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掲載日:2022年10月31日

平成28年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(岡田静佳議員)

東川地下河川は機能したのか 

Q 岡田静佳議員(自民

県は、平成24年に120億円をかけて東川に地下調節池と地下河川を造りました。地下調節池の貯水量は1万立方メートルで、延長2.5キロの地下二重河川を造ったことで、地域住民は安心し、今回は大丈夫だろうと考えていました。
しかし、雨ピーク時直前の11時20分に第二立坑の除塵機が停止し、続いて12時に第三立坑の除塵機も停止し、ピーク時に水がほとんど入らず、まちが川になりました。
例えば、すこやか保育園ではエレベータの故障や床の全張替えなどで金銭的にはもちろん、保育に多大な影響が出ています。また、レクシオ所沢という11階建てのマンションでもエレベータが壊れ、いまだに復旧のめどが立っていません。高齢者や赤ちゃんのいる家庭も多く、毎日11階まで階段の上り下りを余儀なくされる生活に、住民の疲れもピークに達している状況です。
こうした中、除塵機がきちんと機能してしなかったのは人災ではないか、県が補償すべきでないかと住民の皆様は怒っています。住民の皆様がきちんと納得できるような説明会の実施を求めます。
そこで、県土整備部長にお尋ねします。
1つ目、120億円かけて造った地下河川は、氾濫を防ぐためのものなのか、それともただ軽減するために造ったのでしょうか。また、なぜ調節池の容量を増やさなかったのか。さらに、除塵機が止まった際、水はきちんと地下河川を流れていたのでしょうか。
2つ目として、今後も台風9号のような台風が来ると、水があふれるという理解で良いのでしょうか。
3つ目として、120億円以上の税金をかけて機能しなかったのでは、税金の無駄遣いではないでしょうか。
4つ目として、地下河川のカメラは川越県土整備事務所で監視していますが、所沢市や消防署にも設置し、ダブルで監視できないでしょうか。
以上について御答弁願います。

A 浅井義明 県土整備部長

まず、地下河川の目的、地下調節池の容量、除塵機操作と地下河川への洪水の流入状況についてでございます。
地下河川の目的は、河川整備計画に基づき、時間雨量50ミリメートル程度の降雨量による洪水の氾濫を防ぐことであり、万一、計画を上回る洪水であってもその被害を軽減させます。
地下調節池の容量は、河川整備計画の中で必要な量を1万立方メートルと定め、これを貯留する規模の施設として整備しております。
また、除塵機操作と地下河川への洪水の流入状況についてでございます。
除塵機は、地下河川にゴミが流入しないよう洪水前などにゴミを除去し洪水に備えるものです。
台風9号においても事前に操作を行い、洪水流入の準備を完了させておりました。台風通過時の大雨により、河川水位が計画の最高水位を上回り、除塵機の設計値を超える過剰な水圧となったため停止したものです。
水位が低下し水圧も下降した後に、除塵機は正常に稼働しております。
地下河川への洪水の流入状況につきましては、除塵機の停止中も排水立坑から常に洪水が排出されていることを職員が確認しておりました。
このことから、継続的に洪水が流入しており、地下河川はその能力に応じた洪水を下流に流す機能を適切に果たしていたと考えております。
次に、台風9号のような台風が再び来た場合の浸水被害についてでございます。
今回の浸水被害を踏まえ、地下河川の下流にある日比田調節池を緊急に整備し、洪水の受皿として暫定運用を行います。
また、今年9月には所沢市と連携して、河川・下水道事業調整協議会を設置し、浸水被害の軽減を図るための取組を開始しました。
これらにより、台風9号と同じような降雨があった場合でも、浸水被害の軽減が図られるものと考えております。
次に、地下河川は税金の無駄遣いではないかについてでございます。
台風9号の被害のあった4日前にも、河川整備計画とほぼ同じ時間雨量50ミリメートル程度の降雨があり、河川の水位は上昇しましたが、地下河川が機能したことにより、沿川での浸水被害は発生しておらず、所定の効果を発揮しております。
今回の浸水は、計画を大きく上回る降雨により引き起こされた災害であり、税金の無駄遣いにはあたらないと考えます。
地下河川が機能したことについては、どのように機能したのか現在詳細な解析を進めております。11月に行う予定の説明会において、住民の皆様に分かりやすく説明を行ってまいります。
次に、地下河川のダブル監視についてですが、平成29年5月末までに、所沢市に監視カメラの画像を提供し、県と市が地下河川の状況を両者で監視できるよう取り組んでまいります。

再Q 岡田静佳議員(自民

綾瀬川というような御答弁にちょっと聞こえたんですけれども、東川ではないかなと思います。それだけ東川が余り認知されていないというかね、というところなのかなという気もしたんですけれども、私の質問は、先ほど部長の御答弁で地下河川が税金の無駄遣いではないかというような前文がありましたけれども、原稿も1週間前に出しているので読ませていただきますと、120億円以上の税金をかけて機能しなかったのでは、税金の無駄遣いではないでしょうかというふうに聞いています。地下河川が無駄と言っているのではなくて、実際に川になって機能しなかったことに対して質問を求めていますので、そういった視点で御答弁をお願いしたいと思います。
それから、日比田の工事ができる、これは初めて聞いたので、いいことだと思うんですけれども、日比田の工事が完了した場合には、今回と同じ雨量の台風、水が出た場合は吸い込み全部されるという理解でよろしいんでしょうか。

再A 浅井義明 県土整備部長

綾瀬川と申し上げたのは、柳瀬川の読み間違いであろうかと思います。
それから、地下河川が機能しなかった場合、税金が無駄遣いになったのではないかということでございますが、御答弁申し上げましたように、地下河川は機能しております。
シミュレーションではございますが、地下河川が機能して今回の降雨の場合、4.4haの浸水被害が起きております。
仮に地下河川がなかった場合をシミュレーションをいたしますと、20.4haが浸水被害をうけるという試算が出ております。
こういう点からも、地下河川は所定の機能を果たしたと考えております。
さらに日比田調節池が完成した場合のことでございますが、御答弁申し上げましたのは、緊急的に暫定的に活用するということで、少しでも浸水被害を減らすということでございます。
全部が完成いたしますと、水位が相当下がり、かなりの効果が見込まれると考えております。
今回、掘削工事を加速させることで、50.3パーセントの部分で水を貯めることができるようになるため、残り40数パーセントの整備も鋭意進めていきたいと思っております。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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