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掲載日:2018年11月26日

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経済・雇用対策特別委員会視察報告

期日

平成30年8月20日(月曜日)~21日(火曜日)

調査先 

(1) 北九州イノベーションギャラリー(北九州市)
(2) (株)パラマ・テック(福岡市)

調査の概要

(1) 北九州イノベーションギャラリー

(産業技術等の地域資産を活用した取組について)

【調査目的】

 北九州イノベーションギャラリーは、北九州市の発展を支えてきたものづくりに関わる人材・技術・産業遺産を活用し、人材育成やイノベーションの機会創出を目的として、八幡製鐵所発祥の地に平成19年にオープンした施設である。若手技術者等を対象とした技術革新セミナー等の開催、企画展示ギャラリーの実施、独自に調査・制作した企業の産業技術や技術革新データの公開などの事業を行っている。
 1世紀以上にわたり工業都市として歩んできた産業技術などの資産等を活用した取組を視察することで、今後の施策の参考とする。

【調査内容】

 北九州イノベーションギャラリーは、北九州市の発展を支えてきたものづくりに関わる「人材」「技術」「産業遺産」の3つの地域資産を活用しながら、人材活用・育成、産業技術の保存継承、イノベーションの機会創出を図ることを目的として、八幡製鐵所発祥の地に平成19年4月21日にオープンした施設である。敷地面積約2.4ha、延床面積約3,100平方メートルで、本体棟は、年表のギャラリー、企画展示室、ライブラリー、プレゼンテーションスタジオ、多目的スペース、イベントコート、ライブラリーで構成される。隣接する工房棟は、金属加工室、木材加工室、3Dモデル設計室から成る。産学連携や産業人材の育成等を行っている(公財)北九州活性化協議会が管理運営を行っている。
 同ギャラリーは、「イノベーション」をテーマとする国内唯一の施設として、北九州のみならず、広くものづくりの魅力や新たなイノベーションの機会創出の場を提供することを活動指針に掲げている。日本が先進工業都市へと成長する過程で、北九州は数多くの技術革新を経験し、技術・技能やこれらを支える経営・管理ノウハウなど膨大な知見を蓄積しているが、同ギャラリーはこれらの財産の保存・継承・展示に努めるとともに、次世代のイノベーターを育成するなどの取組を展開している。
 具体的な取組として、教育普及事業では、国際最先端技術を有する企業やクリエーターに企画の段階から参画してもらい、若手技術者等を対象に、イノベーションフォーラムや技術革新セミナー及びデザインセミナーなどを開催している。また、ジュニア向け工作教室、サマースクール、イノベーション見学ツアー、高校生向けワークショップの開催など、将来のものづくりの担い手である子供たちを対象に、体験を通してものづくりに興味をもってもらうとともに、産業技術や基礎科学の重要性について理解を高める取組にも力を入れている。企画展示事業では、イノベーションに関連した話題性のあるテーマの企画展を定期的に実施するとともに、企画展のテーマに沿った関連映像上映なども行っている。そのほか、企業からの要請を受け、内定者研修や社会人再教育研修など、実践に必要な人材を育成するほか、国立博物館との共同研究、地元大学と連携した共催イベントの開催、独自に調査・制作した企業の産業技術や技術革新データの公開など、幅広い取組を展開している。
 概要説明の後、委員から活発な質問が行われた。その中で、「年に3~4回開催の企画展に力を入れているとのことだが、留意している点は何か」との質問に対して、「数年前から、研究者目線ではなく、自分たちが純粋に楽しめるような素人目線での企画を考えている。その結果、入場者数が増え、当ギャラリーの活動が広く知れわたるようになった」との回答があった。質疑後は施設内を見学した。
 今回視察先を調査できたことは、産業技術等の地域資産を活用した取組を推進する上で、大変参考になるものであった。

 

(2) (株)パラマ・テック

(先端産業分野における中小企業の取組について)

【調査目的】

 (株)パラマ・テックは、中小企業庁の「元気なモノ作り中小企業」に選定されている医療機器の製造販売メーカーである。特に、血圧計、心電計、遠隔での健康・医学管理の分野を強みとしている。世界初の携帯用心電図記憶装置を開発・製造し、現在ではOEM分も含めると国内シェアの90%以上を獲得している。
 本県では、先端産業創造プロジェクトを推進しており、医療分野は重点分野の一つである。同プロジェクトに関する施策の参考とするため、医療分野で先進的な取組をしている同社を視察する。

【調査内容】

 (株)パラマ・テックは、世界初の自動血圧計を開発したメーカーである(株)パラマを前身として、昭和63年10月に創業した医療機器の製造販売メーカーである。中小企業庁の「元気なモノ作り中小企業」に選定されている。特に、血圧計、心電計、遠隔での健康・医学管理の分野を強みとしている。
 創業以来、「他社がまねできないオンリーワン商品の開発」を基本ポリシーとし、独自の創造力と開発力を駆使して会社運営に取り組んでいる。設立後すぐに開発販売した「脈波・コロトコフ音記録計」は、世界で初めて血圧測定中の動脈音を記録・描記し、医学界の注目を集めた。
 平成14年には、世界初の携帯用心電図記憶装置を開発・製造した。手のひらサイズで容易に心電図の測定を可能とし、心臓に異常があればグラフが波形で表示される自動解析機能を備えている。年間7万人以上の突然死のうち7割は心臓疾患が原因と言われるが、その原因が心臓にあるのかどうかを自分で判断できれば、心臓疾患を未然に防ぐことが可能となる。いつでも容易に心電図の測定が行えるこの商品はヒットし、平成15年からは自社販売に加え、大企業のOEM供給も開始している。携帯用心電図記憶装置としては、OEM分も含めると国内シェアは90%以上となっている。
 同社製品に対する海外の評価も高く、同社では台湾パラマを設立し、アジアにも展開している。また、EU向けの取引が具体化するなど、飛躍期を迎えている。オンリーワン商品を数多く開発販売している実績が評価され、平成17年度には、(社)中小企業研究センター賞を受賞している。現在は、医療機関向けを中心とした医療機器に加えて、在宅医療サービス並びに海外展開を3本柱に事業を展開中である。
 概要説明の後、委員から活発な質問が行われた。その中で、「研究機関との連携はどうか」との質問に対して、「大学からの要請を受け、商品の研究開発をすることもあるが、研究機関との連携により開発する商品は専門的すぎて売れないことが多いのが実情である」との回答があった。また、「今後力を入れていく事業はどういったものか」との質問に対して、「医療分野の商品は、開発期間が長く、薬事法などの制約もあり、新商品の販売まで苦労することが多い。しかも、おおよそ9割が失敗で1割が成功というのが現状である。今は健康寿命の延伸が社会の課題であることから、今後は健康産業の分野に特に力を入れていきたいと考えている」との回答があった。質疑後は社内を見学した。
 今回視察先を調査できたことは、先端産業分野における中小企業の取組を推進する上で、大変参考になるものであった。

経雇_(株)パラマ・テックにて 

(株)パラマ・テックにて

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議会事務局 議事課 委員会担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4922

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