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掲載日:2026年3月17日

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ピンゴルフジャパン株式会社 (戸田市)

世界的ゴルフ用品メーカーが守り続ける「3つの哲学」

ピンゴルフジャパン株式会社は、1959年創業、米国アリゾナ州フェニックスに本拠地を構える世界的ゴルフ用品メーカー「PING,Inc.」の日本法人で、2004年1月に設立されました(https://clubping.jp)。

同社のゴルフクラブは、ヘッド・シャフト・グリップなど複数のパーツから構成されており、その組立を行う専用工場は、アメリカ・イギリス・日本・韓国の世界4拠点にあります。これらの工場から世界各地域へ、高品質なクラブを届けています。日本国内の組立工場は、埼玉県戸田市に所在しており、日本国内のオーダーに加えて、アジア圏の一部地域向けの製品もここで組み立てています。「高品質な製品をいち早く届けるため、本社と工場を一体で運営する」というのが同社の基本方針です。

しかしながら、日本法人では近年の需要拡大に伴い、戸田市の本社工場のスペース拡張が必要となりました。そのため 2022年、本社機能の約半分を戸田市から電車で一駅先にある、さいたま市の「アンサー・オフィス」へ移転しました。現在は、戸田市の本社工場とさいたま市のアンサー・オフィスの2拠点体制で運営しており、アンサー・オフィスでは管理部門を中心とした事務機能を担当しています。両拠点が連携し、お客様により良い製品とサービスを届けられるよう日々取り組んでいます。

今回は、2025年11月17日に本社工場を訪問し、お話を伺いました。

      

左:本社工場(戸田市)、右:アンサー・オフィス兼フィッティングスタジオ武蔵浦和店(さいたま市) 

        

PINGフィッティングスタジオ武蔵浦和

                                                                                                                                                                                                                                                                        

1. PINGの特長

PINGの創業者であるカーステン・ソルハイム氏は、アメリカを代表的する企業の一つである「GEゼネラル・エレクトリック社)」のエンジニアとして働いていました。43歳でゴルフを始めた頃、どうしてもパターだけが上達しなかったことから、「自分に合ったパターをつくれば、もっとカップインできるのではないか」と考え、自宅のガレージでパターづくりに取り組み始めました。

試行錯誤の末に誕生したのが、「パターの答え」という意味を込めて名付けられた “Anser(アンサー)パター” です。このパターはカップイン率を高めるミスヒットに強い性能が人気となり、瞬く間に多くのゴルファーから支持されました。現在では他メーカーから同様の形状のパターが販売され、“PING(ピン)が最初に生み出した形状”として 「ピン型パター」 と呼ばれるほど、ゴルフ界で広く認知されるパターとなっています。

マンガ「PING’s WAY ~ピンの流儀~」│CLUB PING【PINGオフィシャルサイト】

さらに、ソルハイム氏は、性能の良いパターであっても、ゴルファー1人ひとりの体格や打ち方に合わせて長さや角度を調整することで、よりカップイン率が高まることを発見しました。これが、今日のPINGの象徴ともいえる 「カスタムフィッティング」 の原点です。

多くのメーカーが既製品中心でクラブを販売する中、PINGは創業当初から「その人に最適なクラブをつくる」という考え方を掲げ、クラブの最適化に徹底して取り組んできました。この創業者の姿勢は、現在のPINGを支える 3つの哲学 として受け継がれています。

    ・革新的製品開発力

    ・カスタムフィッティング

    ・最高品質国内組立

これらは創業以来変わらず守り続けている方針であり、PINGの最大の強みとなっています。

               

ミスヒットに強いパターの理論は、アイアンにも同じく反映され、「キャビティアイアン」も発明しています。

 

2. PINGの3つの哲学

「ENGINEERED:革新的製品開発力」

PINGでは、「ゴルファーに最高の結果をもたらすクラブを提供する」という理念のもと、前作の性能を確実に上回ることが確認できるまで、新製品を発売しないという開発ポリシーを貫いています。日本やアジア各国では、体格やヘッドスピードなどの特性が欧米とは大きく異なるため、各市場に最適なパフォーマンスが出せるよう、米国本社と連携しながら開発段階から意見を反映しています。こうした共同開発により、常に最新技術を製品へ取り入れ、ゴルファーのパフォーマンスを最大限に引き出すクラブづくりを行っています。人気シリーズである 「G430」「G440」 なども、日本人ゴルファーのフィードバックやリクエストを反映し、よりゴルフを楽しめる設計へと進化させたモデルです。

PINGのクラブ開発は、世界基準のテクノロジーと様々なゴルファーへの深い理解を両立させた、まさに“革新的”なプロセスの積み重ねで成り立っています。

        

優れたエンジニアたちが多くのテストを繰り返し、性能と品質に徹底的にこだわったクラブを世に送り出します。

 

「FIT:カスタムフィッティング」

ゴルフクラブを選ぶ際、PING では “洋服のサイズを選ぶように、自分の体に合ったクラブを選ぶこと” を大切にしています。身長や腕の長さ、ボールの弾道などを丁寧に確認し、ゴルファーのパフォーマンスを最大限に引き出すための 「カスタムフィッティング」 を行っています。クラブヘッドの種類、シャフトの長さ、グリップの太さなど、組合せは数えきれないほど多様です。その中から、PINGのフィッターが最適な仕様を提案し、自分だけの一本 を決めていきます。アマチュアゴルファーでも、プロと同じプロセスのフィッティングを体験できることも大きな特徴です。

現在、PING 直営店は 5店舗(新宿・秋葉原・武蔵浦和・みなとみらい・大阪) に展開しており、全国800店舗以上の PING を取り扱う販売店でもフィッティングが可能です。PING は革新的な製品を開発するだけでなく、「その人に本当に合うクラブを届ける」という姿勢を大切に、すべてのゴルファーがベストな結果を出せるようサポートしています。

        

 

 

「BUILT:カスタムビルト」

多くのメーカーが製造や組立工程を海外へ移す中、PING のクラブは すべて埼玉県戸田市の本社工場で組み立てられています。1本ずつ丁寧に仕上げるオーダーメイド方式にこだわるのは、カスタムフィッティングで導き出された ゴルファー1人ひとりの細かな要望に正確に応えるため、そして最高の品質でお届けするためです。

組立工程では、職人による繊細な感覚と、最新のデジタル測定技術を組み合わせ、精密で安定した品質を実現しています。また、独自の生産体制により、オーダーから最短48時間で組み立て・出荷する取組も行っており、フィッティングで決定した「自分だけの1本」を、できる限り早くゴルファーのもとに届けています。

PINGの国内組立は、単なる製造ではなく“あなたに合うクラブを、最高品質で、いち早く届ける”という創業以来の哲学が息づいた取組です。

        

 

 

3. 社員教育・研修体制

PINGのクラブづくりを担う製造者は、1つひとつのクラブを高い品質で仕上げるため、技術習得には段階的な教育と丁寧な指導を行っています。フィッティングに携わるスタッフについても同様で、直営店(フィッティングスタジオ)のスタッフは、専門的なフィッティング技術と接客スキルを徹底的に研修します。

さらに、全国の販売店向けには 「PING認定フィッター制度」 を設け、PINGが定める基準に基づいた知識と技術を習得する研修を受講してもらいます。これまでの研修受講者は 延べ2,500人以上、認定フィッターが在籍する店舗は 全国800店以上 に広がりました。

PINGは、クラブづくりの技術からフィッティング技術まで、「正しい知識が広く行き届くことが、お客様へ最適なクラブを届ける第一歩」と考え、社員教育と販売店研修の双方に力を入れています。

    

 

 

4. 契約プロへのサポート

国内外のゴルフツアーでは、PING と契約するプロ選手がベストな結果を残せるよう、徹底したサポートを行っています。契約プロも一般のゴルファーと同じく、カスタムフィッティングやクラブ調整を細部まで行い、プレーに最適な一本をつくり上げることから準備が始まります。選手ごとにスイングや求めるフィーリングが異なるため、試合前やシーズン中も細かな調整を繰り返し、常に最高の状態でツアーに臨めるようサポートしています。

埼玉県川越市出身の 佐久間朱莉選手 も PING 契約プロの一人です。2025年シーズンでは年間4勝を挙げ、2025 JLPGA メルセデス・ランキング1位(年間女王)という素晴らしい成績を収めています。

PINGは、世界で戦うプロ選手を技術面から支え、「結果が出るクラブ」「信頼して振れるクラブ」を提供することも重要な使命と考えています。

佐久間朱莉選手

 

5. 今後について

PINGは、製品づくりだけでなく DX(デジタル活用) や 社会貢献活動 にも積極的に取り組んでいます。フィッティングは基本的にリアルな体験を大切にしていますが、オンライン上でも自分に合うクラブを知ってもらえるよう、距離や弾道、スイングの傾向などの質問に答えるだけで推奨クラブが分かる 「WEB FIT」 というデジタル診断ツールの活用も進めています(WebFit: Wedge)。

また、ゴルフは自然の中で楽しめ、年齢や性別を問わず誰もが挑戦できるスポーツです。PING では、子どもや初心者が無料でゴルフを体験できるイベントの実施など、ゴルフ未経験者に「はじめの一歩」を提供する活動にも力を入れています。

さらに、環境への配慮として カタログのFSC認証紙への切替え、地域貢献として 戸田市のふるさと納税返礼品としてクラブを提供するなど、持続的な社会貢献にも継続して取り組んでいます。

PING は、米国本社から受け継いだ「革新的製品開発力」「カスタムフィッティング」「最高品質国内組立」という哲学を、日本市場に合わせた形で大切に守り続けています。そして、これからもより多くの人達にゴルフを楽しんでいただけるよう、“PLAY YOUR BEST(あなたの最高を生み出す)”という思いを胸に、さまざまな取り組みを進めていきます。

                                            

 

ピンゴルフジャパン株式会社

  • 所在地:

      【本社工場】戸田市美女木東2-1-14

      【アンサー・オフィス】【フィッティングスタジオ武蔵浦和店】さいたま市南区白幡5-18-26

  • 電話:048-437-6500
  • 代表者:代表取締役社長  岡田健二
  • ホームページ:https://clubping.jp 

お問い合わせ

企画財政部 南部地域振興センター  

郵便番号332-0035  埼玉県川口市西青木二丁目13番1号 埼玉県川口地方庁舎2階

ファックス:048-257-0529

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