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掲載日:2026年2月12日

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総務県民生活委員会視察報告

調査日

令和7年11月12日(水曜日)~13日(木曜日)

調査先 

(1)青少年育成プラザMiacis(韮崎市)

(2)日本航空高等学校 山梨(甲斐市)

調査の概要

(1)青少年育成プラザMiacis

(こどもの居場所づくりについて)

【調査目的】

■本県の課題

  • こどもを取り巻く課題が複雑化する中で、誰一人取り残されず夢や希望を持って健やかに成長できるよう、学校や家庭以外で安心して過ごせる居場所の整備が必要である。

■視察先の概要と特色

  • 同施設は、中高生にとって、地域の中の「ヨリドコロ」であり、中高生それぞれの「進化の起点」となることを目指し、日々の関わりを通して中高生に向けたあらゆるきっかけを提供している。
  • 施設名の「Miacis」とは、約6,500万年前に生息し、多様な進化を遂げた動物である。中高生も自分の選択次第で何者にも進化し得る可能性を持つ存在と考え、同施設が運営されている。
  • 「親でもない、学校の先生でもない第3の大人」として、20代のスタッフを常時配置することで、いつでも進路や学校の悩みなどの相談ができる体制が構築されている。また、施設内での交流にとどまらず、時には施設を飛び出した屋外イベントを開催するなど、中高生に向けた様々な活動の場を提供している。

【調査内容】

■聞き取り事項

  • 同施設は、地方の人口減少対策として、韮崎市のcomeback支援事業の一環で実施されている。中高生の自己満足度と地元満足度を高め、地域貢献意欲を促進し、市へのUターンを促すことを一つの目的としている。また、「韮崎市子どもの権利に関する条例」に基づくこどもの居場所づくりを行うことで、こどもの権利保障の役割も担っている。
  • 開設当初から、中高生のやりたいことを地域の大人として全力で応援しようという思いを大事にしている。「情熱・興味・能力」を意味する「スパーク」を中高生と一緒に探し、見つけたスパークを基に、中高生の可能性を拡大し続ける取組を行っている。
  • 地域おこし協力隊を活用しており、職員が3年で交代するたびに、施設の新たなコンセプトを策定している。開設当初は、「あなたはなにに進化する?」を掲げ、中高生の進化の起点となることを重視していた。現在は、「らしさ、無制限。」を掲げ、家族・学校・地域という居場所と、それぞれの居場所における多様な関わり方の組合せをゲームのテトリスに例え、中高生の可能性を拡大し続けるきっかけ作りを続けている。

■質疑応答

Q:中高生からの相談に対し、行政との連携等を含めた対応フローはどのように定めているのか。

A:特に深刻な内容の相談に関しては、市の担当部局に報告し、追加の対応が必要と判断されたものは、更に専門機関や市の専門部局等につなぐ仕組みを構築している。

Q:多くの中高生の利用者がいる中、利用者間でのトラブルなどはないのか。

A:トラブルはない。なお、開設当初は他校の生徒との関わりが少なかったため、スタッフが間に入って、中高生同士をつなぐ役割を果たしたり、学校に関係なく、中高生が混ざって参加できるイベント企画に取り組んできた。中高生の間で一定の関係性が生まれたことが、利用者間でのトラブル防止にもつながっていると考えている。

(2)日本航空高等学校 山梨

(私学の振興について

【調査目的】

■本県の課題

  • 私立学校の教育の質を高め、建学の精神に基づく特色ある学校づくりを進めるための取組を継続的に支援する必要がある。

■視察先の概要と特色

  • 同校は、日本で唯一の航空科を有する私立高校である。航空業界への進路を中心に据えた専門教育と多様な進学支援を組み合わせた教育を行っている。
  • 「長所伸展」を柱とし、それぞれの生徒の得意分野を大きく伸ばすことを目標としている。併設校である日本航空大学校と連携した高大一貫教育のほか、大学進学、就職、留学等多くの選択肢が用意されており、生徒が安心して勉学やスポーツ活動に励むことができる環境が整備されている。
  • 運動系、文化系共に部活動が盛んであり、野球、サッカー等の多くのクラブが全国大会に出場し、好成績を収めている。また、「雄飛学塾」と呼ばれる校内学習塾では、夜間授業に加え、教員をメンターとして配置することで、生徒の個別学習にも対応している。

【調査内容】

■聞き取り事項

  • 同校の教育方針は、「自由と規律」「共感共創」「長所進展」「国際教育」で構成される。同校最大の特色である航空教育では、安全第一が最優先とされる。命を預かる職業を目指す生徒に対し、安全第一で命を守るという意識を基盤とした教育を行っている。
  • 「進学」「航空」「スポーツ」「芸術」の各分野において、中高6年間は、生徒がやりたいことに全力かつ本気で挑戦する時間と位置付けている。生徒たちが、今後の社会で様々な場面で対応できるよう、ホスピタリティを重視するなど、教職員全員が「テーマパークのような学校」を目指している。
  • 一般の4年制大学へ進学する生徒も一定数いるが、併設校に進学させることを主目的とした進路指導を行っている。一般の大学や就職等の幅広い進路を提供しつつ、航空業界の深刻な人材不足を伝え、スポーツや芸術コースの生徒も航空業界を目指せるよう、必ず併設校の見学を勧めており、生徒にとって航空業界が身近な存在となっている。

■質疑応答

Q:公立・私立にかかわらず、専門教科の教員の確保が課題となっている。貴校では、より専門性の高い教員が求められると思うが、どのような状況なのか。

A:教員の確保は大きな課題であり、特に専門科目である航空業界では、専門知識を持つ人材が必要となる。企業と連携して、出向者を受け入れたり、企業での授業を行ってもらうこともある。卒業生が、就職後に一定の知識を得てから教員として戻ってくる場合もある。

Q:各コースの専門性が高いため、選択したコースが合わなくなる生徒も出てくると思うが、どのように対応しているのか。

A:航空科では、当初パイロットを志望していても、メカニックなど他分野へ移行したいという場合もある。そのため、1年目は、全員が航空業界全般の基礎を学んだ上で、2年目で進路の方向性を定め、専門的な学習を開始するが、最終的な進路決定は3年目に行い、それぞれが選択した併設校の専門学科へと進学している。

日本航空高等学校山梨にて議員とスタッフの集合写真

日本航空高等学校 山梨にて

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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