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掲載日:2019年10月17日

平成28年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(吉良英敏議員)

文化芸術振興政策について

Q 吉良英敏議員(自民

前回も話しましたが、私は小学校1年生の頃から絵画教室で創作活動の奥深さやすばらしさを体験しました。私は是非、文化芸術の力を活用して魅力ある埼玉県をつくりたいと思っています。私は昨年末、人とまちと文化芸術がコラボした、とある西オーストラリアの美しいまちを見てきました。主要な都市であるパース駅に着くと、目を引いたのは木造の趣ある駅舎、そして大きな現代アートの素敵なモニュメントでした。さらに、滞在したまちでは古い木造2階建ての庁舎を建て直す計画、その計画図を見て驚いたのは鉄筋3階建てに新築するも、一階部分は現在の木造のものを移築するとのことです。歴史を大切にする市民の郷土愛を強烈に感じました。気づくと、他の公共施設あるいは橋、あるいは公園、こういったものもとても芸術的で豊かでした。
では、日本はどうか。私たちの埼玉県はどうかと考えました。どこも同じような庁舎とまでは言いませんが、駅舎であったり街並み、同じような街並みの風景が浮かびました。今、私たちの社会は昭和40年代前後に造られた公共施設をはじめ、様々な建物が老朽化しています。今後、私たちの生活環境をどのようにデザインしていくのか、これは大きな転換点を迎えていると思います。正に、文化芸術を生かした振興政策が必要な時です。
県では、平成28年度から32年度の5か年計画である埼玉県文化芸術振興計画を策定しました。これがその冊子であります。これは、誰もが生き生きと文化芸術活動をできる基盤の整備、これを戦略としています。例えば、次世代文化芸術活動助成事業というものがあります。この事業は、文化芸術を担う若手人材の発掘、養成を目的とした体験型の講座等を支援するというもので、平成26年度から始まっています。ですが、この助成を受けた団体が事業を行った後に解散してしまうという残念なケースでもありました。
また、別の補助金ですが、空き家や廃校校舎など使われなくなった建物が増加する中で、それらを文化芸術拠点として活用する事業を支援する文化芸術拠点創造事業というものもあります。これは、正に私たちの遺産に光を当て、魅力あるものに再生させるというすばらしい取組かと思われましたが、何と応募が少ないため今年度から制度を変更したと聞いております。
そこで質問をいたします。こうした事業などをいかに充実させ、より県の文化芸術の裾野を広げ、地域の活性化につなげていくのか、今後の魅力ある埼玉県をつくっていくために、どのようなビジョンと具体的な施策を展開するのか、県民生活部長に伺います。

A 稲葉尚子 県民生活部長

文化芸術振興計画では「文化芸術で心豊かな県民生活と活力ある社会の実現」を目的に掲げております。
この目的の達成に向け、5つの施策を展開してまいります。
まず1つ目の施策である「県民誰もが生き生きと文化芸術活動をできる基盤の整備」では、高齢者・障害者など県民の誰もが生涯を通じて、文化芸術に親しむ環境を整えます。
「さいたまゴールド・シアター」や「障害者アートフェスティバル」など高齢者や障害者が生き生きと文化芸術活動に取り組む場を充実してまいります。
2つ目の施策である「埼玉らしさの発見と世界への情報発信」では、本県の伝統文化を将来にわたって継承し、その魅力を世界に向け発信してまいります。
そのため、伝統芸能の後継者の育成に対する経費の助成や、その魅力を広く紹介する「伝統芸能フェスティバル」に外国人を招待するなどして、開催してまいります。
3つ目の施策である「文化芸術の力で地域の活力づくり」では、議員からお話のありました「文化芸術拠点創造事業」のように、未利用の古民家などを文化芸術の活動拠点とし地域のにぎわいを生み出してまいります。
この事業は平成28年度から活動経費の助成に加え、活動団体の事業や運営について助言をする「アドバイザー制度」を新たに採り入れ、利用者のニーズに合わせて充実いたしました。
4つ目の施策である「文化芸術で次世代を牽引する人材の発掘・支援」では、文化芸術活動が次の世代へ着実に引き継がれるよう、人材の育成を進めてまいります。
議員からお話のありました「次世代文化芸術活動助成事業」については、将来の埼玉の文化を担う子どもや若手人材を育成する体験活動に助成を行ってまいります。
今後も利用者のニーズを常時把握し、より一層の事業の周知と充実に努めてまいりたいと考えております。
5つ目の施策である「埼玉の文化芸術の力を結集し、次世代に継承される文化プログラムの実現」ですが、平成28年8月から東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会で公認文化プログラムの認証がスタートいたしました。
9月27日時点で、全国で17の文化事業が公認文化プログラムに認証されました。
本県は11月の「キック・オフ・イベント」、12月の「1万人のゴールド・シアター2016」を含め、全国で最も多い4つの事業が認証されております。
今後は、市町村や文化団体の参加と連携を促し、オール埼玉での文化プログラムの実現に向け、取り組んでまいります。
こうした5つの施策を、市町村をはじめ、芸術家、NPO、企業などとネットワークを構築し、着実に実施することにより、計画の目的である「文化芸術で心豊かな県民生活と活力ある社会の実現」、そして、魅力ある埼玉県づくりを目指してまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

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