トップページ > スポーツで埼玉を元気にする! > 【スポーツで埼玉を元気にする!】北京2022オリンピック冬季競技大会 スノーボードハーフパイプ 小野光希選手
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2022年4月15日(金曜日)
冬季オリンピックに「スノーボードハーフパイプ」で出場した、埼玉県吉川市出身の小野光希選手にインタビューをしました!
今年で18歳の小野選手ですが、2018~2020年に開催された世界大会3大会を制しており(金メダル)、今後の活躍が期待される若きアスリートです。
そんな小野選手に、オリンピックやスノーボードにまつわる様々なお話をいただきました。
ぜひ御覧ください!
※小野選手は、令和4年3月30日(水曜日)に埼玉県知事及び埼玉県議会議長への表敬訪問のため、御来庁くださいました。
たくさんの方々からの応援やサポートをいただいてオリンピックに出場できたこと、演技を披露できたことがすごく幸せだなと感じました。
支えてくださった方々への感謝の気持ちでいっぱいで、すごく楽しかったです。
冬季オリンピックでは、国ごとに国旗等がデザインされたピンバッチが用意されていて、様々な競技の選手たちとも声を掛け合ってピンバッチを交換したりしました。
また、選手村にはビリヤードやVRで遊べる場所があったので、国や競技に関係なく様々な選手たちと交流する機会は多かったです。
オリンピックでないと、違う種目の選手と会うことが全くないので、貴重な経験になりました。
もともと両親がスノーボードを趣味でやっていて、姉が先にスノーボードを始めていました。
それについていくようになり、その流れで5,6歳の頃にスノーボードを始めました。
当時通っていたスクールに小さいハーフパイプがあり、自然とハーフパイプに触れていて、小学2年生の頃から本格的に競技を始めました。
小学生の頃なので余り覚えていないですが、安定して壁の上に出られるようになるまで3,4年はかかったと思います。
安定した滑りができるようになっても、うまくいった滑りの動画を見て復習し、自信をつけてから滑り始めるようにしています。
シーズン中の休日は、新潟県や福島県、群馬県などのスキー場で練習していました。
ハーフパイプのあるスキー場は限られているので、かなり遠い場所ですが、週末になると両親に連れて行ってもらいました。
平日には学校があるので、学校から早く帰れる日は、神奈川県にある室内練習場に行って練習していました。
神奈川県まで車で連れて行ってもらったり、電車で行ったりしていました。
オリンピックの時は一番高くてリップ(ハーフパイプから飛び出すところ)から3.8メートルでした。
大体高くとも4メートル弱なので、ボトム(ハーフパイプの底)から約10メートルは飛び上がります。
かなり高いので恐怖心も結構あります。
※ リップ:幅20メートル、高さ6.8メートル
実は今でも恐怖心は残っていて、新しい技や余り自信のない技に挑戦する時は怖いという気持ちが前に出てきます。
それでも挑戦しないと大会で勝てないし、周りもどんどんも上達して焦りばかりが膨れていきます。
ただ、これまで挑戦してきたことで色々な技もできるようになり、大会で勝てるようになって自分自身も嬉しいですし、周りも喜んでくれて、色々な技に挑戦して良かったと思えるようになりました。
恐怖心の克服とまではいきませんが、そういった感情の芽生えが恐怖心に打ち勝つ力になっていると思います。
私はレギュラースタンス(左足前)なんですが、スイッチスタンス(メインスタンスと逆足が前)での技が得意です。
これといって気遣っていることはないですが、しっかり睡眠をとるようにしています。
自分の中で睡眠が一番リラックスできたり、疲れを取る方法なので、しっかり寝ています。
カツサンドです!
カツサンドでお気に入りのお店があるんですが、海外遠征の時に空港へ行くまでの車の中で食べるのが恒例というか、ルーティンになっています。
大会で勝てるようにゲンを担いでいます。
私自身ハーフパイプという競技をやってきて、壁を登るという日常生活等では余りしない動きをしてきました。
それが徐々にうまくなってきて、エアの高さも出てきたときに空を飛んでいるような感覚を味わい、その感覚が大好きになりました。
普段ではなかなか味わえる感覚ではないので、私はそういったところに面白さを感じました。
今後は、ワールドカップや世界選手権で表彰台に毎回登ることができる実力をつけて、大きな夢ではありますが、次のオリンピックで金メダルを獲得できるように4年間頑張っていきます。
SNS等で、埼玉県民の方から「テレビで見ました」とか「勇気をもらいました」というメッセージがたくさん届いて、とても励みになりましたしすごく嬉しかったです。
同じ埼玉県民の方々にメッセージや応援を頂けたことが本当に嬉しくて、感謝の気持ちでいっぱいです。