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掲載日:2023年5月23日

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文教委員会視察報告

期日

平成29年2月1日(水曜日)~2日(木曜日)

調査先

(1)   鎌倉文学館(鎌倉市)
(2)   相模原市立田名中学校(相模原市)

調査の概要

(1)鎌倉文学館

(文学館運営の工夫について)

【調査目的】

鎌倉文学館は、川端康成や夏目漱石をはじめ、鎌倉ゆかりの文学者300人以上の資料を収集、保存、整理、展示している。昭和60年に開館し、現在は、指定管理者である㈶鎌倉市芸術文化振興財団・国際ビルサービス株式会社共同事業体が管理運営を行っている。
同館は、山梨県立文学館及び神奈川近代文学館と連携した企画展など、様々な企画展の工夫を行っているほか、観光地として有名な敷地内のバラ園のイベント効果もあり、平成27年の来館者数は11万2,066人であった。また、出張講座、絵本作家の協力による子供向けイベント、学芸員の仕事を体験するワークショップを開催することなどにより同館の魅力を発信している。
同館を視察することにより、文学館の運営についての参考とする。

【調査内容】

鎌倉文学館は、鎌倉市が寄贈された旧前田侯爵家の別邸の全面改装を行い、昭和60年から文学館として使用している。平成12年4月に国の登録有形文化財に指定された格調と気品あふれる建物の中に、鎌倉ゆかりの文学者の資料展示や文学資料の収集保存など様々な活動をしている。収集資料の状況は、平成28年3月末時点において購入資料25,881点、寄贈資料53,999点の合計79,880点であり、内訳は図書類68,694点、書簡類3,553点、そのほか筆跡類などが7,633点となっている。
同館は、平成18年度から指定管理者制度を導入しており、現在は㈶鎌倉市芸術文化振興財団・国際ビルサービス株式会社共同事業体が管理運営を行っている。指定管理者は、開館日数を増やすことや遊び心のある企画展を行っているほか、庭園南側の約600平方メートルのバラ園を活用した「ローズガーデンコンサート」や江ノ島電鉄株式会社の協力による「鎌倉文学館フェスティバル」など、魅力あるイベントを開催している。指定管理者による管理運営後は、東日本大震災時を除き、毎年10万人を超える来館者数となっている。
指定管理者の決定はプロポーザル方式を採用しているが、事業の企画・実施に関する業務として、主に(1)文学の発展に資する事業に対する基本方針、(2)文学館資料等の展示事業及び普及事業の企画及び実施に関する基本的な考え方、(3)文学館資料等の収集・保存・整理に関する基本的な考え方、(4)文学資料等の調査・研究に関する基本的な考え方についての提案をさせている。また、平成27年度に行った第3期目の公募に当たっては、多文化共生社会の実現や東京2020オリンピック・パラリンピックの開催を踏まえたニーズを想定し、外国人を含めた集客施策、多言語対応、利用案内、広報宣伝の在り方についても提案させている。なお、指定管理者は、利用料金制により市が支払う指定管理料、利用料金などの事業収入を全て指定管理者の収入とし、原則、経営努力により生み出された剰余金は精算による市への返還を行っていない。また、利用料金などの事業収入が減少した場合においても市が補てんを行わないことから、指定管理者が行う管理運営の手法や工夫による継続的な来館者の確保が重要である。なお、運営は館長ほか学芸員、司書を含む常勤職員5名及び非常勤職員4名の合計10名で行っている。
概要説明の後、展示室の見学を行う中で、展示の工夫、団体客への対応などについて、活発な質疑応答が行われた。今回視察先を調査できたことは、本県における文学館運営を充実させるために大変参考となるものであった。

平成29年2月文教委員会 鎌倉文学館にて
<   鎌倉文学館にて   >

(2)相模原市立田名中学校

(いじめ及び不登校問題への対応について)

【調査目的】

相模原市立田名中学校は、平成26年度から2年間、文部科学省の研究委嘱を受け、魅力ある学校づくり調査研究を行った。研究内容は学校や地域が直面する生徒の指導上の諸問題についてであり、特にいじめや不登校等の未然防止を図ることが目的である。
同校は、既に小中連携推進校としての取組を行っており、小学校3校と連携・協力し、小中の義務教育9年間において児童生徒が生き生きと学べる一貫性のある授業を展開している。また、生徒一人一人が活躍できる場を多く設け、主体的に物事に取り組ませることで、自他の良さに気付かせ、自己有用感の育成や思いやりの心の育成を目標に研究活動を行っている。
同校を視察し、いじめ及び不登校に関する研究成果を調査するとともに特長ある取組を視察することにより、教育施策の参考とする。

【調査内容】

相模原市立田名中学校は、1学年7クラス、2学年7クラス、3学年8クラス、特別支援学級3クラスの全校生徒820名であり、市内37校ある市立中学校のうち4番目に大きい大規模校である。
同校は、平成24年度、平成25年度に市の小中連携推進校に指定され、市内の小学校と連携を図り、豊かな心の育成や学習意欲の向上などの取組を行ったほか、平成26年度、平成27年度は、文部科学省から委嘱を受け、「魅力ある学校づくり」の調査研究を行っている。この、魅力ある学校づくり調査研究では、全ての児童生徒を対象とした授業づくりや集団づくりを進め、特にいじめや不登校の未然防止を狙いとして活動をした。生徒に対しての主な取組としては、絆プロジェクトと称した「あいさつ運動」や「宿題お助け隊」、地域住民と連携した「ボランティア活動」、学習・生活の決まりをクラスごとに各教室や廊下などに掲示する「エリアスタンダード」を実施した。そのほか、生徒の意識調査を定期的に実施し分析・考察を行うことにより、生徒の視点でのいじめの実態や不登校の原因を少しずつではあるが把握することができている。また、意識調査の回答の中で、教員によって話すスピードや声量が異なり授業が分かりづらいなど、教員や授業に関する回答もあることから、教員向けの意識調査や教員による他校、他クラスの授業を参観する取組なども行った。
同校は、他校に比べると5年ほど前までは非行少年や不登校生徒が多く在籍しており、生徒指導に苦慮していたが、小学校教員を含めた合同研修会による意識統一や指導力の向上、ボランティア団体との連携などにより、この数年間は学校全体が落ち着いているとのことであった。
概要説明の後、活発な質疑応答が行われた。その中で、「研究の成果を受け、今後どのように魅力ある学校づくりを展開していくのか。また、今後の課題は何か」との質問に対し、「今回の調査研究を契機に相模原市教育委員会が主体となり小学校も含めた市全体で魅力ある学校づくりに取り組んでいく。既に別の中学校で調査研究を行っている。また、いじめや不登校につながる原因は多々あり、地域や学校間での連携や様々な取組を粘り強く行っていくことが重要である」との説明があった。今回視察先を調査できたことは、教育施策を検討する上で大変参考となるものであった。

 

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