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掲載日:2021年10月11日

平成30年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(小川真一郎議員)

ヘルプマークについて

Q   小川真一郎  議員(自民

先日ある会合に参加した際に、心臓に障害のある方からこんなお話を聞く機会がありました。その方は外出中に急に気分が悪くなることが多く、そのたびに周りの人たちが慌ててしまうなどの迷惑を掛けてしまっている。最近では周囲に遠慮して電車やバスなどの公共交通機関での移動を控えており、どうしても家にこもりがちになってしまっている。外出時に配慮が必要なことを周囲に知ってもらうことができれば、安心して外出できるのにというものでした。また、外見からは障害があることが理解してもらえず健康に見えることから、電車やバスの優先席を利用することに気が引けてしまう。本当は調子が悪くて座りたいのに我慢してしまうというお話も耳にいたしました。
一方、健常者の方からも配慮や支援を求めている人がすぐそこにいると気付くことができれば、進んで支援することができるのに残念だといった声もあるようでございます。このように配慮や支援が必要な方と周囲の方の思いがうまくつながっていない状況が、障害者の社会参加を拒む一因になっているのではないでしょうかと私は思います。
こうした様々な声に応えて、これまでの障害者に関するマークに加えて新たに誕生したのがヘルプマークです。これですね。ヘルプマークは東京都が平成24年度から作成、配布を始めたもので、ベルトやかばんなどにつけて目立たせることで、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方など障害があることが外見から分かりづらい方々が援助や配慮を得やすくなるよう作成されたマークです。
配慮や支援を必要としている方々にヘルプマークを普及するとともに、周囲の方がその趣旨を理解し、必要な配慮、支援を行えるようにすることは障害者の社会参加を促進するだけではなく、県民の障害者に対する理解を促進し、共生社会の実現にもつながるものだと考えます。
ヘルプマークにつきましては、これまでたくさんの方が一般質問でもたびたび取り上げられてきております。東京都ではヘルプマークを無償配布していると聞いております。本県でも7月末から市町村を通じて無償配布が始まっておりますが、本県の現在の普及状況はどうなっているのでしょうか。また、ただ配るだけでは意味がありません。全ての県民がこのヘルプマークの意味を理解し、認識し、そしてこの思いやりの心を広げていくことが重要であると思います。
今後の全県民に対する普及啓発に向けた取組について、福祉部長にお伺いします。

A   知久清志   福祉部長

まず、本県の現在の普及状況についてでございます。
障害などが外見から分かりづらい方が、配慮や支援が必要なことを視覚的に示していくことは、周囲の理解を得やすくするために重要なことだと考えております。
このため、県では、本年7月23日から、県内で一斉にヘルプマークの配付を開始し、8月末までに約4,700名の方々に配付しています。
ヘルプマークの利用者が、周囲から配慮を得るためには、ヘルプマークの意味を広く理解していただくことが必要であります。
このため、ヘルプマークの配付に合わせて、彩の国だより8月号に紹介記事を掲載するとともに、市町村広報への掲載依頼、ホームページの活用、ポスターの掲示やイベントでのチラシ配布など、広報に努めております。
また、多くの方々が利用する公共交通機関への働きかけ、主要駅の構内やバス車両へのポスター掲示に御協力いただいています。
次に、今後の全県民に対する普及啓発に向けた取組でございます。
引き続き、彩の国だよりなどを活用し、県民の理解が得られるよう、広報に取り組んでまいります。
また、市町村と共同し、県民に身近な飲食店などのサービス事業者を対象に、ヘルプマークの意味を理解していただくための説明会を開催してまいります。
さらに、ヘルプマーク利用者が電車内の優先席を利用しやすくするため、優先席付近でのステッカーの掲示につきましても、近隣都県と連携して、鉄道会社と調整を進めてまいります。
なお、ヘルプマーク以外にも普及を進めてきた障害者に関する様々なマークがございます。
こうした既存のマークにつきましても、併せて周知を図ってまいります。
今後とも、ヘルプマークの普及などを通じて、障害者への理解を深めていただくことに努め、共生社会の実現を目指してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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