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掲載日:2022年10月4日

平成28年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(横川雅也議員)

横断歩道など道路標示が摩耗した危険箇所の改善について

Q 横川雅也議員(自民

交通安全施設である信号機や横断歩道、これらの交通安全施設は交通事故を未然に防止する上で必要不可欠なものと認識しております。県内には、信号機が約1万基、横断歩道が約6万1,000か所と膨大な交通安全施設が設置されています。これらの施設は、常に適切に維持管理がなされていなければ、重大な事故につながりかねません。
また一方で、財政状況が厳しい中、交通の安全とその円滑さを維持、確保するためには、より効果の高いものに予算を効果的に措置することが行政には求められます。必要性の高い場所に、これらの交通安全施設を設置することで、交通安全施設の維持管理費の削減につながるものと思います。今回は、数ある交通安全施設の中でも横断歩道に視点を向けていきたいと思います。
埼玉県では約6万1,000か所ある横断歩道のうち、昨年度は市町村などから補修の要望が上げられた件数が約3,700件、そのうちおよそ7割を補修、数にしておよそ2,600件、費用にして約1億3,000万円とお伺いしております。県警察では、これらの限られた予算を要望のあった箇所に配分し、安全性の確保に努めているとのことですが、県内には幹線道路など交通量の多い箇所や学校周辺など、補修の必要性が高い場所においても、何年もの間、横断歩道が消えかけた状態、あるいは完全に消えたままの状態が続いている場所が目立ちます。
ここに、私の地元などで撮られた問題の箇所を写真で御紹介をいたします。こちらが問題の箇所です。市道交差点です。画像が悪いんじゃなくて、横断歩道、本当にないんです。停止線もございません。続いて、こちら県道です。同様に、それぞれの交差点、横断歩道が摩耗して見えない状態になっています。また、続いてこちら市道です。市でも外側線、またグリーンベルト敷設など、できる対応は市町でもしっかり行われています。
私もこれまで、小学校、中学校の周辺や各地を回り、横断歩道の状況を確認してきましたが、お示ししたような横断歩道が県内であちこち目立ちます。子供たちの登下校の見守り活動に御協力いただいている地元の方々からも、この状態では子供たちに横断歩道を渡るように教えることすらできない。いつ事故が起きてもおかしくないなどの不安や不満の声が出ています。しかも、こうした声は市町村から警察に対し、繰り返しの要望がなされていますが、一向に改善が見られません。こうした箇所が県内各地に多数存在しているようでは、県民の安全が保たれません。
市町村も、独自にスクールゾーンなどの路面標示、視覚効果を高めるためのグリーンベルトなどの敷設、注意喚起の看板、市道上の交通安全対策など可能な対策を講じていますが、地方財政法などの規定で横断歩道には関与できません。バブル景気崩壊以降、県財政の悪化等で関連予算が削減されてきた結果とも言えますが、いずれにしても現況の回復を行っていく必要があります。
神奈川県では、厚木市で女子児童が消えかかっていた横断歩道上で車にはねられ、死亡するという事故を契機に、県内各地で消えかかっていた横断歩道の問題が顕在化したため、平成28年度6億600万円の道路標示の補修関連費を当初予算に盛り込み、不鮮明になっている横断歩道9,500か所を本年度と来年度の2か年で重点的に補修する決断がされました。県民の尊い命を守るために、埼玉県でも横断歩道等、道路標示の集中的な補修を強く要望し、警察本部長に答弁を求めます。

A 貴志浩平 警察本部長

横断歩道など道路標示の補修につきましては、限られた予算の中から危険性や摩耗程度等を踏まえて実施をしているところであります。
このため、効率的な予算執行の観点から、摩耗の程度に応じた部分補修や横断歩道の幅を4メートルから3メートル幅に縮小標示するなどして、より多くの補修ができるよう努めているところであります。
しかしながら、議員御指摘のとおり摩耗している横断歩道があることも事実でございます。
県警察では、これまでに国の補正予算によりまして特別に補修を追加実施した経緯もございますが、こうした措置を恒常的に行うことは困難でありますことから、今年度予算について前年度に比べ、21%増の約1億6,000万円に増額を図ったところであります。
横断歩道などの道路標示の状況につきましては、より一層きめ細かくその実態の把握を行い、緊急に必要な場所につきましては、迅速に補修を行うとともに、必要に応じまして、議員御提案の集中的な補修の実施につきましても検討してまいりたいと考えております。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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