環境科学国際センター > 試験研究の取組 > 研究評価の取組 > 平成26年度第1回研究評価 > H26第1回審査会コメント2/研究課題(化学 H26-H28 河川水中ネオニコチノイド)

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掲載日:2023年1月12日

環境科学国際センター研究課題(化学物質担当/H26~H28)

河川水中ネオニコチノイド系殺虫剤濃度の年間変動

(化学物質担当:大塚、野尻、蓑毛、茂木、堀井/H26~H28)

 先行研究により、県内においてネオニコチノイド系殺虫剤が広く使用されていることがわかりました。ネオニコチノイド系殺虫剤は、近年、脊椎動物に対する免疫機能や生殖機能の低下などの慢性毒性が報告され、生態系への影響が懸念されています。また、海外では、すでに使用されている新規のネオニコチノイド系殺虫剤スルホキサフロールや、ネオニコチノイド系殺虫剤と同様の影響が懸念されているフェニルピラゾール系殺虫剤フィプロニルも注目されるようになってきましたが、これらの殺虫剤については、その存在実態も明らかとなっていません。これらだけでなく、従来のネオニコチノイド系殺虫剤についても、河川水中濃度の長期的な変動や、その起源は明らかとなっていません。発生源の推計や各種リスク評価の基礎資料とするため、先行研究で対象としたネオニコチノイド系殺虫剤7化合物とスルホキサフロールおよびフィプロニルの河川水中濃度の年間変動と農業活動や気象条件との関連性に加え、検出地域の拡大縮小傾向および地域的特徴の把握を目的とします。

《研究の概要》(PDF:129KB)

 

 平成26年度第1回研究審査会コメント

研究課題

河川水中ネオニコチノイド系殺虫剤濃度の年間変動

研究審査会コメント

  • 水量や降水量等の基礎データも比較検討していただき、濃度の季節変化(年間変動)が決まるプロセスまで明らかにしていただけると良いと思う。
  •  組織としてのオリジナリティを出すために、自然環境グループや農試関係の機関とも連携して調査するような計画にすべき。
  • これまでの背景から考えて、例えば自然環境グループと協議して設定目標の範囲等について検討することが望まれる。
  • ネオニコチノイド系殺虫剤濃度に係る県内の実態解明は、環境科学研究の課題であるとともに、県水質行政の観点からも重要である。
  • 現状の把握は重要であるが、常に基礎的な部分を意識した研究を進めて欲しい。
  • ネオニコチノイド系殺虫剤濃度の面的、時間的変動情報は現状把握にとどまらず、今後の対策を立案・実施するうえでも有用な情報となりえる。

お問い合わせ

環境部 環境科学国際センター 研究企画室

郵便番号347-0115 埼玉県加須市上種足914 埼玉県環境科学国際センター

ファックス:0480-70-2031

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