさに、自主的にお願いをして、自主的に集まったお金だと思っています。後で確認してください、あるいは、こちらからお知らせします。

テレ玉

今の募金の話の関連ですが、知事は今回募金を集めることは、事前に関知されていたのでしょうか。

知事

奥野副知事から過去の事例でこういうことがありましたので、病院局から御提案もあって、自分たちでやると言っていたので、いやいや過去にも色々なこともあるので、病院局と言っても、本社から出向している人もいれば、行ったり来たりしている人も、かく言う自分自身も事務局長もやっておりますので、というようなことで、広く浅く多くの方々にお願いしたいと思っていますということは、最初に伺っております。

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県議会政務調査費返還請求事件判決について(1)

埼玉

先日、政務活動費の、県議会の一部の会派の支出に関して違法という判決が出て、知事は控訴されましたけれども、改めて、この判決についての受け止めと、これ裁判ですから、どこまでお話しいただけるかというのはあるのですが、どのような点を整理されて今後臨みたいとお考えでしょうか。

知事

埼玉地裁の判決が、政務調査費とその他の活動が混在している場合、議員の政務活動、つまり政務調査活動の中身を詳細に検討することなく、2分の1を超える分については(判然としないため)違法というかたちでされていること、じゃあこの2分の1というものを超える部分の中身は何なのかと、この違法と思われるのは何なのかというのを一切触れておられないという事で、これはちょっと違うなというふうに受け止めております。もとより、政務調査活動費というのは税金でありますので、公正にして明確にオープンマインドで県民にお知らせをしていくものであります。しかし、活動の内容によっては、政務調査に係るものが、これは7割だろうとか、これは2割だろうとか、自ずから比重に差はあるはずだと思っています。色んな活動の中で、それを紋切型に2分の1以上はもう皆違法だと、本当に切れるのかなというふうに思うのが各会派の意見でございましたし、弁護士とも相談したところ、そのような判断でもありましたし、私自身の判断としても、妙にこれはもう本当に県民の税金ですので、丁寧に丁寧に扱うべきものでありますが、政治活動だとか政務調査活動だっていうのは、委縮しちゃいかんと。そういうのもあります我々にとっては。そういう調査をしっかりされてですね、我々が糾弾される場合もありますが、しかし糾弾されてもそれは必ず県民のためになることだと。だから委縮するようなこと、どっかの省庁でなんとなくあるような事があってはいけないと。したがって、そういう意味では按分の比率についても、可能なだけ分析をしていただいて、出していただく。その事が議員活動の、あるいはまた政務調査活動も委縮する事なく正々堂々とできるようになるんじゃないかと。そういうふうになる基準を逆に示していただけるのであれば議員の活動も楽になるのではないかと思っております。

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東京都の受動喫煙防止条例について

埼玉

東京都が受動喫煙を防ぐために公共施設などを原則屋内禁煙にする条例を定める方針で、オリンピックが始まる前の2019年までに施行することを目指していますが、埼玉県の会場があるという事ですが、同様の条例を導入するかどうか知事のお考えをお聞かせください。

知事

今国会の方で法律で東京都と同じような形になる可能性は私は高いと思っているんですが、同じようになるか、あるいは若干異なった時に混乱が起きないようにすればいいなというふうに思っているのが1点です。できるだけ合わせてほしいなとこんなふうに思っております。それから、当然会場となる埼玉県も、国の法律で決まってしまえばこれはもう条例を作る作らないの話ではなくて、法律に従って、県として、しっかりそれを守っていくというかたちになりますので、むしろ法律できちっと制定していただきたい。できれば、東京都の条例の部分を包摂してもらいたい。こういう思いがあります。以上が考えです。

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県議会政務調査費返還請求事件判決について(2)

朝日

政務活動費なんですけど、今のお話の中で、可能なだけ分析をしてっていうお話がありましたけども、その立証責任っていうのは、どちらにあると思われます。その要するに訴えている側に、原告にあるのか、それとも議員さんの側にあるのか。

知事

両方にあると思っています。議員は議員として一定程度の見解等を出していくべきだと思っています。少なくとも、控訴すべきという考え方を持っておられますので。我々は当事者として結果的には公金を議会側にお渡しして、したがって裁判の中身は渡した部分の違法な部分をちゃんと返還要求しろというかたちでの判決になりますので、いつの間にか我々が当事者になっておりますので、それはちょっと待っていただきたいと。中身をしっかり上級審で分析していただきたいと。県側の要求としては上級審が分析をすべきだと思っています。ただし議員側も所謂オープンマインドで、一定程度の自分達なりの判断を示すことが重要ではないかと思っています。

朝日

例えば政党の活動だとか、政治活動とか、政務活動、中々分離しづらいところがあると思うんですけども、議員さんは実態を明らかにしてもらわないと裁判所だからって分かる訳じゃないと思いますので、かなり議員に立証の責任があるんじないかと思うんですが、その点どう思われますか。

知事

基本的にはそれはやってはいる訳です。各会派で。その按分を自分達なりに判断して一定程度分けてやってるわけです。基本的には。それを今まで認めていたわけです。ところが、それに対するオンブズマンの反対意見が訴訟になって、さいたま地裁としては2分の1を超える部分は不当であると。返還しなさいという話になってる訳でありますから、当然上級審に上げた以上、上級審として2分の1の部分が不当なのかどうか、判断しなくてはいけないと思います。議員は普段からそれはやってる訳です。ただし、やってること自体に、本当にきちっとした明示的な理由付けがきれいにできているかどうかという事に関しては、さらに一層明らかにする必要があるというのが今回問われているんじゃないかと私は思っています。

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北朝鮮によるミサイル発射について

読売

北朝鮮がまたミサイルを発射しまして、北海道の上空を通過しましたけれども、この件に関して知事の受けとめをお願いします。

知事

もう本当に許しがたい話だと思っております。国連安全保障理事会の決議を無視し、そしてまさに航空機が飛ぶ以上の上空についてどういう判断をするかという課題はあるにしても、なんの通告もなしにミサイルを発射して、日本の上空を飛ばして着弾させる、太平洋に着弾させるという行為がこれで2度目になったということでありますので、これは到底許しがたいことですので、毅然とした態度で政府は国連をはじめ関係の国々と連携して、しっかり対応していただきたい。これ以上言えないことが本当につらいところです。じゃあ、これ以上の話が何かできるかって言うと中々出来ないっていうのも事実でありまして、中々ブロック出来ないことの憤りも含めて不愉快な事案だと思っています。

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民進党について(3)

テレ玉

話が民進党の方に戻ってしまって恐縮なんですけども、改めて大島幹事長なんですけども、今党の代表が変わって離党者が相次いでいる民進党について知事から見てどういった所に民進党に課題があるのか、幹事長として大島さんがどういう役割をはたして行くべきかと考えていらっしゃるのかを改めてお考えをお願いいたします。

知事

さっき幹事長としての役割は言ったつもりですけども、ただ民進党の課題については当然政権交代可能な状況を作るのが野党第一党の務めですので、そういうものを構築すると、これに尽きると思っています。

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埼玉県国民健康保険運営協議会について

朝日

昨日ですね、国民健康保険の運営協議会が開かれて、新しい保険税の試算が出たんですけども、かなり開きがある訳ですが、どんなふうに受け止めてらっしゃいますか。

知事

一般的に担税能力の高い市民をたくさん持ってるところは比較的健康保険税が高い。繰り入れはあんまりやらない(こともある)と。担税能力の弱い市町村は、それぞれの個人か世帯からの保険税だけではなくて、一般会計からの繰り入れでもって国民健康保険の枠を作っていくという仕組みが出ておりますので、その差が数字で出ていると。こんなこともあるんで、より広域的にということで、国の方も都道府県単位で国保を担おうと。一方、都道府県単位はいいんですが、実務をやるのは市町村、実際の健康を担って健康状態をより健全にしていく務めは市町村にもある訳ですから、財政だけが県で健康状態は市町村でと言っても乖離してしまいますので、これはやはり共同責任でやっていくしかないというかたちになっていきますので、今後は協議をしながら一定程度平準化されていくことは将来は当然ですけれども、いきなり平準化というのはあり得えない話だと思っています。過渡的なかたちで今後整理をしていかなくてはいけないと思っています。

朝日

負担能力の高い人には応分の負担をしてもらおうということが、あのような形で示されてる面があると思うんですけども…

知事

そうですね。その代わりそれぞれの市町村の財政からの繰り入れ額は低くなると、担税能力のある人達にはしっかり保険税を払っていただいているというのが結果として出ていると。これを全部一遍にならすか、という話というのは、すぐは出来ない話と思っています。将来どんなかたちでならす事が可能なのかっていうのをそれぞれやはり考えなくてはいけませんし、それ以上に一番大事なことは、医療の提供を受けなくても、できるだけ暮らしていけるような仕掛けをそれぞれの市町村がやはりやっていくことだと思っています。

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腸管出血性大腸菌O157による食中毒について

記者

О157の関係で、亡くなった方も出まして、惣菜店が埼玉県と群馬県とまたがっておって、根本的な原因がまだ分かってないところで県民だけではなくて色々な人がまだ今不安を持ってるところだと思うのですが、このように県をまたいでいたり、工場がまた別の他県の市にあったり、このようなところで何かちょっと難しさといいますか、そのようなところって何かあるのでしょうか。

知事

今回の案件で不幸にも群馬県(後に「東京都」に訂正)の将来ある人が亡くなってしまったという大変残念なことが起こっています。県境とは関係なく、今後こういう高密度の社会で非常に移動手段も早い時代、広範囲に何かが起こった時には広がる可能性の高い時代になってきました。それも、かなり早い時間で、ということになってきますので、そういう意味では各都道府県の連携、各市町村間の連携というのが非常に重要になってきますし、それ以上に原因究明を早くやるために、各保健所だけの機能ではなくて、こういうのは、やはり早く国の機関を通じて原因究明をして、対策が早く打てるようにしなくてはいけないということが、改めて良く分かったのではないかと思いますので、今回の事件を一つのきっかけとして保健所の体制が一義的でありますが、その次の部分に早く行かないと、いまだに原因が分からないわけですから、やはり国の機関などが出動して、早く原因を確認していかなくてはいけないかな、と考えています。

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(終)

お問い合わせ

知事直轄 報道長  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎1階

ファックス:048-830-0029

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