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掲載日:2018年2月6日

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警察危機管理防災委員会視察報告

期日

平成28年11月8日(火)~9日(水)

調査先

(1) 自動車安全運転センター安全運転中央研修所(ひたちなか市)
(2) 国立研究開発法人防災科学技術研究所(つくば市)

調査の概要

(1)自動車安全運転センター安全運転中央研修所

(体験型研修施設による運転技能・知識の向上について)

【調査目的】

自動車安全運転センター安全運転中央研修所は、資質の高い運転者や運転指導者を育成する我が国唯一の総合的な自動車安全運転教育施設として、実技と理論が一体となった実践的、専門的かつ高度な安全運転研修を実施している。
広大な敷地には、一周5kmの高速周回路や実際の道路上の特色を再現した模擬市街路等の各研修コースが配されているほか、ドライビング・シミュレーターなど最新の教育設備を備えている。また、研修においては、運転体験しながら、安全運転の基礎と応用について学ぶことができる。講師陣は、実践的かつ専門的な高度の知識と技能を持っており、各研修カリキュラムは、その技能も生かした体験を融合させたものとなっている。
同研修所の調査により、県民への交通安全指導や警察車両の運用管理を行う上で重要となる、運転者や運転指導者の技能・知識の向上のための参考とする。

【調査内容】

自動車安全運転センターは、自動車安全運転センター法に基づいて設立され、交通事故の防止や運転者等の利便向上を目的とした各種事業を行う機関である。同センターにより平成3年に発足した安全運転中央研修所は、我が国唯一の総合的な自動車安全運転教育施設として、実技と理論が一体となった実践的、専門的かつ高度な安全運転研修により、資質の高い運転者や運転指導者を育成している。
施設は東京ドーム約20個分に当たる広大な敷地を有し、各種トレーニングコースや多様な設備を備えている。トレーニングコースは13種類あり、実際の高速道路と同じ条件で合流、車線変更、追越し等を学べる1周5kmの高速周回路、市街地の安全走行に必要な運転技能を学べる模擬市街路、路面で横滑りやスリップを体験し自動車の特性や安全の限界を学べるスキッドパンなど、実際の道路上の特色を再現し、運転上の危険を安全に学べるものとなっている。
設備面では、宿泊棟に個室宿泊室、食堂、大浴場などの設備を完備しているほか、女性専用の宿泊エリアを設けるなど、研修者が快適に過ごし、研修に専念できる環境が整っている。また、敷地内に附属交通公園を設置しており、幼稚園児から小・中学校の児童、生徒に対し、模擬市街路を使用し、道路の安全な渡り方や自転車の安全な乗り方などの体験研修を行うことで、交通に関する知識やマナーを学ぶことができるということであった。
研修は、運転技能に熟達した実技教官と専門理論に精通した理論教官の指導の下、実技と理論が一体となった実践的、専門的かつ高度な安全運転研修を実施している。実技研修においては、模擬事故を想定した危険予測や危険回避など、公道では試すことのできない運転上の危険限界を体験しながら、安全運転の基礎と応用について学ぶことができる。理論研修では、ドライビング・シミュレーターなど最新の教育設備の中で、カリキュラムに基づき必要な知識を習得できる。
受講者は、警察官、消防職員、自動車教習所指導員、交通安全教育に携わる公的機関等職員をはじめとして、青少年から高齢者までの幅広い層を対象としており、受講者のニーズや特徴に合わせた多様な研修メニューを設定しているということであった。
概要説明の後、施設の運営体制や研修の参加者等に関して、活発な質疑応答が行われた。その後、研修コースにおいて体験研修を行い、車両の制御や危険回避について学んだ。
今回視察先を調査できたことは、交通安全指導や警察車両の運用管理を行う上で重要となる、運転者や運転指導者の技能・知識の向上のために大変参考となるものであった。


自動車安全運転センター安全運転中央研修所にて

(2)国立研究開発法人防災科学技術研究所

(最新の科学技術を用いた防災研究について)

【調査目的】

国立研究開発法人防災科学技術研究所は、防災科学技術の向上による災害に強い社会の実現を目指し、様々な自然災害に関する研究を行う機関である。
研究所内には、大型耐震実験施設や大型降雨実験施設等の各種設備を備え、自然災害のメカニズム解明等の先進的な実験・研究を行っている。
また、同研究所は、全国に約2,200の観測点を設置しており、地震・津波・火山・気象等に関し総合的な観測体制を整備している。
近年、大地震や豪雨などの大規模災害が頻発していることから、本県においても災害対応力の強化は重要な課題である。同研究所による防災研究について調査し、本県防災施策の参考とする。

【調査内容】

国立研究開発法人防災科学技術研究所は、防災科学技術の向上を図ることを目的として、基礎研究及び基盤的研究開発等を総合的に行う機関である。昭和38年に国立防災科学技術センターとして東京都に設立されたのが発端であり、その後、昭和53年に現在地である筑波研究学園都市に移転するなどの経過を経て、現在の体制となっている。
研究所内には、様々な自然災害の発生状況を再現できる複数の大型実験施設を備え、各種の実験や研究を行っている。代表的な施設の一つである大型降雨実験施設は、毎時15~300mmの降雨を再現できる世界最大の規模・能力を有する散水装置を備えており、土砂崩れのメカニズム解明等の研究に活用されている。近年では施設改修を行い、多発するゲリラ豪雨への対応を強化したという。このほか、振動実験を行う大型耐震実験施設、地震・津波・火山等の自然現象を解析する地震津波火山ネットワークセンター、極端気象(ゲリラ豪雨や竜巻等)を引き起こす積乱雲を観測できる積乱雲観測システム等の各種施設を備え、総合的な防災科学研究の推進を図っている。
また、全国にも関連施設として、雪氷防災研究センター(新潟県)、新庄雪氷環境実験所(山形県)及び兵庫耐震工学研究センター(兵庫県)といった研究拠点が設置されており、これらの機関とも十分な連携が図られている。
このほか、地震・津波・火山・気象等に関する観測点を全国に約2,200か所備えており、各種災害への総合的な観測体制を整備している。近年では、東日本大震災を機に、太平洋沖の海底に全長5,700kmのケーブルで結んだ観測装置150基を設置し、地震と津波を早期検知する、世界初の大規模広域海底観測網「日本海溝海底地震津波観測網(S-net)」を整備し、今夏から本格運用を開始した。これまでの陸上の観測網に加え、海中の観測網も整備することで、災害の観測体制が強化されているとのことであった。
また、同研究所では、近年繰り返されている異常気象への対応を踏まえ、気象災害の観測・予測技術の研究を推進している。同研究所が開発したマルチパラメータレーダ(MPレーダ)は、従来よりも高精度できめ細かな降雨測定ができる高度な設備である。今回の視察においては、平成25年9月の越谷市等における竜巻被害について、MPレーダのデータを活用した分析の説明があり、竜巻の発生状況や被害状況に関しての解説がなされた。
概要説明の後、研究交流棟内展示及び大型降雨実験施設の視察を行い、その後、自然災害のメカニズムや今後の傾向等について、活発な質疑応答が行われた。
今回視察先を調査できたことは、本県においても、近年繰り返されている大規模災害に備え、防災施策を推進するために大変参考となるものであった。

お問い合わせ

議会事務局 議事課 委員会担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4922

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