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2022年3月30日(水曜日)
川越市は江戸時代に城下町として栄え、その名残は、度重なる大火に備えて建てた蔵造りの町並みに見られます。
聖火は、川越城本丸御殿前で出発式を開催してスタート。川越市役所を右手に見ながら直進し、札の辻交差点を左折。小江戸・川越観光の中心、蔵造りの商家と「時の鐘」がそびえる一番街を走り抜けました。さらに左手に国の登録有形文化財に登録されている、埼玉りそな銀行川越支店蔵の街出張所の洋風建築を眺めながら、徳川家ゆかりの蓮馨寺(れんけいじ)前を通り、ゴールの連雀町交差点へ。9人のランナーは、江戸時代にタイムスリップしたような町並みを楽しみながら聖火をつなぎました。
鶴ヶ島市から坂戸市までの川越坂戸毛呂山線(県道39号線)を、14人のランナーがトーチを掲げ聖火をつなぎました。
スタートとなった広田橋交差点付近では、鶴ヶ島市長や市のイメージキャラクター「つるゴン」がランナーを激励。沿道に集まった市民も横断幕やうちわで応援しました。大学やスーパーなどの商業施設が並ぶ賑わいあるコースを、ゴールの坂戸市役所に向け走行。坂戸市長らが区間の最終ランナーを出迎えました。
本庄・深谷区間は自転車で聖火を運ぶ13.4kmのロングコース。ミニセレブレーションは本庄市の「はにぽんプラザ」で行われました。
第1スロットランナーは、本庄市ゆかりの庄田門弥が発明した世界最古の自転車といわれる「陸船車(復元)」に乗って走行。コースの中盤「道の駅おかべ」の前後は、聖火を格納したランタンを自転車に取り付けて走行しました。中山道の宿場町だった深谷市には旧商家や造り酒屋などが並び、ランナーは歴史が感じられる街中を駆け抜けました。ゴールの深谷駅では「近代資本主義の父」といわれ、NHK大河ドラマでも話題の渋沢栄一翁の像がランナーを出迎えました。
嵐山町から東松山市、滑川町を巡るこのコースは、国立女性教育会館をスタートし、比企丘陵を走る国道254号バイパスを経由して、滑川町の東武東上線・つきのわ駅南口までのコースで、11人のランナーが走りました。スタート前のミニセレブレーションでは3自治体の町長、市長がランナーを激励。國峯さんと一緒に走るサポートランナー(嵐山町内の小学生)を、和太鼓の演奏とともに送り出しました。ゴールのつきのわ駅では多くの地元住民が駅前ロータリーを囲み、区間の最終ランナーを温かく迎えてくれました。
鴻巣市は江戸時代に中山道の宿場町として栄え、「ひな人形の町」としても知られています。スタート地点となる鴻巣駅東口のおおとり公園では鴻巣市長や、市内の和太鼓グループがスタートを盛り上げました。
ランナーは老舗商店や人形店が立ち並ぶ中山道を南下。北本市のゴールにはパートナーブースが設置され、市民は写真撮影をしながらランナーを待ちました。雨が降る中、和太鼓が鳴り響き区間の最終ランナーがゴール。北本市長が出迎え、聖火の到着を祝いました。
桶川市、上尾市は中山道の宿場町。桶川には当時をしのぶ旅館や旧商家跡も残っています。
桶川・中山道パーキング前では和太鼓が鳴り響く中、桶川市長の激励を受けて第1スロットランナーがスタート。雨が降りしきる中山道のコースを南下しながら、11人のランナーが聖火をつなぎました。
ゴールの北上尾駅前では、激しくなってきた雨の中を区間の最終ランナーが走り抜け、無事最後まで聖火を運びました。上尾市長とともに上尾市出身の俳優・的場浩司さんが雨中のゴールを称えました。
埼玉県内の聖火リレー初日、第1区間の川口市は当初、川口市青木町公園で出発式を行った後、10人のランナーによる聖火リレーが行われる予定でした。新型コロナウイルス感染拡大に伴うまん延防止等重点措置の対象区域に指定され公道走行を中止したため、出発記念式だけの実施となりました。
その代替措置として、埼玉県のオリンピック聖火リレー最終日にゴール地点のさいたま新都心公園で一人約10mずつを走って聖火をつなぐ点火セレモニーを行いました。
最終日最終区間のさいたま市は、当初、大宮氷川神社本殿前をスタートし参道を抜け、さいたま新都心公園までの約3.4kmのリレーを予定していましたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴うまん延防止等重点措置の対象区域に指定され公道走行を中止したため、ゴール地点での点火セレモニーのみの実施となりました。
さいたま市を走行予定だったランナー23人は、会場の花道を一人約10mずつ走って聖火をつなぎました。最後にグループランナーの具志堅美咲さんが代表して聖火皿に火をともして、3日間で70.5km、274人がつないだ聖火は、最終ゴールまで無事到着しました。
この後、聖火は最終開催地の東京都へ送り出されました。