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ページ番号:221379

掲載日:2022年8月29日

若年者リハビリセンター長あいさつ

堀先生写真(リハ室)   若年者リハビリセンター長の堀 匠です。

   若年者リハビリセンターは、当院の回復期病棟に名称をつける形で令和4年6月1日に発足しました。元々、当院の回復期病棟は若い患者さんが圧倒的に多く、令和3年の実績で平均56.5±15.4歳(一般的な回復期病棟では76.9±13.0歳)でした。
 

   私たちはこれまでもチームとして、それぞれの患者さんが抱える問題や目標に応じたリハビリテーションを実施し、制度の利用や環境調整、退院後のフォローアップなども含め、総合的な支援を行っていたわけですが、今回『若年者リハビリセンター』と宣言することで、我々の存在を多くのかたに知っていただくきっかけになればと考えています。
 

   脳卒中など回復期リハビリテーションの対象となる疾患は、突然発症し、患者さんや家族の人生に大きな影響を与えます。
   例えば脳卒中では、片麻痺、失語症、高次脳機能障害など様々な後遺症が残存し、そのために、移動や日常生活動作の制限、コミュニケーションの制限、うつなどの精神面の問題、運転再開や復職の困難さなど、様々な問題が生じてきます。リハビリテーションでの改善には限界もあり、後遺症が残存することも多いのが実情です。しかし、発症直後に入院した急性期病院では、急性期治療や再発予防治療が主となり、今後どれ位症状の改善が見込まれ、どの程度生活が自立し仕事が可能になるかといった点や、利用可能な医療制度についての情報提供が乏しいことが多く、困惑した状態で当院へ転院されてくる患者さんが多くいらっしゃいます。
 

   このように、若年の患者さんであればあるほど発症後の人生は長く、仕事・家事・子育てなど果たす役割も様々であるにも関わらず、若年であればあるほど同様の患者さんの数は少なく、医療者の知識・経験は乏しくなりがちという実情があります。
 

   私たちは『若年者リハビリセンター』の使命として、このような多くの困難さを抱えた主に65歳以下の若年患者さんを対象に、脳卒中をはじめ頭部外傷、脊髄損傷などの回復期リハビリテーションから生活期に向けた診療において、私たちがこれまで積み重ねてきた知識や経験を活かしながら新しい知見も取り込んで、質・量ともに高いレベルのリハビリテーションを提供し、できる限りの改善を目指したいと考えています。
 

   さらに、自宅退院に向けた患者さんの日常生活動作(ADL;Activity of Daily Life)の自立だけではなく、復職・復学などの社会復帰まで支援し、生活の質(QOL;Quality of Life)の向上を目指した良質な医療サービスを提供するために、関連する医療スタッフ全員ワンチームで取り組んでいきます。よろしくお願いします。


 

若年者リハビリセンター センター長
堀 匠(リハビリテーション科)

 

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福祉部 総合リハビリテーションセンター  

郵便番号362-8567 埼玉県上尾市西貝塚148-1

ファックス:048-781-2229

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