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2022年2月13日(日曜日)
スポーツ振興課職員が気ままにコラムを投稿する、「気ままコラム」。
今回御紹介するのは、冬スポーツの「スノーボード」です!
北京冬季五輪では吉川市出身の小野光希選手が、スノーボードフリースタイル種目の一つである「ハーフパイプ」で出場しています。
スノーボード歴17年になる筆者が、スノーボードについて投稿させていただきます。
スノーボードはアメリカ合衆国が発祥とされています。
1963年にトム・シムス氏がスケートボードを加工した「スキーボード」、1965年にシャーマン・ポッペン氏が作成した「スナーファー」と呼ばれる雪上サーフィンの玩具が、現在のスノーボードに繋がったと言われています。
日本では、1970年代後半にスノーボードが輸入されたそうです。
スノーボード専用の用具は、「ボード」「バインディング」「ブーツ」の3種類に分けることができ、それらを組み合わせることにより滑ることができます。
どちらの足を前にして滑るか(利き足)で呼称が決まっており、左足前が「レギュラースタンス」、右足前が「グーフィースタンス」と呼ばれます。御自身に合ったスタンスで滑り始めてみましょう。ちなみに筆者はレギュラースタンスです。
しかし、スノーボードは楽しさと比例して危険が満載です。予防できる危険として、ボード脱着時に起こりやすい「板流れ」が挙げられます。これは、ボードと足をつなぐ「リーシュコード」を装着することにより防止できます。板流れは大怪我に繋がる非常に危険な行為ですので、必ず「リーシュコード」を装着するようにしましょう。
オリンピックで開催されるスノーボード競技は、「ハーフパイプ」「ビッグエア」「スロープスタイル」「スノーボードクロス」「パラレル大回転」の全5種目に分かれています。
このうち、北京冬季五輪で小野光希選手(吉川市出身)が出場する「ハーフパイプ」について御紹介します。
1998年長野冬季五輪から採用され、半円筒形に削った斜面を左右に滑りながら「エアの高さ」「トリックの難易度・完成度」を競います。世界的な大会も多く開催されており、「スノーボード競技と言えばこれ!」という競技です。
最近では日本人選手の活躍も目立っています。
(1)採点方法
〇ジャッジは6人の100点満点。
〇6人のうち最高スコアと最低スコアを除く4人の平均点が得点。
〇予選2本、決勝3本の滑走で、最も高い得点を採用するベストスコア方式により順位を決定。
(2)評価基準
○技の難易度
選手たちが繰り出す技の難しさを評価します。
回転数が多い等、難易度が上がれば高得点を得ることができます。
○技の完成度
主に空中での体勢が評価されます。
「コンパクトに回転できているか」や「手が泳いでいないか」等を審査されます。
○エアの高さ
競技者が飛び出した時の高さを評価します。
技の難易度や完成度が高くても、エアの高さが出ないと評価されません。
トップクラスの選手になると、9m程の高さまで到達します。
○着地の安定感
文字通り着地を評価します。
着地の安定感は最も重要な項目と言っても過言ではありません。
安定感を欠くと失速してしまい、次の技に繋がりません。
○全体の構成
全体的なクオリティを評価します。
見慣れていても評価が難しい項目です。
なんと言っても迫力です!
見ているだけで鳥肌が立つエアの高さ、世界トップクラスの選手達が高いレベルで繰り出すトリックの数々。
ハラハラドキドキできること間違いなしです!
皆さんスノーボードについて興味を持っていただけたでしょうか。
スノーボードは初期投資が高いイメージがあると思います。実際、筆者もスノーボード業界に多額の貢献をしています…。ただ、近年はレンタルやスクール環境も充実しており、いつからでも始めやすいスポーツになっています。
「今から始めるのはちょっと…。」という方でも、ぜひ冬季オリンピックを観ていただき、胸を躍らせてみてはいかがでしょうか。