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掲載日:2018年9月13日

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企画財政委員会視察報告

期日

平成30年6月4日(月曜日)~6日(水曜日)

調査先

(1) 鹿児島市維新ふるさと館(鹿児島市)
(2) 内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)
(3) 霧島ファクトリーガーデン(都城市)

調査の概要

(1) 鹿児島市維新ふるさと館

(指定管理者の取組について)

【調査目的】

 鹿児島市維新ふるさと館は、明治維新における鹿児島の歴史及び先人の偉業に関する資料などを展示する歴史観光施設として、平成6年4月に開館した。同館はロボットや映像等のハイテク技術を駆使した多彩な展示や演出によって、明治維新を分かりやすく紹介している。
 同館は、(公財)鹿児島観光コンベンション協会が指定管理者として管理運営を行っている。今年度は、明治維新150周年記念事業を行うとともに、様々な利用促進イベントや各種歴史講座等を開催し、観光誘客を図っている。
 今後の本県における指定管理者の取組の参考とするため、同館の取組を調査する。

【調査内容】 

 鹿児島市維新ふるさと館は、平成6年4月に鹿児島市の歴史観光の拠点として開館した。同館が立地する加治屋町は、明治維新から日露戦争までの期間に活躍した薩摩藩関係者の多くが生まれ育った地であり、西郷隆盛誕生地・大久保利通生い立ちの地をはじめとした、記念碑・誕生地碑・銅像等の史跡など観光資源も多い。
 同館は、平成30年1月に、「体験しやったもんせ・郷中教育」コーナーに、幼少期から青年期の西郷隆盛たちが体験した遊び・教えなど、当時の様子を映像の中で体験できるインタラクティブゾーンを設置してリニューアルオープンした。薩摩藩独自の教育方法「郷中教育」などを映像を使った体験展示で楽しく学ぶことができる。押し相撲への挑戦や薩摩言葉での遊びが体験できるため、特に子供たちに大変人気があるとのことである。
 また、このリニューアルにより、「ゆくさ、おさいじゃした通り」と「あそんでみやんせコーナー」が新設された。「ゆくさ、おさいじゃした通り」は、館内に入ると西郷隆盛や大久保利通など薩摩の偉人たちが迎えてくれる。「ゆくさ、おさいじゃした」とは鹿児島弁で「ようこそ、いらっしゃいました」という意味である。「あそんでみやんせコーナー」は、西郷隆盛生涯すごろくが設置されているほか、ワークショップスペースなどがある自由に活用できる場である。
 同館は、平成26年4月1日から、(公財)鹿児島観光コンベンション協会が指定管理者として管理運営を行っている。運営方針は、第1に、観光客の知的・文化的欲求を満たすために、ロボット、映像、ジオラマなどのハイテク技術を駆使した多彩な展示や演出によって、明治維新を楽しく分かりやすく紹介すること。第2に、市民にとっても改めて郷土の歴史を学び理解できる施設として、また、郷土を知ろうとする青少年の学習や研修のための施設として活用することである。
 今年度は、明治維新150年であることに加え、大河ドラマ「西郷どん」が放送されている。これに合わせた利用促進として、記念事業や各種歴史講座等を開催するなど、様々な取組を実施し観光誘客を図っているとのことである。
 同館の入館者数は、平成26年度以降、年間約15万人で推移していたが、平成29年度は19万人を超えたとのことである。鹿児島中央駅に近いという立地から、修学旅行の立ち寄り等で入館されるケースも多く、建物のキャパシティとしては、1日当たり1,500人程度が限界だが、2,000人近くが来館されることもあるという。特に、来館者の滞在時間が長くなる傾向がある雨の日に多くの来館者があった際の対応が課題であるとのことであった。
 概要説明の後、館内の視察を行い、維新体感ホール、「体験しやったもんせ・郷中教育」コーナー、維新常設展示等の様子を調査した。
 今回視察先を調査できたことは、本県における指定管理者の取組を推進するために大変参考となるものであった。

(1)鹿児島維新ふるさと館

鹿児島市維新ふるさと館にて

(2) 内之浦宇宙空間観測所

(県重要施策の推進について)

【調査目的】

 内之浦宇宙空間観測所は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の施設で、科学観測用衛星の打ち上げと追跡・管制を行っている。国内のロケット打ち上げ施設としては、種子島宇宙センターと並ぶ存在であり、昭和37年の設立以来、約400機のロケットの打ち上げを行っている。同観測所には、「宇宙科学資料館」があり、ロケットや科学衛星、打ち上げ施設設備、科学観測機器のモデルやパネルなどが展示されている。
 本県では、重要施策「先端産業創造プロジェクト」において、「航空・宇宙プロジェクト」を重点分野の一つに掲げ取組を進めていることから、同観測所を調査することで、今後の県政運営の参考とする。

【調査内容】

 内之浦宇宙空間観測所は、昭和37年に東京大学生産技術研究所の附属施設として設置され、科学観測ロケット及び科学衛星・探査機の打ち上げ並びにそれらの追跡、データ取得などが行われている。山の地形を利用して造成した台地に機能的に建物が配置されており、世界でも珍しい山地に設置されたロケット発射場である。
 同観測所は、昭和45年に日本で初となる人工衛星「おおすみ」をはじめ、平成15年5月9日には小惑星「イトカワ」でのサンプル採取とリターンをミッションとした小惑星探査機「はやぶさ」、平成25年9月14日には新型固体燃料ロケット「イプシロン」の打ち上げなどが行われており、平成30年2月3日現在で、ロケット408機、人工衛星31機、合計439機の打ち上げ実績があるとのことである。
 主要施設であるM(ミュー)センターは、標高200m、面積25,000平方メートルの台地に、ロケット組立室、人工衛星整備室、ロケット整備塔及びイプシロンロケットの発射装置が整備された施設である。イプシロンロケットは、ロケット組立室で点検が行われ、人工衛星整備室で整備を終えた人工衛星とともに、整備塔内から発射装置に乗って屋外へ旋回し打ち上げられる。なお、M(ミュー)とは、科学衛星打ち上げのため昭和45年から平成18年までの間に使用された、M(ミュー)ロケットにちなんだ名称とのことである。
 KSセンターは、標高276m、面積7,000平方メートルの台地で、観測ロケット組立室、新型ランチャー(発射装置)が整備された施設である。観測ロケットは、組立室で組み立てられ、移動専用台車で移動し、新型ランチャーに装着された後、高さ約17mの鉄筋コンクリート製ランチャードーム屋内に設置される。打ち上げ時には天井が開く仕組みとなっており、ロケットはドーム内で打ち上げ態勢に入り、そのまま打ち上げられる。日本初の人工衛星「おおすみ」もここから打ち上げられた。なお、KSとは、観測ロケットのK(カッパー)ロケット及びS(シングル)ロケットにちなんでいるとのことである。
 コントロールセンターは、KSセンターから打ち上げられる観測用ロケットの発射管制卓や搭載機器管制卓、飛翔状況監視や飛行安全のための計算機などがあり、観測ロケット打ち上げに係る一連の管制作業が行われる。
 イプシロン管制センターは、宇宙科学資料館から約3km南の宮原地区に、平成25年3月に設置され、イプシロンロケットの発射管制装置や衛星管制装置、海上監視設備等があり、イプシロンロケットに係る一連の発射管制作業が行われる。
 宇宙科学資料館は、ロケットや人工衛星のモデル、構成部品、ロケット整備塔のモデルなどを展示しているほか、解説ビデオを視聴することができる。
 概要説明を受けた後、Mセンター、KSセンター、コントロールセンター、及び宇宙科学資料館を見学し、視察中は委員から活発な質問が行われた。
 今回視察先を調査できたことは、本県の重要施策「先端産業創造プロジェクト」の取組を一層推進するために、大変参考となるものであった。

(3) 霧島ファクトリーガーデン

 (地域活性化の取組について)

【調査目的】

 霧島ファクトリーガーデンは、霧島酒造(株)志比田工場の産業・文化・ふれあいの施設が融合した市民開放型のガーデンパークで、敷地内には本格焼酎とクラフトビールの醸造施設をはじめ、ミュージアム、多目的ホール、レストランなどがある。同施設は、地域に根ざした「ふれあいのメディア」として様々な情報を発信している。また、敷地内には、大正13年に建てられた同社の社屋を移築した、霧島創業記念館「吉助」がある。
 同社は、地域経済の一層の活性化と市民サービスの向上を図るため、平成27年11月、都城市と包括連携協定を締結して市と協働して都城市のPRに積極的に取り組み、地域の活性化に大きく寄与している。
 今後の本県における地域活性化の参考とするため、同施設の取組を調査する。

【調査内容】

 霧島酒造(株)は、平成8年に創立80周年を迎えた際に、同社志比田工場敷地内に樫樽貯蔵庫と多目的ホールを併設した霧の蔵ホールを落成したことを発端とし、平成10年から、同工場全体を「霧島ファクトリーガーデン」と銘打ち、「産業・文化・ふれあいの施設が融合したガーデンパーク」として、広く地域に開放している。
 現在は、地ビール工場とレストランを併設した霧の蔵ブルワリー、文化施設である霧の蔵ミュージアム、霧島創業記念館「吉助」、パンの製造販売を行う霧の蔵ベーカリーといった施設があり、地域に根ざした憩いの場として、年間約43万人が訪れている。
 霧の蔵ブルワリーは、レストラン・ショップ・クラフトビールの醸造施設が一体となった施設で、レストランでは、地元の食材を使用した宮崎を感じられるメニューを提供している。ショップでは、ここでしか手に入らないお酒やオリジナルグッズのほか、南九州の土産が揃っている。また、クラフトビールの醸造施設は、仕込み釜をショップから自由に見学できる。
 霧の蔵ミュージアムは、「芋焼酎のふるさと、霧島」をテーマとした芋焼酎に関する総合的な情報発信基地として、南九州の大地と霧島裂罅(れっか)水の自然の恵みを学術的に解説し、体験できる施設となっている。館内には、2つのテーマ「芋焼酎のふるさと南九州」と「霧島山の恵みと芋焼酎」を五感を使って楽しめる展示室がある。展示室「芋焼酎のふるさと南九州」では、直径約3mの巨大な円形ジオラマで霧島山と大地の成り立ちを解説しており、芋焼酎のおいしさの源にある霧島山をシンボルとする南九州の魅力を感じることができる。また、展示室「霧島山の恵みと芋焼酎」では、地質である「シラス」の実物やサツマイモの原寸大模型、解説映像などを展示しており、同社の芋焼酎に欠かせないサツマイモ「黄金千貫」と「霧島裂罅水」が、巨大噴火の火砕流が堆積して長年「不毛の地」と呼ばれていた南九州の大地で育まれ、おいしい芋焼酎の原料となっていく様子を見ることができる。
 霧島創業記念館「吉助」は、大正13年に建てられた同社の社屋を移築した建物で、同社入社試験の最終面接も行われているとのことであり、同社の「原点」と言える場所である。また、周囲に配した竹林や庭園が魅せる四季折々の風情を愛でながら利用できる茶室や会議室が一般にも開放されているほか、日本将棋連盟の女流王将タイトル戦の会場としても利用されているとのことである。
 また、同社は平成27年11月に都城市と地域経済の一層の活性化と市民サービスの向上を図るため、地方創生、観光振興、同市の対外的PR、地場産品の普及、その他地域経済の活性化及び市民サービスの向上に資することについて包括連携協定を締結し、市と協働して都城市のPRに積極的に取り組んでおり、地域の活性化に大きく寄与している。
 霧島創業記念館「吉助」で概要説明を受けた後、委員から活発な質問が行われた。その後、施設の視察を行い、霧の蔵ミュージアム、霧の蔵ベーカリー、霧の蔵ブルワリーの様子を調査した。
 今回視察先を調査できたことは、本県における地域活性化の取組を一層推進するために大変参考となるものであった。

(3)霧島ファクトリーガーデン

霧島ファクトリーガーデンにて

お問い合わせ

議会事務局 議事課 委員会担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4922

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