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掲載日:2019年11月11日

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決算特別委員会視察報告

期日

 平成30年10月22日(月曜日)

調査先 

 (1) 大宮警察署・鑑識科学捜査センター(さいたま市)
 (2) 羽生水郷公園(羽生市)

調査の概要

(1)大宮警察署・鑑識科学捜査センター

 (大宮警察署・鑑識科学捜査センターの運営状況について)

【調査目的】

 大宮警察署・鑑識科学捜査センターは、老朽化や狭あい化が著しく耐震性にも問題があった旧大宮警察署庁舎及び旧科学捜査研究所庁舎を移転改築し、平成29年11月に業務を開始した。移転に当たっては、警察本部の鑑識課と科学捜査研究所を統合して鑑識科学捜査センターとし、遺留品鑑定の一体運用や鑑定情報の共有化等により捜査能力の向上を図っている。
 施設は、約1万平方メートルの敷地に、鉄骨鉄筋コンクリート造7階建ての庁舎と低層の付属施設が2棟あり、延べ床面積は1万5,468平方メートルである。また、授乳室や相談室を設置するなど、来庁者の利用のしやすさも配慮するなど、県民の安全・安心の拠点となっている。
 そこで、同警察署・同センターの運営状況について調査する。

【調査内容】

 大宮警察署の管轄はさいたま市大宮区及び北区の全域並びに中央区の一部となっており、平成30年4月1日現在の管内人口は22万2,193人、署員数は335人である。また、平成29年中の刑法犯認知件数は2,762件、交通事故発生件数は5,586件、110番有効受理件数は2万3,732件である。
 大宮警察署の新庁舎は、旧庁舎から約3km南方、さいたま新都心駅東側の産業道路沿いに平成27年10月から平成29年10月にかけて建設された。敷地面積は1万169平方メートル、総事業費は約90億7,000万円である。7階建ての庁舎棟は、延べ床面積1万2,140平方メートル、付属棟である2階建ての車庫倉庫棟(公用車車庫、電気室、倉庫)は延べ床面積2,608平方メートル、平屋の倉庫棟(火災実験室、検視・安置室、倉庫)は延べ床面積720平方メートルである。
 大宮警察署、鑑識課及び科学捜査研究所を移転改築したことにより、効率的な警察活動と住民サービスの向上を実現している。鑑識科学捜査センターについては、現場鑑識活動により資料を採取する鑑識課と当該資料を鑑定する科学捜査研究所を同一庁舎に配置することで、これまで以上に情報の共有化等が図られ、効率的、迅速かつ精度の高い鑑定業務が可能となっている。
 施設の主な特徴としては、まず来庁者への配慮が挙げられる。受付窓口にローカウンターを採用するとともに、授乳室や多目的トイレなどを設置している。また、困りごとなどの相談におけるプライバシーへの配慮として、相談室を設置している。
 次に、環境への配慮が挙げられる。15kWの太陽光発電のほか、トイレ用に200トンの雨水使用システムなどを導入している。環境面における新たな施策としては、県の推進する新エネルギー政策や環境対策に基づき、新たな再生可能エネルギーとして地中熱利用システムを導入している。地中熱利用システムは、年間を通して一定温度(15度前後)に保たれている地下約100mの地中熱を利用した冷暖房設備であり、空気熱を利用する通常の冷暖房設備より、効率的な稼働が可能となっている。二酸化炭素排出量で見ると年間で一般家庭約21軒分相当の削減となり、環境負荷の低減を実現している。
 また、災害対策も挙げられる。東日本大震災時に緊急車両への燃料供給が問題となったことから、3万リットル規模の給油施設を設置することにより、周辺10所属の車両に10日分程度の燃料供給が可能となっている。庁舎5階に代替災害警備本部スペースを設置したことと合わせて、災害時における活動拠点として的確に対応できる機能を確保している。なお、従来から整備しているものとしては、庁舎全体の約3分の1の電力使用において約72時間連続運転が可能な非常用発電機や、40トンの貯水が可能であり1日当たり4,400人に3日間飲み水を供給することができる耐震性貯水槽も設置している。
 概要説明の後、委員から活発な質疑が行われた。その中で、「移転・統合に伴い、鑑識能力や科学捜査能力において新たに充実したことは何か」との質問に対し、「鑑識課と科学捜査研究所の連携強化のほか、鑑定物件にほかのものが混在する危険を防止するため、従来よりもかなり高度化・大型化したクリーンルームが整備されたことで、いわゆるコンタミ(実験室汚染)防止に格段の向上があった」との回答があった。ほかにも、職員の研修・養成における課題などについて質問がなされた。
 概要説明や施設見学を通じて、大宮警察署・鑑識科学捜査センターの運営状況について理解を深めることができ、決算審査の参考となった。

(2)羽生水郷公園

 (羽生水郷公園の運営状況について)

【調査目的】

 羽生水郷公園は、菖蒲田・修景池などの水を取り入れた施設を中心に昭和56年に整備・開設された公園である。昭和58年には、公園敷地内に、全国でも珍しい淡水魚のみを展示するさいたま水族館が開設されている。同園の運営は、(公財)埼玉県公園緑地協会が指定管理者として行っている。
 園内には、国指定天然記念物であるムジナモ(食虫植物)の国内唯一の自生地が所在している。
 同園は、水辺を利用したカヌー体験やボートによる探検ツアーを実施するなど、「生物と自然」を主題とした文化教養型レクリエーションの拠点となるように施設整備を進めている。平成27年度から平成29年度にかけては園路、園橋等の全面的な整備を行い、平成30年4月から供用を開始している。
 そこで、同公園の運営状況について調査する。

【調査内容】

 羽生水郷公園は、開設から37年が経過している。園内の事業としては、自然観察会、約1.5kmを歩くウォーキング教室などを実施している。また、平成22年度以降、羽生市主催による「ゆるキャラさみっとin羽生」(平成26年度から「世界キャラクターさみっとin羽生」に名称変更)の開催会場になっており、平成29年度の同サミットには35万人が来場している。
 同公園は、平成29年度に、幅員6m、長さ10.5mの園橋2橋及び園路等の整備やさいたま水族館の改修等、繰越工事も含めて10件、合計約4億5,000万円の工事を実施した。これらの工事の完了により、16.6haが供用開始され、平成30年度現在の合計供用面積は53.6haとなっている。
 指定管理について、管理期間は平成29年度から平成33年度までの5年間で、平成29年度の指定管理委託料は約1億5,100万円である。また、指定管理者からは毎月、前月の利用状況や収支等の管理状況報告が行われ、県と情報を共有している。このほかに県は年4回、現地でヒアリング及び施設の実地調査を行い、指定管理者の管理状況を確認している。
 さいたま水族館は、レクリエーション・教育・研究の3つの機能を兼ね備えた施設として昭和58年10月に開館した。年間利用者数は、毎年、25万人を超えており、平成29年度は約29万人であった。館内には、埼玉県にすんでいる淡水魚類を中心に両生類や甲殻類などを上流、中流、下流、平地の池・沼、外来魚などの区分に大別して展示している。飼育・展示生物は約100種、約3,000点である。県の魚であるムサシトミヨの展示・繁殖にも早期から取り組んでいる。また、国の天然記念物であるミヤコタナゴは、所沢市及び滑川町においてそれぞれの系統が保護・繁殖されているが、その技術は当館が開発・提供したものである。
 当館内の主な事業としては、水族館の裏側を見学する「水族館探検ツアー」が毎週土曜日に実施され大好評を得ているほか、飼育スタッフによる水生生物の講座等を実施する「アクアスクール」などが挙げられる。そのほかにも、飼育員体験、ナイトアクアリウム、特別展示等を実施している。
 当館の平成29年度の収支については、約540万円の黒字であった。増収の主な理由は、リニューアル効果もあり入館者が増加し、利用料金や自主事業の収益が好調であったこと、夏に曇りが多く、通常、夏には落ち込むカヌー、ボート、バッテリーカー等の屋外自主事業が好調であったこと、9月にコイの餌の販売方法を手売りからカプセル玩具販売方式に変更するとともに単価も改定したことであるとのことであった。
 概要説明の後、委員から活発な質疑が行われた。その中で、「自主事業の目玉は何か。また、季節による利用者の多寡と少ない時期への対応について伺いたい」との質問に対し、「一番にぎわうのはゴールデンウィークと秋である。夏は暑さ、冬は寒さで利用者は減るが、冬でもコイの餌やりは人気があるため、庭池の水温を多少上げて餌を食べるようにする工夫を行っている」との回答があった。ほかにも、修繕等の運営の課題などについて質問がなされた。
 概要説明や施設見学を通じて、羽生水郷公園の運営状況について理解を深めることができ、決算審査の参考となった。

決算_羽生水郷公園(さいたま水族館)にて

羽生水郷公園(さいたま水族館)にて

お問い合わせ

議会事務局 議事課 予算決算特別委員会担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4922

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