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掲載日:2026年4月8日

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日信商工株式会社 (戸田市)

フッ素樹脂加工のエキスパート、半導体製造部品をトータルサポート

日信商工株式会社(https://www.nissin-nisco.co.jp)は1967年設立、半導体製造装置の部品・設備を製造している会社です。半導体製造では劇薬(高純度アルコール等)を使用するため、部品は薬液に耐えるフッ素樹脂が適していますが、この素材は加工困難なことでも知られています。

これに対し、日信商工は、切削、溶接、曲げとフッ素樹脂加工に必要な技術を持ち、長年蓄積されたノウハウを持っています。また、ワンストップソリューション企業として自社で完結します。

2022年、半導体集積地である九州や西日本方面での増産を目指し、熊本県菊池市にも工場を設立。また、再生可能エネルギー100%電力の使用や業務のDX化など環境・効率面の取組も積極的に進めています。今回は、2025年12月16日に埼玉県戸田市の本社工場を訪問し、お話を伺いました。

 

                 

(左から)本社工場、熊本工場(NISCO熊本)、マスコットキャラクター「シロクマの"NISCOちゃん"」

 

★主な事業について

1. 半導体製造装置関連部品の設計・製造

半導体製造工程で使用される耐薬品性・耐熱性の高い部品を製造。特にフッ素樹脂(PTFE、PFAなど)を用いた部品加工を得意としています。部品例:タンク、配管、ポンプ、バルブ、ノズル、治具など。

 

2. クリーンルーム設備・関連機器の設計・製造

製品の品質維持や生産性向上のために、微細な塵埃(じんあい)の除去が不可欠な半導体工場や精密機器製造現場向けのクリーンルーム対応製品を設計・製造。清浄度の高いクラス1000レベルのクリーンルーム(米連邦規格で1立方フィートの空気中に0.5マイクロメートル以上の粒子が1000個以下に管理された清浄度の高い空間のこと)を自社で保有し、製品の品質保証を実施しています。

 

★加工技術について

1. 切削加工

汎用機、NC、マシニングセンター、パネルソーなど各種工作機械を取り揃え、材質に応じた性質や特性を熟知した技術者が加工を行います。フッ素樹脂は室温により大きく寸法が変化するため、加工時の温度管理・摩擦熱のコントロールが極めて重要になります。機械のコンピュータ数値は技術者が経験に基づき設定し、高精度を確保しています。

         

 

2. 溶接加工

フッ素樹脂は種類(PTFE、PFA等)により特性が異なり、異素材間の溶接は大変難しいうえに、溶接強度を出すのが非常に困難です。これに対し、日信商工では長年培ってきたノウハウにより、PTFE同士、PTFEとPFAの溶接においても高い溶接強度を出すことができます。また、溶接作業者には定期的に溶接強度試験を行い、その技術力の維持・研鑽をしています。

         

(左半分))溶接加工、(右半分)引っ張り試験機で溶接強度を測ります。

 

3. 曲げ加工(チューブ曲げ加工)

チューブ曲げ加工とはフッ素樹脂チューブに熱を加え、任意の形状に加工することです。半導体製造装置の配管などに多く使われています。チューブ自体を曲げることで、エルボ継手やエルボ溶着が必要ないので液漏れや液溜まりの問題がありません。また、装置に合わせて曲げることで配管スペースとコストを大幅に削減できます。

       

(左)PFAチューブに特殊な熱入れをしてコイル状に成型した製品

 

★日信商工の強み

1. 「フッ素樹脂をフル工程で扱える会社」

日信商工は、切削・溶接・曲げのすべての加工を自社で行えるため、本来は3社に分散する工程を1社で完結できます。また、開発設計、機械加工から溶接、検査までワンストップ対応できる体制により、品質の一元管理、納期短縮、コスト削減を実現しています。

      

(左から)切削、溶接、曲げの各加工

 

2. クリーンルーム完備の製造環境

自社にクラス1000レベルのクリーンルームを保有し、半導体業界の厳しい清浄度要求に対応しています。本社工場、熊本工場ともに完備。外注で対応する企業も多い中、日信商工は内製化により品質・納期をコントロール可能です。

クラス1000クリーンルーム

 

3. 熊本工場(NISCO熊本)設立と地域社会への貢献

2022年、熊本県菊池市に熊本工場を設立し、九州の半導体集積地、シリコンアイランド(TSMC:台湾積体電路製造など)への即応体制を強化しました。工場は、資源再利用にも配慮し、廃園した元幼稚園をリノベーションしました。現在、熊本工場には全従業員の半数の約25名が在籍しています。

また、地域貢献の一環として、NISCO熊本に隣接する旭志小学校の協力を得て、毎週月曜日の朝に小学生と一緒に小学校前の道を清掃しています。(菊池市HPにも掲載⇒https://www.city.kikuchi.lg.jp/article/view/1452/15963.html)これからも、地域社会に受け入れられ、ともに歩み続ける企業を目指します。

 

      

(左から)熊本工場、地域貢献活動、菊池市役所年始訪問及び「ふるさと納税」寄付への感謝状授与式(左:菊池市長、右:関口社長) 

 

4. 環境対応・サステナビリティ・DX推進

持続可能な社会の実現に向けて、「エコアクション21」(環境省が策定した日本独自のマネジメントシステム。事業者が自主的に環境保全に取り組むための方法を定めている)の認証取得、再生可能エネルギー100%の電力への切替えなど、環境経営を積極的に推進しています。半導体業界では環境対応が重要視されており、競争優位性にもつながります。

・環境対応・サステナビリティ

関口社長の号令のもと、2019年に認証取得したエコアクション21の活動を通して、「地球人としての取組」という環境経営方針を定め、「二酸化炭素排出量の削減」や「化学物質使用量の削減及び適切な管理」などに取り組んでいます。電気、水道、廃棄物などのグループ分けを行い、全社員を対象に各担当へ振り分けて活動しています。

取組の一例として、2021年、二酸化炭素排出量抑制のため、本社工場において再生可能エネルギー100%電力(太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスなどの再生可能エネルギー指定の「非化石証書」を購入し、使用した電力を再生可能エネルギー電力にすること)の使用を開始しました。

・DX推進

図面や製造記録(3年保存)など、製造業においても大量の紙を使います。使うたびに印刷したり、長期に保管場所が必要だったりといった課題を解決するために、独自システムを導入し、業務の効率化や紙の削減に取り組んでいます。

 

★変化を起こし続け「Next Stage」へ

現在はまだ公にはできないということですが、新規プロジェクトを検討中です。日信商工は、2027年には創立60周年を迎え、フッ素樹脂溶接分野では40年以上の技術蓄積と実績がある同社ですが、これからも常に考え、変化を起こし続け、「Next Stage」へまい進していきます。製造部の横塚次長様、生産管理課の伊藤係長様、ご対応ありがとうございました。

                                                                                                          日信NISCOちゃん          

 

日信商工株式会社

  • 所在地:(本社工場)戸田市美女木東2-2-2
  •             (NISCO熊本)熊本県菊池市旭志新明2805-1
  •             (熊本事業所)熊本県菊池市森北
  • 電話:048-421-1234
  • 代表者:代表取締役社長  関口良平
  • ホームページ:https://www.nissin-nisco.co.jp 

お問い合わせ

企画財政部 南部地域振興センター  

郵便番号332-0035  埼玉県川口市西青木二丁目13番1号 埼玉県川口地方庁舎2階

ファックス:048-257-0529

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