シニアの「働く」を応援 埼玉発「働くシニア 応援プロジェクト」

埼玉県では、働き手と言われる15歳から64歳までの人口（生産年齢人口）が、2015年から2040年にかけて約85万人減少すると見込まれています。

一方で、気力、体力がともに充実した元気なシニアはますます増えており、定年退職などで現役を引退した後も、まだまだ働きたいという方も数多くいます。

社会の活力の低下が懸念される中で、シニアがこれまでの人生で培った豊富な知識や経験を生かしていくことは、社会の持続的な発展のために欠かすことができません。

そこで、本県ではシニアが自らの希望や意欲に合わせて、いくつになっても働ける環境づくりや就業を支援する「働くシニア 応援プロジェクト」を平成28年度から開始しました。

「働くシニア 応援プロジェクト」では「企業における『働く場』の拡大」、「シニアへの就業支援」を柱に様々な取組を行っています。

シニアの「働く」をこれまで以上に応援することで、シニアのパワーを社会の活力につなげる取組を埼玉から展開しています。

企業における「働く場」の拡大

1.「シニア活躍推進宣言企業」の認定

定年の廃止や定年・継続雇用の年齢の延長、シニアの知識や経験を生かした仕事を新たに作るなど、シニアの活躍の場の拡大につながる取組を県内企業等に働き掛けています。

また、シニアの活躍の場の拡大につながる取組を実施している企業を「シニア活躍推進宣言企業」として認定しています。

平成28年7月から令和4年3月末現在で5,403社を訪問し、「シニア活躍推進宣言企業」を2,892社認定しました。

令和4年度から、シニア活躍推進宣言企業のうち、70歳以上まで働ける企業を「シニア活躍推進宣言企業プラス」に認定します。

認定企業は働くシニア応援サイトから検索できます。

シニア活躍推進宣言企業の検索（働くシニア応援サイト)

≪シニア活躍推進宣言企業の認定≫

2.「70歳雇用確保助成金」等による支援

シニアが自分の意欲や希望に合わせて働き、共に社会の担い手として活躍できる社会を実現するため、70歳以上まで働ける制度を導入する企業に助成金を交付し、支援します。（詳しくは、「70歳雇用確保助成金」のご案内 を御参照ください。）

また、70歳以上まで働ける制度の導入に向けて企業へアドバイザー（社会保険労務士）を派遣します。

シニアへの就業支援

1.セカンドキャリアセンター

埼玉県セカンドキャリアセンターは、県内9か所（さいたま、所沢、草加、川越、加須、春日部、深谷、秩父、伊奈）で、就職支援セミナーや専任の就職相談員（キャリアコンサルタント）による就職相談、職業紹介など、就職に向けたサポートを行っています。

このほか、シニア向けのインターンシップなども行っており、平成28年4月から令和4年3月末現在で6,319人のシニアの就職につなげました。

https://careercenter-branch.com/

2.シルバー・ワークステーション

シニアパワーステーション（県内のシルバー人材センターの愛称※）の仕事は、これまで植木の剪定や除草などの請負業務が中心であり、事務系の知識や経験を生かせる業務はあまりありませんでした。また、介護施設や保育所、スーパーなどの業種では人材が不足しています。

そこで、県では平成29年度から埼玉県シルバー人材センター連合（（公財）いきいき埼玉）内に「シルバー・ワークステーション」を設置し、経理や営業など事務系の業務や人手不足分野の派遣先を新たに開拓することで、シニアパワーステーションの魅力向上に取り組んでいます。

平成29年4月から令和3年3月末現在で、3,939件を新たに開拓し、7,923人を派遣しています。

※シルバー人材センターのイメージアップの一環として、県内のシルバー人材センターの愛称は、平成30年9月に「シニアパワーステーション」に決まりました。

https://www.iki-iki-saitama.jp/silver/