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掲載日:2026年3月16日
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粉粒体(ふんりゅうたい)。普段あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、簡単に言うと「粉」のことです。自動車、衣料、製薬、食品、化学、家電、電池、什器等のあらゆる製品を作るときに、それぞれ種類は違いますが粉状の原料が使われていることを知っていますか?

アイシン産業株式会社(https://www.aishin-sangyo.co.jp)は、これらの製品の製造過程において、特有の課題を解決しながら、粉を砕いたり、混ぜたり、ふるったり、運んだり、貯めたり、供給したりする機械のメーカーです(会社紹介動画はこちら⇒https://career-aishin-sangyo.jp/movie)。1972年、機械メーカーの営業であった宮川良一氏が、顧客から粉粒体原料について相談されたのをきっかけに設立しました。2023年、本社工場を建て替え、愛知、大阪、福岡の国内営業所のほか、中国、タイ、インドに海外現地法人があります。2025年10月には新規事業として、生産機械の保全管理アプリ「TeRA SERVANT®(テラサーバント)」の提供を開始しました。今回は、2025年11月13日に本社工場を訪問しお話を伺いました。

本社工場

主力製品のロータリーバルブ
★3つの事業
アイシン産業の事業は、主に次の3事業に分けられます。
・単体機器事業:ロータリーバルブ、サニタリーバルブ、空気輸送装置などの設計・製造・販売。全事業の半分以上を占めます。
・海外製品の代理販売事業:欧州・ニュージーランドなど世界トップブランドの粉粒体関連メーカーの機器を国内で販売しています。
・エンジニアリング事業:単体機を組み合わせて工場設備(プラント)を一括設計・製作・施工します。
プラント
★アイシンはロータリーバルブのパイオニア
アイシン産業の主力製品であるロータリーバルブは、回転により粉粒体の流量を調節する弁装置です(https://www.aishin-sangyo.co.jp/products/10-016-doc.html)。例えば粉砕機で細かくした粒をふるいにかけるとき、所定の量を安定して供給することが重要で、その際ロータリーバルブが必要となります。ローターの羽根に一定量ずつ原料が入り、その羽根が回転することで原料を送り出し、定量供給をします。
この他、粉粒体をあたかも流体のように扱い、空気の流れを利用して配管を通じ輸送する空気輸送装置をはじめ粉粒体の貯蔵、輸送、供給排出、充填計量、混合、粉砕解砕、整粒などを可能にする多種多様な機械を製造しています。(製品一覧はこちら⇒ https://www.aishin-sangyo.co.jp/products)

主力製品のロータリーバルブ (左)及び標準ロータリーバルブの構造(右)

(左から順に)小型吸引空気輸送装置、空気輸送用3方ボールバルブ、精密計量システム(イタリア製)、解砕機・ほぐし機
★製品のカスタマイズ力とR&Dセンター
R&Dセンターはテスト設備を活用し、取引先の実粉体を使用した流動テストや輸送テストを行うテストセンターです。粉粒体は非常に繊細で、実際にテストをしてみなければわからない点が多々あります。
粉の特性は「性質・硬さ・粒径・付着性」など取引先により異なるため、全製品が実質カスタムメイドになります。アイシン産業には長年蓄積された一品一様のものづくりのノウハウがあり、取引先の要求に合わせたカスタマイズ力が強みです。幅広い業界で粉粒体が使われているため、大企業との取引も数多くあります。

★働き方改革・健康経営
アイシン産業は社内環境の健全化に注力しており、健康経営や柔軟な働き方、多国籍人材の活用に積極的です。具体的には時間外労働の削減、育休取得(男性2名含め取得者あり)、女性活躍など。現在の女性管理職比率は8.7%です。社員それぞれにマッチした多様なワークスタイルを模索中で、将来的には「勤務時間・場所を個人が選べる働き方」を目指しています。

整備された社内環境

★保全管理アプリ「TeRA SERVANT®(テラサーバント)」と今後について
デジタル技術を活用し、業務効率化だけでなく新たな価値を創造するために、3年ほど前にDX推進部を立ち上げました。中小企業のITへの意識を変えたいとの思いもあり、2025年10月、機械メーカーという枠にとどまらず、デジタル技術を応用した「TeRA SERVANT®(テラサーバント)」という保全管理アプリの提供を開始しました(https://tera-servant.com)。具体的には、アイシン産業の製品に二次元コードを付与し、スマホ等で読み取ることで、誰もが簡単に図面や検査成績書、メンテナンス履歴を閲覧できるようにしました。次回点検時期の自動通知も可能になり、メンテナンス部門の効率化にもつながっています。有償で他社製品でも同システムの利用が可能で、新事業として展開していく予定です。

中央左下はアイシン産業株式会社のマスコットキャクター「ぷーどろん」
アイシン産業は、これからも世界ブランドを目指して挑戦を続け、様々な商材、解決策を提供しつつ平和かつ豊かな世界創造に貢献していきます。常務取締役管理本部長の宮川道大様、ご対応ありがとうございました。
アイシン産業株式会社