環境科学国際センター > 試験研究の取組 > 研究評価の取組 > 平成26年度第1回研究評価 > H26第1回審査会コメント4/研究課題(環境 H26-H28 生態園をモデルとした放射性物質の分布)

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掲載日:2023年1月12日

 環境科学国際センター研究課題(環境放射能担当/H26~H28)

生態園をモデルとした放射性物質の分布及び移行に関する研究

(環境放射能担当:佐竹、米持、小林;温暖化対策担当:嶋田;自然環境担当:三輪;研究推進室:細野、白石/H26~H28)

 2011年3月の東日本大震災に伴う津波により、東京電力福島第1原子力発電所の事故が発生しました。原子炉施設から排出された放射性物質は大気により拡散輸送され、本県の一部地域もその影響を受けました。今後は、(1)地表面に沈着した放射性物質の下方浸透、(2)放射性物質を吸着した土砂の河川・湖沼への移動、(3)森林、農産物、生物における移行・蓄積が懸念されます。
 そこで本研究では、環境科学国際センター生態園をモデルとし、環境中の多媒体における放射性物質の分布、輸送、蓄積等の実態把握を目的に調査を行います。集積データの解析により、放射性物質の環境動態を解明します。

 《研究の概要》(PDF:132KB)

 

平成26年度第1回研究審査会コメント

研究課題

  生態園をモデルとした放射性物質の分布及び移行に関する研究

研究審査会コメント

  • 今後、各所の機関との連携も視野に入れて、積極的に進めていっていただきたい課題である。
  • 生態園は小規模で平坦な人工的な閉鎖系になっているが、フィールドは大規模な開放系であるという大きな違いのあることを踏まえ、データの妥当性の検討は慎重に行う必要がある。
  • 具体的な測定箇所、解析方法および得られた成果の活用方法などについて検討が必要である。
  • 生態園の中での移行係数、濃縮係数の把握などは興味深い成果であり、これを県内の多様なフィールドへ活用していく方向性を期待する。
  • 生態園という、他にあまりないシミュレーションフィールドがあるので、インテンシブに実験ができるのだから、早く物質循環のモデルの構築にまでこぎ着けて欲しい。
  • 多くの人々が来場するセンターにおける放射性物質の測定情報なので、その公開の方法についてもリスクコミュニケーションの観点から十分検討する必要があろう。

お問い合わせ

環境部 環境科学国際センター 研究企画室

郵便番号347-0115 埼玉県加須市上種足914 埼玉県環境科学国際センター

ファックス:0480-70-2031

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