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掲載日:2019年10月17日

平成28年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(吉良英敏議員)

県立高校における特別支援教育について

Q 吉良英敏議員(自民

皆さん、発達障害の子たちが増えている、聞いたことございませんでしょうか。平成24年の文科省の調査で、小中学校の担任の先生が児童や生徒の行動を見て、支援が必要である、そう答えた割合は6.5パーセントです。そして、埼玉県はどれくらいだったか、何と10.7パーセントです。これは1クラスに3人から4人いるということになります。現在、高校の進学率は98パーセント、しかし現在の高校には特別支援学級のような場所がございません。小中学校にはあるのに、高校にはない状態です。しかも、高校では調査をしておらず、生徒の状況というものが分かりません。
全員が高校に行く時代となりました。昭和の高校教育の考え方を変えていく時期に来ていると思います。誰もが分かりやすい授業を目指すユニバーサルデザイン、この考え方も当然普及させていかなければなりませんが、小中高に進むにつれ、勉学、スポーツあるいは芸術、こういった個性が多様になっていく中、生徒により合った教育環境の場が必要かと思います。以下、教育長に質問いたします。
国の方針でも、高等学校において通級による指導の制度化に向けた検討が進められています。県は、どのようにお考えでしょうか。
また、発達障害を理解した教員による授業も大切ですが、学習教材などでも配慮できることがあると思います。埼玉県はどのように取り組んでいるのかお伺いいたします。

A 関根郁夫 教育長

まず、「国の方針でも高等学校において通級による指導の制度化に向けた検討が進められているが、県はどのように考えているのか」についてでございます。
通級による指導は、通常の学級に在籍しながら、一人一人の障害の程度や状況に応じて適切な指導を受けられる学びの場であり、現在、小・中学校で実施しております。 
議員お話のとおり、国においては、高等学校における通級による指導を平成30年度からの実施に向けて制度改正の準備を進めている状況でございます。
障害のある子もない子も共に学ぶことを目的としたインクルーシブ教育の理念を踏まえると、高等学校においても通級による指導など、多様な学びの場を整備し、生徒たちの自立と社会参加を目指すことは大変重要でございます。
そのため、県では教育局内に特別支援教育の在り方を検討する会議を設け、高等学校における通級による指導の実施に向けて検討を始めたところでございます。
次に、「学習教材などでも配慮できることがあると思うが、どのように取り組んでいるか」についてでございます。
高等学校においても障害のある生徒にとって、授業が分かり、学習活動に参加している充実感や達成感を味わうためには、学習教材の工夫は大変重要でございます。
現在、県では、特別支援教育の専門家が高等学校を巡回し、生徒の障害の特性に合わせた指導や支援方法についてアドバイスしております。
この中で、写真や映像など視覚的に示すことのできるタブレット端末やパソコンなどのICT機器の活用方法について助言し、障害のある生徒一人一人に配慮した支援の充実に努めております。
また、生徒一人一人に配慮した手作りの学習教材の作成について学ぶため、教員を対象に、誰にでも分かりやすいユニバーサルデザインの視点を生かした授業づくりの研修会を実施しております。
今後も、障害の状況や発達の段階に応じた学習教材を活用して、きめ細やかな指導を行い、生徒一人一人の能力を最大限に高めてまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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