環境科学国際センター > 試験研究の取組 > 研究評価の取組 > 平成28年度第2回研究評価 > H28第2回審査会コメント2/研究課題(源循 H27-H29 ソーラー発電設備設置)

ここから本文です。

ページ番号:79885

掲載日:2023年1月11日

環境科学国際センター研究課題(資源循環・廃棄物担当/H27~H29)

ソーラー発電設備設置が処分場表面からの蒸発水量に与える影響に関する研究

(資源循環・廃棄物担当:長谷/H27~H29)

 近年、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」の導入によりソーラー発電施設の建設が活発化する中、処分場でも、跡地利用の手段として太陽光発電設備の設置が行われるようになってきました。太陽光エネルギーは、蒸発散に利用され、処分場の水収支を形成する要素でありますが、太陽光エネルギーを利用するソーラー発電設備の設置によって、地表面に到達するエネルギーが減少する事で、蒸発量の減少・浸出水量の増加・水処理費用の増加等の可能性があります。そこで、本研究では、処分場の発電設備における地表面観測を実施し、蒸発量への影響について推定を行います。

《研究の概要》(PDF:263KB)

 

平成28年度第2回研究審査会コメント

研究課題

ソーラー発電設備設置が処分場表面からの蒸発水量に与える影響に関する研究

研究審査会コメント

  • 管理型廃棄物処分場でのソーラーパネルの設置は今後多くの場所で行われると考えられ、極めて重要な研究である。現在の計画は、水収支という視点で組み立てられているが、表層の地下水は降雨に大きく依存するものであり、降雨の地下浸透の機構の解明という視点での計画にするとよい。
  • 研究のアピール点はどこにあるのかを、もう少し戦略的に考えてもよいかと思う。一度、処分場側の条件(埋設に用いた土壌の性質、排水の方法、植物被覆など)、ソーラーパネル側の条件(設置の方角や高さ、パネルの斜度など)、気象条件(温度、湿度、風)を洗い出し、それぞれの関係を丁寧に見ることも必要である。
  • 廃棄物埋立処分場の事業終了後の敷地利用は、どの地方自治体も抱える課題である。太陽光発電以外の利用の方がふさわしいのかもしれないため、この研究の実施により、その点が特に活発に議論されていくことを希望する。
  • 問題設定が適切かどうか判断できないので、再度、計画を見直す必要があると思われる。
  • 自然を相手に測定をしているので、不確定な要素や変化する条件下の観測であり、結果をより良く評価するためには観測自体が簡単ではないと理解される。県の埋め立て処分地における問題として、研究内容の重要性を再評価するとともに、実験の方法や観測項目等を最適化して効果的に研究を進めることを期待する。

お問い合わせ

環境部 環境科学国際センター 研究企画室

郵便番号347-0115 埼玉県加須市上種足914 埼玉県環境科学国際センター

ファックス:0480-70-2031

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?