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2021年12月23日(木曜日)

【スポーツで埼玉を元気にする!】トライアスロン 椿浩平選手 ③

椿選手1

椿浩平選手は、埼玉県入間市出身であり、ジュニア時代から活躍し、日本U19選手権4連覇、日本U23選手権で3回優勝、2015年に日本選手権で3位入賞を果たしました。
2019年からは同じチームに所属しているパラトライアスロン米岡聡選手のガイドとしても活躍し、東京2020パラリンピックのトライアスロン(視覚障害)で銅メダルを獲得しました。現在は、パリオリンピックのトライアスロン出場を目指し、競技に励んでいます。
なお、椿選手へのインタビューは、先日インタビューした高宮選手の紹介により実現しました。

椿選手のインタビュー記事を3部構成でお届けします。ぜひ御覧ください。


1 トライアスロンについて
2 東京パラリンピックについて
3 メンタルコントロールについて

 

 

3 メンタルコントロールについて

○モチベーションを高めるための工夫

椿選手7目標の大会や自分がなりたい姿を想像して、いつもそこに向かって何が必要なのか、どういうことをやりたいかを考えています。疲れていてしんどいときも、逆にプールに行き、泳ぎながらこれならこなせるというものを自分の中で決めて、それをとにかくこなす努力をします。

学生の頃は、日々、どれだけ自分を追い込めるかとか、もっと追い込めたんじゃないかとか考えていた時もありましたが、結局あまり効率も良くないですし、効果も薄いんですね。義務感でやっていると、同じことをやっていても身にならないので、自分がやりたいとか、自分の目標に向かっていく中で必要だと感じて取り組んでいます。最近は追い込みきるような練習はほとんどしていないです。

○試合前のルーティン

レース前日は、鰻を食べます。東京パラリンピックでは、選手村に鰻を食べられるところがなかったので、スタッフに買ってきてもらって食べました。海外の大会でも、日本食の店を探して食べます。日本食のない場所では、出発前に鰻を食べて、レースモードになって海外に行きます。

○食事

若い頃はとにかくたくさん食べていました。ご飯3合とさんま4尾と野菜たっぷりのお味噌汁を一度に食べたりしていたのですが、おなかの調子もよくなかったです。よくあんなに食べていたな、と自分でも思います。今では絶対無理です(笑)。

妻が栄養士の学校に通っていて、学校の先生にも相談してくれているので、考えながら食事するようになりました。

○試合後のリラックス方法

椿選手8意識的にリラックスすることはないかもしれません。次のレースが控えているときは、気を抜いてしまうと疲れがどっと出てしまったり、体調が悪くなってしまうので、気を抜かずレースの準備をしています。レース後も1時間ぐらいかけてしっかりダウンをして、疲労を取ってから、休むようにしていました。レースが終わったときは、その時自分が食べたいもの、チョコレートやカップ麺を食べたり、夜更かししたりと普段できないことをしてストレスをためないようにしています。

〇今後の目標

パリオリンピック出場はもちろんですが、そこをゴールにはしていません。オリンピックをゴールにしてしまうと自分がオリンピックに行けなかった時に、すべてを責めてしまうようになると教えられたこともあって、5歳の息子に尊敬してもらえる、憧れられる父親=「最強の男」になりたいと考えました。「最強の男」になるために、家族の大黒柱として、社会人として、トライアスロン選手として一つ一つやっていきたいと考えていて、その中の一つがオリンピックです。

今は、世界ランキングを上げることが目標ですが、今も国際レースがキャンセルされたり、大会会場が行きづらい場所だったりして、苦労しているところです。

○応援している県民へのメッセージ

椿選手9根っからの埼玉県民です。

今までの人生の、良いことも悪いことも含めて、自分をつくってくれている場所であり、埼玉で育ってよかったなと本当に思っています。これからも埼玉のため力になれるように活動していきたいと思っているので、温かく見守っていただければ幸いです。